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日本人街1
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アユタヤに戻ってもう半月になる。宗久は今回ラオスの屋敷にとどまった。それで宗久の商人隊の他に茉緒は身を守るのと連絡係りとして下忍頭と下忍を2人残した。その代りにあの男が付いてきたのだ。真田の紋の兜を被っていた男である。
「どうも私が乗った船にも彼がいた気がする」
とヒデが思い出しながら言う。
「宗久に聞いた話では秀頼を逃がす交渉は大野殿が茶々さまから受けて動いたと言うことだ。警備には真田が行ったと言う。彼の名は海野九郎と言う。私の記憶では真田左衛門の影武者に彼の兄の海野六郎がいた」
「扱いとしてはどうします?」
ヒデとはもう3度体を重ねている。だがヒデは馴れ馴れしくならない。ただ茉緒が彼を重宝しているのだ。今リーが護衛隊を束ねていてヒデが副官だ。
「サンベット王は周辺の部族を再びアユタヤ王朝に囲い込もうとしています。それで親衛隊ではなく護衛隊に力を入れたいと考えています。私は内監として王宮内の仕事が増えたので出来ればヒデに護衛隊長を任せたいと」
りーがヒデを押す。
「私は海野九郎を護衛隊に入れたいのですが?」
「分かった。九郎を呼んでくれ」
九郎は現在下忍とともに訓練に加わっている。
「海野六郎は知っていたが九郎だとはな?」
入ってきた九郎に茉緒が聞く。
「私の兄が海野六郎ですが、実は六郎の兄の子なのです。大阪城に急遽呼ばれて秀頼さまの警護を仰せつかりました。私の他4人が選ばれて船に乗りました。薩摩に行くと聞かされていたのですが」
「宗久は初めからアユタヤと言っていたが?」
「どうも私が乗った船にも彼がいた気がする」
とヒデが思い出しながら言う。
「宗久に聞いた話では秀頼を逃がす交渉は大野殿が茶々さまから受けて動いたと言うことだ。警備には真田が行ったと言う。彼の名は海野九郎と言う。私の記憶では真田左衛門の影武者に彼の兄の海野六郎がいた」
「扱いとしてはどうします?」
ヒデとはもう3度体を重ねている。だがヒデは馴れ馴れしくならない。ただ茉緒が彼を重宝しているのだ。今リーが護衛隊を束ねていてヒデが副官だ。
「サンベット王は周辺の部族を再びアユタヤ王朝に囲い込もうとしています。それで親衛隊ではなく護衛隊に力を入れたいと考えています。私は内監として王宮内の仕事が増えたので出来ればヒデに護衛隊長を任せたいと」
りーがヒデを押す。
「私は海野九郎を護衛隊に入れたいのですが?」
「分かった。九郎を呼んでくれ」
九郎は現在下忍とともに訓練に加わっている。
「海野六郎は知っていたが九郎だとはな?」
入ってきた九郎に茉緒が聞く。
「私の兄が海野六郎ですが、実は六郎の兄の子なのです。大阪城に急遽呼ばれて秀頼さまの警護を仰せつかりました。私の他4人が選ばれて船に乗りました。薩摩に行くと聞かされていたのですが」
「宗久は初めからアユタヤと言っていたが?」
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