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【54:春野日向は事情を語る】
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待ち合わせをしている駅のホームで待つ日向は、テレビで見るアイドルがそのまま街中に飛び出してきたみたいな可憐さだった。俺はそんな日向に思わず目を奪われた。
そして日向の方に歩いて近づいて行く。
しかし俺は日向の近くまで来て、その可愛らしさに、思わず声をかけるのを一瞬躊躇した。すると彼女はふと横を向いて俺を見た。
日向はなぜかきょとんとして、俺を見ている。
「お、おはよう日向」
「えっ……やっぱり祐也……くん?」
「お、おう。そうだよ」
日向はそう言った後に、はぁ……と小さくため息をついた。
──やっぱりってなんだ?
しかもため息までつかれて……
あ……さすがに今日の服装は、やり過ぎだったのかも。きっと日向には、似合わないと思って引かれたんだ。
母さんの見立ては大失敗だったということだ。
「あ、いや……失敗だったな。ごめんな日向。変なカッコで来てしまって」
「えっ……? いや、あの、そうじゃなくて! ゆ、祐也君……」
日向は顔を横にプルプル振りながら、両手もせわしく横に振っている。みるみるうちに、顔が赤く染まりだした。
「こ、こちらこそごめんね! すぐに気づかなくて! ゆ、祐也君! あのっ……いい! いいよっ! 思わずため息が出るくらい、凄くいい!」
「えっ?」
なんと。驚くべきことに。
大絶賛のようだ。
にわかには信じられないが、ため息は、いい方のため息だったみたいだ。
心の中で母さんに『ごめん』と謝った。母さんの見立ては大失敗どころか、大成功だったようだ。
だけど日向には、さすがに母のプロデュースだとは恥ずかしくて言えない。
その時お互いの恥ずかしさをかき消すように、ホームに俺たちが乗る予定の快速急行列車が滑り込んできた。
「あ、とにかく日向。電車に乗ろう」
「う、うん。そうだね」
そう言い合って、お互いに照れたような変な空気のまま、二人で快速急行電車に乗り込んだ。
◆◇◆◇◆
電車に乗ると車内は割と空いていて、四人掛けのボックスシートに向かい合って、二人だけで座ることができた。
座席に着いて改めて日向の姿を見ると、やっぱりかなり可愛い。
もちろん日向は元々アイドル級に可愛いのだけれども、それでも料理教室で毎週のように会って、だいぶん見慣れてきてはいた。
しかし今日の着飾った日向はなんと言うか、さらにグレードアップした可愛さを纏っている。
さっき日向は俺の服装を褒めてくれた。
俺も今日の日向をいつにも増して凄く可愛いと思ったのだから、ちゃんと素直に言葉にしなくちゃいけないと思う。
それにしても……ミニスカートから伸びる白い脚が綺麗だ……
あ、いや、そうじゃなくて。
俺はいったい何を考えているのか。
「あ、あのさ、日向……」
「ん……? な、なにかな?」
「日向っていつも凄く可愛いんだけど……」
「へっ? あ、いや、そんなことは……」
「きょ、今日の日向は……いつにも増して、す……凄く可愛いな」
やった。とにかく言い切った。
まさか俺が、女の子にこんな歯の浮くような言葉を吐く日が来るなんて、思ってもみなかった。
考えようによっては、世も末かもしれない。
「ひゃっ……あ、ありがと……ゆ、祐也君も、いつにも増してカッコいいよ」
──えっ!?
カッコいい!?
日向が、またカッコいいと言ってくれた……
あ、いや、落ち着け、俺!
日向はお世辞を言ってるんだ。真に受けてはいけない。
そう自分を戒めるものの、そう言ってくれた日向の照れた可愛い姿を見ると、俺もあたふたと浮き足立ってしまう。
「そ、そっか……あ、ありがとう……」
電車に乗り込んだ早々から、恥ずかしさマックスの、落ち着かない変な空気になっている。
これから一時間あまりも電車に乗るというのに、最初からこれでは先が思いやられる気がした。
しばらくの間は二人とももじもじした感じで落ち着かなかったけれども、そのうちお互いにお互いの姿を見慣れてきたこともあって、ぽつりぽつりと雑談を始めた。
最初はテスト勉強のこととか、学校で起きた些細などうでもいいような事件のことに、雑談の花を咲かせた。
少し時間が経つと、ようやく二人とも落ち着いてきて、いつものような雰囲気が戻ってきた。
やがて雑談の花が少し途切れて、ふと以前からなんとなく疑問に思っていたことを訊いてみたくなった。
「あのさ日向。日向って勉強もスポーツもなんでも上手くできるのに、なんで料理は全然できなかったの? 洗い物とかは普通にテキパキできたのに」
「あっ、それね……子供の頃からお母さんが、なんでもできる子にさせたいって言って、子供向けのスポーツクラブとか塾とかに行かされてたの」
日向は、ピアノや歌も習いに行っていたと言う。いわゆる教育ママというやつだ。
「でね。料理が苦手な理由だけど……私が小学生の時に、どうしても料理をさせてくれってお願いしたことがあるの」
その時に日向が大失敗をして、お母さんが嫁入りに持ってきた、とても大事にしていた食器を割ったり、高級なフライパンを焦げ付かせたりして、お母さんにたいそう怒られたそうだ。
その時のお母さんの怒り狂った顔がトラウマになって、日向は家で料理だけはしようとしなかったし、お母さんもそれ以来日向に料理をさせようとしなかったらしい。
「なるほど。だから料理はずっと苦手なままだったのか」
「まあね。でももう私も高校2年だし、調理実習のこともあったから、そろそろ料理もできるようになりたいなぁって思ったの」
しかし家で料理の練習をすることにはお母さんも日向もトラウマがあったから、料理教室に行けばいいじゃないかと、二人で意見が一致したというのが、事の真相だった。
「まあ別にお母さんも私も、そんなに深く根に持ってるわけじゃないんだけど、私が料理をすることを、なんとなくお互いに避けてた感じかなぁ」
日向はそう言って、苦笑いを浮かべた。
「だけど祐也君のおかげで、そのトラウマも解消できた。今では家で、お母さんと一緒に料理をしてるんだ」
「そっか。それは良かった」
「うん。祐也君、ホントにありがとう」
嬉しそうに笑う日向を見て、俺も少しは役に立てたんだなと嬉しく思った。
そして日向の方に歩いて近づいて行く。
しかし俺は日向の近くまで来て、その可愛らしさに、思わず声をかけるのを一瞬躊躇した。すると彼女はふと横を向いて俺を見た。
日向はなぜかきょとんとして、俺を見ている。
「お、おはよう日向」
「えっ……やっぱり祐也……くん?」
「お、おう。そうだよ」
日向はそう言った後に、はぁ……と小さくため息をついた。
──やっぱりってなんだ?
しかもため息までつかれて……
あ……さすがに今日の服装は、やり過ぎだったのかも。きっと日向には、似合わないと思って引かれたんだ。
母さんの見立ては大失敗だったということだ。
「あ、いや……失敗だったな。ごめんな日向。変なカッコで来てしまって」
「えっ……? いや、あの、そうじゃなくて! ゆ、祐也君……」
日向は顔を横にプルプル振りながら、両手もせわしく横に振っている。みるみるうちに、顔が赤く染まりだした。
「こ、こちらこそごめんね! すぐに気づかなくて! ゆ、祐也君! あのっ……いい! いいよっ! 思わずため息が出るくらい、凄くいい!」
「えっ?」
なんと。驚くべきことに。
大絶賛のようだ。
にわかには信じられないが、ため息は、いい方のため息だったみたいだ。
心の中で母さんに『ごめん』と謝った。母さんの見立ては大失敗どころか、大成功だったようだ。
だけど日向には、さすがに母のプロデュースだとは恥ずかしくて言えない。
その時お互いの恥ずかしさをかき消すように、ホームに俺たちが乗る予定の快速急行列車が滑り込んできた。
「あ、とにかく日向。電車に乗ろう」
「う、うん。そうだね」
そう言い合って、お互いに照れたような変な空気のまま、二人で快速急行電車に乗り込んだ。
◆◇◆◇◆
電車に乗ると車内は割と空いていて、四人掛けのボックスシートに向かい合って、二人だけで座ることができた。
座席に着いて改めて日向の姿を見ると、やっぱりかなり可愛い。
もちろん日向は元々アイドル級に可愛いのだけれども、それでも料理教室で毎週のように会って、だいぶん見慣れてきてはいた。
しかし今日の着飾った日向はなんと言うか、さらにグレードアップした可愛さを纏っている。
さっき日向は俺の服装を褒めてくれた。
俺も今日の日向をいつにも増して凄く可愛いと思ったのだから、ちゃんと素直に言葉にしなくちゃいけないと思う。
それにしても……ミニスカートから伸びる白い脚が綺麗だ……
あ、いや、そうじゃなくて。
俺はいったい何を考えているのか。
「あ、あのさ、日向……」
「ん……? な、なにかな?」
「日向っていつも凄く可愛いんだけど……」
「へっ? あ、いや、そんなことは……」
「きょ、今日の日向は……いつにも増して、す……凄く可愛いな」
やった。とにかく言い切った。
まさか俺が、女の子にこんな歯の浮くような言葉を吐く日が来るなんて、思ってもみなかった。
考えようによっては、世も末かもしれない。
「ひゃっ……あ、ありがと……ゆ、祐也君も、いつにも増してカッコいいよ」
──えっ!?
カッコいい!?
日向が、またカッコいいと言ってくれた……
あ、いや、落ち着け、俺!
日向はお世辞を言ってるんだ。真に受けてはいけない。
そう自分を戒めるものの、そう言ってくれた日向の照れた可愛い姿を見ると、俺もあたふたと浮き足立ってしまう。
「そ、そっか……あ、ありがとう……」
電車に乗り込んだ早々から、恥ずかしさマックスの、落ち着かない変な空気になっている。
これから一時間あまりも電車に乗るというのに、最初からこれでは先が思いやられる気がした。
しばらくの間は二人とももじもじした感じで落ち着かなかったけれども、そのうちお互いにお互いの姿を見慣れてきたこともあって、ぽつりぽつりと雑談を始めた。
最初はテスト勉強のこととか、学校で起きた些細などうでもいいような事件のことに、雑談の花を咲かせた。
少し時間が経つと、ようやく二人とも落ち着いてきて、いつものような雰囲気が戻ってきた。
やがて雑談の花が少し途切れて、ふと以前からなんとなく疑問に思っていたことを訊いてみたくなった。
「あのさ日向。日向って勉強もスポーツもなんでも上手くできるのに、なんで料理は全然できなかったの? 洗い物とかは普通にテキパキできたのに」
「あっ、それね……子供の頃からお母さんが、なんでもできる子にさせたいって言って、子供向けのスポーツクラブとか塾とかに行かされてたの」
日向は、ピアノや歌も習いに行っていたと言う。いわゆる教育ママというやつだ。
「でね。料理が苦手な理由だけど……私が小学生の時に、どうしても料理をさせてくれってお願いしたことがあるの」
その時に日向が大失敗をして、お母さんが嫁入りに持ってきた、とても大事にしていた食器を割ったり、高級なフライパンを焦げ付かせたりして、お母さんにたいそう怒られたそうだ。
その時のお母さんの怒り狂った顔がトラウマになって、日向は家で料理だけはしようとしなかったし、お母さんもそれ以来日向に料理をさせようとしなかったらしい。
「なるほど。だから料理はずっと苦手なままだったのか」
「まあね。でももう私も高校2年だし、調理実習のこともあったから、そろそろ料理もできるようになりたいなぁって思ったの」
しかし家で料理の練習をすることにはお母さんも日向もトラウマがあったから、料理教室に行けばいいじゃないかと、二人で意見が一致したというのが、事の真相だった。
「まあ別にお母さんも私も、そんなに深く根に持ってるわけじゃないんだけど、私が料理をすることを、なんとなくお互いに避けてた感じかなぁ」
日向はそう言って、苦笑いを浮かべた。
「だけど祐也君のおかげで、そのトラウマも解消できた。今では家で、お母さんと一緒に料理をしてるんだ」
「そっか。それは良かった」
「うん。祐也君、ホントにありがとう」
嬉しそうに笑う日向を見て、俺も少しは役に立てたんだなと嬉しく思った。
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