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ドラゴンスレイヤー編
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「よっ…と」
「あ、お前勝手に…」
今まで俺の体内にいたディアボロスがやっと出てくれた。と、言ってもどうせすぐ戻って来るんだろうけど。
「久しぶりだな、ニーズヘッグよ」
「…」
ディアボロスの声にニーズヘッグは微動だにしない。瞬き一つ無く、硬直したままだ。
「無駄だ。コイツは私の声でしか動かぬ。そういう暗示を施したからな」
「暗示?ふん、低俗な呪術の間違いだろう」
「ほう?分かるのか、ガキ」
ディアボロスは既にグレンの術を見破っていたようだ。ニーズヘッグは今グレンの呪術魔法によって操られているらしい。本当に操られているのかは俺にはさっぱり分からん。
「そうだ。私の精神操作によりニーズヘッグは今や私の便利な手駒。コイツの力を使えば貴様ら如きカスも同然だ。やれ、ニーズヘッグ」
グレンの命令によってニーズヘッグの口がゆっくり開いた。とても不味い状況だ。魂を抜き取る攻撃なんて防ぎようが無い。一体どうすれば…
「んなもん殺られる前に先制攻撃するに決まってるだろう」
ジンが俺の心の声に割って入って来た。確かにその通りだ。攻撃こそが最大の防御。防げないなら攻めきればいい。
全員が互いに目配せして、連携をとる。
先ずはレイの必中魔法と拳銃でニーズヘッグの目を潰す。弾丸は見事に命中、ニーズヘッグの瞳こそはあまりの強度によって潰せなかったものの、数秒視界を奪う事はできた。次にニーズヘッグが怯んでいる隙にジュナが吸引魔法によってニーズヘッグの体をコチラまで急接近。近づけた場所は俺、ジン、ユーリの三人の目の前だ。一気に畳み掛ける。
「風魔法"強"!」
「炎精霊の咆哮!」
「特大嵐!」
風魔法、精霊魔法、嵐魔法の三種の魔法攻撃をニーズヘッグにゼロ距離で当てる事に成功。技の勢いでニーズヘッグの体は地面を削りながら吹き飛んだ。
「とっどめー!」
『え』
そして皆の予想外。ディアボロスがニーズヘッグのもとに飛び込み覇気を発動。ニーズヘッグの皮膚がガリガリと音を立てて削れていく。
「なっ、ニーズヘッグよ怯むな!さっさと始末しろ!」
ニーズヘッグはディアボロスごと覇気をなぎ払った。その勢いのままディアボロスは俺の体の中に戻って行く。ニーズヘッグは怯むこと無く、再び俺達の魂を抜き取ろうとする。その際俺とバッチリ目が合った。するとどうだろう、何故かニーズヘッグの動きが止まり、攻撃をやめた。
「ゥゥゥ…貴様」
ニーズヘッグは俺の目を見ながら、初めて言葉を発した。
「キョウ…クライスか?」
信じられない事に、コイツは俺の名を発した。もちろん初対面、俺はコイツの事を何も知らないというのに、何故かニーズヘッグは俺の事を知っているようだった。
「あ、お前勝手に…」
今まで俺の体内にいたディアボロスがやっと出てくれた。と、言ってもどうせすぐ戻って来るんだろうけど。
「久しぶりだな、ニーズヘッグよ」
「…」
ディアボロスの声にニーズヘッグは微動だにしない。瞬き一つ無く、硬直したままだ。
「無駄だ。コイツは私の声でしか動かぬ。そういう暗示を施したからな」
「暗示?ふん、低俗な呪術の間違いだろう」
「ほう?分かるのか、ガキ」
ディアボロスは既にグレンの術を見破っていたようだ。ニーズヘッグは今グレンの呪術魔法によって操られているらしい。本当に操られているのかは俺にはさっぱり分からん。
「そうだ。私の精神操作によりニーズヘッグは今や私の便利な手駒。コイツの力を使えば貴様ら如きカスも同然だ。やれ、ニーズヘッグ」
グレンの命令によってニーズヘッグの口がゆっくり開いた。とても不味い状況だ。魂を抜き取る攻撃なんて防ぎようが無い。一体どうすれば…
「んなもん殺られる前に先制攻撃するに決まってるだろう」
ジンが俺の心の声に割って入って来た。確かにその通りだ。攻撃こそが最大の防御。防げないなら攻めきればいい。
全員が互いに目配せして、連携をとる。
先ずはレイの必中魔法と拳銃でニーズヘッグの目を潰す。弾丸は見事に命中、ニーズヘッグの瞳こそはあまりの強度によって潰せなかったものの、数秒視界を奪う事はできた。次にニーズヘッグが怯んでいる隙にジュナが吸引魔法によってニーズヘッグの体をコチラまで急接近。近づけた場所は俺、ジン、ユーリの三人の目の前だ。一気に畳み掛ける。
「風魔法"強"!」
「炎精霊の咆哮!」
「特大嵐!」
風魔法、精霊魔法、嵐魔法の三種の魔法攻撃をニーズヘッグにゼロ距離で当てる事に成功。技の勢いでニーズヘッグの体は地面を削りながら吹き飛んだ。
「とっどめー!」
『え』
そして皆の予想外。ディアボロスがニーズヘッグのもとに飛び込み覇気を発動。ニーズヘッグの皮膚がガリガリと音を立てて削れていく。
「なっ、ニーズヘッグよ怯むな!さっさと始末しろ!」
ニーズヘッグはディアボロスごと覇気をなぎ払った。その勢いのままディアボロスは俺の体の中に戻って行く。ニーズヘッグは怯むこと無く、再び俺達の魂を抜き取ろうとする。その際俺とバッチリ目が合った。するとどうだろう、何故かニーズヘッグの動きが止まり、攻撃をやめた。
「ゥゥゥ…貴様」
ニーズヘッグは俺の目を見ながら、初めて言葉を発した。
「キョウ…クライスか?」
信じられない事に、コイツは俺の名を発した。もちろん初対面、俺はコイツの事を何も知らないというのに、何故かニーズヘッグは俺の事を知っているようだった。
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