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身内の裏切り

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『貴様は死ぬ』

…。

『貴様は死ぬ』

……。

『貴様はー』

聞こえてます!聞こえてますからリピートやめてください!

『という訳で、残りの短き命。せいぜい足掻くが良い。フォっフォっフォっ』

ちょ、待ってくださいよ自称神様ぁぁぁ!

…おーい。

…もしもーし。

…消えたか。

くそ。僕が何をしたって言うんだ。

トイレットペーパーをたった2、3個無駄使いしてしまったくらいじゃないか。

ガチャ

!?

扉が開いたぞ!?誰だ!?

「あー、腹いってぇ」

お、親父!

頼む!気づいてくれ!息子がトイレットペーパーにされてしまった事に!

ズルッ

クソっ!ダメだ俺の声が届いてねぇ!
その証拠に遠慮なく目の前でストリップし始めやがった。
…あれ、親父のって結構小さー

「よいしょっと…ふぅ」

ん?何か臭う…。
オエェエ!?
親父の野郎屁をこきやがった!
トイレットペーパーだから鼻は無いはずなのに、すげぇ臭い!
なんだこれ!?人間より嗅覚が良い気がするぞ!?
トイレットペーパーなのに!

ぐっ、マズいな…これ以上何かされたら俺の意識がー

ブブブッ!ブリブ(以下自主規制)

…………。
…………………………。
……………………………………………ぐふっ。

「ふぅ…さてと」

カラカラカラカラカラカラ

へ?冗談だよな?まさか…な?
もう僕のライフはゼロに等しー

ブチッ

いってぇ!何で痛覚あるんだよ!
神経通ってるのか!?このトイレットペーパー!
いや、今はそれどころじゃない。
とんでもない事に気がついてしまった。
なんて事だ…こんな残酷な事があって良いのか…。
やめてくれよ…。酷すぎる…。


切り離されたペーパーにまだ触覚があるなんて…。


つまり…このまま行くと…

ゴシゴシゴシゴシ

ああああああああああああああぁぁぁ!
感触がダイレクトにぃぃぃぃいいぃぃぃぃ!
何かジョリジョリしてるううぅぅうううう!

クイッ、ジャーー

「あー、スッキリしたー」

ガチャ、バタン


………………。



気がついた時には体が半分くらい無くなってました。
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