積もるのは嘘と気持ちと

どんころ

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蓮side15※

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ーーー最近、澪の様子がおかしい。

調子がいいから油断していたが、俯くことが多くなって顔色も良くない。
あまりにも心ここに在らずの日が続いたため、おじいさんとも話してそろそろ病院にと思っていた矢先だった。
朝いつも通り高校に向かっていたが、急に澪が調子が悪いと訴え始めた。
家に帰って病院に行く準備をして、病院まで送り届けようとしたが、大学に行ってと聞かない澪に折れて大学へ送ってもらうことになった。
後ろ髪を引かれながら大学に着いて車を降りた。

丁度高校からの付き合いの佐倉も車を降りたところだったので、一緒に一限目の教室へと向かって歩いていた時、後ろの方から大きな声で女の人に呼ばれ、振り向く間も無く左腕に何か絡みついた感触があった。
あぁ、またかと思いながらそちらを向くと、案の定派手な格好の女の人がいた。

一度ヒートのところを保健室に送り届けてから毎日のように纏わりつかれて、何度かやめて欲しいとお願いしたけれども聞き入れてもらえない。
高校の時も確かに押しの強い人はいたけれど、ここまで押しの強い人種は見たことがない。
どうすべきかとここ最近毎日のように考えていることを悩み始めた時、
急に鳥肌の立つほど香り高いフェロモンが鼻腔を刺激して、周りを見渡す。
居るはずないのに…。
それは間違いなく澪のフェロモンだった。

後方にうずくまる人影を見つけた瞬間、もう周りのことなんて気にしていられず、一目散に駆け寄って抱きかかえた。
家の車がまだ止まっているのを確認してそちらに走る。
乗り込むと何も言わずに車が動き出して、恐らく家へと向かってくれている。

とりあえず安全なところに来たという安心感からホッとすると、澪のヒートにつられてラットを起こしかけている自分に気づく。

やばいなと思いながら、もう薬を飲んでも効かないところまできている自覚はあった。
苦しそうに息をする澪をぎゅっと抱きしめると、
「れんくっ…はぁっ…ぼくっぼくだけ、って…はぁっ…おねがっ、ぼくだけにっ…はっ…して、れんくんの、となりっ」
と澪が一生懸命話すので、出来るだけ優しく、冷静に答える。
「俺にはいつも澪だけだよ?ごめんね、こういう時どうするかって澪にちゃんと確認しておかなかった俺が悪いけど、、流石に我慢できそうにない。」

「はぁっ…んっ…れんくん、」

「澪、大丈夫だから、俺に任せてくれる?大丈夫、怖くないよ。」
何度も俺の名前を呼ぶ澪を安心させるように抱きしめたまま、家に着くまでは我慢しなくてはと自分を戒めた。

なんとか家に着くまでは耐え、使うことはないかもしれないけれど念のためにと渡されていた離れの鍵を使い、中へと澪を連れて入った。

ベッドへと澪を下ろし、服を脱ぐのを手伝う。
「澪、服脱ごうか?汚れちゃうかもしれないから。」
「んっれんくん、はやくっ…あっんっ」
理性を手放してしまったら、澪が怖がってはしまうかもしれない。
絶対にラットに入ってはいけないと思いながらも、服を脱がせるだけで喘ぐ澪に理性を手放しそうになる。
こんな事になるなら病院でちゃんとα用のフェロモン阻害薬を処方してもらうべきだったと後悔する。

服を脱ぎ終わった澪は、もう理性は残っていない様子で後ろに指を入れた。
「あっんんっ、もっとおく、おくにっほしい、あっあっ」
「奥だね?大丈夫、俺がやるよ。」
澪の手を抜くと、抱き寄せて俺の指を一本入れる。
ヒートの期間中特有の分泌液が出るそこはもう溢れるほどの湿り具合だった。
この状態なら痛くはないだろうけど、傷つけないよう探るように少しずつ奥の方へと進ませていくと、コリっとした小さなしこりに触れた。

「ああぁっ!あっそこっきもちいっ」
体をビクつかせながら喘ぐ澪が、指がいいところに触れるようにか腰を揺らす。
「ん、ここだねっ?」
もう一度そこのしこりに触れる。
「あぁっそこっそこ、もっとっ」

澪の目が快楽からか潤む。
「れんくっイキたい、イキたいよぅ」
自分の体を、転がった澪の足の間に入れ、しこりを刺激しながら前を優しく扱くと、
「あああっそれ、やばっ、ああああっ」
ビクビクっと痙攣して澪から白濁が散った。
はあはあと肩で息をする澪を抱き寄せて背中をさする。
「大丈夫?辛くない?」

なんとかこれで凌げないかと思ったが、Ωの発情期を舐めてたとこの後思い知ることになる。
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