上 下
69 / 69

ーー最終話  神聖教会との和解

しおりを挟む

私が聖都へ到着した時、全ての住人は、避難を完了していて、最後の聖騎士団が残っているのみだった。

「われわれは神のため、徹底抗戦をする!!」

これは弱ったわ。彼らは神聖教会、大聖堂へ立て籠もったいる。どうしよう…えっと…ダメもとで気絶(パラライズ)をかけてみよう。

『パラライズ!!』

さてとダメもとで魔法を使ってみたけど、私は荘厳な教会の門を開けようとしたが、開かない。

あれ?

『オープン』

解除魔法をかけてみたが、パリンとガラスのように砕けたのだった。

「うーむ…結界があるのね。それじゃ」

『ディスバリアー』

これいいのかな?再び扉に手をかけると簡単に開いたと思ったら騎士たちが

「何やつ!!」

こっちに向かってきたんで、

『パラライズ!!フルパワー!』

「はう!!」

数名の騎士たちはその場で気絶したのだった。

「さてと」

こうしてどんどん奥へ進んでいくんだけど、騎士たちは全員気絶している。そして、法王の間へはいると法王も気絶していたのだった。

「あれれ…やりすぎちゃったかな」

しばらくして、目を覚ました法王は自分の状況に気づいた。

「貴様!!!こんなことをしていいのと思っているのか?」

「法皇様、そこで提案です」

「提案だと」

「そうです。あなたが私を調べた結果、聖女ではないと結論を出していただければ、良いのです」

「何を!!」

「そもそも我国のドミニク司祭が私を襲って来たからこのような結果となったのです」

「どういうことだ」

こうして私は戦争になった経緯を説明した。すると、

「わかった。戦後賠償のことも考える」

これで私の戦争は終わりを迎えたのだった。

ーー数日後、聖教会大聖堂。法王は会見を行うことを発表した。その会見になぜか私も出るようにと言われたのだった。

会見当日、大勢の人々を見て驚いていると、ドミニク司祭は拘束された状態で連れてこられた。しかも、私をにらんでいる。

「法皇様!!この偽聖女のいうことを聞く気ですが!!」

「黙らせろ」

「はう」

やがて法王の会見が始まった。

「この度の戦!!聖戦などではない。これは、そこにいる私利私欲に目がくらんだドミニクが起こした。暴挙であったことが判明した。このことに関し我々は、エターナル王国へ深謝する。そして、賠償を行うことにした」

どよめく観衆に待ったをかけたのは、先ほどまで気を失っていたドミニクだった

「法皇様!!わたくしは無罪です。この偽聖女に騙されてはいけません」

「ドミニク。これを見よ」

法王が指をさした先には、ドミニクが所属していた派閥の司祭たちが、両手を縛られた状態で座らされていて、それぞれが、ドミニクをにらんでいたのだった。

「ほ…法皇様…これは」

「貴様によって死刑になる連中だ」

それぞれはここに無罪を主張、ドミニクに騙されたと叫んでいる。

「貴様らの聖で多くの騎士たちが傷ついた。しかし、戦死者はいない。これがどういう意味かわかるか」

言葉に詰まる彼らだったが、すぐさま、ドミニクに騙されたと叫んでいる。

「わかった。まずはドミニク、貴様の罪は非常に重い。そして、司祭として良心のかける態度をとったということも、私の耳に入っている。よって、死罪を言い渡す」

ドミニクの課をが一瞬で土色に変わり、苦しみだしたかを思ったら、その場に倒れこんだのだった。

「他の者の処罰は後で行う。それより重要な件をここで発表する」

法王の言動に観衆は静まり返っていた。

「ここに法王が宣言する。聖女が現れたことを、その聖女とは、ここにいるフリージアだ。今後は、神聖教会も彼女を支援することにした。以上だ」

ひぇえええ

なんでそうなるのよ!!l

私はやりたくもない聖女として生きていくとこになったのだった。



今まで読んでくださりありがとうございました。





しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
お気に入りに登録しました~

解除

あなたにおすすめの小説

【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」 「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」 いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。 「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と…… 私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。 「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」 「はい、お父様、お母様」 「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」 「……はい」 「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」 「はい、わかりました」 パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、 兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。 誰も私の言葉を聞いてくれない。 誰も私を見てくれない。 そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。 ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。 「……なんか、馬鹿みたいだわ!」 もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる! ふるゆわ設定です。 ※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい! ※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇‍♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ! 追加文 番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する

影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。 ※残酷な描写は予告なく出てきます。 ※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。 ※106話完結。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜

よどら文鳥
恋愛
 フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。  フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。  だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。  侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。  金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。  父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。  だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。  いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。  さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。  お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。