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ーー最終話  神聖教会との和解

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私が聖都へ到着した時、全ての住人は、避難を完了していて、最後の聖騎士団が残っているのみだった。

「われわれは神のため、徹底抗戦をする!!」

これは弱ったわ。彼らは神聖教会、大聖堂へ立て籠もったいる。どうしよう…えっと…ダメもとで気絶(パラライズ)をかけてみよう。

『パラライズ!!』

さてとダメもとで魔法を使ってみたけど、私は荘厳な教会の門を開けようとしたが、開かない。

あれ?

『オープン』

解除魔法をかけてみたが、パリンとガラスのように砕けたのだった。

「うーむ…結界があるのね。それじゃ」

『ディスバリアー』

これいいのかな?再び扉に手をかけると簡単に開いたと思ったら騎士たちが

「何やつ!!」

こっちに向かってきたんで、

『パラライズ!!フルパワー!』

「はう!!」

数名の騎士たちはその場で気絶したのだった。

「さてと」

こうしてどんどん奥へ進んでいくんだけど、騎士たちは全員気絶している。そして、法王の間へはいると法王も気絶していたのだった。

「あれれ…やりすぎちゃったかな」

しばらくして、目を覚ました法王は自分の状況に気づいた。

「貴様!!!こんなことをしていいのと思っているのか?」

「法皇様、そこで提案です」

「提案だと」

「そうです。あなたが私を調べた結果、聖女ではないと結論を出していただければ、良いのです」

「何を!!」

「そもそも我国のドミニク司祭が私を襲って来たからこのような結果となったのです」

「どういうことだ」

こうして私は戦争になった経緯を説明した。すると、

「わかった。戦後賠償のことも考える」

これで私の戦争は終わりを迎えたのだった。

ーー数日後、聖教会大聖堂。法王は会見を行うことを発表した。その会見になぜか私も出るようにと言われたのだった。

会見当日、大勢の人々を見て驚いていると、ドミニク司祭は拘束された状態で連れてこられた。しかも、私をにらんでいる。

「法皇様!!この偽聖女のいうことを聞く気ですが!!」

「黙らせろ」

「はう」

やがて法王の会見が始まった。

「この度の戦!!聖戦などではない。これは、そこにいる私利私欲に目がくらんだドミニクが起こした。暴挙であったことが判明した。このことに関し我々は、エターナル王国へ深謝する。そして、賠償を行うことにした」

どよめく観衆に待ったをかけたのは、先ほどまで気を失っていたドミニクだった

「法皇様!!わたくしは無罪です。この偽聖女に騙されてはいけません」

「ドミニク。これを見よ」

法王が指をさした先には、ドミニクが所属していた派閥の司祭たちが、両手を縛られた状態で座らされていて、それぞれが、ドミニクをにらんでいたのだった。

「ほ…法皇様…これは」

「貴様によって死刑になる連中だ」

それぞれはここに無罪を主張、ドミニクに騙されたと叫んでいる。

「貴様らの聖で多くの騎士たちが傷ついた。しかし、戦死者はいない。これがどういう意味かわかるか」

言葉に詰まる彼らだったが、すぐさま、ドミニクに騙されたと叫んでいる。

「わかった。まずはドミニク、貴様の罪は非常に重い。そして、司祭として良心のかける態度をとったということも、私の耳に入っている。よって、死罪を言い渡す」

ドミニクの課をが一瞬で土色に変わり、苦しみだしたかを思ったら、その場に倒れこんだのだった。

「他の者の処罰は後で行う。それより重要な件をここで発表する」

法王の言動に観衆は静まり返っていた。

「ここに法王が宣言する。聖女が現れたことを、その聖女とは、ここにいるフリージアだ。今後は、神聖教会も彼女を支援することにした。以上だ」

ひぇえええ

なんでそうなるのよ!!l

私はやりたくもない聖女として生きていくとこになったのだった。



今まで読んでくださりありがとうございました。





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