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モブキャラ・・・テレポーテーションを覚える 

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大胸好好(たおーぱいーはおはお)は考えていた。それは、勇者Rの最近の羽振りの良さだった。最近大量に持ってくるヒールポーションとカップ食品スーパーライスを大胸好好(たおーぱいーはおはお)のところで換金、そして、町に出て買い物をしている。時々、大工なんかも頼んでいるらしい。しかも、イーストランドの郊外で400マスくらいの土地を占有して、あの勇者タニグも打ち負かしたとか。その様子に指をくわえて見ているしかない大胸好好(たおーぱいーはおはお)、確かにヒールポーション、カップ食品スーパーライスを比較的安く卸してくれるのはいいことで、この二つの売れ行きはいい。大胸好好(たおーぱいーはおはお)が経営する桔梗屋も潤っているのは事実だった。
 大胸好好(たおーぱいーはおはお)としては、それを何とか手に入れたいという欲望があったのは事実だった。しかし、この前も雇った山賊どもはミンチにされたのを影から見ていて、下手に手を出すわけにもいかない。こうして、大胸好好(たおーぱいーはおはお)は、イーストランドの代官屋敷へ足を運ぶのであった。

 「桔梗屋、どうしたのじゃ?顔がさえぬぞ、今日の宴じゃ。そんな顔をするな」

 そういうヨシミツ代官、一応武士の出身ということで、武将髭を生やしているのだが、顔は色白で、何故か、烏帽子をかぶっていて、扇子を手にしている。そんなヨシミツ代官に大胸好好(たおーぱいーはおはお)は、眉を顰めこう言ったのだった。
 
 「私の所によく来るモンスターRというのがいおりまして、昔は、せいぜいヒールポーションを5個ほどしか持ってこなかったのに、何故か最近、大量に持ってくるようになって」

その様子を見たヨシミツ代官は顎に手をかけフムフムと頷いている。

「ただ、持ってくる量が増えたのであれば、貴様は、その分売りさばいて儲かっておるのではないのか?」

「はぁ・・・そうなんですが、よからぬうわさを耳にしまして」

「良からぬ噂とな?なんじゃ。それは、申せ」

「はぁ・・・無断で占拠をしているとか」

「ほう・・無断占拠とな、尋常な沙汰ではないわな。かと言って、ここの兵を出すわけにもいかんしの~」

すると大胸好好(たおーぱいーはおはお)は、ヨシミツ代官の耳元でささやいた。

「そこで・・・」

「ふむ・・・なるほど」

「それとこれは手土産です」

そこには、紫色の布に包まれた木箱があった。

「桔梗屋、おぬしも悪よの~」



そんな話が、イーストタウンであったことなど、知る由もない私なんだけど、実は、諸葛亮孔明のイベントがまだ残っていて、戦術という項目で、落とし穴と連関の計、そして、街づくりをさせられていた。という訳で、今、私がいた土地とメグの土地、そして、ゴブリンの土地までの街道の整備として駅を作っている。一方で、イーストタウンへ近い地域へは、勇者対策として、そして、グリーンドラゴンが出てきた地域へは、グリーンドラゴン対策として落とし穴を設置している。しかも、出城までつくっている状況だった。
 また、魔法使いメグによって、新しい魔法も覚えることが出来た。それが、テレポーテーションという奴だった。そうピンクのハート型をしたバッチのボタンを押すとピュッと空気が押し出される。それを危ないと感じて、瞬時に逃げようとする能力は発揮される。すなわち、テレポートテーションである。
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