おばさんと呼ばないで

Seabolt

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一体何をやっているんだろう?

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 ―――う~・・・かっこ悪いよ・・・さんざんお父さんの説教を食らっていた私、それを見かねたのか俊介は途中で席をはずしてくれていた。しばらくして開放された・・・よ・・ようやく終った・・・最悪の状況を脱したのだけど、デートがなくなったこと、そして、俊介の前で怒られたことのダブルパンチで・・・へこんでしまった。しかも、さっき捻った足まで疼き出す始末・・・そんな状況でリビングから出ると廊下で俊介が待っていた。

「大丈夫?」

「あ・・うん」

 どうせ笑っているんでしょう・・・散々叱られ、恥ずかしいと言う思いが私をひねくれさせていた。そんな私の予想に反し、高取はやさしく話しかけてきた。

「頭・・・」

 そう言うと私の頭をやさしく撫でてきた・・・なんとなくうずくような恥ずかしさで少し俯いてしまった。

「う・・うん・・大丈夫だから・・・」

 すると頭を撫でていた手はすっと離れた

「けど・・・残念だな・・・」

「えっ?なにが」

 私が顔をあげると高取は目をそらした・

「真奈美とデートしたかったのになぁ~あした・・・」

ズッキューーーーーーーン

真っ白だった・・・

一瞬で・・・

 ただ・・・俊介をぼーと見つめてしまっていた。そして、耳からは大きな鼓動が響くたび・・・徐々に顔が熱くなっていくのが分かった。

ドックン

ドックン

 その鼓動は徐々にあがっていった。ぼーっと見つめていた私を俊介が呼んた。

「真奈美?」

「はい!!」

 目が合って・・・びくっとなった私を心配そうに覗き込む俊介

「大丈夫?」

 目・・・目が合わせられないよ・・・頷くように俯いてしまった。

「あ・・うん・・・」

「じゃぁ・・・」

 部屋に戻って行く俊介の背中をじっと見送ってしまった。



 真奈美とデートしたかったのになぁ~

 ベットに横になっていると俊介の言葉が甦ってきた。思わず嬉しくなって、ベッドの上でごろりごろりと転がった後、誰もいないのに恥ずかしいのか、うつ伏せになって枕を頭の上にのせていた。

 きゃー!!!

 この時、再び完全に舞い上がってしまった私、余計なことまで思い出てしまった。そう、明日が俊介の誕生日ということを・・・するといても立ってもいられずに起き上がり、俊介の部屋の前まで行っていた。

どきどきの瞬間・・・

やばい・・・

 ノックをしようとするが手が震える・・・何度ためらったのだろうか・・・ようやく決心して、よしと気合を入れた瞬間後ろから俊介の声がした。

「なにやてるんだ?」

ドキ!!

「あ・・・いや・・・その・・」

 予想外の登場に心臓が止まるかと思った。そして、言葉を濁している私・・・絶対に怪しまれたとを思う。しかし、俊介は優しかった。

「何か用・・?」

「あ・・・明日・・誕生日って聞いたんだけど・・」

 思い切って言ったまではよかったんだけど・・・俊介は、少し驚いた表情を浮かべ、あっさりとした返事が返ってきた。

「違うよ・・・」

「えっ?」

「おしいなぁ~俺の誕生日は丁度一ヶ月先だよ。ところで、誰に聞いたんだ?」

「あ・・友達から・・・違うんだった・・・いいんだ・・じゃぁ・・」

 慌てて部屋に入った私・・・ドアの前でへたり込んだ。

 あう~

一体何やっているんだろう・・・
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