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因縁の対決 5

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ビンタされた子はキャッチャーだった。しかも、その子は珍しく反省しているようだったが、フロッグズのコーチはアンガーコントロールができないのか、

「貴様は、もう!!いらん!!」

そう言って、キャッチャーを交代させたのだった。しかし、相手の攻撃で2点を取られ逆転されてしまった。しかも、1アウト満塁という状態だった。バント作戦はかなり疲労がでているのだ。そして、そのことはコーチもわかっていて、ここで交代を決めたのだった。

「ピッチャー交代!!矢部君に変わって、五十嵐君!!」

こうして矢べっちはショートに五十嵐君がピッチャーになった。

「五十嵐!!頼んだぞ!!」

「わかりました。佐藤先輩!!バント作戦はどうします?」

「五十嵐は、コントロールがいいよな。それと外から大きく曲がって入ってくるかーぶがあったよな」

「まぁ・・・そうですけど。カーブはあんまり投げれませんが」

「一球目はそのカーブで行く。後は俺のサインと構えたところへ投げてくれ」

「わかりました」

1球目、外から大きく曲がってストライクゾーンへ入ってくるボール

バッタは、ボールと思って見逃した

ストライク!!」

2球目、内角一杯にシュートしてストライクゾーンにはいてくるボール

バッターは、思わず避けた

「うわ!!」

ストライク!!

「バッター!!何やっているんだ!!」

フロッグズベンチからコーチの檄が飛んでいた。これで彼はスクイズをする気満々だ。

3球目外角高めへくそボール

3バント失敗、しかも、3塁走者は飛び出していた。

わわ!!

サードと俺とで挟んで

アウト―!!

こうして、この回は無事に終わって、2対1のまま最終回を迎えたのだった。

「あと3つ!!」

四谷君は不敵な笑みを浮かべていたのだった。




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