リーンカーネーション 小学４年に戻ったおれ

お昼休み

初戦が終わると池上フレンズの天野さんと山田さんがやってきた。そして、俺を見つけんるなり

「またノーヒットなの？」

「わるいか？」

「別に・」

俺たちは体育館の入り口にある屋根がついた場所で待機をしている。それは、今日だけで２試合をこなさないといけないからだ、とりえず、午前中の１回戦を勝った俺たちは、日陰で涼みながら、午後に予定されている２回戦を待っていたのだった。そこへ彼女達がやってきたのだった。当然俺の横に天野さんと山田さんは座った。しかも、お尻がくっつくようにして

「もうすぐお昼ね」

「佐藤君と一緒に食べてもいい？」

天野さんの言葉に山田さんがかぶせてきた時だった。

「佐藤君！！お昼一緒に・・・」

そこには太田さん、岡本さん、森さん、箭内さんの4人が現れたのだった。本来なら女の子たちは敵同士なので火花が散るところなのだが、俺がいることからみんな仲良く輪になってお昼を食べることになった。といっても、男子チームのところに女子が混ざって食べていることは、少し目立っていた。更に、増田さんが俺を見つけてやってきたのだった。

そして、続く２回戦もなんとなく勝ったのだった。来週は準決勝で因縁のフロッグズとの対戦だ。また、せこいコーチのせこい作戦をしてくると思っていたのだった。

＊＊＊

翌日、学校での話題は、来月に行われる秋の運動会だった。小学生のみんなにとっては、一大イベントである。だからだろう。まずは、紅組と白組に別れるのであった。これは出席番号が奇数が白組、偶数が紅組と決まっている。しかし、そのことを知っていても、自分がどっちかとかで騒いでいる。しかも、このクラスの誰がどっちの組だとかで、肌に勝ち負けを言い合っている。他のクラスもあるのにと思いながらかれらの行動を見ている。
そして、誰が　なにに出るかを決めることに、どれに出ても意味がないのだが、みんなは必死だ。そして、男子は組体操、女子はダンスと種目がきまったのだった。そして、最後に、紅白対抗リレーの選手がきまったのだった。もちろん、俺はリレーには参加できなかった。、