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カンチョーゲーム
しおりを挟むぎゃー!!
教室に入ると野太い悲鳴が聞こえてきた。声の方を見ると外やんがその被害に、お尻を押さえてうずくまっていた。そんな光景を見ていると太田さんが俺のところにやって来て手を引っ張った。
「佐藤くん、ちょっといい?」
「いいよ」
カバンを置いて彼女について校舎裏まで行くとそこには天野さんと山田さんとがごめんと手で謝っている。
「どうして私だけ?のけものなのよ」
太田さんが言いたいことはわからないが、何やら必死に訴えてきている。
「どうして!教えてくれなかったの」
「どうしてって?」
「佐野さんの件、私も呼んでくれなかったのよ」
「へっ?」
「あれは、村上が犯人だし、アイツ太田さんも標的にしてたし」
「そんなことを気にしてないわよ」
「えっ?」
驚いている俺に耳元で天野さんが呟いた。
「あの後、佐藤くんと遊んでいる時にカンチョーしたことを話ちゃて、そしたら」
流れとしては、太田さんは自分だけ取り残されたと感じているという事らしい。そう言うことならとおしりを触ると
「ちがう・・そうじゃなくて」
天野さんと山田さんに視線を合わせると軽く頷いた。やっていいのかな。おれは指を組んで人差し指をぴんと立ち上げた。そして、お尻めがけて突き上げた。
スブリ!!
「ひゃん!!」
男の子たちがやっているような強烈な突き上げはしない。そんなことすると彼女が本当にびっくりしてしまうからと目の前にはお尻を抑えて俺の見ている太田さん
「やったわね」
笑みを浮かべた太田さんは俺のお尻にズブリと浣腸をしてきた
「はう!!」
しかも、力の加減がわからないのだろう。結構痛かった・・・んだけど、その後、天野さんと山田さんを交互に浣腸したのは言うまでもなく、そこにはみんなの笑い声がしていた。そして、チャイムが聞こえてきたので教室に戻ると
ズブリ!!
「はう!!」
俺のお尻に強烈な浣腸をしてきたのは他ならぬ村上だった。これまで、俺は何度か狙われていたんだけど、俺の周りには天野さんや山田さんが常にいて中々カンチョーを成功するまで至らなかった。これまでの失敗に中田君からかなりプレッシャーを与えられていたのか、村上は力を入れ過ぎたのだろう俺のお尻に指を指しこんだまま更に突き上げてきたのだった。
「痛い」
俺がお尻を動かした途端
グキリ!!
そんな不気味な音がして
「うぁぁあああああああ!!!!!」
そう叫んで指を硬直させたまま、うずくまってしまった。どうやら負傷した指は左手の人差し指のようでそこを右手でおさえ悲鳴を上げている。
その叫び声が響く中、先生が教室に入って来た。
「何事だ!!」
すると一部始終を見ていた山田さんが先生に報告をした。
「先生!!村上君が佐藤君にイタズラで浣腸をした時に指を痛めたようです」
俺を見て
「佐藤!!本当か」
「はい・・・俺は浣腸された被害者です」
「じゃ・・・何故、村上が指をおさえているんだ」
「浣腸をした本人に聞いてください。浣腸したまま、しばらく、突き上げ続けられて痛かったので、お尻を動かしたら、変な音がしたから多分指を痛めたんだと・・・」
「そうか・・・直ぐに保健室へ」
***
しばらくして、先生のみが教室に戻ってきた。そして、一言
「今から浣腸を一切禁止する」
それを聞いた中田は一番いやな顔をしていた。それに、中村が質問をした。
「どうしてですか?」
「村上が左手人差し指を骨折したからな。まだ、利き手じゃなかったからよかったものの。大怪我は、大怪我だ。だから、今後、浣腸を禁止する。いいな!!わかったな!!」
こうして、カンチョーゲームは幕を閉じたのだった。
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