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第2章 開拓篇
第86話 村人 新たなる脅威
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なに!!全滅だと?
斉の王、雷漢が報告を聞いて叫んだ一言であった。雷漢は斉の王の中では、短気王として悪名が高い。しかし、この短気が更なる事態を招くことになる。
すぐに討伐軍を準備しろ!!
一方、村人たちは、マインマスターとエナリ殿の蘇生をじっくりと待っていた。ロクテン魔王は、村人とのエッチをした後、満足した表情で蘇生作業を行なっていた。やがて、二人は目覚めた。
「よかった」
そう言って二人を抱きしめる村人はこの後妻たちに叱られたのは言うまでもなかった。
一方でミケえもんはマインと多々羅工房の城塞化を進めていた。それと艦隊整備も併せて行っていた。各町に配備されているロボット兵の様子を見ていた。
「ロボット兵の配備も出来たぞ。これで前回の規模で攻めてこられても十分対応可能だ」
両方の街に10台ずつロボット兵の配備が完了。城塞付近にはポットと呼ばれる魔導粒子砲を備えた飛行物体の配備も完了していた。そして、これまでと異なるのは各街にエアーポートを完成させていて、それぞれドレッドノート級飛行戦艦を配備したのだ。マインには戦艦”マイン”多田羅には戦艦”タタラ”村人には戦艦”ドレッドノート”をそれぞれ配備していたのだった。実はこの急速な発展にはからくりがあった。それは、スクルド様の協力があったことだ。そう時間断層を使用して急ピッチで製造をしたのだった。ただ、製造する材料供給には限界があったので、今回は、ここまでということ、スクルド様もここまでは認めると言われたから実現したのであった。
そんなこととは全く知る由もない斉の王、雷漢は30万の軍勢を準備していた。しかも、3大将軍 イエミツ、ヨシミツ、サネトモ、彼らは一騎当千の斉では最高の武将達だ。そんな武将にそれぞれ10万もの軍勢を与え、進軍の準備をしていた。
「これでマインも多田羅も我が手中にいれるぞ」
その動きは偵察衛星によって、既に把握されていた。
「ミケえもん。どうした?」
「村人様!!斉の様子です。ここに軍勢の姿が」
モニターに映し出された斉の軍勢を見て一同驚いた。
「なんだ?この数は?」
新たな脅威が村人に迫っていたのだった。丁度その頃、盟友のライムにもある事件が起きていたのだった。その事件の情報をもたらしたのはロクテン魔王だった。彼女は十魔王会に属している。現在は、ロクテン魔王が進化する前の姿の分身を十魔王会に派遣しているのだが、彼女は自身は行く気がしなそうだ。そして、俺達に向かって
「十魔王会で、新たな魔王が誕生したとの報告を受けた」
「魔王と言うのは増えるのですか?」
「そうだ。増えたり減ったりするものだ。実は、私が封印されている間に10魔王会のメンバーも変わっていて、今回は私の代わりに推薦されたようだ」
「あたらしい魔王って一体どんな奴だ?」
「新興勢力の魔族で名前は確かライムとかいうそうだ」
その名前を聞いて驚いた。あのライム殿が魔王になるとは一体どういうことなのだろうか?同盟を結んだ俺の所には何も報告がなかった。というより斉との戦いでそれどころではなかったのは確かだった。
「そうでしたか」
「ライムは神聖教会の騎士一万を倒して魔王の座を手に入れたらしい」
「信じられない。一体彼に何があったのだろうか。よほどのことがなければ1万などと人を殺せるはずもない」
「何言ってるんだよ。5万人もころしておいて」
「え?」
「ただ、私の代わりに魔王になることが前提の話らしい。しかし、私が復活したものだから、魔王がふえたことになる。普通ならそれでもいいのだろうが、2000年も封印されていた私には資格がないという輩がいて、そいつの差し金で、私はこやつと闘技場で相手をしなければいけない。」
十大魔王には5人の古参と5人の新興勢力がいる。古参からしてみると今更どうでもいいことなのだが、新興勢力側としては、自分たちで動かしたいという欲が強いらしく、今回のライムが魔王になることについても、新興勢力が動いてそうなっているという。その前の魔王化したジャイアントパンダについてもどうや絡んでいるという噂もあるそうで、ロクテン魔王の復活は新興勢力にとっては、目の上のたん瘤に当たるそうだった。しかし、ロクテン魔王自体も十大魔王についてはどうでもよくなっている。何故なら、ここに、十魔王会のメンバーに匹敵する人物がいるからだそうだ。その人物とは竜の娘”お竜”、妖精王”メイヴ”彼女たち二人は完全に魔王と同じ能力を有しているという。現に十魔王会には龍族や妖精族がいるという。そんな中、ライムが魔王になったというのだ。ロクテン魔王は脅威だと言っている。多分、ロクテン魔王は俺とライムが同盟を結んでいることを知らないに違いない。
「だから、ライム殿とは同盟を結んでいますので、問題はないかと思います」
斉の王、雷漢が報告を聞いて叫んだ一言であった。雷漢は斉の王の中では、短気王として悪名が高い。しかし、この短気が更なる事態を招くことになる。
すぐに討伐軍を準備しろ!!
一方、村人たちは、マインマスターとエナリ殿の蘇生をじっくりと待っていた。ロクテン魔王は、村人とのエッチをした後、満足した表情で蘇生作業を行なっていた。やがて、二人は目覚めた。
「よかった」
そう言って二人を抱きしめる村人はこの後妻たちに叱られたのは言うまでもなかった。
一方でミケえもんはマインと多々羅工房の城塞化を進めていた。それと艦隊整備も併せて行っていた。各町に配備されているロボット兵の様子を見ていた。
「ロボット兵の配備も出来たぞ。これで前回の規模で攻めてこられても十分対応可能だ」
両方の街に10台ずつロボット兵の配備が完了。城塞付近にはポットと呼ばれる魔導粒子砲を備えた飛行物体の配備も完了していた。そして、これまでと異なるのは各街にエアーポートを完成させていて、それぞれドレッドノート級飛行戦艦を配備したのだ。マインには戦艦”マイン”多田羅には戦艦”タタラ”村人には戦艦”ドレッドノート”をそれぞれ配備していたのだった。実はこの急速な発展にはからくりがあった。それは、スクルド様の協力があったことだ。そう時間断層を使用して急ピッチで製造をしたのだった。ただ、製造する材料供給には限界があったので、今回は、ここまでということ、スクルド様もここまでは認めると言われたから実現したのであった。
そんなこととは全く知る由もない斉の王、雷漢は30万の軍勢を準備していた。しかも、3大将軍 イエミツ、ヨシミツ、サネトモ、彼らは一騎当千の斉では最高の武将達だ。そんな武将にそれぞれ10万もの軍勢を与え、進軍の準備をしていた。
「これでマインも多田羅も我が手中にいれるぞ」
その動きは偵察衛星によって、既に把握されていた。
「ミケえもん。どうした?」
「村人様!!斉の様子です。ここに軍勢の姿が」
モニターに映し出された斉の軍勢を見て一同驚いた。
「なんだ?この数は?」
新たな脅威が村人に迫っていたのだった。丁度その頃、盟友のライムにもある事件が起きていたのだった。その事件の情報をもたらしたのはロクテン魔王だった。彼女は十魔王会に属している。現在は、ロクテン魔王が進化する前の姿の分身を十魔王会に派遣しているのだが、彼女は自身は行く気がしなそうだ。そして、俺達に向かって
「十魔王会で、新たな魔王が誕生したとの報告を受けた」
「魔王と言うのは増えるのですか?」
「そうだ。増えたり減ったりするものだ。実は、私が封印されている間に10魔王会のメンバーも変わっていて、今回は私の代わりに推薦されたようだ」
「あたらしい魔王って一体どんな奴だ?」
「新興勢力の魔族で名前は確かライムとかいうそうだ」
その名前を聞いて驚いた。あのライム殿が魔王になるとは一体どういうことなのだろうか?同盟を結んだ俺の所には何も報告がなかった。というより斉との戦いでそれどころではなかったのは確かだった。
「そうでしたか」
「ライムは神聖教会の騎士一万を倒して魔王の座を手に入れたらしい」
「信じられない。一体彼に何があったのだろうか。よほどのことがなければ1万などと人を殺せるはずもない」
「何言ってるんだよ。5万人もころしておいて」
「え?」
「ただ、私の代わりに魔王になることが前提の話らしい。しかし、私が復活したものだから、魔王がふえたことになる。普通ならそれでもいいのだろうが、2000年も封印されていた私には資格がないという輩がいて、そいつの差し金で、私はこやつと闘技場で相手をしなければいけない。」
十大魔王には5人の古参と5人の新興勢力がいる。古参からしてみると今更どうでもいいことなのだが、新興勢力側としては、自分たちで動かしたいという欲が強いらしく、今回のライムが魔王になることについても、新興勢力が動いてそうなっているという。その前の魔王化したジャイアントパンダについてもどうや絡んでいるという噂もあるそうで、ロクテン魔王の復活は新興勢力にとっては、目の上のたん瘤に当たるそうだった。しかし、ロクテン魔王自体も十大魔王についてはどうでもよくなっている。何故なら、ここに、十魔王会のメンバーに匹敵する人物がいるからだそうだ。その人物とは竜の娘”お竜”、妖精王”メイヴ”彼女たち二人は完全に魔王と同じ能力を有しているという。現に十魔王会には龍族や妖精族がいるという。そんな中、ライムが魔王になったというのだ。ロクテン魔王は脅威だと言っている。多分、ロクテン魔王は俺とライムが同盟を結んでいることを知らないに違いない。
「だから、ライム殿とは同盟を結んでいますので、問題はないかと思います」
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