47 / 67
どういうこと?
しおりを挟む
「ダメ!!」
そう言い切ったのは沙耶香ちゃんだ。首を振りながら完全阻止の構えをしている。
「恵くんを取らないで!!」
「なによ!!」
沙織さんもなぜかムキになっている。
「おねぇちゃんにはパパさんがいるでしょ!!」
「それとこれとは別よ!!」
「「う~!!」」
いがみ合う二人、それにしても、沙織さんが言い出したことに発端なのだが、正確に言うと大切な人と発言したこと、あれは、家族としての意味なのだが、そのことが学校では恋人と勘違いされて、付き合っていることに、名前が変わったことで俺たちが結婚したことにと事実を歪曲されてしまっている。しかし、ここで、結婚してます。夫婦です。ということをすると確実に大変なことになる。
「夫婦ですいうのは無理があるでしょ」
俺の一言にいがみ合っていた二人は俺を睨みつけた
「恵くん。わかっているの!!私たちの作戦は失敗しているのよ!!」
「それは……」
ふん!!と鼻を鳴らす沙織さんなんだけど、確かにそうだ。苗字が変わった時点で、俺達は義理の兄弟になるはずだった。しかし、それが夫婦として学校で認知されてしまっていたのだった。
「しかし、一体だれが。俺たちが結婚したなんて言ったんだ?」
「ちょっと待ってよ!!私はどうなるのよ!!」
沙耶香ちゃんが俺たちの会話に入って来た。結局話は平行線のままで、紗耶香ちゃんはすねるし、沙織さんも怒ったままだった。
<hr>
部屋に戻った俺なんだけど、しかし、なんでこうなったんだろうか?学校での出来事を簡単にまとめると
大事な人発言→付き合っているとの疑い→付合っていると認めた→苗字が変わった→夫婦になったとの疑い
ふとこの原因の沙織さんの発言から彼女の思考を紐解くと、家族だから俺をいじめていたのに耐えきれなくて大事な人と言ってしまった。付合っていることに関しては、みんなに疑われて仕方なく認めてしまった。そして、今度は夫婦ですと言おうとしている。なんて単純な思考なんだと思っていると
コンコンコン
部屋をノックする音がしてきた。
「どうぞ」
「はいっていい?」
沙織さんが部屋に入って来たのだった。紗耶香ちゃんが丁度お風呂に入っている隙にやってきたという。
「どうするの?」
「どうするって……結婚は認められないよ」
「確かにそうだけど」
「けど?」
「同級生が息子っていうのもちょっと……」
「ていうか?あいつらがそのことを言っても認めると思う?」
「たしかに…親が結婚して義理の兄妹になったっていっても信じないのに」
「「はぁ~」」
話が振出しに戻ってしまった。
「しかし、一体だれが言い出したんだ?結婚しているなんて」
「あ~!!それ~」
そう言うと沙織さんがスマホを取り出した。そして、ライムを見せたのだった。
「これこれ」
そこには
【拡散情報】水樹沙織様と立原恵様がご結婚されました。皆様で祝福いたしましょう♡
「なんだ?これ?」
よく見ると里奈さんから来ている。
「里奈も他から回って来たって…」
一体どうなっているんだ?そして、そのライムには続きがあった。
【証拠】とかかれたところに沙織さんの左手が写っていて、薬指の指輪がしっかりと映っていた。
「沙織さん……これ?」
「え?あ!!この写真、いつの間に?」
「指輪は?」
「指輪は亮さんと一緒の時しかつけてないわよ。だから、この写真、去年のクリスマスの時のよ。しかもこの家でとられているわ」
「え?」
「だれが?この写真を」
俺の睨む沙織さん
「お……俺じゃないよ」
すると紗耶香ちゃんが廊下を歩いている音がしたので、慌てて沙織さんが廊下に出た
「沙耶香?」
「おねぇちゃんどうしたの?」
「この写真」
「あ……クリスマスの時のやつね。かわいかったから写真撮ったんだけど……何か?」
不思議そうにしている紗耶香
「この写真どこかへ送ったの?」
「え?この写真はママに送っただけよ」
犯人は瀬里奈さんなのだろうか?よくわからないままだ。
そう言い切ったのは沙耶香ちゃんだ。首を振りながら完全阻止の構えをしている。
「恵くんを取らないで!!」
「なによ!!」
沙織さんもなぜかムキになっている。
「おねぇちゃんにはパパさんがいるでしょ!!」
「それとこれとは別よ!!」
「「う~!!」」
いがみ合う二人、それにしても、沙織さんが言い出したことに発端なのだが、正確に言うと大切な人と発言したこと、あれは、家族としての意味なのだが、そのことが学校では恋人と勘違いされて、付き合っていることに、名前が変わったことで俺たちが結婚したことにと事実を歪曲されてしまっている。しかし、ここで、結婚してます。夫婦です。ということをすると確実に大変なことになる。
「夫婦ですいうのは無理があるでしょ」
俺の一言にいがみ合っていた二人は俺を睨みつけた
「恵くん。わかっているの!!私たちの作戦は失敗しているのよ!!」
「それは……」
ふん!!と鼻を鳴らす沙織さんなんだけど、確かにそうだ。苗字が変わった時点で、俺達は義理の兄弟になるはずだった。しかし、それが夫婦として学校で認知されてしまっていたのだった。
「しかし、一体だれが。俺たちが結婚したなんて言ったんだ?」
「ちょっと待ってよ!!私はどうなるのよ!!」
沙耶香ちゃんが俺たちの会話に入って来た。結局話は平行線のままで、紗耶香ちゃんはすねるし、沙織さんも怒ったままだった。
<hr>
部屋に戻った俺なんだけど、しかし、なんでこうなったんだろうか?学校での出来事を簡単にまとめると
大事な人発言→付き合っているとの疑い→付合っていると認めた→苗字が変わった→夫婦になったとの疑い
ふとこの原因の沙織さんの発言から彼女の思考を紐解くと、家族だから俺をいじめていたのに耐えきれなくて大事な人と言ってしまった。付合っていることに関しては、みんなに疑われて仕方なく認めてしまった。そして、今度は夫婦ですと言おうとしている。なんて単純な思考なんだと思っていると
コンコンコン
部屋をノックする音がしてきた。
「どうぞ」
「はいっていい?」
沙織さんが部屋に入って来たのだった。紗耶香ちゃんが丁度お風呂に入っている隙にやってきたという。
「どうするの?」
「どうするって……結婚は認められないよ」
「確かにそうだけど」
「けど?」
「同級生が息子っていうのもちょっと……」
「ていうか?あいつらがそのことを言っても認めると思う?」
「たしかに…親が結婚して義理の兄妹になったっていっても信じないのに」
「「はぁ~」」
話が振出しに戻ってしまった。
「しかし、一体だれが言い出したんだ?結婚しているなんて」
「あ~!!それ~」
そう言うと沙織さんがスマホを取り出した。そして、ライムを見せたのだった。
「これこれ」
そこには
【拡散情報】水樹沙織様と立原恵様がご結婚されました。皆様で祝福いたしましょう♡
「なんだ?これ?」
よく見ると里奈さんから来ている。
「里奈も他から回って来たって…」
一体どうなっているんだ?そして、そのライムには続きがあった。
【証拠】とかかれたところに沙織さんの左手が写っていて、薬指の指輪がしっかりと映っていた。
「沙織さん……これ?」
「え?あ!!この写真、いつの間に?」
「指輪は?」
「指輪は亮さんと一緒の時しかつけてないわよ。だから、この写真、去年のクリスマスの時のよ。しかもこの家でとられているわ」
「え?」
「だれが?この写真を」
俺の睨む沙織さん
「お……俺じゃないよ」
すると紗耶香ちゃんが廊下を歩いている音がしたので、慌てて沙織さんが廊下に出た
「沙耶香?」
「おねぇちゃんどうしたの?」
「この写真」
「あ……クリスマスの時のやつね。かわいかったから写真撮ったんだけど……何か?」
不思議そうにしている紗耶香
「この写真どこかへ送ったの?」
「え?この写真はママに送っただけよ」
犯人は瀬里奈さんなのだろうか?よくわからないままだ。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
純粋令嬢と腹黒王子
夕鈴
恋愛
愛する王子の幸せのために全てを捧げるベアトリス。ただベアトリスの行動は王子にとっては不幸に招くものばかりだった。
王子に幸せになってほしいベアトリスとヘタレ王子のすれ違いのお話しです。
【電子書籍配信中】魔力が強すぎる死にかけ公爵は、魔力ゼロの出来損ない王女をご所望です
水都 ミナト
恋愛
★☆電子書籍化が決定しました!!☆★
エンジェライト文庫様より1、2巻配信中!
魔力が重視される王国で、落ちこぼれと家族から冷遇され、離宮に閉じ込められている第三王女のソフィア。
そんな境遇でも前向きに生きる彼女の楽しみは、二日に一度離宮の訓練場までやって来る騎士団長のイリアムの魔法訓練を眺めること。
ある日突然、魔法訓練中のイリアムは魔力の暴走により倒れてしまう。慌てて駆け付けたソフィアの介抱で一命を取り留めたイリアムは、ソフィアの元を訪ねるようになる。
イリアムは強すぎる魔力がいつ暴走して命を落とすか分からないと、一年前に余命宣告をされていた。だが、ソフィアの側にいると魔力がいたく安定し、心穏やかに過ごせることに気がつく。
ソフィアの事情を知り、そして何やら思案げなイリアムは、国王に嘆願してソフィアを妻へと迎える。
ソフィアは、『この結婚は双方の利害が一致した政略的な結婚だ』と割り切って嫁いだものの、今まで知らなかった家族の温もりに触れ、イリアムと穏やかな時間を重ねるうちに、次第に彼に惹かれていく。
だが、イリアムを伴侶にと望んでいた第二王女のマーガレットが二人の結婚に激昂し、仲を引き裂こうと悪事を働き始める。ソフィアを侮蔑しているマーガレットの嫌がらせは次第にエスカレートし、イリアムの身に危険が及んだその時――ソフィアの秘められた力が目覚める。
その頃王国では、魔力の暴走による死者が急増していた。国民の間で、王家に対する不満や不信感が蔓延り、遂には古の災いの影までもが近付いていた――
※死にかけ公爵様はソフィアと出会ってすぐに健康になります。
※設定ゆるりと進めています。ゆるりとお楽しみください。
※他サイト(なろう、カクヨム)でも公開しています。
※2/12本編完結しました!ありがとうございます。
兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。
引退したオジサン勇者に子供ができました。いきなり「パパ」と言われても!?
リオール
ファンタジー
俺は魔王を倒し世界を救った最強の勇者。
誰もが俺に憧れ崇拝し、金はもちろん女にも困らない。これぞ最高の余生!
まだまだ30代、人生これから。謳歌しなくて何が人生か!
──なんて思っていたのも今は昔。
40代とスッカリ年食ってオッサンになった俺は、すっかり田舎の農民になっていた。
このまま平穏に田畑を耕して生きていこうと思っていたのに……そんな俺の目論見を崩すかのように、いきなりやって来た女の子。
その子が俺のことを「パパ」と呼んで!?
ちょっと待ってくれ、俺はまだ父親になるつもりはない。
頼むから付きまとうな、パパと呼ぶな、俺の人生を邪魔するな!
これは魔王を倒した後、悠々自適にお気楽ライフを送っている勇者の人生が一変するお話。
その子供は、はたして勇者にとって救世主となるのか?
そして本当に勇者の子供なのだろうか?
救国の大聖女は生まれ変わって【薬剤師】になりました ~聖女の力には限界があるけど、万能薬ならもっとたくさんの人を救えますよね?~
日之影ソラ
恋愛
千年前、大聖女として多くの人々を救った一人の女性がいた。国を蝕む病と一人で戦った彼女は、僅かニ十歳でその生涯を終えてしまう。その原因は、聖女の力を使い過ぎたこと。聖女の力には、使うことで自身の命を削るというリスクがあった。それを知ってからも、彼女は聖女としての使命を果たすべく、人々のために祈り続けた。そして、命が終わる瞬間、彼女は後悔した。もっと多くの人を救えたはずなのに……と。
そんな彼女は、ユリアとして千年後の世界で新たな生を受ける。今度こそ、より多くの人を救いたい。その一心で、彼女は薬剤師になった。万能薬を作ることで、かつて救えなかった人たちの笑顔を守ろうとした。
優しい王子に、元気で真面目な後輩。宮廷での環境にも恵まれ、一歩ずつ万能薬という目標に進んでいく。
しかし、新たな聖女が誕生してしまったことで、彼女の人生は大きく変化する。
欲情しないと仰いましたので白い結婚でお願いします
ユユ
恋愛
他国の王太子の第三妃として望まれたはずが、
王太子からは拒絶されてしまった。
欲情しない?
ならば白い結婚で。
同伴公務も拒否します。
だけど王太子が何故か付き纏い出す。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
自分の嫉妬深さに嫌気がさしたので、あえて婚約者への接触を断ってみた結果
下菊みこと
恋愛
ゾッコンだった相手から離れてみた結果、冷静になると色々上手くいったお話。
御都合主義のハッピーエンド。
元サヤではありません。
ざまぁは添えるだけ。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる