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とまどい
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10時までに駅前に着いた恭介・・・
実は
山本と別れてから、あまり気が乗らなかった。
本当は、昨日断ろうと思ったが、受けた後すぐ断るのも気が引けた。
とりあえず待っている恭介
すると
「おはよう。久保君。」
後ろから野村の明るい声がした。恭介は少し驚いた表情で振り返り
「あっ・・・おはよう・・野村さん」
「どうしたの?元気ないわね・・」
「え?そうでもないよ。気のせい・・気のせい・・」
恭介は少しにこやかな顔を見せた。
「そう?」
野村は満面の笑みを浮かべ。
「じゃぁ・・行きましょ」
「えっ?どこへ?」
野村について行く恭介。
「どこへって、とりあえず電車に乗りましょう」
二人は駅に向かった
偶然にも、その光景を二日酔いの渡辺が見ていた
そして
恭介あのやろ~山本さんならともかく野村さんまで・・
30分ほど電車に揺られ、とある駅に降りた二人・・・
「ここよ・・」
恭介を引いて店に入り注文する野村。
「ここのパスタが絶品なのよ・・・」
恭介は戸惑うばかりだった。
「ちょっと~何浮かない顔してるのよ・・」
「いや・・普通何か、大体予定を決めて・・・」
言い訳をする恭介・・
「山本さんが気になるのでしょう?」
野村の一言が恭介の胸をつら抜き、どきっと顔を凍らせた。
図星だった・・
昨日から気になって仕方がなかった。
「そんなことないよ。」
恭介が言ったが、野村は
「図星のようね・・・でも、今日は私の方だけを見てほしいの。いい?」
「本当に、そんなことないよ。ただ、何も決めてないから」
「だから、決めてないほうが面白いでしょ」
「えっ?」
「だって、最初から何もかも決めていくと。それに追われるでしょ?」
「まぁ、そうなんだけど。ある程度メインを決めて・・・」
「じゃぁ。久保君何か決めてきた?」
「ごめん・・何も」
「ほら・・・もうっ・・」
野村が言った頃に、食事が運ばれてきた。
「ところで・・今日だけど・・」
しばらく食事をしながら二人は、今日の予定を話し合った。
「ね。おいしかったでしょう?」
「はい。」
野村は、恭介の顔を見ていた。
それに気付いた恭介は、
「顔に何かついてる?」
「なんでもない・・」
「本当に?」
「なんでもないよ・・さて、出ましょうか?!」
二人は映画館を見て、そして、喫茶店に入った。
「ねぇ、久保君、この辺でお勧めの場所はないの?」
「お勧めって?」
「だから・・二人で何か思い出になりそうな場所とか・・」
「う~ん。鷹尾山は?」
「今から?もう5時よ。だいたい、あそこへ行くカップルって別れるって聞くし・・」
「じゃぁ、恋人の木は?」
「あれは、韓国のソウルタワーのまねをしただけでしょう。だいたい、一回目のデートで永遠の愛なんて誓えるの久保君?」
「そういわれると・・」
「わたしじゃ不満なの?」
「そうじゃなくて・・・じゃぁ・・夕日を見に行こう」
「夕日?見る。」
喜ぶ野村、二人は喫茶店をでた。
恭介は、あるビルの前に立った。
呆然とそのビルを見る野村
「ここは・・・」
「わたしをバカにしてるの?会社じゃない・・」
「まぁまぁ」
なだめる恭介・・・
二人は、屋上に上がった。
屋上からは、数々のビル群の間から、海が見え、そこに今にも沈みそうな太陽が海面を真っ赤に染めながら沈もうとしていた。
野村はこの光景に感動した、やがて、日が落ち、二人は帰ることにした。
家に着いた野村は、ベットの上で、泣いた・・・私じゃないんだ・・・と
実は
山本と別れてから、あまり気が乗らなかった。
本当は、昨日断ろうと思ったが、受けた後すぐ断るのも気が引けた。
とりあえず待っている恭介
すると
「おはよう。久保君。」
後ろから野村の明るい声がした。恭介は少し驚いた表情で振り返り
「あっ・・・おはよう・・野村さん」
「どうしたの?元気ないわね・・」
「え?そうでもないよ。気のせい・・気のせい・・」
恭介は少しにこやかな顔を見せた。
「そう?」
野村は満面の笑みを浮かべ。
「じゃぁ・・行きましょ」
「えっ?どこへ?」
野村について行く恭介。
「どこへって、とりあえず電車に乗りましょう」
二人は駅に向かった
偶然にも、その光景を二日酔いの渡辺が見ていた
そして
恭介あのやろ~山本さんならともかく野村さんまで・・
30分ほど電車に揺られ、とある駅に降りた二人・・・
「ここよ・・」
恭介を引いて店に入り注文する野村。
「ここのパスタが絶品なのよ・・・」
恭介は戸惑うばかりだった。
「ちょっと~何浮かない顔してるのよ・・」
「いや・・普通何か、大体予定を決めて・・・」
言い訳をする恭介・・
「山本さんが気になるのでしょう?」
野村の一言が恭介の胸をつら抜き、どきっと顔を凍らせた。
図星だった・・
昨日から気になって仕方がなかった。
「そんなことないよ。」
恭介が言ったが、野村は
「図星のようね・・・でも、今日は私の方だけを見てほしいの。いい?」
「本当に、そんなことないよ。ただ、何も決めてないから」
「だから、決めてないほうが面白いでしょ」
「えっ?」
「だって、最初から何もかも決めていくと。それに追われるでしょ?」
「まぁ、そうなんだけど。ある程度メインを決めて・・・」
「じゃぁ。久保君何か決めてきた?」
「ごめん・・何も」
「ほら・・・もうっ・・」
野村が言った頃に、食事が運ばれてきた。
「ところで・・今日だけど・・」
しばらく食事をしながら二人は、今日の予定を話し合った。
「ね。おいしかったでしょう?」
「はい。」
野村は、恭介の顔を見ていた。
それに気付いた恭介は、
「顔に何かついてる?」
「なんでもない・・」
「本当に?」
「なんでもないよ・・さて、出ましょうか?!」
二人は映画館を見て、そして、喫茶店に入った。
「ねぇ、久保君、この辺でお勧めの場所はないの?」
「お勧めって?」
「だから・・二人で何か思い出になりそうな場所とか・・」
「う~ん。鷹尾山は?」
「今から?もう5時よ。だいたい、あそこへ行くカップルって別れるって聞くし・・」
「じゃぁ、恋人の木は?」
「あれは、韓国のソウルタワーのまねをしただけでしょう。だいたい、一回目のデートで永遠の愛なんて誓えるの久保君?」
「そういわれると・・」
「わたしじゃ不満なの?」
「そうじゃなくて・・・じゃぁ・・夕日を見に行こう」
「夕日?見る。」
喜ぶ野村、二人は喫茶店をでた。
恭介は、あるビルの前に立った。
呆然とそのビルを見る野村
「ここは・・・」
「わたしをバカにしてるの?会社じゃない・・」
「まぁまぁ」
なだめる恭介・・・
二人は、屋上に上がった。
屋上からは、数々のビル群の間から、海が見え、そこに今にも沈みそうな太陽が海面を真っ赤に染めながら沈もうとしていた。
野村はこの光景に感動した、やがて、日が落ち、二人は帰ることにした。
家に着いた野村は、ベットの上で、泣いた・・・私じゃないんだ・・・と
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