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え?
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「はるかさん!」
大声で走ってきた野村
「るみちゃん?どうしたの?そんなに大声を出して?」
不思議そうに聞く、山本・・・
「大変よ・・大変・・」
「だから何が大変なの!? ひょっとして・・・西村さんと久保君のこと?」
「ちがいますよ。明日のこと。あした。」
「えっ・・じゃぁ・・久保君とのデートのこと?」
山本は、明日のデートを楽しみにしていた。
「もうっ!!」と怒り出す野村に
「どうしたのよ、るみちゃん・・・ほんとうに・・」
一生懸命なだめる山本
「合コンよ。合コン・・・」
「あっ・・・!」と驚く山本、さっきまでのうれしそうな顔は消えていた。
「忘れてた・・・」
「完全に忘れてたでしょう。」と野村が追い討ちをかける
「でも・・まだ、誰かいないの私の代わり・・」と聞くと
「それが・・・」と少し声のトーンを下げ気味に・・
「えっ。あやかも来ないの?恵子は?」
「恵子さんは来るそうです・・・」
「じゃぁ、二人だけ?」
「そうです・・どうしよう・・ところで、恭子さんは無理?」
「難しいかも・・・」
「キャンセルしようか?」
「いや、待って、何とかしてみる。」
と携帯を取り出し、メールした。
メールを受けた恭介は驚いた。「えっ・・」
しばらくして
返信が届いた。
「わかりました。」と
「るみちゃん、恭子、来れるって。」とメールを見た喜んで言った。
「でもあと一人・・・」
「ちょっとまって、るみちゃん、フランにかけてみるわ・・」
山本が連絡すると勇気が出たそして、「えっ・・・全員駄目・・・」
「僕じゃ駄目?」と勇気が面白半分に言ってみた。
「えっ!? ひょっとして・・」
「そう、1回行ってみたかったから・・」
「でも、女性側よ。って、勇気ちゃんだったら大丈夫か。」
「ちょっと待って、一応確認取るから・・・」
携帯のマイクを伏せ
「るみちゃん・・勇気ちゃんが出てくれるみたいだけど・・駄目?」
「勇気ちゃんって。あの?男の子でしょ?・・でもぉ・・」としばらく野村は考え
「いいわ・・今回は、これで行きましょう・・」
「久保君」
翌日、恭介は山本に呼び止められた。
「あっ・・・山本さん。何か?」
「今日のこと・・ありがとね・・」
「いや・・・」と少し照れる恭介
山本は、少しうつむいて
「明日、るみちゃんとがんばってね。」
「えっ?」と恭介は驚いた。
しかし、山本は、「じゃぁ」とその場を去った。
恭介は通りすがりに野村に声をかけた。
「野村さん・・・ちょっと、」
二人は、自販機の前にいた。
野村は、やはり無理かも・・・と半分あきらめていた。
「ところで・・・明日のことだけど・・」
「はい」と少し気落ちした返答をした。
「どこの駅に行けばいいの?」
「あっ・・」
来てくれるんだと言う喜び半分、失敗したことの恥ずかしさ半分、野村は少し赤くなった。
「じゃぁ、岡本駅でいい?」
「いいよ。」
念のためにお互い携帯番号を交換した。
そして、恭介は昼から早退した。
山本と野村そして同僚の安達は、二人を待っていた。
「はるかさん・・・今日・・すみませんでした・・」
「いいのよ・・で、明日は、久保君とデートするの?」
山本は聞きなおした。
「うん・・」
うつむく野村
「よかったね・・」
肘で野村を押す山本
そこへ、恭子と勇気がやってきた。
「ごめんなさい。遅くなって・・・」
謝る恭子と勇気
「いいのよ・・勇気ちゃん・恭子ちゃん、私達今来たところだから・・・」
笑いながら言葉を返す山本・・・
この日、野村がやや緊張していた・・・もし勇気ちゃんが男だとばれたら・・と
しかし、野村はまだ知らなかった。恭子が恭介だと・・・・知っていたのは、山本と勇気だけだった。
合コンはというと最悪だった。オタクっぽい奴とその中にちょっといけそうな奴が一人・・・
しかし、そいつは、仕事の自慢ばっかり・・・
そんな中、一生懸命盛り上げていたのは、他ならぬ恭子と勇気だった。
大声で走ってきた野村
「るみちゃん?どうしたの?そんなに大声を出して?」
不思議そうに聞く、山本・・・
「大変よ・・大変・・」
「だから何が大変なの!? ひょっとして・・・西村さんと久保君のこと?」
「ちがいますよ。明日のこと。あした。」
「えっ・・じゃぁ・・久保君とのデートのこと?」
山本は、明日のデートを楽しみにしていた。
「もうっ!!」と怒り出す野村に
「どうしたのよ、るみちゃん・・・ほんとうに・・」
一生懸命なだめる山本
「合コンよ。合コン・・・」
「あっ・・・!」と驚く山本、さっきまでのうれしそうな顔は消えていた。
「忘れてた・・・」
「完全に忘れてたでしょう。」と野村が追い討ちをかける
「でも・・まだ、誰かいないの私の代わり・・」と聞くと
「それが・・・」と少し声のトーンを下げ気味に・・
「えっ。あやかも来ないの?恵子は?」
「恵子さんは来るそうです・・・」
「じゃぁ、二人だけ?」
「そうです・・どうしよう・・ところで、恭子さんは無理?」
「難しいかも・・・」
「キャンセルしようか?」
「いや、待って、何とかしてみる。」
と携帯を取り出し、メールした。
メールを受けた恭介は驚いた。「えっ・・」
しばらくして
返信が届いた。
「わかりました。」と
「るみちゃん、恭子、来れるって。」とメールを見た喜んで言った。
「でもあと一人・・・」
「ちょっとまって、るみちゃん、フランにかけてみるわ・・」
山本が連絡すると勇気が出たそして、「えっ・・・全員駄目・・・」
「僕じゃ駄目?」と勇気が面白半分に言ってみた。
「えっ!? ひょっとして・・」
「そう、1回行ってみたかったから・・」
「でも、女性側よ。って、勇気ちゃんだったら大丈夫か。」
「ちょっと待って、一応確認取るから・・・」
携帯のマイクを伏せ
「るみちゃん・・勇気ちゃんが出てくれるみたいだけど・・駄目?」
「勇気ちゃんって。あの?男の子でしょ?・・でもぉ・・」としばらく野村は考え
「いいわ・・今回は、これで行きましょう・・」
「久保君」
翌日、恭介は山本に呼び止められた。
「あっ・・・山本さん。何か?」
「今日のこと・・ありがとね・・」
「いや・・・」と少し照れる恭介
山本は、少しうつむいて
「明日、るみちゃんとがんばってね。」
「えっ?」と恭介は驚いた。
しかし、山本は、「じゃぁ」とその場を去った。
恭介は通りすがりに野村に声をかけた。
「野村さん・・・ちょっと、」
二人は、自販機の前にいた。
野村は、やはり無理かも・・・と半分あきらめていた。
「ところで・・・明日のことだけど・・」
「はい」と少し気落ちした返答をした。
「どこの駅に行けばいいの?」
「あっ・・」
来てくれるんだと言う喜び半分、失敗したことの恥ずかしさ半分、野村は少し赤くなった。
「じゃぁ、岡本駅でいい?」
「いいよ。」
念のためにお互い携帯番号を交換した。
そして、恭介は昼から早退した。
山本と野村そして同僚の安達は、二人を待っていた。
「はるかさん・・・今日・・すみませんでした・・」
「いいのよ・・で、明日は、久保君とデートするの?」
山本は聞きなおした。
「うん・・」
うつむく野村
「よかったね・・」
肘で野村を押す山本
そこへ、恭子と勇気がやってきた。
「ごめんなさい。遅くなって・・・」
謝る恭子と勇気
「いいのよ・・勇気ちゃん・恭子ちゃん、私達今来たところだから・・・」
笑いながら言葉を返す山本・・・
この日、野村がやや緊張していた・・・もし勇気ちゃんが男だとばれたら・・と
しかし、野村はまだ知らなかった。恭子が恭介だと・・・・知っていたのは、山本と勇気だけだった。
合コンはというと最悪だった。オタクっぽい奴とその中にちょっといけそうな奴が一人・・・
しかし、そいつは、仕事の自慢ばっかり・・・
そんな中、一生懸命盛り上げていたのは、他ならぬ恭子と勇気だった。
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