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間違い
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その場にかくれていた野村は、恭介が通りすぎていくのを見てから、自販機へ向かった。
そこには、まだ、山本がいた。
「あっ・・・るみちゃん」
野村に気付いた山本が声をかけた。
野村は少し浮かない顔をしていた。
「どうしたのるみちゃん?」
山本は、野村の顔をのぞいて聞くと
「あっ・・・いや・・なんでもないです。・・・」
「そう言えば・・・さっきまで、久保君がいたのに・・・」
野村はぴくっとなり、怖い顔で山本を見た。
「どうしたの? るみちゃんそんなに怖い顔して・・・」
山本は驚いた顔をし、不思議そうに野村を見つめた。
「いえ、別に・・・」
「なんか・・・」
と山本は言おうとしたが、ふと野村の態度を見て、言葉を止め考えた。
そして
「久保君のことなんだけど・・・」
言おうとすると
怖い顔をして「もういいです!!」と野村は言い切り、顔をそむけた。
それを聞いた山本は、野村に目をやり、ぼそっと
「まだ、彼女いないんだって。・・・・」
とつぶやいた。
「えっ・・・」
さっきまで怖い顔をしていた野村が拍子抜けした顔になり、山本の方を見た。
「でも・・・さっき・・・」
戸惑った表情で、何か言おうとする野村
「えっ・・・」
驚いて野村の顔を見直す山本
「聞いてたの?」
「少し前から・・・」
「っていつから?」
少し怖い顔をする山本に
「久保君を襲おうか・・・あたりから・・・」
うつむき答える野村、
山本は、顔をそらし、前髪を掻き上げ、ふ~と息をし、
「ああ・・・そこからね~ あれはジョーダンよ・・聞いてたでしょ?」
「はい・・」
「その前に、彼から彼女いるのとか聞いてみてたの・・・」
「そうなんですか・・・」
「でも・・・さっさと出てくればいいのに・・・」
「雰囲気がよかったので、入りづらかったし・・・」
「そう・・・わかったわ・・・それはそうと、いないって聞いたからどうするの?」
「でも・・・」
「でも?」
「金曜日・・・」
「なにいってんのよ!今日の時点で、いないってことは・・・金曜も駄目だったってことでしょ」
「あっ・・」
少し笑みがでる野村・・・
「もうっ・・・世話の焼ける・・・で?どうすんの?」
「でっ・・・とは?」
少しもじもじする野村・・・
「まぁ・・・普通、自分から言わないもんね・・」
山本は立ち上がり、すれ違いざまに野村の方をポンと叩き、振る向いた
そして
小さくガッツポーズを見せ「がんばってね・・」とつぶやいて去っていった。
数日後・・・・
恭介を見かけてた山本は、すれ違いざまに14時頃自販機に来てと伝えた。
恭介は、何かいやな予感がしたが、ただ「はい・・」と答えた。
「るみちゃん、さっき自販機の所から出るとき、久保君とすれ違ったわよ。ひょっとしたら、まだ一人かも・・・」
山本は野村に伝えた。
野村は、自販機の所へ向かった・・・
しかし
そこには誰もいなかった。
もう行ってしまったのか
とため息をつき・・・
コーヒーでもと自販機に向かった。
恭介は山本さん一体何のようだろうと思いつつ、
ふと見ると自販機に向かっている女性が立っていたので
「山本さん・・・何のようです?」と声をかけた・・・・
その時だった・・・・
ぴくっと動いた女性・・・
しばらくの沈黙のあと・・・
「はい?」の返答が帰ってきた・・・
そして
振り返った女性は、野村だった・・・
そこには、まだ、山本がいた。
「あっ・・・るみちゃん」
野村に気付いた山本が声をかけた。
野村は少し浮かない顔をしていた。
「どうしたのるみちゃん?」
山本は、野村の顔をのぞいて聞くと
「あっ・・・いや・・なんでもないです。・・・」
「そう言えば・・・さっきまで、久保君がいたのに・・・」
野村はぴくっとなり、怖い顔で山本を見た。
「どうしたの? るみちゃんそんなに怖い顔して・・・」
山本は驚いた顔をし、不思議そうに野村を見つめた。
「いえ、別に・・・」
「なんか・・・」
と山本は言おうとしたが、ふと野村の態度を見て、言葉を止め考えた。
そして
「久保君のことなんだけど・・・」
言おうとすると
怖い顔をして「もういいです!!」と野村は言い切り、顔をそむけた。
それを聞いた山本は、野村に目をやり、ぼそっと
「まだ、彼女いないんだって。・・・・」
とつぶやいた。
「えっ・・・」
さっきまで怖い顔をしていた野村が拍子抜けした顔になり、山本の方を見た。
「でも・・・さっき・・・」
戸惑った表情で、何か言おうとする野村
「えっ・・・」
驚いて野村の顔を見直す山本
「聞いてたの?」
「少し前から・・・」
「っていつから?」
少し怖い顔をする山本に
「久保君を襲おうか・・・あたりから・・・」
うつむき答える野村、
山本は、顔をそらし、前髪を掻き上げ、ふ~と息をし、
「ああ・・・そこからね~ あれはジョーダンよ・・聞いてたでしょ?」
「はい・・」
「その前に、彼から彼女いるのとか聞いてみてたの・・・」
「そうなんですか・・・」
「でも・・・さっさと出てくればいいのに・・・」
「雰囲気がよかったので、入りづらかったし・・・」
「そう・・・わかったわ・・・それはそうと、いないって聞いたからどうするの?」
「でも・・・」
「でも?」
「金曜日・・・」
「なにいってんのよ!今日の時点で、いないってことは・・・金曜も駄目だったってことでしょ」
「あっ・・」
少し笑みがでる野村・・・
「もうっ・・・世話の焼ける・・・で?どうすんの?」
「でっ・・・とは?」
少しもじもじする野村・・・
「まぁ・・・普通、自分から言わないもんね・・」
山本は立ち上がり、すれ違いざまに野村の方をポンと叩き、振る向いた
そして
小さくガッツポーズを見せ「がんばってね・・」とつぶやいて去っていった。
数日後・・・・
恭介を見かけてた山本は、すれ違いざまに14時頃自販機に来てと伝えた。
恭介は、何かいやな予感がしたが、ただ「はい・・」と答えた。
「るみちゃん、さっき自販機の所から出るとき、久保君とすれ違ったわよ。ひょっとしたら、まだ一人かも・・・」
山本は野村に伝えた。
野村は、自販機の所へ向かった・・・
しかし
そこには誰もいなかった。
もう行ってしまったのか
とため息をつき・・・
コーヒーでもと自販機に向かった。
恭介は山本さん一体何のようだろうと思いつつ、
ふと見ると自販機に向かっている女性が立っていたので
「山本さん・・・何のようです?」と声をかけた・・・・
その時だった・・・・
ぴくっと動いた女性・・・
しばらくの沈黙のあと・・・
「はい?」の返答が帰ってきた・・・
そして
振り返った女性は、野村だった・・・
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