2人

たける

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ハヤトの掌が、ミノルの頬に触れる。そして傷を指でなぞり、そこにキスをくれた。

「本当に、無理になったら言ってくれよ?俺は何も、無理矢理したいとは思わないから」
「うん……大丈夫だよ」

はにかむ顔に、またキスをして、ミノルはハヤトの柔肌に触れた。丹念に、丹念に愛撫し、葉山の痕が消えるように願いながら。

「ぁ……ッ……」

小さな矯声を漏らし、ミノルの背中に軽く爪を食い込ませたハヤトのナカへ、ゆっくりと入って行く。柔らかな肉壁を押し開き、温かく深い場所へ自身を沈めたミノルは、そっとハヤトの手に指を絡ませた。

「ハヤト、愛してる……」

律動する度、甘い声が溢れる。涙が緩やかな曲線を描いて伝い落ちると、ハヤトはニコリと笑った。

「僕もミノルを愛してるよ」

何度もキスをし、繋がり、これ以上ない幸福を感じる。
守りたい、手放したくない。そんな思いが強くハヤトを抱き締めさせた。




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