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第7章
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新しい年を保護観察所で迎えたクレイズだったが、1週間もしないうちに、ドーズが迎えに来た。
「やぁ、クレイズ。ハッピーニューイヤー」
面会室にやって来たドーズは黒いスーツを着ていて、髪も丁寧に後ろへ撫で付けられている。
「お前か。一体何の用だ?」
パジャマ姿のまま面会室に来たクレイズは、ドーズへ素っ気ない挨拶を返した。
「もう出てもいい頃だと思ってさ。さっき観察員の人と話しをしてきたんだ」
そう言いながら、ドーズは椅子に腰掛けた。クレイズもその向かい側に座った。
面会室にはテーブルと4つの椅子が1セットにされ、いくつも並べられていている。端から見ればまるで喫茶店のようだ。その窓際の席につきながら、ドーズは両手をテーブルに乗せた。
「観察員の人から、出所の許可が出たんだ。僕の家で一緒に暮らす、と言う条件つきだけどね」
そう言って笑うと、ドーズは軽く片手を上げた。
「断る。誰がお前となんか暮らすもんか」
突っぱねるようにそう言ってはみたものの、愛される事を知ったクレイズは、1人がいかに孤独かを思い知っていた。
──淋しい。
観察所は、麻薬中毒者や神経の衰弱した者など、まともな人間は皆無に等しかった。また、観察員達はクレイズを麻薬中毒者のように扱い、ますますクレイズは孤立した。
個室が与えられてはいるが、部屋には監視カメラが設置されていて、四六時中低い機械音を唸らせている。
観察所に入ってから今日まで、クレイズは窓の外ばかりを眺めていた。そんな窓も脱走や飛び降りを防ぐ為に鍵を外され、鉄格子がはめられていた。新鮮な空気を吸いたいと思っても、どうにもならなかった。
「なんで?ここは窮屈だろ?」
ドーズは小声でそう言うと、辺りを見回した。面会室の入口には、観察員が立っている。
「退屈だ。退屈で気がおかしくなりそうだ」
本当は出たかった。それがドーズの家であろうと、ここではない所であればどこだって構わない。
「じゃあ、出ようよ。とにかくここを出てさ、それから先を考えよう」
クレイズに視線を戻すと、ドーズはそう提案した。それに頷くと、ドーズは目を細めて微笑んだ。
外は天然の明るさに満ちていて、クレイズはその眩しさに目を細めた。
見上げた空には真冬の澄んだ青が広がり、太陽が2人を照らしている。
「あぁ……眩しい」
そう漏らすと、ドーズも空を見上げ、運転席へ回り乗り込んだ。クレイズはそちらに顔を向ける。
「分かった?僕の要求」
そう言うと、ドーズはクレイズに唇を重ねた。
暫くはじっと唇を奪われていたが、その長さにクレイズはドーズの胸を叩いた。
「長すぎるぞ」
「だって、久しぶりだったし」
笑顔を見せると、ドーズはエンジンをかけ、車を発進させた。
ドーズ家の屋敷に戻ると、ロゼが玄関先に立っていた。
「お帰りなさいませマイク様、クレイズ様」
深々と頭を下げて2人を迎え、ロゼは微笑んだ。
「あぁ、また暫く厄介になる」
「かしこまりました」
そう言ったロゼの横を通り、クレイズは屋敷の中へ入った。ある種の懐かしい感じを覚えながら階段を上がると、その後をドーズがついて来る。
「もう、逃げないでよ?」
振り返り、ドーズを見遣る。ドーズはクレイズを見上げて笑っていた。
「さぁ?どうだか」
階段を上りきり、通路を歩く。足はまだ、あの日与えられた部屋を覚えていた。
扉を開き室内に入ると、何も変わらない景色が見えた。
「ほんとに、今回はずっといてよクレイズ」
部屋に入って来たドーズは、そう言ってクレイズを背中から抱きしめた。
「約束は出来ない」
腕を摺り抜け、クレイズは窓際まで歩いた。外は風が吹き、枯れ葉が地を舐めるように飛ばされて行く。
「まだ約束出来ない?」
ドーズも窓際に立ち、外に視線を向けた。
「あぁ。もしかしたら、ずっと約束出来ないかも知れない」
そう言ったクレイズの脳裏には、ゲイナーの姿が浮かんでいた。
「そっか。じゃあ、君がその気になるまで、待つ事にしようかな」
ドーズがクレイズの横顔を見つめてきた。
気の長い話しだ。
そう思っていると、ドーズが手を軽く叩いた。
「そうだ。ねぇクレイズ。君の出所パーティーでもやろうよ」
「パーティー?」
今まで縁のなかった言葉を聞き、クレイズは目を丸くした。
「そう、パーティー。親しい人だけ呼んで、お祝いしようよ」
自分でそれを名案だと思っているのか、ドーズは満面の笑みを浮かべている。
「そんな堅苦しいもの、しなくていい」
そう言って断ったが、ドーズはクルリと体を捻り、クローゼットを開いた。
「やっぱり主役は、このぐらい着ないとね」
そう言いながらドーズが取り出したのは、緋色のロングドレスだった。胸元と背中が開いている。
「それをオレに着ろと?」
以前レースのついたワンピースを着た時にも、クレイズは不似合いだと思っていた。きっと緋色のドレスも、似合わないだろう。
「きっと似合うよ。君はとても美人だから」
ドーズはそう言ってドレスをベッドに置くと、部屋を出て行った。クレイズはベッドに歩み寄るとドレスを手に取った。手触りのいいシルクで出来ている。
──これを着たら、ゲイナーはどう反応するだろう?
そう思い、鏡の前でドレスを体に宛ててみた。が、やはり不似合いだ。がさつさが顔にも出ているようで、見苦しい。
クレイズはドレスをベッドに投げ出すと再び窓際へと歩いた。
──これから自分は、どうすればいいのだろう?
考えなければならない事がいくつかあった。
まず、裁判において、判事達を買収したルシェルト・カルロスについて。
面識もなく、何の得にもならない筈なのに、何故多額の金を自分の為に動かしたのか?その理由には、必ず何らかの策略や陰謀があるに違いない。それを探らなければならないだろう。
次に、ゲイナーの事だ。
想いは通じた。だが、それ以上何を望むと言うのだ?ゲイナーには家庭があり、それを捨てる事は出来ない。させたくない。
そして、ドーズの事だ。あの忌まわしいレイプから2ヶ月が経とうとしている。この体にドーズの子が出来ているだろうか?もし出来ているのなら堕胎したい。
──だが。
そこでクレイズは考えた。
──今朝、ドーズの事をもう少しだけ理解してやろうと、決めたばかりではなかったか?
理解するのなら、堕胎はもう少し考えた方がいいだろう。だがゲイナーは、堕胎は早い方がいいと言っていた事を思い出し、クレイズは悩んだ。
──出来ていなければいい。
強く望んだ。
「パーティーは、今夜8時から始めよう」
そう言いながら、ドーズが部屋に戻ってきた。その姿が窓に映っている。
「そうか」
振り向かずクレイズが答えると、ドーズが背後に立った。
「本部長にも、声をかけておいたよ」
そう言いながら、ドーズが抱きしめてきた。
「ゲイナーも来るのか?」
クレイズが首を捻りながら尋ねると、ドーズは微笑んだ。
「うん、行くって言ってたよ」
ドーズを見ている筈なのに、クレイズにはその顔が時折ゲイナーに見える時がある。今もそうだ。自分を見て笑っているのはドーズなのにドーズじゃない。
「そう……か」
何とかそう答えたが、クレイズの胸は高鳴っていた。着飾った自分の姿をゲイナーが見る。それが嬉しい反面、見せる事に躊躇いもある。
「ねぇクレイズ。パーティーまで時間があるからさ、産婦人科に行ってみない?」
「確認しに、か?」
「うん。出来てたら、一緒にお祝いできるしね」
そう言ったドーズは嬉しそうだった。まるで子供が出来ていると確信しているような笑みだ。
クレイズは壁にかかっている時計を見遣った。時刻は10時過ぎ。
確かに時間はあるようだ。
クレイズは黙ったまま頷いた。
「やぁ、クレイズ。ハッピーニューイヤー」
面会室にやって来たドーズは黒いスーツを着ていて、髪も丁寧に後ろへ撫で付けられている。
「お前か。一体何の用だ?」
パジャマ姿のまま面会室に来たクレイズは、ドーズへ素っ気ない挨拶を返した。
「もう出てもいい頃だと思ってさ。さっき観察員の人と話しをしてきたんだ」
そう言いながら、ドーズは椅子に腰掛けた。クレイズもその向かい側に座った。
面会室にはテーブルと4つの椅子が1セットにされ、いくつも並べられていている。端から見ればまるで喫茶店のようだ。その窓際の席につきながら、ドーズは両手をテーブルに乗せた。
「観察員の人から、出所の許可が出たんだ。僕の家で一緒に暮らす、と言う条件つきだけどね」
そう言って笑うと、ドーズは軽く片手を上げた。
「断る。誰がお前となんか暮らすもんか」
突っぱねるようにそう言ってはみたものの、愛される事を知ったクレイズは、1人がいかに孤独かを思い知っていた。
──淋しい。
観察所は、麻薬中毒者や神経の衰弱した者など、まともな人間は皆無に等しかった。また、観察員達はクレイズを麻薬中毒者のように扱い、ますますクレイズは孤立した。
個室が与えられてはいるが、部屋には監視カメラが設置されていて、四六時中低い機械音を唸らせている。
観察所に入ってから今日まで、クレイズは窓の外ばかりを眺めていた。そんな窓も脱走や飛び降りを防ぐ為に鍵を外され、鉄格子がはめられていた。新鮮な空気を吸いたいと思っても、どうにもならなかった。
「なんで?ここは窮屈だろ?」
ドーズは小声でそう言うと、辺りを見回した。面会室の入口には、観察員が立っている。
「退屈だ。退屈で気がおかしくなりそうだ」
本当は出たかった。それがドーズの家であろうと、ここではない所であればどこだって構わない。
「じゃあ、出ようよ。とにかくここを出てさ、それから先を考えよう」
クレイズに視線を戻すと、ドーズはそう提案した。それに頷くと、ドーズは目を細めて微笑んだ。
外は天然の明るさに満ちていて、クレイズはその眩しさに目を細めた。
見上げた空には真冬の澄んだ青が広がり、太陽が2人を照らしている。
「あぁ……眩しい」
そう漏らすと、ドーズも空を見上げ、運転席へ回り乗り込んだ。クレイズはそちらに顔を向ける。
「分かった?僕の要求」
そう言うと、ドーズはクレイズに唇を重ねた。
暫くはじっと唇を奪われていたが、その長さにクレイズはドーズの胸を叩いた。
「長すぎるぞ」
「だって、久しぶりだったし」
笑顔を見せると、ドーズはエンジンをかけ、車を発進させた。
ドーズ家の屋敷に戻ると、ロゼが玄関先に立っていた。
「お帰りなさいませマイク様、クレイズ様」
深々と頭を下げて2人を迎え、ロゼは微笑んだ。
「あぁ、また暫く厄介になる」
「かしこまりました」
そう言ったロゼの横を通り、クレイズは屋敷の中へ入った。ある種の懐かしい感じを覚えながら階段を上がると、その後をドーズがついて来る。
「もう、逃げないでよ?」
振り返り、ドーズを見遣る。ドーズはクレイズを見上げて笑っていた。
「さぁ?どうだか」
階段を上りきり、通路を歩く。足はまだ、あの日与えられた部屋を覚えていた。
扉を開き室内に入ると、何も変わらない景色が見えた。
「ほんとに、今回はずっといてよクレイズ」
部屋に入って来たドーズは、そう言ってクレイズを背中から抱きしめた。
「約束は出来ない」
腕を摺り抜け、クレイズは窓際まで歩いた。外は風が吹き、枯れ葉が地を舐めるように飛ばされて行く。
「まだ約束出来ない?」
ドーズも窓際に立ち、外に視線を向けた。
「あぁ。もしかしたら、ずっと約束出来ないかも知れない」
そう言ったクレイズの脳裏には、ゲイナーの姿が浮かんでいた。
「そっか。じゃあ、君がその気になるまで、待つ事にしようかな」
ドーズがクレイズの横顔を見つめてきた。
気の長い話しだ。
そう思っていると、ドーズが手を軽く叩いた。
「そうだ。ねぇクレイズ。君の出所パーティーでもやろうよ」
「パーティー?」
今まで縁のなかった言葉を聞き、クレイズは目を丸くした。
「そう、パーティー。親しい人だけ呼んで、お祝いしようよ」
自分でそれを名案だと思っているのか、ドーズは満面の笑みを浮かべている。
「そんな堅苦しいもの、しなくていい」
そう言って断ったが、ドーズはクルリと体を捻り、クローゼットを開いた。
「やっぱり主役は、このぐらい着ないとね」
そう言いながらドーズが取り出したのは、緋色のロングドレスだった。胸元と背中が開いている。
「それをオレに着ろと?」
以前レースのついたワンピースを着た時にも、クレイズは不似合いだと思っていた。きっと緋色のドレスも、似合わないだろう。
「きっと似合うよ。君はとても美人だから」
ドーズはそう言ってドレスをベッドに置くと、部屋を出て行った。クレイズはベッドに歩み寄るとドレスを手に取った。手触りのいいシルクで出来ている。
──これを着たら、ゲイナーはどう反応するだろう?
そう思い、鏡の前でドレスを体に宛ててみた。が、やはり不似合いだ。がさつさが顔にも出ているようで、見苦しい。
クレイズはドレスをベッドに投げ出すと再び窓際へと歩いた。
──これから自分は、どうすればいいのだろう?
考えなければならない事がいくつかあった。
まず、裁判において、判事達を買収したルシェルト・カルロスについて。
面識もなく、何の得にもならない筈なのに、何故多額の金を自分の為に動かしたのか?その理由には、必ず何らかの策略や陰謀があるに違いない。それを探らなければならないだろう。
次に、ゲイナーの事だ。
想いは通じた。だが、それ以上何を望むと言うのだ?ゲイナーには家庭があり、それを捨てる事は出来ない。させたくない。
そして、ドーズの事だ。あの忌まわしいレイプから2ヶ月が経とうとしている。この体にドーズの子が出来ているだろうか?もし出来ているのなら堕胎したい。
──だが。
そこでクレイズは考えた。
──今朝、ドーズの事をもう少しだけ理解してやろうと、決めたばかりではなかったか?
理解するのなら、堕胎はもう少し考えた方がいいだろう。だがゲイナーは、堕胎は早い方がいいと言っていた事を思い出し、クレイズは悩んだ。
──出来ていなければいい。
強く望んだ。
「パーティーは、今夜8時から始めよう」
そう言いながら、ドーズが部屋に戻ってきた。その姿が窓に映っている。
「そうか」
振り向かずクレイズが答えると、ドーズが背後に立った。
「本部長にも、声をかけておいたよ」
そう言いながら、ドーズが抱きしめてきた。
「ゲイナーも来るのか?」
クレイズが首を捻りながら尋ねると、ドーズは微笑んだ。
「うん、行くって言ってたよ」
ドーズを見ている筈なのに、クレイズにはその顔が時折ゲイナーに見える時がある。今もそうだ。自分を見て笑っているのはドーズなのにドーズじゃない。
「そう……か」
何とかそう答えたが、クレイズの胸は高鳴っていた。着飾った自分の姿をゲイナーが見る。それが嬉しい反面、見せる事に躊躇いもある。
「ねぇクレイズ。パーティーまで時間があるからさ、産婦人科に行ってみない?」
「確認しに、か?」
「うん。出来てたら、一緒にお祝いできるしね」
そう言ったドーズは嬉しそうだった。まるで子供が出来ていると確信しているような笑みだ。
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