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第1章『ベサーイの最後』
第9節『再出発』
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タルカが目を覚ます。
すると周囲には、タルカの両親やコルル達が居た。
タルカの母親が
『タルカ!大丈夫?わかる?』
何が起きたのか?何があったのか全く分からないタルカは
『どうしたの?何があったの?』
するとタルカの父親が
『バルターモの方を見てから、こっちに向かって来る時に倒れたんだ。覚えて無いのか?』
何となく、誰かが呼んでいたけれど後は、何も覚えていない。
モセルが
『本当に大丈夫なのか?』
周囲に居た、ムカークの生体調査専門の者達(人間でいう医者)に聞くと医者は
『特に何も問題はありませんよ。極度の緊張や疲労からだと思います。休息が必要です』
ワワ
『大変だったんだよ、急に倒れてさ、でも安心した』
少しホッとした様子。
コルル
『みんな駆け付けて、皮膚の色が戻らない事が原因なのか?あの板に触れていたからなのか?とか大騒ぎだったんだよ。とりあえず、ゆっくり休んで』
皆安心した様子で、両親と医者達以外、仮設置した部屋から出て行く。
すると部屋の外から聞こえた。
『本当か?目を覚ましたんだな!大丈夫なんだろうな!』
コーカクの声が聞こえる。
『タルカ!大丈夫か!何とも無いか!』
勢いよく部屋に入って来た。
大丈夫。と伝えるも医者達に詰め寄って
『大丈夫って大丈夫という事なんだよな?』
少し興奮していた。
タルカの両親がコーカクに説明して、やっと納得した様子。
すると、コーカクが
『タルカ、良かった。今はゆっくり休むんだぞ』
安心した様子に医者の1人が
『コーカクが凄かったんですよ。ちゃんと、もっと見てくれ!ちゃんと!これは何の検査だ?と言ってね。あまりに、近くで見てるので部屋から出てもらったんだ』
コーカクは恥ずかしそうに、また後で。と言い部屋から出ていった。
タルカの母親が
『今は休みなさい』
と言い、両親と医者達も部屋から出た。
タルカは、ぼんやりと部屋の上の方を見ながら、地上に出てから今までの事を思い出し、大変な事ばかりだったが無事にやり遂げたという、満足感に浸りながら眠りについた
暫く休んだのち部屋を出て歩いた。
巨大な空間には、地下都市から移動した市民達が忙しく動き回っていた。
両親の所に行くと、他の市民達と協力しながら忙しく動いていた。
タルカも一緒に協力しようとしたが、両親からは勿論、市民達からも休むように言われた。
両親達から少し離れた距離で見ていたらモセルが来た。
『タルカ!もう大丈夫なのか?』
タルカは、大丈夫と答えると続けて
『今、皆で協力して、もう一度街を造ろうとしてるんだ。急いで都市から移動したから必要な物質が少なくて、また1から作るんだ』
何だか嬉しそうに言った。
その後、ベサーイの所に行く。
小さいままで無反応だけど、皆を見守っている感じがした。
銀色の板が無い事に気付く、周囲を見渡すと奥の方で、コーカクが板に触れたり調べていた。
近付くとコーカクが
『タルカ、もう大丈夫なのか?今、この板の物質を調べているんだ。タルカは触れると見えるのだろう?』
タルカは板に触れた。
部分的だが外の様子を見た。
何も変わらず、美しい星空が見えていた。
その事を伝えると
『おかしい、同じムカークなのに…』
何度も板に触れ、不思議そうな顔をしていた。
その様子をコルルとワワが見ていて、タルカを呼んだ。
コルル『大丈夫?タルカ』
ワワ『あまり無理しないでね』
市民の移動に使った球体を調べていた。
何の物質で出来ているのか?何故サイズを変えられるのか?調べている様子。
タルカも協力しようと球体の中に入る。
移動や広げる事も縮める事も出来なくなっていた。
出来た事は、球体の中を明るくする事だけだった。
守護者という役目を終えた事にタルカは改めて実感した。
二人に協力が出来なかった事を言うと、
ワワ『そんな事ない。中に描かれている星空の研究が出来る!』
コルルも『描かれている植物や生物は見た事が無い!ありがとう。タルカ』
二人共、壁を夢中で見ていた。
それから月日が経ち、タルカも市民達と一緒に街を造っていた。
ベサーイのいる所に、何故か大きな囲いをして何かを造っている。
外からは見えない。
市民達に聞いても誰も答えてくれない。
タルカは
『バルターモの所で何をしているの?』
モセルと聞くと、モセルは笑いながら
『教えない』と一言。
ワワ達にも聞くが、教えない。と言うだけ。
気になり両親にも尋ねたら、両親も周囲から教えてもらえず、気になってるとの事。
更に月日がたったある日、タルカや市民達はベサーイのいる所に集められた。
モセルが市民達の前に出て来て、街が段々と出来てきた。
そこで再出発の意味を込めて、新たに星と街の名前を募集するという事を市民達に伝えた。
そして、タルカと両親が市民達の前に呼ばれた。
突然呼ばれた事に何が始まるのか?と緊張する三人。
モセルが今までバルターモの所を隠して、教えなかった事を三人に謝った。
そして、モセルが
『タルカ、驚くなよ』
すると周囲には、タルカの両親やコルル達が居た。
タルカの母親が
『タルカ!大丈夫?わかる?』
何が起きたのか?何があったのか全く分からないタルカは
『どうしたの?何があったの?』
するとタルカの父親が
『バルターモの方を見てから、こっちに向かって来る時に倒れたんだ。覚えて無いのか?』
何となく、誰かが呼んでいたけれど後は、何も覚えていない。
モセルが
『本当に大丈夫なのか?』
周囲に居た、ムカークの生体調査専門の者達(人間でいう医者)に聞くと医者は
『特に何も問題はありませんよ。極度の緊張や疲労からだと思います。休息が必要です』
ワワ
『大変だったんだよ、急に倒れてさ、でも安心した』
少しホッとした様子。
コルル
『みんな駆け付けて、皮膚の色が戻らない事が原因なのか?あの板に触れていたからなのか?とか大騒ぎだったんだよ。とりあえず、ゆっくり休んで』
皆安心した様子で、両親と医者達以外、仮設置した部屋から出て行く。
すると部屋の外から聞こえた。
『本当か?目を覚ましたんだな!大丈夫なんだろうな!』
コーカクの声が聞こえる。
『タルカ!大丈夫か!何とも無いか!』
勢いよく部屋に入って来た。
大丈夫。と伝えるも医者達に詰め寄って
『大丈夫って大丈夫という事なんだよな?』
少し興奮していた。
タルカの両親がコーカクに説明して、やっと納得した様子。
すると、コーカクが
『タルカ、良かった。今はゆっくり休むんだぞ』
安心した様子に医者の1人が
『コーカクが凄かったんですよ。ちゃんと、もっと見てくれ!ちゃんと!これは何の検査だ?と言ってね。あまりに、近くで見てるので部屋から出てもらったんだ』
コーカクは恥ずかしそうに、また後で。と言い部屋から出ていった。
タルカの母親が
『今は休みなさい』
と言い、両親と医者達も部屋から出た。
タルカは、ぼんやりと部屋の上の方を見ながら、地上に出てから今までの事を思い出し、大変な事ばかりだったが無事にやり遂げたという、満足感に浸りながら眠りについた
暫く休んだのち部屋を出て歩いた。
巨大な空間には、地下都市から移動した市民達が忙しく動き回っていた。
両親の所に行くと、他の市民達と協力しながら忙しく動いていた。
タルカも一緒に協力しようとしたが、両親からは勿論、市民達からも休むように言われた。
両親達から少し離れた距離で見ていたらモセルが来た。
『タルカ!もう大丈夫なのか?』
タルカは、大丈夫と答えると続けて
『今、皆で協力して、もう一度街を造ろうとしてるんだ。急いで都市から移動したから必要な物質が少なくて、また1から作るんだ』
何だか嬉しそうに言った。
その後、ベサーイの所に行く。
小さいままで無反応だけど、皆を見守っている感じがした。
銀色の板が無い事に気付く、周囲を見渡すと奥の方で、コーカクが板に触れたり調べていた。
近付くとコーカクが
『タルカ、もう大丈夫なのか?今、この板の物質を調べているんだ。タルカは触れると見えるのだろう?』
タルカは板に触れた。
部分的だが外の様子を見た。
何も変わらず、美しい星空が見えていた。
その事を伝えると
『おかしい、同じムカークなのに…』
何度も板に触れ、不思議そうな顔をしていた。
その様子をコルルとワワが見ていて、タルカを呼んだ。
コルル『大丈夫?タルカ』
ワワ『あまり無理しないでね』
市民の移動に使った球体を調べていた。
何の物質で出来ているのか?何故サイズを変えられるのか?調べている様子。
タルカも協力しようと球体の中に入る。
移動や広げる事も縮める事も出来なくなっていた。
出来た事は、球体の中を明るくする事だけだった。
守護者という役目を終えた事にタルカは改めて実感した。
二人に協力が出来なかった事を言うと、
ワワ『そんな事ない。中に描かれている星空の研究が出来る!』
コルルも『描かれている植物や生物は見た事が無い!ありがとう。タルカ』
二人共、壁を夢中で見ていた。
それから月日が経ち、タルカも市民達と一緒に街を造っていた。
ベサーイのいる所に、何故か大きな囲いをして何かを造っている。
外からは見えない。
市民達に聞いても誰も答えてくれない。
タルカは
『バルターモの所で何をしているの?』
モセルと聞くと、モセルは笑いながら
『教えない』と一言。
ワワ達にも聞くが、教えない。と言うだけ。
気になり両親にも尋ねたら、両親も周囲から教えてもらえず、気になってるとの事。
更に月日がたったある日、タルカや市民達はベサーイのいる所に集められた。
モセルが市民達の前に出て来て、街が段々と出来てきた。
そこで再出発の意味を込めて、新たに星と街の名前を募集するという事を市民達に伝えた。
そして、タルカと両親が市民達の前に呼ばれた。
突然呼ばれた事に何が始まるのか?と緊張する三人。
モセルが今までバルターモの所を隠して、教えなかった事を三人に謝った。
そして、モセルが
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