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2017. 1. 13
**********
ティアはラキアの着替えを手伝おうとしたのだが、当然のようにやんわりと断られてしまった。
そのラキアが、そっと部屋から顔だけを覗かせる。
「あ、あの……ティア様….…」
「ラ、ラキアちゃん、着られた?」
ラキアにしては珍しい様子に、ティアがルクスの方から無理やり体ごと振り向いて尋ねた。
「このようなドレス……やはり私には……」
「なんで? ラキアちゃんは私と違って暖色系が似合うから、そのドレスはばっちりだと思うけど」
そう言いながら、ティアはラキアへ近づいていく。
「髪は私がやってあげるね」
ティアはラキアが止めているドアを引っ張る。同時にラキアを引っ張り出す事になった。
「ほぉ」
ゲイルが思わず声を上げる。ティアはそれに頷きながら言った。
「やっぱり可愛いじゃん」
「っ……」
恥ずかしいらしく、目をそらすラキアの正面に立ち、両腕を掴む。
「とっても良いよ、ラキアちゃん」
「そ、そんな事は……っ」
反射的にこちらを見て、頬を赤らめるラキア。
「ほら、あとは髪だね」
「い、いえ、自分で……っ」
「ダメダメ。さぁ、仕上げだよ」
「ティア様っ……!?」
部屋へまた押し込み、髪のセットを開始するのだった。
◆◆◆◆◆
ティアとラキアが着替えている頃、王宮では、エルヴァストが落ち着きなく城内を歩き回っていた。
「ど、どうしよう……どうすればいいんだ……」
既に舞踏会仕様に着替え終わったエルヴァストは、緊張を誤魔化す為に城内の警備の見回りに出たのだ。
「あ~……やはり早まったかもしれんっ……」
警備の配置を頭で整理しながら歩いているエルヴァストだが、時折壁に張り付いてブツブツと呟いている。
そんなエルヴァストを見つけたビアンが駆け寄って行く。
「エル様っ。部屋に居ないからどこへ行ったかと思えば……何してるんです?」
「ビアンっ!! き、来てくれると思うか!?」
「ちょっ、落ち着いてください。えっと……ラキアさんの事ですか?」
周りに聞こえないように、後半は声を最小限に抑え、エルヴァストに尋ねる。するとエルヴァストは極度の緊張の為か、顔色をなくしていた。
「……エル様……? 大丈夫ですか?」
「……大丈夫じゃない……吐きそうだ……」
「そんなぁ……しっかりしてください。紹介するんでしょう?」
「う……うん……」
エルヴァストは、かつてないほど情けない顔をしていたのだった。
**********
舞台裏のお話。
ユフィア「あ、ベル様っ……」
ベル「……ユフィ……」
風王 《……》
ベル「え……あ、風の……っ、な、なぜユフィと……っ」
風王 《そのような事、今はどうでもいいでしょうっ!》
ベル「へっ!?」
ユメル「ベ、ベル様っ、ちょっとっ」
カヤル「しょっ、少々お待ちくださいっ」
ベル「ど、どうしたんだ?」
ユメル「ベル様っ、まずはユフィア様を見て言う事がありますでしょうっ」
カヤル「マズイですよっ……ほ、ほらっ、ベル様っ」
ベル「あ、あぁ。ユフィ……とっても綺麗だ」
ユフィア「っ……ベル様……っ」
風王 《……まぁ、今回は許します》
ユ・カ「「よかった……」」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
女性の味方なので。
ラキアちゃんを紹介するそうです。
では次回、月曜16日の0時です。
よろしくお願いします◎
**********
ティアはラキアの着替えを手伝おうとしたのだが、当然のようにやんわりと断られてしまった。
そのラキアが、そっと部屋から顔だけを覗かせる。
「あ、あの……ティア様….…」
「ラ、ラキアちゃん、着られた?」
ラキアにしては珍しい様子に、ティアがルクスの方から無理やり体ごと振り向いて尋ねた。
「このようなドレス……やはり私には……」
「なんで? ラキアちゃんは私と違って暖色系が似合うから、そのドレスはばっちりだと思うけど」
そう言いながら、ティアはラキアへ近づいていく。
「髪は私がやってあげるね」
ティアはラキアが止めているドアを引っ張る。同時にラキアを引っ張り出す事になった。
「ほぉ」
ゲイルが思わず声を上げる。ティアはそれに頷きながら言った。
「やっぱり可愛いじゃん」
「っ……」
恥ずかしいらしく、目をそらすラキアの正面に立ち、両腕を掴む。
「とっても良いよ、ラキアちゃん」
「そ、そんな事は……っ」
反射的にこちらを見て、頬を赤らめるラキア。
「ほら、あとは髪だね」
「い、いえ、自分で……っ」
「ダメダメ。さぁ、仕上げだよ」
「ティア様っ……!?」
部屋へまた押し込み、髪のセットを開始するのだった。
◆◆◆◆◆
ティアとラキアが着替えている頃、王宮では、エルヴァストが落ち着きなく城内を歩き回っていた。
「ど、どうしよう……どうすればいいんだ……」
既に舞踏会仕様に着替え終わったエルヴァストは、緊張を誤魔化す為に城内の警備の見回りに出たのだ。
「あ~……やはり早まったかもしれんっ……」
警備の配置を頭で整理しながら歩いているエルヴァストだが、時折壁に張り付いてブツブツと呟いている。
そんなエルヴァストを見つけたビアンが駆け寄って行く。
「エル様っ。部屋に居ないからどこへ行ったかと思えば……何してるんです?」
「ビアンっ!! き、来てくれると思うか!?」
「ちょっ、落ち着いてください。えっと……ラキアさんの事ですか?」
周りに聞こえないように、後半は声を最小限に抑え、エルヴァストに尋ねる。するとエルヴァストは極度の緊張の為か、顔色をなくしていた。
「……エル様……? 大丈夫ですか?」
「……大丈夫じゃない……吐きそうだ……」
「そんなぁ……しっかりしてください。紹介するんでしょう?」
「う……うん……」
エルヴァストは、かつてないほど情けない顔をしていたのだった。
**********
舞台裏のお話。
ユフィア「あ、ベル様っ……」
ベル「……ユフィ……」
風王 《……》
ベル「え……あ、風の……っ、な、なぜユフィと……っ」
風王 《そのような事、今はどうでもいいでしょうっ!》
ベル「へっ!?」
ユメル「ベ、ベル様っ、ちょっとっ」
カヤル「しょっ、少々お待ちくださいっ」
ベル「ど、どうしたんだ?」
ユメル「ベル様っ、まずはユフィア様を見て言う事がありますでしょうっ」
カヤル「マズイですよっ……ほ、ほらっ、ベル様っ」
ベル「あ、あぁ。ユフィ……とっても綺麗だ」
ユフィア「っ……ベル様……っ」
風王 《……まぁ、今回は許します》
ユ・カ「「よかった……」」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
女性の味方なので。
ラキアちゃんを紹介するそうです。
では次回、月曜16日の0時です。
よろしくお願いします◎
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