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482 状況を整理して
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2016.9.2
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
夜の月明かりは、この人を輝かせるものだと思う。
煌めく艶やかな長い髪は一つに束ねられ、高い位置で結ばれており、切れ長の瞳は夜の闇の中でも妖しく美しく光っていた。
「補佐さんとか、近衛隊長さんに止められなかった?」
「いや。ティアに会いに行くのは反対されないからね」
「そうなの? なんでだろ……」
カルツォーネの外出先が限定される事で許されているのかもしれない。友人であったマティアスに続き、サティアまで亡くした頃のカルツォーネは、どこか覇気がなく、無気力であったという。
そんな状態のカルツォーネを見ている城の者達は、自分からティアやシェリス達に会いに出かけるカルツォーネを見て安堵しているのかもしれない。
「それで、調べはついたのかい?」
「大体はね。カル姐もフルバに用があるんでしょ」
「あぁ、少し確認してこよう。その後、また合流するよ」
カルツォーネは、ジェルバの情報を何が何でも掴みたいと思っている。フルバから繋がれば儲けものだ。
そうして、カルツォーネが神殿へと向かっていくのを見送ったティアは、近くに現れた気配に声をかける。
「そっちも合流できたみたいね」
「はい」
「……」
本当に、こんな町中だというのに潜みたい放題なのはどうなのか。
「動きやすい町で助かるよね。夜になったとはいえ、外出する人が皆無なんて気持ち悪いけど」
「ええ、無用心な町です。ただ、このウィスト自体、夜に外出する者は少ないらしく、これも国柄なのでしょう」
セゴは、少し前からこの国を探っていた。隣国であるウィストが怪しい動きを見せていたということもあり、ティアに火の粉がかからぬようにと、直ぐに対処できるよう優先していたようだ。
それに比べ、同じ調査をしていた魔族の諜報員は、出遅れたと少々後悔していた。
「姫様、申し訳ございません。この国を見落としていたとは……」
あまりにも入り込みやすい上に、ある意味入り込む価値もない国であった為に、重要視していなかったらしい。
「こんな国、私だって見落とすよ。けど、中央はそれなりにタヌキがいっぱいいるんでしょ?」
神への信仰心によって形作られた国だとしても、統治しているのは人だ。信仰心が強い国民性を持つからこそ、それを利用し、自分達の都合良く国を動かす者たちが存在する。
「よくご存知でいらっしゃる。丸々と肥え太ったものが群れております」
「特に腐った輩が巣食い、大所帯となっていますよ」
二人揃ってニヤリと笑う。確認も済ませているようだ。
「それは皮を剥ぐのが楽しみだわ」
「是非とも狩りには参加させていただきたく存じます」
「巣穴も全て潰してご覧にいれましょう。姫様の住まうお膝元で、姫様を愚弄する愚か者どもを、我らは許しはしません」
熱を持っていく瞳。これは、クィーグと魔族の諜報員達の総意だ。
「ありがとう。その時が来たら頼むよ。ただ、今まで以上に慎重に頼みたい。これ以上逃げ回られても困るからね」
何より逃してはならないのが、ジェルバをはじめとする組織の者たちだ。この国の中枢には、則妃として組織の幹部らしき人物が入り込んでいるのだ。これを逃す手はない。
「ってことでいいよね? カル姐」
「あぁ」
いつの間にかカルツォーネが戻ってきていたのだ。
◆◆◆◆◆
ティア達は、ルクスが取った宿に集まっていた。この場には、先にマティと合流させたミックと、町の情報収集に行っていたシル、それとセゴに、魔族の諜報員の男、そして、ティアとカルツォーネが集まっていた。
「それでカル姐。何か情報は得られた?」
カルツォーネはフルバに、恐らくジェルバの所在を確認して来たはずだ。
ティアが聞いた感じでは、フルバは直接ジェルバに会ってはいない。友人だという者が間に入り、魔導具を横流ししてもらっていたのだ。
だが、直接会ってはいなくても、渡りをつける事は出来るだろう。仲介に入っている友人が誰なのかを聞き出せば、当然そこから辿っていける。
「ジェルバは間違いなく中央にいるな。それも、教会の中だ。とはいえ、動けば確実に悟られる」
「うん。私もそう思う」
今まで神の王国の者たちが捕まらなかったのは、こちらの動きを未然に察知してきたからではないかと思うのだ。
「シェリーがね。どうもかなり前から独自に、それも密かに奴らの居場所を調べてたらしいの」
「ほぉ。初動捜査をすっ飛ばすようなあいつが密かに?」
シェリスが彼らを調べ出したのは、ティアがまだ六つの頃。ベリアローズとエルヴァストが誘拐されたあの頃だ。
シェリスは、独自の情報網を持っている。魔族の諜報員と同じく、諜報員を雇っているようなのだ。ただし、エルフではなく、冒険者らしい。
「う、うん……それで、あと少しの所で、いつも、もぬけの殻になってるんだって。直接出向く前にはいなくなるみたい」
お陰で、あのシェリスがいつも後手に回るのだという。
「なら、本当に慎重にやってもらわなくてはならないね」
「「お任せください」」
セゴも、諜報員も深く頷いて見せた。
そこで、何やら考え込んでいる様子のルクスが目の端に映った。
「どうかしたの? ルクス。気になる事でも?」
「あ、あぁ……その、あいつが……ジルバールがそんなに失敗するような諜報員を雇っているとは思えなくてな」
「うん?」
確かに、敵が上手く逃げていたとしても、何度も同じく過ちを犯す者を、シェリスが信用し続けるのは疑問だった。同じ事を、カルツォーネも気付いたらしい。
「そうだねぇ。あいつが失敗するような奴に何度も任せるはずがない。恐らく……実力を疑っていないという事だ」
「だね。シェリーが認めてるとなると、相当の手練れだろうね。それでも逃す……待って、もしかして……」
敵がこちらを察知する能力が、ずば抜けているのだ。その可能性を肯定できる理由となり得るものが一つだけある。
「神具……」
「っ……うん。そうだね。そんな神具があってもおかしくないかも」
シルがぽつりと呟いた可能性。それが一番、この状況にしっくりくる。
そこへ、窓の外から声が聞こえてきた。
「それはきっと『ラプーシュの神環』だね」
「カランタっ」
ふわりと窓から入ってきたのは、月の光にも負けない眩い光を纏うような、真っ白な翼を持った天使だった。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
舞台裏のお話。
マティ《フラムもいたら良かったのにね》
バン《グルル?》
マティ《ううん。友達じゃなくて、妹的な感じ》
バン《グルっ、グルル?》
マティ《ドラゴンなんだよ。だから、きっとフラムは喜ぶ》
バン《グルルル……》
マティ《へ? ドラゴンに会ったことないの? トカゲなのに?》
バン《グルっ》
マティ《ごめん。主がトカゲって初めに言ったからさ。バンだね》
バン《グルルっ》
マティ《バン。なら、マティって呼んでよ?》
バン《グルゥっ》
マティ《今度、フラムが戻って来たら、一緒に遊ぼうね》
バン《グルルルっ》
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
仲良しになりました。
カル姐さんが男だったら、ティアちゃんと公認の仲なのではないかと思えます。
密かに動いているティアちゃん達。
神具も、やはりありです。
そして、カランタ君登場。
何か掴めたのでしょうか。
では次回、一日空けて4日です。
よろしくお願いします◎
(投稿日は、 月、水、金、日の夜0時です)
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
夜の月明かりは、この人を輝かせるものだと思う。
煌めく艶やかな長い髪は一つに束ねられ、高い位置で結ばれており、切れ長の瞳は夜の闇の中でも妖しく美しく光っていた。
「補佐さんとか、近衛隊長さんに止められなかった?」
「いや。ティアに会いに行くのは反対されないからね」
「そうなの? なんでだろ……」
カルツォーネの外出先が限定される事で許されているのかもしれない。友人であったマティアスに続き、サティアまで亡くした頃のカルツォーネは、どこか覇気がなく、無気力であったという。
そんな状態のカルツォーネを見ている城の者達は、自分からティアやシェリス達に会いに出かけるカルツォーネを見て安堵しているのかもしれない。
「それで、調べはついたのかい?」
「大体はね。カル姐もフルバに用があるんでしょ」
「あぁ、少し確認してこよう。その後、また合流するよ」
カルツォーネは、ジェルバの情報を何が何でも掴みたいと思っている。フルバから繋がれば儲けものだ。
そうして、カルツォーネが神殿へと向かっていくのを見送ったティアは、近くに現れた気配に声をかける。
「そっちも合流できたみたいね」
「はい」
「……」
本当に、こんな町中だというのに潜みたい放題なのはどうなのか。
「動きやすい町で助かるよね。夜になったとはいえ、外出する人が皆無なんて気持ち悪いけど」
「ええ、無用心な町です。ただ、このウィスト自体、夜に外出する者は少ないらしく、これも国柄なのでしょう」
セゴは、少し前からこの国を探っていた。隣国であるウィストが怪しい動きを見せていたということもあり、ティアに火の粉がかからぬようにと、直ぐに対処できるよう優先していたようだ。
それに比べ、同じ調査をしていた魔族の諜報員は、出遅れたと少々後悔していた。
「姫様、申し訳ございません。この国を見落としていたとは……」
あまりにも入り込みやすい上に、ある意味入り込む価値もない国であった為に、重要視していなかったらしい。
「こんな国、私だって見落とすよ。けど、中央はそれなりにタヌキがいっぱいいるんでしょ?」
神への信仰心によって形作られた国だとしても、統治しているのは人だ。信仰心が強い国民性を持つからこそ、それを利用し、自分達の都合良く国を動かす者たちが存在する。
「よくご存知でいらっしゃる。丸々と肥え太ったものが群れております」
「特に腐った輩が巣食い、大所帯となっていますよ」
二人揃ってニヤリと笑う。確認も済ませているようだ。
「それは皮を剥ぐのが楽しみだわ」
「是非とも狩りには参加させていただきたく存じます」
「巣穴も全て潰してご覧にいれましょう。姫様の住まうお膝元で、姫様を愚弄する愚か者どもを、我らは許しはしません」
熱を持っていく瞳。これは、クィーグと魔族の諜報員達の総意だ。
「ありがとう。その時が来たら頼むよ。ただ、今まで以上に慎重に頼みたい。これ以上逃げ回られても困るからね」
何より逃してはならないのが、ジェルバをはじめとする組織の者たちだ。この国の中枢には、則妃として組織の幹部らしき人物が入り込んでいるのだ。これを逃す手はない。
「ってことでいいよね? カル姐」
「あぁ」
いつの間にかカルツォーネが戻ってきていたのだ。
◆◆◆◆◆
ティア達は、ルクスが取った宿に集まっていた。この場には、先にマティと合流させたミックと、町の情報収集に行っていたシル、それとセゴに、魔族の諜報員の男、そして、ティアとカルツォーネが集まっていた。
「それでカル姐。何か情報は得られた?」
カルツォーネはフルバに、恐らくジェルバの所在を確認して来たはずだ。
ティアが聞いた感じでは、フルバは直接ジェルバに会ってはいない。友人だという者が間に入り、魔導具を横流ししてもらっていたのだ。
だが、直接会ってはいなくても、渡りをつける事は出来るだろう。仲介に入っている友人が誰なのかを聞き出せば、当然そこから辿っていける。
「ジェルバは間違いなく中央にいるな。それも、教会の中だ。とはいえ、動けば確実に悟られる」
「うん。私もそう思う」
今まで神の王国の者たちが捕まらなかったのは、こちらの動きを未然に察知してきたからではないかと思うのだ。
「シェリーがね。どうもかなり前から独自に、それも密かに奴らの居場所を調べてたらしいの」
「ほぉ。初動捜査をすっ飛ばすようなあいつが密かに?」
シェリスが彼らを調べ出したのは、ティアがまだ六つの頃。ベリアローズとエルヴァストが誘拐されたあの頃だ。
シェリスは、独自の情報網を持っている。魔族の諜報員と同じく、諜報員を雇っているようなのだ。ただし、エルフではなく、冒険者らしい。
「う、うん……それで、あと少しの所で、いつも、もぬけの殻になってるんだって。直接出向く前にはいなくなるみたい」
お陰で、あのシェリスがいつも後手に回るのだという。
「なら、本当に慎重にやってもらわなくてはならないね」
「「お任せください」」
セゴも、諜報員も深く頷いて見せた。
そこで、何やら考え込んでいる様子のルクスが目の端に映った。
「どうかしたの? ルクス。気になる事でも?」
「あ、あぁ……その、あいつが……ジルバールがそんなに失敗するような諜報員を雇っているとは思えなくてな」
「うん?」
確かに、敵が上手く逃げていたとしても、何度も同じく過ちを犯す者を、シェリスが信用し続けるのは疑問だった。同じ事を、カルツォーネも気付いたらしい。
「そうだねぇ。あいつが失敗するような奴に何度も任せるはずがない。恐らく……実力を疑っていないという事だ」
「だね。シェリーが認めてるとなると、相当の手練れだろうね。それでも逃す……待って、もしかして……」
敵がこちらを察知する能力が、ずば抜けているのだ。その可能性を肯定できる理由となり得るものが一つだけある。
「神具……」
「っ……うん。そうだね。そんな神具があってもおかしくないかも」
シルがぽつりと呟いた可能性。それが一番、この状況にしっくりくる。
そこへ、窓の外から声が聞こえてきた。
「それはきっと『ラプーシュの神環』だね」
「カランタっ」
ふわりと窓から入ってきたのは、月の光にも負けない眩い光を纏うような、真っ白な翼を持った天使だった。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
舞台裏のお話。
マティ《フラムもいたら良かったのにね》
バン《グルル?》
マティ《ううん。友達じゃなくて、妹的な感じ》
バン《グルっ、グルル?》
マティ《ドラゴンなんだよ。だから、きっとフラムは喜ぶ》
バン《グルルル……》
マティ《へ? ドラゴンに会ったことないの? トカゲなのに?》
バン《グルっ》
マティ《ごめん。主がトカゲって初めに言ったからさ。バンだね》
バン《グルルっ》
マティ《バン。なら、マティって呼んでよ?》
バン《グルゥっ》
マティ《今度、フラムが戻って来たら、一緒に遊ぼうね》
バン《グルルルっ》
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
仲良しになりました。
カル姐さんが男だったら、ティアちゃんと公認の仲なのではないかと思えます。
密かに動いているティアちゃん達。
神具も、やはりありです。
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