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連載
476 現場との通信
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2016. 8. 14
********************************************
王は一つ咳払いをすると、空気を変えるべくもう一度火王へと確認する。
「火の王。ここでの情報はお任せしてもよろしいですかな」
《構わない》
この会話を理解出来ないのは、この場ではリュークとレイナルートだけだった。
顔を顰めて王を見つめる二人。だが、そろそろ本題に入らなくてはならない。そこで、サクヤがザックリと説明した。
「つまり、火王がこっちについてるから、この場所から情報が漏れる事はないって事よ。時間がある時に、今一度、晶腐石がどんなものかを調べてみるといいわ」
「はぁ……分かりました」
レイナルートも、今この事で時間を費やすべきではないと理解している。そう言わざるを得なかったようだ。
では始めようと、王がサクヤに目を向けて頷いて見せた。これを受けてサクヤは机に置いたブローチに触れ、魔力を流し込む。
付属された魔石が光りを発し、しばらくすると声が響いてきた。
『なぁに? サクヤ姐さん』
それは紛れもないティアの声だ。呑気なその声に、サクヤが思わずツッコむ。
「なぁにじゃないわよっ。あなた今どこにいるのっ」
『……ちょっと行った所……』
「それで誤魔化せるわけないでしょっ!」
サクヤに連絡をしていない事に、今更ながらに気付いたのだろう。ティアは苦しい手段に出ていた。王は思わず笑う。
「くっ、はっはっはっ。さすがに誤魔化しは利かないぞ?」
『えっ? 王様っ⁉︎ ちょっとサクヤ姐さんっ、言わないなんてズルいじゃん!』
王が側にいるならば、今どこにいるかなんて事は分かっているではないかと、ティアは責める。
「バカねぇ。嘘をつくからよ。国を出るような遠出ならちゃんと報告しなさいっ」
『忘れてたんだよ……あっ、シェリーにも言ってない……』
「あ~……あの変態なら察知してそうね……大事になる前に一言だけ言っておきなさい」
ティアが今どこにいるのか。大体の位置が、シェリスには分かるはずだ。無駄に磨かれた気配探知能力は異常なほど有能だ。
国境付近ならば問題はないだろうが、ウィストの国の只中まで進んでしまえば、確実に国を出た事が伝わる。
そうなれば、ティア命の変態エルフ様は何を置いても飛んでくる。あの目立つ容姿と、ティアの為ならば国を滅ぼすのも辞さないシェリスの事だ。事と次第によっては大暴れしてくれるだろう。
それではマズイと、ティアは何よりも先に報告をする事にしたらしい。
伝話心具は改良され、少しの間ならば手を離しても込められた魔力で通信を継続できる。
『う、うん。ちょっと待って。先に済ませるからっ。あ、ルクス。ちょっと今の状況だけ、これで伝えてくれる? サクヤ姐さん、王様といるみたいだから』
『陛下と⁉︎ こらティアっ……失礼しました。ご報告をさせていただきます……』
「悪いわねぇ、ルクス君。お願いするわ」
ティアに振り回される事が日常と化してしまった不幸な保護者は、少々緊張した声で現状報告を始めた。
『はい。現在、ウィストへ入り、最も国境に近いリードの町に到着しました。ここで、フリーデルへ侵入した者達を扇動した神教会の神官の情報を受け取る事になっています』
「神官? そいつがこの国を攻めようとしてるの?」
『そうとも言えないのですが、侵入者達は、姿を消す魔導具を持っていました。それを作ったのは、神の王国と呼称する組織の魔導師ではないかと思われます。あの組織と関係があるのは確かなのではと』
「嫌なのが裏にいるわね……」
ティアが動くのも、もっともだとサクヤは顔を顰めた。
そこで、ティアの声が戻ってくる。
『お待たせ。それで王様の方は、何かリクエストある?』
「リクエストか? そうだな……帰りにで構わないのだが、他の国境の領も確認してもらえるか」
『ウィスト方面だと後はソクラ伯爵領だね。分かった』
ウィストとは大きな河と森で隔てられているが、ソクラ伯爵領も国境を接している。但し、門はない。
姿を消して安全に門を通り抜ける術を持っている以上、壁越えをしてまで入ってくる可能性は低いが、王としては気になる所だったようだ。
「任せる。それと、あまり派手に暴れる事がないように頼むぞ」
『ははっ。まぁ、今回はちょっとまだ情報が足りないし、どうせなら一網打尽にしたいからね。神官さんとちょっとオハナシするだけにするよ。密かに攫っちゃうのとかは有り?』
これには、王も微妙な顔をする。
「消すとかは無しだ。今は穏便にな」
『は~い』
ティアの事だから信頼はしているが、万が一、こうした王との関係を知られれば
戦争になる。それは何がなんでも避けなくてはならない。
ここで、サクヤがティアの行動の心配をするあまり、失言をする。
「大立ち回りとかもダメよ? あなたは他国での動き方なんて知らないでしょ? バトラールモードでもダメだからね」
そして、ティアもそれに普通に答えていた。
『ウソっ、ダメなの? メンバー的にもあの姿の方が怪しまれずにシックリ来るんだけど』
更に王もこの場の失言に気付かず、これに加わる。
「逆にあの姿では目立つだろう。せめて町中では避けるべきだな。その神官を問い詰める時には有効かもしれんが」
『やっぱり? そうしよ~。威圧しまくって自白させる。とりあえずこっちの予定が完了したらまた連絡するよ』
「待ってるわ」
「気を付けてな」
『は~い』
そうして通信は切れた。そして、状況が知れてホッとしたのも束の間だった。
「……バトラール……」
「あっ……」
レイナルートから発せられた呟きに、エルヴァストがはっと息を呑んで口を押さえる。
この問題にようやく気付き、王とその後ろに控えていたドーバン侯爵がしまったと顔を見合わせたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
マーナ「マスターが出掛けそうな雰囲気だったのに……どうなさったのかしら」
職員A「またティア嬢ちゃんに何かあったか……」
マーナ「それしかないわよね。でも、落ち着かれたみたい」
職員B「連絡があったんじゃないですか
?」
職員A「だな。けど、何を慌ててたんだろうな」
マーナ「そういえば、ティアちゃん卒業したのよね」
職員A「そうか。けど、それにしては中々こっちに来ないな」
職員B「それは、辻褄合わせの為では? 未だにティアさんがティアラールお嬢様だと知られていませんからね」
職員A「……そうだった……」
マーナ「ギルドの職員として、私達は知ってるけど、世間一般にはまだ分けて認識されていたわね……」
職員A「よく騙せているよな」
職員B「まぁ、イメージ正反対よりも更に振り切った斜め先を行ってますからね……」
マーナ「斜め……確かにそうね……万が一、知られたとしても、信じたくないって心理も働くでしょうし……」
職員A「それがバレない一番の理由かもしれないな……」
マーナ「あり得るわね……」
職員B「同感です」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
人々の心の平穏の為にも、今しばらくは別人で……。
まさかこの場に王太子がいるとは予想しなかったティアちゃん。
王達も失念していました。
王太子にとってバトラールは、忘れられない人物です。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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王は一つ咳払いをすると、空気を変えるべくもう一度火王へと確認する。
「火の王。ここでの情報はお任せしてもよろしいですかな」
《構わない》
この会話を理解出来ないのは、この場ではリュークとレイナルートだけだった。
顔を顰めて王を見つめる二人。だが、そろそろ本題に入らなくてはならない。そこで、サクヤがザックリと説明した。
「つまり、火王がこっちについてるから、この場所から情報が漏れる事はないって事よ。時間がある時に、今一度、晶腐石がどんなものかを調べてみるといいわ」
「はぁ……分かりました」
レイナルートも、今この事で時間を費やすべきではないと理解している。そう言わざるを得なかったようだ。
では始めようと、王がサクヤに目を向けて頷いて見せた。これを受けてサクヤは机に置いたブローチに触れ、魔力を流し込む。
付属された魔石が光りを発し、しばらくすると声が響いてきた。
『なぁに? サクヤ姐さん』
それは紛れもないティアの声だ。呑気なその声に、サクヤが思わずツッコむ。
「なぁにじゃないわよっ。あなた今どこにいるのっ」
『……ちょっと行った所……』
「それで誤魔化せるわけないでしょっ!」
サクヤに連絡をしていない事に、今更ながらに気付いたのだろう。ティアは苦しい手段に出ていた。王は思わず笑う。
「くっ、はっはっはっ。さすがに誤魔化しは利かないぞ?」
『えっ? 王様っ⁉︎ ちょっとサクヤ姐さんっ、言わないなんてズルいじゃん!』
王が側にいるならば、今どこにいるかなんて事は分かっているではないかと、ティアは責める。
「バカねぇ。嘘をつくからよ。国を出るような遠出ならちゃんと報告しなさいっ」
『忘れてたんだよ……あっ、シェリーにも言ってない……』
「あ~……あの変態なら察知してそうね……大事になる前に一言だけ言っておきなさい」
ティアが今どこにいるのか。大体の位置が、シェリスには分かるはずだ。無駄に磨かれた気配探知能力は異常なほど有能だ。
国境付近ならば問題はないだろうが、ウィストの国の只中まで進んでしまえば、確実に国を出た事が伝わる。
そうなれば、ティア命の変態エルフ様は何を置いても飛んでくる。あの目立つ容姿と、ティアの為ならば国を滅ぼすのも辞さないシェリスの事だ。事と次第によっては大暴れしてくれるだろう。
それではマズイと、ティアは何よりも先に報告をする事にしたらしい。
伝話心具は改良され、少しの間ならば手を離しても込められた魔力で通信を継続できる。
『う、うん。ちょっと待って。先に済ませるからっ。あ、ルクス。ちょっと今の状況だけ、これで伝えてくれる? サクヤ姐さん、王様といるみたいだから』
『陛下と⁉︎ こらティアっ……失礼しました。ご報告をさせていただきます……』
「悪いわねぇ、ルクス君。お願いするわ」
ティアに振り回される事が日常と化してしまった不幸な保護者は、少々緊張した声で現状報告を始めた。
『はい。現在、ウィストへ入り、最も国境に近いリードの町に到着しました。ここで、フリーデルへ侵入した者達を扇動した神教会の神官の情報を受け取る事になっています』
「神官? そいつがこの国を攻めようとしてるの?」
『そうとも言えないのですが、侵入者達は、姿を消す魔導具を持っていました。それを作ったのは、神の王国と呼称する組織の魔導師ではないかと思われます。あの組織と関係があるのは確かなのではと』
「嫌なのが裏にいるわね……」
ティアが動くのも、もっともだとサクヤは顔を顰めた。
そこで、ティアの声が戻ってくる。
『お待たせ。それで王様の方は、何かリクエストある?』
「リクエストか? そうだな……帰りにで構わないのだが、他の国境の領も確認してもらえるか」
『ウィスト方面だと後はソクラ伯爵領だね。分かった』
ウィストとは大きな河と森で隔てられているが、ソクラ伯爵領も国境を接している。但し、門はない。
姿を消して安全に門を通り抜ける術を持っている以上、壁越えをしてまで入ってくる可能性は低いが、王としては気になる所だったようだ。
「任せる。それと、あまり派手に暴れる事がないように頼むぞ」
『ははっ。まぁ、今回はちょっとまだ情報が足りないし、どうせなら一網打尽にしたいからね。神官さんとちょっとオハナシするだけにするよ。密かに攫っちゃうのとかは有り?』
これには、王も微妙な顔をする。
「消すとかは無しだ。今は穏便にな」
『は~い』
ティアの事だから信頼はしているが、万が一、こうした王との関係を知られれば
戦争になる。それは何がなんでも避けなくてはならない。
ここで、サクヤがティアの行動の心配をするあまり、失言をする。
「大立ち回りとかもダメよ? あなたは他国での動き方なんて知らないでしょ? バトラールモードでもダメだからね」
そして、ティアもそれに普通に答えていた。
『ウソっ、ダメなの? メンバー的にもあの姿の方が怪しまれずにシックリ来るんだけど』
更に王もこの場の失言に気付かず、これに加わる。
「逆にあの姿では目立つだろう。せめて町中では避けるべきだな。その神官を問い詰める時には有効かもしれんが」
『やっぱり? そうしよ~。威圧しまくって自白させる。とりあえずこっちの予定が完了したらまた連絡するよ』
「待ってるわ」
「気を付けてな」
『は~い』
そうして通信は切れた。そして、状況が知れてホッとしたのも束の間だった。
「……バトラール……」
「あっ……」
レイナルートから発せられた呟きに、エルヴァストがはっと息を呑んで口を押さえる。
この問題にようやく気付き、王とその後ろに控えていたドーバン侯爵がしまったと顔を見合わせたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
マーナ「マスターが出掛けそうな雰囲気だったのに……どうなさったのかしら」
職員A「またティア嬢ちゃんに何かあったか……」
マーナ「それしかないわよね。でも、落ち着かれたみたい」
職員B「連絡があったんじゃないですか
?」
職員A「だな。けど、何を慌ててたんだろうな」
マーナ「そういえば、ティアちゃん卒業したのよね」
職員A「そうか。けど、それにしては中々こっちに来ないな」
職員B「それは、辻褄合わせの為では? 未だにティアさんがティアラールお嬢様だと知られていませんからね」
職員A「……そうだった……」
マーナ「ギルドの職員として、私達は知ってるけど、世間一般にはまだ分けて認識されていたわね……」
職員A「よく騙せているよな」
職員B「まぁ、イメージ正反対よりも更に振り切った斜め先を行ってますからね……」
マーナ「斜め……確かにそうね……万が一、知られたとしても、信じたくないって心理も働くでしょうし……」
職員A「それがバレない一番の理由かもしれないな……」
マーナ「あり得るわね……」
職員B「同感です」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
人々の心の平穏の為にも、今しばらくは別人で……。
まさかこの場に王太子がいるとは予想しなかったティアちゃん。
王達も失念していました。
王太子にとってバトラールは、忘れられない人物です。
では次回、また明日です。
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