297 / 457
連載
444 変わらず自由に生きています
しおりを挟む
2016. 6. 30
********************************************
この頃、国外が少々きな臭くなっていた事には、ティアも気付いていた。
「グラスト王国ですか?」
そう問えば、王が重々しく頷いた。
「あぁ……サガンと、ルーセンクが間にあるとはいえ、気にはなっていたのだが……気付いていたのか」
「ええ、三ヶ月前でしょうか。エルフの里にちょっかいをかけたらしくて」
「なにっ?」
王は初耳だと身を乗り出す。
「そのような報告はございませんでしたが……」
独自の情報網を持つエイミールも首を傾げていた。
「無理もありませんよ。グラストの者だと調べがついたのがつい二日前ですから」
なんでも、森の資源をエルフが独占するのはおかしいと難癖をつけてきたようだ。その際、森の薬草なども無断でかなり乱暴に採っていたらしい。
ティアがこの事態を知ったのは、ひと月前。エルフと人族の関係が悪くなるのはいただけないと、ティアがシェリスに手を回させたのだ。
「同様に、魔族の国へ侵入した者もいたらしくて、魔導具を盗もうとしていたとか。すぐに捕らえられて、放り出したようですけどね」
魔族の国では、家庭で一般的に使っている魔導具をいくつも盗んでいた。人の国では貴重とされる魔導具も、魔族の国では一般的な為、それに目をつけたようだ。
こちらは、カルツォーネが直々に対処に当たったので問題ない。
「国がそのようなことを?」
王妃が信じられないと思うのも無理はない。
「あの国は、昔から人族至上主義を唱えていたからな。だがかなりその考えも衰退していたはずだったのだが……あの組織の影響か……」
「そのようです。この二年、大人しかったのですけど、まだ懲りていないみたいですね」
実は、二年前の神鏡による襲撃のあった日の数日後、あの場にビアンやウルスヴァン、エルヴァストがいたこともあり、騒動の顛末を全て王が知る所となった。
それを受け、侯爵の夫人や貴族の他の倒れた夫人達の事もあり、王は『神の王国』に関わる者を全て国外へと追放したのだ。
国内外に彼の組織の異常性、危険性を示唆したことで、表に出ようとしていた彼らの頭を叩く事に成功していた。
「どのみち、いつかは元を断たなくてはならんだろう。そのつもりだったのではないのか?」
「ふふっ、当然です。ただ、このままだとグラスト王国諸共葬ってしまうかもしれませんけどね」
あり得る状況だろうと、妖し気な笑みを浮かべて言うティアに、王は苦笑するしかない。
「人族至上主義と聞いて、見て見ぬ振りなど出来んだろうとは思っていたが……私の口からはそれで良いとは言えぬぞ?」
王という立場上、それは口に出来ない事だろう。
「わかってますよ。だからこれは、バトラールの仕事です」
「どんどん凶悪なイメージが着いていくが良いのか?」
「そんなに凶悪な事をした覚えはないのですけれどね?」
バトラールの名は、今や悪魔の代名詞だ。
騎士に当たれば、鞭を打って廃人にし、悪行を行った貴族がいれば、屋敷ごと破壊した後、それを告発。一族全てが白い目で見られて、着の身着のまま、無一文で町を追い出されるという状況を作る。
この国に住み着いた悪魔は、後ろ暗い所のある貴族達にとって天敵となり、民達が密かに噂するヒーローだった。
「国の敵に回ってくれるなよ?」
「そこは王様の行い次第でしょう。私はそれが神であろうと、目障りなものは消します」
「う、うむ……清々しい程にワガママに生きているな……」
王の前であってもこのような事を言えるのはティアだけだろう。だが、正直に言うティアに、王は悪い気がしないのだ。
ティアも、王には多くの情報を教え、望まれれば助言のような事も口にする。
それは全て、この国と王の為だ。
「好き勝手やっても、本当に間違った時は止めてくれる人達がいますから」
ティアが暴走した時、何だかんだ言って止めに入れる者達はいるのだ。それでティアも安心して突き進める。
「魔王殿にジルバール殿。それにファル殿と……妖精王もいたな……錚々たるメンバーだ……」
「ええ。それに、王は間違える事が許されない過酷な職業ですからね。そんな王様の為にも、私が動く事で選択肢を見つけられるでしょう?」
そう言ったティアに、王は嬉しそうに笑った。
「あぁ。今でも充分、助かっているよ。お陰で色々と見えてくる。次に取り掛かるべきは騎士達への改革だったな」
「そうです。国防の為には急務。ついでに国も活性化されて一石二鳥の計画ですよっ」
せっかくならば楽しめとのティアの計画は、着々と進んでいたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
フラム《キュゥっ》
エル「ん? フラム。なんだ。ティアのやつ、また父上と密会か?」
フラム《キュっ》
エル「今回はフラムが送ってきたのか。ちょっと待っていろ。果実水があるからな」
フラム《キュ~っ》
エル「こんな時間だが……やっても良いだろうか」
火王 《それなら少し薄めてやってくれ》
エル「了解です。マティはどうしています?」
火王 《アデルと眠ると言っていた。心配ない》
エル「そうですか。確か、今日はティア達の卒業式でしたね。学園街の屋敷に集まっているとか?」
火王 《そうだ。アデルやキルシュの両親もいる》
エル「楽しそうですね。私も行ければ良かった」
火王 《寂しくなったら、いつでも抜け出して来い。フラムもマティも喜んで迎えに来る》
エル「ははっ、ありがたいですね。ティアも顔を出してくれますし、王宮は窮屈ですけど、寂しくはありませんよ」
火王 《そうか》
エル「っ……本当に、火の王はお父さんと呼びたくなりますよ……」
火王 《私にはエルも大事だ》
エル「っ、お父さん……っ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
お父さんです。
悪どい事はしていません。
ちゃんと王の許可というか、一言宣言してから色々と行動しているようです。
大怪盗か義賊か……裏のある貴族達には天敵でしかあり得ません。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
◉お知らせ◉
こちらの作品の移籍について。
7月より順次アルファポリスの方への移籍が始まるようです。
いつという確実なお知らせはまだ出来ませんが、8月末が期限なので、決まり次第こちらでご案内し、移行させていただく事になります。
そして、申し訳ありませんが、ガラケーをお使いの方々。
アルファポリスのサイトでは閲覧出来なくなるとの事で、大変申し訳ございません……。
なるべく長くこちらに留まるよう努力いたしますので、それまでお楽しみいただければと思います。
こちらでの新作も考案中ですので、ご容赦ください……。
これとは別に文学フリマ用にと書き下ろした作品も現在公開中です。
なろうの方へ少しでも貢献しようと思い、書いたものです……チートや転生ものではないのでゆるいですが、お暇潰しにどうぞ。『社に響く楽の音を』短編です。
今後ともよろしくお願いします◎
紫南
********************************************
この頃、国外が少々きな臭くなっていた事には、ティアも気付いていた。
「グラスト王国ですか?」
そう問えば、王が重々しく頷いた。
「あぁ……サガンと、ルーセンクが間にあるとはいえ、気にはなっていたのだが……気付いていたのか」
「ええ、三ヶ月前でしょうか。エルフの里にちょっかいをかけたらしくて」
「なにっ?」
王は初耳だと身を乗り出す。
「そのような報告はございませんでしたが……」
独自の情報網を持つエイミールも首を傾げていた。
「無理もありませんよ。グラストの者だと調べがついたのがつい二日前ですから」
なんでも、森の資源をエルフが独占するのはおかしいと難癖をつけてきたようだ。その際、森の薬草なども無断でかなり乱暴に採っていたらしい。
ティアがこの事態を知ったのは、ひと月前。エルフと人族の関係が悪くなるのはいただけないと、ティアがシェリスに手を回させたのだ。
「同様に、魔族の国へ侵入した者もいたらしくて、魔導具を盗もうとしていたとか。すぐに捕らえられて、放り出したようですけどね」
魔族の国では、家庭で一般的に使っている魔導具をいくつも盗んでいた。人の国では貴重とされる魔導具も、魔族の国では一般的な為、それに目をつけたようだ。
こちらは、カルツォーネが直々に対処に当たったので問題ない。
「国がそのようなことを?」
王妃が信じられないと思うのも無理はない。
「あの国は、昔から人族至上主義を唱えていたからな。だがかなりその考えも衰退していたはずだったのだが……あの組織の影響か……」
「そのようです。この二年、大人しかったのですけど、まだ懲りていないみたいですね」
実は、二年前の神鏡による襲撃のあった日の数日後、あの場にビアンやウルスヴァン、エルヴァストがいたこともあり、騒動の顛末を全て王が知る所となった。
それを受け、侯爵の夫人や貴族の他の倒れた夫人達の事もあり、王は『神の王国』に関わる者を全て国外へと追放したのだ。
国内外に彼の組織の異常性、危険性を示唆したことで、表に出ようとしていた彼らの頭を叩く事に成功していた。
「どのみち、いつかは元を断たなくてはならんだろう。そのつもりだったのではないのか?」
「ふふっ、当然です。ただ、このままだとグラスト王国諸共葬ってしまうかもしれませんけどね」
あり得る状況だろうと、妖し気な笑みを浮かべて言うティアに、王は苦笑するしかない。
「人族至上主義と聞いて、見て見ぬ振りなど出来んだろうとは思っていたが……私の口からはそれで良いとは言えぬぞ?」
王という立場上、それは口に出来ない事だろう。
「わかってますよ。だからこれは、バトラールの仕事です」
「どんどん凶悪なイメージが着いていくが良いのか?」
「そんなに凶悪な事をした覚えはないのですけれどね?」
バトラールの名は、今や悪魔の代名詞だ。
騎士に当たれば、鞭を打って廃人にし、悪行を行った貴族がいれば、屋敷ごと破壊した後、それを告発。一族全てが白い目で見られて、着の身着のまま、無一文で町を追い出されるという状況を作る。
この国に住み着いた悪魔は、後ろ暗い所のある貴族達にとって天敵となり、民達が密かに噂するヒーローだった。
「国の敵に回ってくれるなよ?」
「そこは王様の行い次第でしょう。私はそれが神であろうと、目障りなものは消します」
「う、うむ……清々しい程にワガママに生きているな……」
王の前であってもこのような事を言えるのはティアだけだろう。だが、正直に言うティアに、王は悪い気がしないのだ。
ティアも、王には多くの情報を教え、望まれれば助言のような事も口にする。
それは全て、この国と王の為だ。
「好き勝手やっても、本当に間違った時は止めてくれる人達がいますから」
ティアが暴走した時、何だかんだ言って止めに入れる者達はいるのだ。それでティアも安心して突き進める。
「魔王殿にジルバール殿。それにファル殿と……妖精王もいたな……錚々たるメンバーだ……」
「ええ。それに、王は間違える事が許されない過酷な職業ですからね。そんな王様の為にも、私が動く事で選択肢を見つけられるでしょう?」
そう言ったティアに、王は嬉しそうに笑った。
「あぁ。今でも充分、助かっているよ。お陰で色々と見えてくる。次に取り掛かるべきは騎士達への改革だったな」
「そうです。国防の為には急務。ついでに国も活性化されて一石二鳥の計画ですよっ」
せっかくならば楽しめとのティアの計画は、着々と進んでいたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
フラム《キュゥっ》
エル「ん? フラム。なんだ。ティアのやつ、また父上と密会か?」
フラム《キュっ》
エル「今回はフラムが送ってきたのか。ちょっと待っていろ。果実水があるからな」
フラム《キュ~っ》
エル「こんな時間だが……やっても良いだろうか」
火王 《それなら少し薄めてやってくれ》
エル「了解です。マティはどうしています?」
火王 《アデルと眠ると言っていた。心配ない》
エル「そうですか。確か、今日はティア達の卒業式でしたね。学園街の屋敷に集まっているとか?」
火王 《そうだ。アデルやキルシュの両親もいる》
エル「楽しそうですね。私も行ければ良かった」
火王 《寂しくなったら、いつでも抜け出して来い。フラムもマティも喜んで迎えに来る》
エル「ははっ、ありがたいですね。ティアも顔を出してくれますし、王宮は窮屈ですけど、寂しくはありませんよ」
火王 《そうか》
エル「っ……本当に、火の王はお父さんと呼びたくなりますよ……」
火王 《私にはエルも大事だ》
エル「っ、お父さん……っ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
お父さんです。
悪どい事はしていません。
ちゃんと王の許可というか、一言宣言してから色々と行動しているようです。
大怪盗か義賊か……裏のある貴族達には天敵でしかあり得ません。
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
◉お知らせ◉
こちらの作品の移籍について。
7月より順次アルファポリスの方への移籍が始まるようです。
いつという確実なお知らせはまだ出来ませんが、8月末が期限なので、決まり次第こちらでご案内し、移行させていただく事になります。
そして、申し訳ありませんが、ガラケーをお使いの方々。
アルファポリスのサイトでは閲覧出来なくなるとの事で、大変申し訳ございません……。
なるべく長くこちらに留まるよう努力いたしますので、それまでお楽しみいただければと思います。
こちらでの新作も考案中ですので、ご容赦ください……。
これとは別に文学フリマ用にと書き下ろした作品も現在公開中です。
なろうの方へ少しでも貢献しようと思い、書いたものです……チートや転生ものではないのでゆるいですが、お暇潰しにどうぞ。『社に響く楽の音を』短編です。
今後ともよろしくお願いします◎
紫南
10
お気に入りに追加
4,560
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
陛下から一年以内に世継ぎが生まれなければ王子と離縁するように言い渡されました
夢見 歩
恋愛
「そなたが1年以内に懐妊しない場合、
そなたとサミュエルは離縁をし
サミュエルは新しい妃を迎えて
世継ぎを作ることとする。」
陛下が夫に出すという条件を
事前に聞かされた事により
わたくしの心は粉々に砕けました。
わたくしを愛していないあなたに対して
わたくしが出来ることは〇〇だけです…
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。