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連載
402 新たな街の誕生を
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2016. 5. 2
********************************************
ナルカは、ティアの依頼を受けると即答したようだ。それは、手紙を持って行ったシルが驚くほどの早さで決断したという。
こうして、その日のうちに、ナルカの工場にいた腕ききの創工士を数人派遣してくれた。
「先に来ておりました創工士の方々に加わられ、作業の速度が劇的に変わりました。最初は皆、女性である事に驚いていましたが、教え方が上手いのもあり、すぐに打ち解けたようです」
家を建てるのに、創工士だけでは効率が悪いと、使えそうな住人を見繕い、手伝ってもらう事にしたのだ。
自分達の家を建ててくれるのだと聞いて、住人達は恐縮しながらも真面目に指示に従って手を貸してくれた。
文句一つ言う事なく作業に加わり、少々気難しい創工士達に教わりながら、半ば強制的に創工士の仕事を覚えていっているようだ。
そんな彼らも、筋肉質で気難しいおじさんに教わるよりも、姐さんなナルカに教わるほうがやる気も出るのだろう。
「現在、予定とする三分の二が完成しましたので、これによって住人全員が建物の中で寝起きが出来るようになりました」
移住したスラムの住人は約百人。小さな集落よりも人数は多い。
建物の大きさはそれほど大きくないとはいっても、驚異的な早さで創り上げているのは確かだ。約一週間。手が多く、何もない場所に創るというのが良かったのだろう。
何より、ナルカの工場の創工士達の腕はいい。
「子ども達は、ご指示通り、一つにまとめようとしたのですが、こちらが言う前に既にまとまってくれました」
住人達の内、三十人程は子どもだった。この移住に、最も苦労したのがこの子ども達への説得だったと言う。
「そう。まぁ、大人に頼らずに暮らしてた子達だから、団結力はあるだろうね。警戒心も強いけど……でも、働いてくれてるんでしょ?」
「はい。むしろ、大人達よりも物覚えが良いので、助かっています」
働くという概念がなかった子ども達。それを知って、生き生きとしているらしい。何より、衣食住が全て保障されている場所だ。心に余裕も出ているのだろう。
「明日より、創工士の方々は、大宿の建築を始めるとの事です」
「ふふっ。当初の予定より、かなり早いペースだね。うん。なら、そろそろ大人達の強化訓練を始めてくれる?」
「そうおっしゃると思い、対象者のリストも上げておきました。こちらも明日から始めていきます」
「さすが。じゃぁ、それでよろしく」
「はッ」
こうして、シルが引き上げていった後、机に向かって予定を確認しながら、ティアは笑みを深める。
「これなら、騎士の方もすぐに受け入れが出来そうね」
ティアが考えているのは、琥珀の迷宮へ挑戦する者達の為の宿場町を作る事だ。
スラムの住人達は、そこの宿や飲食店の従業員として雇った形だった。
「まぁ、でも先ずは冒険者からかな。いきなり騎士様相手は難しいもんね」
ティアとクィーグで調査した結果、彼らの中に、それほど問題のある者はいなかった。単に働き口がなく、お金も失くし、どう食っていけばいいのかと途方に暮れていた者達だったのだ。
日銭を稼ぐ為に小さな盗みや、犯罪に協力するしかなかったようではあった。
ならば、働かせてやればいい。ほんの少しばかり、見なりを整えてやるだけでも充分だ。
ようは印象と心の持ちようだろう。
「昼間はラキアちゃんが指導に入ってるし……あ、双子も呼び寄せるか。クィーグも入ってるから……ん? これなら本当にあっと言う間に形になりそう」
接客対応や食事など、生活力と対人能力は、ラキアによって磨かれる。
ユメルとカヤルには、クィーグの者と一緒に、少しばかり戦闘能力や隠密能力を指導してもらおう。
「よしっ、そうと決まれば手紙、手紙~」
後に、この場所は大きな宿場町として有名になる。
住人達は自分たちで創り上げた町を大切にし、魔獣などからの守りも鉄壁を誇った。
そして何より、どんな宿場町よりも明るく、活気に満ち、更にはどのような相手にもその人に合った対応が出来るという、高度な接客術が評判となる。
例え王が来たとしても、問題なく対応するその町の住人達は、多くの貴族達からの引き抜き話も多数受ける事になった。だが、誰一人としてそれに乗った者はいない。
もう一つのこの住人達の重要な役割。それは、傍にあるダンジョンへの挑戦者をサポートし、アドバイスを授ける事。どのような武器を持つ者にも的確に助言し、多くの冒険者や騎士達の実力を発揮させていった。
実力者でもあった彼らは、冒険者ギルドの職員や貴族の護衛にと求められたが、それも全て断ったという。
ティアが名付けたその町の名は『ディムース』
古代語で『希望』という意味だった。
◆◆◆◆◆
「ではみなさん。それぞれの部屋に荷物を置いたら、本鈴までに一度ここに戻って来てください。この合宿所の案内をします」
ティア達、フェルマー学園の小・中・高の全ての生徒達は、学園街から馬車で三十分ほどの距離にある合宿所へと来ていた。
今日から三日間。この場所で寝起きし、授業を受けるのだ。
生徒達は常とは違う環境に、様々な顔を見せている。
新鮮な気持ちだと喜ぶ者。
面倒な行事だと、始終顔をしかめる者。
そして、アデルのようにワクワクを隠せない者だった。
「ティア~。早く部屋に行こうよぉ」
「……うん」
苦笑しながらもティアは内心、少しばかりの期待と楽しみを見出していたのだった。
************************************************
舞台裏のお話。
ラキア「明日の準備は、完璧です」
ルクス「そういえば、ラキアはどこへ行っているんだ?」
ラキア「極秘任務中です。お気になさらず」
ルクス「いや、気になるんだが……」
ラキア「良いではありませんか。ルクスさんも秘密の特訓中なのでしょう? ティア様にバラしますよ?」
ルクス「うっ……」
ラキア「妖精王様にも口止めしていらっしゃいますよね?」
ルクス「……あぁ……」
ラキア「それで?知りたいですか?」
ルクス「いいえ……」
ラキア「そうですか。残念です。明日はフラムさんに乗せていただきましょう」
ルクス「フラムに……そうか……」
ラキア「ええ。ティア様にも頼まれていましたので」
ルクス「分かった。なら、街から離れてからでないとな。少し早く出るか」
ラキア「そうしましょう。では、おやすみなさいませ」
ルクス「あぁ……おやすみ……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
妖精王と秘密特訓中みたいです。
そして、ラキアちゃんには敵いません。
少し前に出会ったおじさん達を雇い上げて村づくり。
中には創工士としての隠れた才能を開花させる人もいるかもしれませんね。
ナルカさんのティアちゃんへの感謝の気持ちは大きいようです。
村を作りたいから、家を沢山建ててと頼まれて、即、OKをしてしまうほどですからね。
その上、かなりの辺境……チャレンジャーです。
さて、合宿が始まったようです。
たった三日。
何か起きる?
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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ナルカは、ティアの依頼を受けると即答したようだ。それは、手紙を持って行ったシルが驚くほどの早さで決断したという。
こうして、その日のうちに、ナルカの工場にいた腕ききの創工士を数人派遣してくれた。
「先に来ておりました創工士の方々に加わられ、作業の速度が劇的に変わりました。最初は皆、女性である事に驚いていましたが、教え方が上手いのもあり、すぐに打ち解けたようです」
家を建てるのに、創工士だけでは効率が悪いと、使えそうな住人を見繕い、手伝ってもらう事にしたのだ。
自分達の家を建ててくれるのだと聞いて、住人達は恐縮しながらも真面目に指示に従って手を貸してくれた。
文句一つ言う事なく作業に加わり、少々気難しい創工士達に教わりながら、半ば強制的に創工士の仕事を覚えていっているようだ。
そんな彼らも、筋肉質で気難しいおじさんに教わるよりも、姐さんなナルカに教わるほうがやる気も出るのだろう。
「現在、予定とする三分の二が完成しましたので、これによって住人全員が建物の中で寝起きが出来るようになりました」
移住したスラムの住人は約百人。小さな集落よりも人数は多い。
建物の大きさはそれほど大きくないとはいっても、驚異的な早さで創り上げているのは確かだ。約一週間。手が多く、何もない場所に創るというのが良かったのだろう。
何より、ナルカの工場の創工士達の腕はいい。
「子ども達は、ご指示通り、一つにまとめようとしたのですが、こちらが言う前に既にまとまってくれました」
住人達の内、三十人程は子どもだった。この移住に、最も苦労したのがこの子ども達への説得だったと言う。
「そう。まぁ、大人に頼らずに暮らしてた子達だから、団結力はあるだろうね。警戒心も強いけど……でも、働いてくれてるんでしょ?」
「はい。むしろ、大人達よりも物覚えが良いので、助かっています」
働くという概念がなかった子ども達。それを知って、生き生きとしているらしい。何より、衣食住が全て保障されている場所だ。心に余裕も出ているのだろう。
「明日より、創工士の方々は、大宿の建築を始めるとの事です」
「ふふっ。当初の予定より、かなり早いペースだね。うん。なら、そろそろ大人達の強化訓練を始めてくれる?」
「そうおっしゃると思い、対象者のリストも上げておきました。こちらも明日から始めていきます」
「さすが。じゃぁ、それでよろしく」
「はッ」
こうして、シルが引き上げていった後、机に向かって予定を確認しながら、ティアは笑みを深める。
「これなら、騎士の方もすぐに受け入れが出来そうね」
ティアが考えているのは、琥珀の迷宮へ挑戦する者達の為の宿場町を作る事だ。
スラムの住人達は、そこの宿や飲食店の従業員として雇った形だった。
「まぁ、でも先ずは冒険者からかな。いきなり騎士様相手は難しいもんね」
ティアとクィーグで調査した結果、彼らの中に、それほど問題のある者はいなかった。単に働き口がなく、お金も失くし、どう食っていけばいいのかと途方に暮れていた者達だったのだ。
日銭を稼ぐ為に小さな盗みや、犯罪に協力するしかなかったようではあった。
ならば、働かせてやればいい。ほんの少しばかり、見なりを整えてやるだけでも充分だ。
ようは印象と心の持ちようだろう。
「昼間はラキアちゃんが指導に入ってるし……あ、双子も呼び寄せるか。クィーグも入ってるから……ん? これなら本当にあっと言う間に形になりそう」
接客対応や食事など、生活力と対人能力は、ラキアによって磨かれる。
ユメルとカヤルには、クィーグの者と一緒に、少しばかり戦闘能力や隠密能力を指導してもらおう。
「よしっ、そうと決まれば手紙、手紙~」
後に、この場所は大きな宿場町として有名になる。
住人達は自分たちで創り上げた町を大切にし、魔獣などからの守りも鉄壁を誇った。
そして何より、どんな宿場町よりも明るく、活気に満ち、更にはどのような相手にもその人に合った対応が出来るという、高度な接客術が評判となる。
例え王が来たとしても、問題なく対応するその町の住人達は、多くの貴族達からの引き抜き話も多数受ける事になった。だが、誰一人としてそれに乗った者はいない。
もう一つのこの住人達の重要な役割。それは、傍にあるダンジョンへの挑戦者をサポートし、アドバイスを授ける事。どのような武器を持つ者にも的確に助言し、多くの冒険者や騎士達の実力を発揮させていった。
実力者でもあった彼らは、冒険者ギルドの職員や貴族の護衛にと求められたが、それも全て断ったという。
ティアが名付けたその町の名は『ディムース』
古代語で『希望』という意味だった。
◆◆◆◆◆
「ではみなさん。それぞれの部屋に荷物を置いたら、本鈴までに一度ここに戻って来てください。この合宿所の案内をします」
ティア達、フェルマー学園の小・中・高の全ての生徒達は、学園街から馬車で三十分ほどの距離にある合宿所へと来ていた。
今日から三日間。この場所で寝起きし、授業を受けるのだ。
生徒達は常とは違う環境に、様々な顔を見せている。
新鮮な気持ちだと喜ぶ者。
面倒な行事だと、始終顔をしかめる者。
そして、アデルのようにワクワクを隠せない者だった。
「ティア~。早く部屋に行こうよぉ」
「……うん」
苦笑しながらもティアは内心、少しばかりの期待と楽しみを見出していたのだった。
************************************************
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ラキア「明日の準備は、完璧です」
ルクス「そういえば、ラキアはどこへ行っているんだ?」
ラキア「極秘任務中です。お気になさらず」
ルクス「いや、気になるんだが……」
ラキア「良いではありませんか。ルクスさんも秘密の特訓中なのでしょう? ティア様にバラしますよ?」
ルクス「うっ……」
ラキア「妖精王様にも口止めしていらっしゃいますよね?」
ルクス「……あぁ……」
ラキア「それで?知りたいですか?」
ルクス「いいえ……」
ラキア「そうですか。残念です。明日はフラムさんに乗せていただきましょう」
ルクス「フラムに……そうか……」
ラキア「ええ。ティア様にも頼まれていましたので」
ルクス「分かった。なら、街から離れてからでないとな。少し早く出るか」
ラキア「そうしましょう。では、おやすみなさいませ」
ルクス「あぁ……おやすみ……」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
妖精王と秘密特訓中みたいです。
そして、ラキアちゃんには敵いません。
少し前に出会ったおじさん達を雇い上げて村づくり。
中には創工士としての隠れた才能を開花させる人もいるかもしれませんね。
ナルカさんのティアちゃんへの感謝の気持ちは大きいようです。
村を作りたいから、家を沢山建ててと頼まれて、即、OKをしてしまうほどですからね。
その上、かなりの辺境……チャレンジャーです。
さて、合宿が始まったようです。
たった三日。
何か起きる?
では次回、また明日です。
よろしくお願いします◎
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