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2016. 4. 29
400回⁉︎
長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
********************************************
フリーデル王国の王宮。
国王の執務室では、王が一人、笑みを浮かべながらその手紙を読んでいた。
「ふっ……エルの言った通り、本当に面白い子だな」
そこに書かれていたのは『近々、王都と学園街にあるスラム街の住人を雇用の為に町の外に移住させる』という事と『スラム街のある場所を綺麗に均すから好きに使ってくれ』という事だった。
「さて、そろそろなのかな?」
いつという期限が書かれていないので、ここ数日、それは今か今かと何度も手紙を読み返して待っているのだ。
そこへ、待ちに待った報告がやってくる。
「失礼いたします」
「おお。ビアン。どうだった」
現れたのはエルヴァストの護衛のビアンだ。本来ならば、第二王子であるエルヴァストにくっ付いているはずのビアンだが、学園にいる間は護衛の必要はない。
ここ数年は遊ばせておくのはもったいないという事で、様々な雑務を押し付けていたのだ。
「はい。綺麗に何も無くなっていました……」
報告するビアンの目が、若干虚ろなのは気付かなかった事にする。
「そうか……」
「ご命令の通り、区画整理を行ったと立て札も立ててまいりました」
混乱がないように、そういう事にしてくれと、これも手紙に書かれていたのだ。
王は、大窓から見える城下の様子を見下ろす。ここからではその一画は見えない。何も変わらない情景に見えた。
「うむ。無くなっていたとは、どのように?」
それが気になった。
「はっ……それが……本当に何もなく……まるで全てが砂となったように、サラサラとした砂が堆積しておりました。恐らく彼女の魔術で全てを砂塵に……いえ、これは私の憶測ですが……」
「それは………くくっ、ウルが辞めるわけだ。はははっ、まったく恐ろしい子だな」
「……はい……」
笑い声を上げてビアンを振り返る王。しかし、当のビアンは少し震えながら目を逸らしていた。
その様子がまたおかしくて、王は笑う。
「いやぁ。あの子がバトラール・フィスマとはな。コリアートも丸くなるし、本当に面白い」
「……はぁ……」
愉快だと笑う王。
コリアート・ラトル・ドーバンの最近の変化には驚かされる。視察から戻る時に窮地を救ってくれた少女。エルと共にいたその子は、騎士達をあっさりとのし、冒険者嫌いで堅物なドーバン侯爵へと喧嘩を売っていた。
その時の光景は、今でも鮮明に王の中にある。それほど、衝撃的な出会いだったのだ。
後にエルヴァストへと手紙を出した王は、少女の正体を知った。
「なぁ、ビアン。あの子をエルの嫁にするのはどうだ?」
「ひっ、や、そ、それはっ……」
おかしな声が返ってきた。
どうやらビアンはあの少女が苦手らしいと王は不思議そうに笑った。
「良い案だと思うのだがなぁ……それとも、レイの相手にするか」
「っ、レイナルート様には、先日、婚約者が正式に決まったばかりですしっ」
慌てるビアンに、王は更に楽しそうに笑う。
「そんなに苦手か? 可愛らしい子だったがなぁ?」
「見た目に騙されてはいけませんっ。もっと心を強く持ってくださいっ」
ビアンは激しく動揺しているらしく、既に何を言っているのか自分でも分からなくなっているようだ。
「敵にだけは回さないでくださいっ。城を……城を消す事だって、あの子なら笑いながら出来るんですっ」
「ははっ、そういえば、バトラールには数年前に襲撃されたのだったなぁ」
恐ろしいと青くなって震えるビアン。怒らせなければ問題はないと分かっているし、エルヴァストを兄と慕っている以上、突然そんな事態を起こすとも考えられない。
しかし、ビアンには不安なものは不安なのだ。時に突拍子のない行動に出ると分かっているからこそ感じる不安。それは、ティアを理解していると言えなくもない。
「彼女にこちらの意見など通じません。どうかそのお考えだけはやめていただきたい。何より、そんな事を考えているとジルバール様の耳に万が一にも入れば……」
「おお、そうであったな。これは失念していた」
バトラール以前に、ジルバールに目をつけられかねない。それだけは国として最も避けなくてはならない事態だった。
「今回の事も、何を考えているのか……な、なんとか探りを入れてみます」
「うむ。出来れば直接会って話してみたいのだが……それもお前に任せよう。下手に動くのは得策ではないだろうからな」
「はっ、お任せくださいっ」
ビアンが部屋を辞すると、王は再び外へと目を向ける。
もう一度会えたらと思った。あの時……初めて出会った時に向けられた痛みを含んだ瞳が忘れられない。
どうしたのかと、抱き締めてやりたいと思った。その時の衝動が今も胸の中に燻っている。寂しそうで、何かに縋ろうとしていた。それでもそれを耐えるように見えた瞳。
もう一度会ったならば、その理由を問いたかった。
「会えぬものかな……」
王としてでなくて良い。一人の人として、友人の父としてでも良い。話をしてみたいと思うのだ。
************************************************
舞台裏のお話。
ウル「……」
サクヤ「どうかしたの?」
ウル「あ、先生。お見送りはよろしかったのですか?」
サクヤ「うん。まぁ、うちらはこんなもんよ」
ウル「そうなのですか?」
サクヤ「心配しなくても、ティアが見送ってるし、ファルには充分でしょう」
ウル「はぁ……」
サクヤ「それで? 何か悩み事?」
ウル「え、ええ……何やらティアさんがおかしな動きをしているようで、ビアンがこんな手紙を……」
サクヤ「ビアンちゃんが?」
ウル「……スラム街を消したそうです……」
サクヤ「へぇ。消したって……あぁ、分解魔術ね。ちゃんと完成させてたとは」
ウル「……」
サクヤ「あら、ウル? ちょっと、ウルっ、しっかり!」
シル「どうかされましたか?」
サクヤ「丁度良いところに。ちょっと部屋に運んでくれる?」
シル「はぁ……持病か何かお持ちなのですか? 先日もこのようになっていたようですが」
サクヤ「あ~……ティア恐怖症よ。ウルは繊細なのよね」
シル「それは……一日でも早い克服をお祈りしております」
サクヤ「うん。そろそろティアが荒療治を始めそうだからね~。その前に克服して欲しいものだわ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ウルさん、ピンチ。
王様は会いたがっているみたいです。
再会はいつになることか。
バトラールだと明かしたようです。
エル兄ちゃんなら、ティアちゃんの許可も取ったでしょう。
さて、スラム街の住人はどこに?
では次回、一日空けて1日です。
よろしくお願いします◎
400回⁉︎
長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
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フリーデル王国の王宮。
国王の執務室では、王が一人、笑みを浮かべながらその手紙を読んでいた。
「ふっ……エルの言った通り、本当に面白い子だな」
そこに書かれていたのは『近々、王都と学園街にあるスラム街の住人を雇用の為に町の外に移住させる』という事と『スラム街のある場所を綺麗に均すから好きに使ってくれ』という事だった。
「さて、そろそろなのかな?」
いつという期限が書かれていないので、ここ数日、それは今か今かと何度も手紙を読み返して待っているのだ。
そこへ、待ちに待った報告がやってくる。
「失礼いたします」
「おお。ビアン。どうだった」
現れたのはエルヴァストの護衛のビアンだ。本来ならば、第二王子であるエルヴァストにくっ付いているはずのビアンだが、学園にいる間は護衛の必要はない。
ここ数年は遊ばせておくのはもったいないという事で、様々な雑務を押し付けていたのだ。
「はい。綺麗に何も無くなっていました……」
報告するビアンの目が、若干虚ろなのは気付かなかった事にする。
「そうか……」
「ご命令の通り、区画整理を行ったと立て札も立ててまいりました」
混乱がないように、そういう事にしてくれと、これも手紙に書かれていたのだ。
王は、大窓から見える城下の様子を見下ろす。ここからではその一画は見えない。何も変わらない情景に見えた。
「うむ。無くなっていたとは、どのように?」
それが気になった。
「はっ……それが……本当に何もなく……まるで全てが砂となったように、サラサラとした砂が堆積しておりました。恐らく彼女の魔術で全てを砂塵に……いえ、これは私の憶測ですが……」
「それは………くくっ、ウルが辞めるわけだ。はははっ、まったく恐ろしい子だな」
「……はい……」
笑い声を上げてビアンを振り返る王。しかし、当のビアンは少し震えながら目を逸らしていた。
その様子がまたおかしくて、王は笑う。
「いやぁ。あの子がバトラール・フィスマとはな。コリアートも丸くなるし、本当に面白い」
「……はぁ……」
愉快だと笑う王。
コリアート・ラトル・ドーバンの最近の変化には驚かされる。視察から戻る時に窮地を救ってくれた少女。エルと共にいたその子は、騎士達をあっさりとのし、冒険者嫌いで堅物なドーバン侯爵へと喧嘩を売っていた。
その時の光景は、今でも鮮明に王の中にある。それほど、衝撃的な出会いだったのだ。
後にエルヴァストへと手紙を出した王は、少女の正体を知った。
「なぁ、ビアン。あの子をエルの嫁にするのはどうだ?」
「ひっ、や、そ、それはっ……」
おかしな声が返ってきた。
どうやらビアンはあの少女が苦手らしいと王は不思議そうに笑った。
「良い案だと思うのだがなぁ……それとも、レイの相手にするか」
「っ、レイナルート様には、先日、婚約者が正式に決まったばかりですしっ」
慌てるビアンに、王は更に楽しそうに笑う。
「そんなに苦手か? 可愛らしい子だったがなぁ?」
「見た目に騙されてはいけませんっ。もっと心を強く持ってくださいっ」
ビアンは激しく動揺しているらしく、既に何を言っているのか自分でも分からなくなっているようだ。
「敵にだけは回さないでくださいっ。城を……城を消す事だって、あの子なら笑いながら出来るんですっ」
「ははっ、そういえば、バトラールには数年前に襲撃されたのだったなぁ」
恐ろしいと青くなって震えるビアン。怒らせなければ問題はないと分かっているし、エルヴァストを兄と慕っている以上、突然そんな事態を起こすとも考えられない。
しかし、ビアンには不安なものは不安なのだ。時に突拍子のない行動に出ると分かっているからこそ感じる不安。それは、ティアを理解していると言えなくもない。
「彼女にこちらの意見など通じません。どうかそのお考えだけはやめていただきたい。何より、そんな事を考えているとジルバール様の耳に万が一にも入れば……」
「おお、そうであったな。これは失念していた」
バトラール以前に、ジルバールに目をつけられかねない。それだけは国として最も避けなくてはならない事態だった。
「今回の事も、何を考えているのか……な、なんとか探りを入れてみます」
「うむ。出来れば直接会って話してみたいのだが……それもお前に任せよう。下手に動くのは得策ではないだろうからな」
「はっ、お任せくださいっ」
ビアンが部屋を辞すると、王は再び外へと目を向ける。
もう一度会えたらと思った。あの時……初めて出会った時に向けられた痛みを含んだ瞳が忘れられない。
どうしたのかと、抱き締めてやりたいと思った。その時の衝動が今も胸の中に燻っている。寂しそうで、何かに縋ろうとしていた。それでもそれを耐えるように見えた瞳。
もう一度会ったならば、その理由を問いたかった。
「会えぬものかな……」
王としてでなくて良い。一人の人として、友人の父としてでも良い。話をしてみたいと思うのだ。
************************************************
舞台裏のお話。
ウル「……」
サクヤ「どうかしたの?」
ウル「あ、先生。お見送りはよろしかったのですか?」
サクヤ「うん。まぁ、うちらはこんなもんよ」
ウル「そうなのですか?」
サクヤ「心配しなくても、ティアが見送ってるし、ファルには充分でしょう」
ウル「はぁ……」
サクヤ「それで? 何か悩み事?」
ウル「え、ええ……何やらティアさんがおかしな動きをしているようで、ビアンがこんな手紙を……」
サクヤ「ビアンちゃんが?」
ウル「……スラム街を消したそうです……」
サクヤ「へぇ。消したって……あぁ、分解魔術ね。ちゃんと完成させてたとは」
ウル「……」
サクヤ「あら、ウル? ちょっと、ウルっ、しっかり!」
シル「どうかされましたか?」
サクヤ「丁度良いところに。ちょっと部屋に運んでくれる?」
シル「はぁ……持病か何かお持ちなのですか? 先日もこのようになっていたようですが」
サクヤ「あ~……ティア恐怖症よ。ウルは繊細なのよね」
シル「それは……一日でも早い克服をお祈りしております」
サクヤ「うん。そろそろティアが荒療治を始めそうだからね~。その前に克服して欲しいものだわ」
つづく?
なんて事が起こってましたとさ☆
読んでくださりありがとうございます◎
ウルさん、ピンチ。
王様は会いたがっているみたいです。
再会はいつになることか。
バトラールだと明かしたようです。
エル兄ちゃんなら、ティアちゃんの許可も取ったでしょう。
さて、スラム街の住人はどこに?
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よろしくお願いします◎
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