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閑話2-4 ビアンの休日④
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2018. 10. 27
**********
本当に困った子ねと言いそうな様子でサクヤはビアンを見ていた。
「そういう子ってね、息抜きが下手なのよね。その人と離れると途端にチグハグになったりするの」
「あ……」
そこでふと何かが納得できた気がした。休みさえ無理やり取って来いと言われない限り休もうと思えなかったし、ともすればこの学園の方へ意識が引っ張られる。だから、がむしゃらに働き、どんな雑用だって手を出した。あれは、気を紛らわそうとしていたのかもしれない。
そう思うと、もしかしたら今日、こうしてウルスヴァンに会いに来たのは、ただの口実だったのではないか。そう思って血の気が引いた。しかし、サクヤはそれさえも見通すように続けた。
「まだウルみたいな友人がいて良かったわね。上手く分散できるもの。忠誠とは違うけど、ウルのこと大切に思ってくれてるでしょ?」
「っ、もちろんです」
そうだ。口実ではない。だって、真っ先に休みに何をするかと考えた時、自然と会いに行こうと思った。これは嘘ではない。そのはずだ。また揺れそうになる心を抑え込む。
「ホント、騎士って面倒な生き物よね~。こうやって悩む子、昔はいっぱいいたのよ~」
サクヤは懐かしそうに頬に片手を当てて困ったように顔を傾ける。
「騎士にだって家族がいるわ。恋人だってできる。それは主君とは別よね。でも、同列に考えちゃいけないって思うらしくて……同じくらい大切なのに、それを中々認めないのよ。まったく、一途な子ばっかりで困るわ」
忠誠を誓う主君だけを特別にと思うのは当然で、けれど、同じ想いの強さで家族や友人をも思っている。ただ、それを認めたら、忠誠が嘘になるように思えるのだろう。だから迷い、悩む。
「忠誠って、確かに特別よ。けどね、それをあなた達が悩む必要なんてないわ」
「え……」
「だって、あなたの大切にする友人や家族が、あなたの忠誠心を否定すると思う?」
「……」
きっと、理解している。自分たちよりも優先する存在がいるのだと納得して、それでも忘れずに振り返ってくれるならばそれで十分だと思っているはずだと。
「寧ろ、否定する人なら、あなたは大切に思えないわ。あなた自身の在り方を認めて、付き合っていけるからこそ、一緒にいるのよ」
「っ……」
頷くウルスヴァンがいる。そうだ。この想いを認めない者とはきっと話が通じないのだから。
「騎士の忠誠心って、周りの意識さえ変えるのよ。だから、騎士の本当の忠誠を受けている王の治める国は安定するわ。それくらい、影響のある想いなのよ」
困ったものよねと大袈裟に肩をすくめるサクヤに、思わず苦笑してしまった。
「あ、でもこの国はどうかしらねぇ」
「……それはどういうことです?」
ニヤリと笑って、意味ありげな視線を送られた。一気に体が強張る。こういう所はティアに似ていると思ってしまった。
「だって、なんか明らかに本物の忠誠心を持っている騎士って、王様以外に誓ってるでしょ」
「え?」
「あ……」
「え?」
よく分からなかったビアンとは違い、ウルスヴァンはその意味が分かったようだ。それから、なぜだか目が死んでいた。
「ほらぁ、この町にいるでしょ? 騎・士・だ・ん♪」
「……あっ!」
いた!
「あれはもうねぇ~☆ 最初、ティア専門の掃除屋だと思ったわよ。あの子も便利に使ってるし」
「……」
「ティアさんが退治した盗賊とかを回収しに行くのでしたか……」
「そうそう。ティアもなんでか暴れた後に居場所バレるんだよね~とか言ってたわ。騎士って不思議よね~」
「……」
そんなのは知らない。ただ、ある時にティアが活を入れたことで、甘ちゃんで問題児ばかりだった一つの騎士団が変わった。
それはもう劇的に。
「まあ、そのお陰でこの町は、この国で二番目くらいに安全だけど」
「二番目?」
ああ、王都のことかと思ったが、次の瞬間、ティアの笑みが見えた気がして首を振る。
「そうそう。カルによると、この国で一番はザルバなんですって。あの陰険エルフも居るし、そうかとは思ったけど、実際の理由は違うみたいね」
「あそこは、冒険者の方々も強い方が多いのですよね?」
ウルスヴァンも、成る程と頷きながらもその理由に心当たりはなさそうだ。
「ティアさんがまた何か?」
そう、原因はいつだってあの子だ。原因だけはわかっている。
「珍しくティアは直接手を出してないみたいなの。なんかね、伯爵家が率先して領兵を鍛えてるんですって。主に、先代の伯爵とか、ルクス君のお父様だったり、執事やメイドが」
「執事やメイド!?」
あれ、おかしい。おかしいと思うのに、なんだか納得できる。主にあの弟妹だ。
あそこのハイパーメイドなんて、たまに王宮に忍び込むのを訓練だとか言ってお菓子の差し入れを持ってくる。それも、夜中の夜勤の時に。『エル様からです』とか言って手紙もたまに持ってくる。有り難いけどビックリする。
「クロノスさんのご弟妹ですね。分かります」
「……」
ウルスヴァンは既に毒されているのだろうか。動揺することもなく微笑ましくさえあるように頷いていた。
「すごいわよね、あの子達。クロノス君も大概だと思うけど、ラキアちゃんなんてこの辺の裏社会牛耳ってるわよ? メイドじゃなくて暗殺者って感じ。そう言っても『光栄です』って笑うし、あの子、どこを目指してるの?」
「……ううっ……」
泣けてきた。
拝啓、エル様……あなたが密かに想いを寄せるメイドさんは、裏社会を牛耳っているそうです……
うん。
話を変えよう。目の前には異常な量の衣服が山積みになっているのだ。
「それより……どうするんです? この量……」
「ティアのが半分以上なのよね~。う~ん……分けるの手伝って☆」
そう。間違いなく一人では整理しないだろうなと思っていた。数時間ではあったが、一緒に行動してみて何となく分かるようになったのだ。
「……言うと思いました……」
「あら、分かってるじゃなぁい。ほら、ウルもね」
「私もですか?仕方ありませんね」
ウルスヴァンはやはり慣れているのかもしれない。
どうでもいいが、ウルスヴァンが服をたたむ姿はとっても貴重だ。誰得だろう。
「んっふふっ、楽しいわね♪」
「それは、よぅございました」
サクヤが嬉しそうでウルスヴァンも少し嬉しそうだった。こんな時は、師匠と弟子ではなく、娘と母親的なものに見えるから不思議だ。
この不思議な空間に自分がいるのがとても奇妙な気がして、ふと尋ねてしまった。
「あの、私はいつ帰れるんでしょう?」
これは、夜までに終わらないんじゃないかと思ったのだ。これにサクヤとウルスヴァンは揃って当然のように言い切った。
「「泊まっていきなさい」」
「……帰す気ないんですね。分かってました……」
こうして、ビアンの休日は賑やかに過ぎて行ったのだ。
【ビアンの休日 完】
**********
読んでくださりありがとうございます◎
こんな三人の交流も楽しそうで良いですね。
次回、明日28日0時投稿予定
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本当に困った子ねと言いそうな様子でサクヤはビアンを見ていた。
「そういう子ってね、息抜きが下手なのよね。その人と離れると途端にチグハグになったりするの」
「あ……」
そこでふと何かが納得できた気がした。休みさえ無理やり取って来いと言われない限り休もうと思えなかったし、ともすればこの学園の方へ意識が引っ張られる。だから、がむしゃらに働き、どんな雑用だって手を出した。あれは、気を紛らわそうとしていたのかもしれない。
そう思うと、もしかしたら今日、こうしてウルスヴァンに会いに来たのは、ただの口実だったのではないか。そう思って血の気が引いた。しかし、サクヤはそれさえも見通すように続けた。
「まだウルみたいな友人がいて良かったわね。上手く分散できるもの。忠誠とは違うけど、ウルのこと大切に思ってくれてるでしょ?」
「っ、もちろんです」
そうだ。口実ではない。だって、真っ先に休みに何をするかと考えた時、自然と会いに行こうと思った。これは嘘ではない。そのはずだ。また揺れそうになる心を抑え込む。
「ホント、騎士って面倒な生き物よね~。こうやって悩む子、昔はいっぱいいたのよ~」
サクヤは懐かしそうに頬に片手を当てて困ったように顔を傾ける。
「騎士にだって家族がいるわ。恋人だってできる。それは主君とは別よね。でも、同列に考えちゃいけないって思うらしくて……同じくらい大切なのに、それを中々認めないのよ。まったく、一途な子ばっかりで困るわ」
忠誠を誓う主君だけを特別にと思うのは当然で、けれど、同じ想いの強さで家族や友人をも思っている。ただ、それを認めたら、忠誠が嘘になるように思えるのだろう。だから迷い、悩む。
「忠誠って、確かに特別よ。けどね、それをあなた達が悩む必要なんてないわ」
「え……」
「だって、あなたの大切にする友人や家族が、あなたの忠誠心を否定すると思う?」
「……」
きっと、理解している。自分たちよりも優先する存在がいるのだと納得して、それでも忘れずに振り返ってくれるならばそれで十分だと思っているはずだと。
「寧ろ、否定する人なら、あなたは大切に思えないわ。あなた自身の在り方を認めて、付き合っていけるからこそ、一緒にいるのよ」
「っ……」
頷くウルスヴァンがいる。そうだ。この想いを認めない者とはきっと話が通じないのだから。
「騎士の忠誠心って、周りの意識さえ変えるのよ。だから、騎士の本当の忠誠を受けている王の治める国は安定するわ。それくらい、影響のある想いなのよ」
困ったものよねと大袈裟に肩をすくめるサクヤに、思わず苦笑してしまった。
「あ、でもこの国はどうかしらねぇ」
「……それはどういうことです?」
ニヤリと笑って、意味ありげな視線を送られた。一気に体が強張る。こういう所はティアに似ていると思ってしまった。
「だって、なんか明らかに本物の忠誠心を持っている騎士って、王様以外に誓ってるでしょ」
「え?」
「あ……」
「え?」
よく分からなかったビアンとは違い、ウルスヴァンはその意味が分かったようだ。それから、なぜだか目が死んでいた。
「ほらぁ、この町にいるでしょ? 騎・士・だ・ん♪」
「……あっ!」
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「あれはもうねぇ~☆ 最初、ティア専門の掃除屋だと思ったわよ。あの子も便利に使ってるし」
「……」
「ティアさんが退治した盗賊とかを回収しに行くのでしたか……」
「そうそう。ティアもなんでか暴れた後に居場所バレるんだよね~とか言ってたわ。騎士って不思議よね~」
「……」
そんなのは知らない。ただ、ある時にティアが活を入れたことで、甘ちゃんで問題児ばかりだった一つの騎士団が変わった。
それはもう劇的に。
「まあ、そのお陰でこの町は、この国で二番目くらいに安全だけど」
「二番目?」
ああ、王都のことかと思ったが、次の瞬間、ティアの笑みが見えた気がして首を振る。
「そうそう。カルによると、この国で一番はザルバなんですって。あの陰険エルフも居るし、そうかとは思ったけど、実際の理由は違うみたいね」
「あそこは、冒険者の方々も強い方が多いのですよね?」
ウルスヴァンも、成る程と頷きながらもその理由に心当たりはなさそうだ。
「ティアさんがまた何か?」
そう、原因はいつだってあの子だ。原因だけはわかっている。
「珍しくティアは直接手を出してないみたいなの。なんかね、伯爵家が率先して領兵を鍛えてるんですって。主に、先代の伯爵とか、ルクス君のお父様だったり、執事やメイドが」
「執事やメイド!?」
あれ、おかしい。おかしいと思うのに、なんだか納得できる。主にあの弟妹だ。
あそこのハイパーメイドなんて、たまに王宮に忍び込むのを訓練だとか言ってお菓子の差し入れを持ってくる。それも、夜中の夜勤の時に。『エル様からです』とか言って手紙もたまに持ってくる。有り難いけどビックリする。
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この不思議な空間に自分がいるのがとても奇妙な気がして、ふと尋ねてしまった。
「あの、私はいつ帰れるんでしょう?」
これは、夜までに終わらないんじゃないかと思ったのだ。これにサクヤとウルスヴァンは揃って当然のように言い切った。
「「泊まっていきなさい」」
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