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ミッション10 子ども達の成長
351 がんばるですよ
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王都にある貴族の子息子女達が十五歳から十七歳の間に三年間学ぶ国内唯一の学園。その中にセイスフィア商会が『フィアネル』と名を付けた売店がある。
「聞きまして? このお店のフィアネルという名の意味っ。恥ずかしながら、わたくし、店の名前に意味があるなんて、考えもしませんでしたわ」
「まあっ。可愛らしい響きだと思っておりましたけれど、意味があるんですの?」
「そうなのよ! たまたま、語学の授業で先生が話したらしいのです! 古代語だそうですわっ」
「古代語……響きからすると、賢者の言葉ではないですわね? 大陸共通語の方でしょうか」
「え? 古代語に種類がありますの?」
少し前ならば、自分から知らなかったと公言するようなことはなかった。プライドが邪魔をして意地を張り、うやむやにするだけだった令嬢達は、物事を知らないままでいることの方が恥ずかしいことだと認識するようになった。
最近は、優位性を主張するのではなく、お互いに知らないことを教え合い、知って行こうという傾向が出てきたようだ。お陰で、貴族特有の陰湿な空気がかなり薄れている。
「ありますのよ。大陸共通語と賢者のニホン語、それと神々が使っていたとされる神託語の三つだそうです。ですが、学園で教えていただけるのは、大陸共通語だけ。資料として確実なのもこれだけのため、古代語として一般的に認識されているのは、この大陸共通語だけと思われているのだそうですよ」
「ですが、古代語の授業は三年だけですわよね……一年でどれだけのものが学べるのかしら?」
「確か、ほんの触りだけと聞きましたわ」
「そんな……学びの場ですのに、それで良いのでしょうか……」
「神託語は教会で教えていただけるそうよ? 賢者のニホン語は資料が少なく、教会でも完全には無理だそうです。専門の研究機関も、ここ二百年ほどで消滅したとか……」
「それは残念ですわね……」
こんな会話は、売店のフードコートで行われている。食後、食堂ではなく自分たちでお茶のセットをカウンターで受け取り、淹れ合って親交を深めるのがここ最近の流行スタイルだ。お茶を淹れるという経験が、今の令嬢達には新鮮で興味深いもののようだ。
店長をしているのは、闇ギルドに奴隷として捕まっていた元令嬢のユリだ。彼女は、はっきりとものを言うし表情に乏しいためにキツい人だと誤解されがちだが、意外にも面倒見が良い。きちんと学びたいという姿勢で頭を下げて来た令嬢達に、お茶の挿れ方の指導をしてくれていた。
そんなユリはカジュアルな濃い青のパンツスーツのような制服を着て令嬢達の座るテーブルへと紙で包まれた甘い香りのするものを載せたカートを引いて近付く。
「お話中失礼。よかったら、来週から売り出すパンの試食をして欲しいんだけど」
「「「「「是非!」」」」」
「ありがとう。感想はこっちの紙に書いて週末までに、あそこにある青いポストに入れてくれると助かるわ」
「「「「「お任せください!」」」」」
この売店では、時々こうして、試作品を提供して反応を見ることがある。今回はレモンクリームの入ったパンだ。一口大の大きさにしてある。
時には、デザイン便箋の柄の好みの調査だったり、文房具のテスターを頼んだりと色々とお願いしている。これがまた令嬢達だけでなく令息達にも新鮮で、一番に試せることが嬉しいらしく、好評だった。
「ユリお姉様は、古代語分かります?」
令嬢達の大半は、セイスフィア商会で社会科見学を受けたこともあり、相手は貴族ではないからと下に見たりしなくなった。特にユリは制服姿が似合っていることもあり、令嬢達から『お姉様』と慕われている。人生相談もするらしい。
「多少は。他国でも、こう言う学園で教えてもらえる古代語は大陸共通語だけね。令嬢は、特に今後必要ないだろうって、覚える気がないのは多いかな。けど、数人は興味を持って教会で神託語も覚えるって聞いたわ」
比べてみれば分かる。この国よりは、ユリの生まれた国は令嬢達も教育に熱心だった。
「確か……それで秘密の手紙を好きな相手と交わすってのが流行っていたかな。令息達は、大陸共通語と神託語まである程度覚えるから、それでやり取りすると、自分の価値を伝えられるって」
「や、やっぱり、勉強が出来る人……が選ばれますの?」
「頭空っぽ……年中脳内お花畑……知識量の少ない令嬢には、家を任せられないわよ。安心して王宮や領地に出かけることが出来ないと、やっぱり不安って、仕事に影響が出るものだから」
「っ……家を……」
「任せられる人……」
自分たちは、ただ安穏と全て夫となる人に任せて暮らしていけば良いと思っていた。しかし、夫の隣で着飾って、添え物になるだけではないかと今更ながらに気付いたらしく、危機感を感じているようだ。
着飾るだけ、耳障り良くさえずるだけでは、人としての価値など示せない。それで愛されると、安泰だとはもう思えなかった。自分たちに置き換えて考えることが出来るようになったため、客観的に想像することが可能になったようだ。これは良い変化だろう。
「お母様のようにはなりたくないわ」
「そうね。何も考えないのでは、お父様に愛想を尽かされるのも無理はないわ。逆の立場だったら嫌ですもの」
「ただ寄りかかるだけというのは、滑稽ですわね」
彼女達は、父と母を客観的に見れるようになった。そうすると、いかに母が何も出来ない人で、父からの愛などカケラもないことが分かってしまった。
「平民の夫婦を見て思いましたもの。理想とする夫婦とは、支え合って生きていくものだと!」
「ユリお姉様っ。わたくし達、まだ間に合うのでしょうか……」
「何人か、婚約を破棄するように動いている令嬢達もいて……家を出て働いて自分で生きていくという考え方もあるのではないかと……」
そんな自立心溢れる令嬢達は、そこでユリに頼む。
「ユリ様。セイスフィア商会でまた体験などできないでしょうか……」
「職業体験ということ?」
「はい……無理……ですか?」
「わたくしも! その……リサーナ様が週末にお店に出ておられるのを見まして……」
「ああ……リサーナさんは、商会の準職員扱いですからね」
「っ、それは、やはり王女だから……でしょうか?」
「権力でどうにかしたと思われているのですか」
「はい……何人か、商会の方で働かせて欲しいと言っても断られたと聞きましたし……」
「「「「「……」」」」」
特別扱いされているのではと思ったようだ。令嬢達の中には、働くということをもっと体験してみたいと、商会に直接頼みに行った者があったらしい。無駄に行動力のある人はいるようだ。
それを聞いて、ユリはため息混じりに断言する。
「会長は権力とか気にしませんから、特別扱いとかはありません」
「そうなのですか……?」
「ええ。良い意味でも悪い意味でも特別扱いはないですね。王子でも王女でも、王でも、平民でも仕事に関しては一人の人として扱うので」
「……そんなことってありますの?」
「アレを見ても特別だと?」
「あれ……」
ユリが指差した所には、黄色っぽいクマに頭を下げるユゼリアがいた。
「お願いします! 会長に相談があって……時間をください!」
《ダメで~す。ユゼリアさんは、反省文と課題が終わるまで取り次ぎしませ~ん。これはゼッタイで~す》
「ううっ……その課題が難し過ぎるんだよ……っ」
《何のために学園に居るですか? 先生はいっぱいいますよ~》
「ぐっ……」
《何人かの先生達に気まずいと思ってるのも知ってますよ? そこもきちんとすることも課題に含まれているですよ》
「っ……わかった……」
《は~い。がんばるで~す。甘いものオススメセットでも買って、お部屋でがんばるですよ》
「……はい……三セットください」
《まいどあり~で~す》
「ううっ……」
ユゼリアは肩を落としながら出て行った。
「……厳しいんですのね……」
「王子とか確かに関係なさそうですわ……」
「うちの商会は、努力する姿勢が大事なんですよ。商会に頼るのではなく、まずは教会の孤児院のお手伝いとか、やってみてはどうです? 貴族令嬢らしい奉仕活動から出来ることを増やしてみたらいいかと」
「そうですわね……」
「あ、一度に何十人と押しかけてはダメだよ? そこも迷惑にならないように考えなね?」
「っ、わ、分かりました。勇志で誰がどの日に行くかというのを決めた方が良い……ということですわね?」
「そうよ。生徒会に相談してみたら?」
「「「「「そうします!」」」」」
こうした活動も、勉強だろう。
「ところで……この店の名の意味はなんでしたの?」
「「「「あ……」」」」
すっかり話が変わったしまっていたことに気付き、ハッとした令嬢達だ。平和になったことは感じられたかもしれない。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
「聞きまして? このお店のフィアネルという名の意味っ。恥ずかしながら、わたくし、店の名前に意味があるなんて、考えもしませんでしたわ」
「まあっ。可愛らしい響きだと思っておりましたけれど、意味があるんですの?」
「そうなのよ! たまたま、語学の授業で先生が話したらしいのです! 古代語だそうですわっ」
「古代語……響きからすると、賢者の言葉ではないですわね? 大陸共通語の方でしょうか」
「え? 古代語に種類がありますの?」
少し前ならば、自分から知らなかったと公言するようなことはなかった。プライドが邪魔をして意地を張り、うやむやにするだけだった令嬢達は、物事を知らないままでいることの方が恥ずかしいことだと認識するようになった。
最近は、優位性を主張するのではなく、お互いに知らないことを教え合い、知って行こうという傾向が出てきたようだ。お陰で、貴族特有の陰湿な空気がかなり薄れている。
「ありますのよ。大陸共通語と賢者のニホン語、それと神々が使っていたとされる神託語の三つだそうです。ですが、学園で教えていただけるのは、大陸共通語だけ。資料として確実なのもこれだけのため、古代語として一般的に認識されているのは、この大陸共通語だけと思われているのだそうですよ」
「ですが、古代語の授業は三年だけですわよね……一年でどれだけのものが学べるのかしら?」
「確か、ほんの触りだけと聞きましたわ」
「そんな……学びの場ですのに、それで良いのでしょうか……」
「神託語は教会で教えていただけるそうよ? 賢者のニホン語は資料が少なく、教会でも完全には無理だそうです。専門の研究機関も、ここ二百年ほどで消滅したとか……」
「それは残念ですわね……」
こんな会話は、売店のフードコートで行われている。食後、食堂ではなく自分たちでお茶のセットをカウンターで受け取り、淹れ合って親交を深めるのがここ最近の流行スタイルだ。お茶を淹れるという経験が、今の令嬢達には新鮮で興味深いもののようだ。
店長をしているのは、闇ギルドに奴隷として捕まっていた元令嬢のユリだ。彼女は、はっきりとものを言うし表情に乏しいためにキツい人だと誤解されがちだが、意外にも面倒見が良い。きちんと学びたいという姿勢で頭を下げて来た令嬢達に、お茶の挿れ方の指導をしてくれていた。
そんなユリはカジュアルな濃い青のパンツスーツのような制服を着て令嬢達の座るテーブルへと紙で包まれた甘い香りのするものを載せたカートを引いて近付く。
「お話中失礼。よかったら、来週から売り出すパンの試食をして欲しいんだけど」
「「「「「是非!」」」」」
「ありがとう。感想はこっちの紙に書いて週末までに、あそこにある青いポストに入れてくれると助かるわ」
「「「「「お任せください!」」」」」
この売店では、時々こうして、試作品を提供して反応を見ることがある。今回はレモンクリームの入ったパンだ。一口大の大きさにしてある。
時には、デザイン便箋の柄の好みの調査だったり、文房具のテスターを頼んだりと色々とお願いしている。これがまた令嬢達だけでなく令息達にも新鮮で、一番に試せることが嬉しいらしく、好評だった。
「ユリお姉様は、古代語分かります?」
令嬢達の大半は、セイスフィア商会で社会科見学を受けたこともあり、相手は貴族ではないからと下に見たりしなくなった。特にユリは制服姿が似合っていることもあり、令嬢達から『お姉様』と慕われている。人生相談もするらしい。
「多少は。他国でも、こう言う学園で教えてもらえる古代語は大陸共通語だけね。令嬢は、特に今後必要ないだろうって、覚える気がないのは多いかな。けど、数人は興味を持って教会で神託語も覚えるって聞いたわ」
比べてみれば分かる。この国よりは、ユリの生まれた国は令嬢達も教育に熱心だった。
「確か……それで秘密の手紙を好きな相手と交わすってのが流行っていたかな。令息達は、大陸共通語と神託語まである程度覚えるから、それでやり取りすると、自分の価値を伝えられるって」
「や、やっぱり、勉強が出来る人……が選ばれますの?」
「頭空っぽ……年中脳内お花畑……知識量の少ない令嬢には、家を任せられないわよ。安心して王宮や領地に出かけることが出来ないと、やっぱり不安って、仕事に影響が出るものだから」
「っ……家を……」
「任せられる人……」
自分たちは、ただ安穏と全て夫となる人に任せて暮らしていけば良いと思っていた。しかし、夫の隣で着飾って、添え物になるだけではないかと今更ながらに気付いたらしく、危機感を感じているようだ。
着飾るだけ、耳障り良くさえずるだけでは、人としての価値など示せない。それで愛されると、安泰だとはもう思えなかった。自分たちに置き換えて考えることが出来るようになったため、客観的に想像することが可能になったようだ。これは良い変化だろう。
「お母様のようにはなりたくないわ」
「そうね。何も考えないのでは、お父様に愛想を尽かされるのも無理はないわ。逆の立場だったら嫌ですもの」
「ただ寄りかかるだけというのは、滑稽ですわね」
彼女達は、父と母を客観的に見れるようになった。そうすると、いかに母が何も出来ない人で、父からの愛などカケラもないことが分かってしまった。
「平民の夫婦を見て思いましたもの。理想とする夫婦とは、支え合って生きていくものだと!」
「ユリお姉様っ。わたくし達、まだ間に合うのでしょうか……」
「何人か、婚約を破棄するように動いている令嬢達もいて……家を出て働いて自分で生きていくという考え方もあるのではないかと……」
そんな自立心溢れる令嬢達は、そこでユリに頼む。
「ユリ様。セイスフィア商会でまた体験などできないでしょうか……」
「職業体験ということ?」
「はい……無理……ですか?」
「わたくしも! その……リサーナ様が週末にお店に出ておられるのを見まして……」
「ああ……リサーナさんは、商会の準職員扱いですからね」
「っ、それは、やはり王女だから……でしょうか?」
「権力でどうにかしたと思われているのですか」
「はい……何人か、商会の方で働かせて欲しいと言っても断られたと聞きましたし……」
「「「「「……」」」」」
特別扱いされているのではと思ったようだ。令嬢達の中には、働くということをもっと体験してみたいと、商会に直接頼みに行った者があったらしい。無駄に行動力のある人はいるようだ。
それを聞いて、ユリはため息混じりに断言する。
「会長は権力とか気にしませんから、特別扱いとかはありません」
「そうなのですか……?」
「ええ。良い意味でも悪い意味でも特別扱いはないですね。王子でも王女でも、王でも、平民でも仕事に関しては一人の人として扱うので」
「……そんなことってありますの?」
「アレを見ても特別だと?」
「あれ……」
ユリが指差した所には、黄色っぽいクマに頭を下げるユゼリアがいた。
「お願いします! 会長に相談があって……時間をください!」
《ダメで~す。ユゼリアさんは、反省文と課題が終わるまで取り次ぎしませ~ん。これはゼッタイで~す》
「ううっ……その課題が難し過ぎるんだよ……っ」
《何のために学園に居るですか? 先生はいっぱいいますよ~》
「ぐっ……」
《何人かの先生達に気まずいと思ってるのも知ってますよ? そこもきちんとすることも課題に含まれているですよ》
「っ……わかった……」
《は~い。がんばるで~す。甘いものオススメセットでも買って、お部屋でがんばるですよ》
「……はい……三セットください」
《まいどあり~で~す》
「ううっ……」
ユゼリアは肩を落としながら出て行った。
「……厳しいんですのね……」
「王子とか確かに関係なさそうですわ……」
「うちの商会は、努力する姿勢が大事なんですよ。商会に頼るのではなく、まずは教会の孤児院のお手伝いとか、やってみてはどうです? 貴族令嬢らしい奉仕活動から出来ることを増やしてみたらいいかと」
「そうですわね……」
「あ、一度に何十人と押しかけてはダメだよ? そこも迷惑にならないように考えなね?」
「っ、わ、分かりました。勇志で誰がどの日に行くかというのを決めた方が良い……ということですわね?」
「そうよ。生徒会に相談してみたら?」
「「「「「そうします!」」」」」
こうした活動も、勉強だろう。
「ところで……この店の名の意味はなんでしたの?」
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すっかり話が変わったしまっていたことに気付き、ハッとした令嬢達だ。平和になったことは感じられたかもしれない。
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