163 / 181
15th ステージ
163 間抜けやなあ
しおりを挟む
一日遅れですみません。
**********
報せを聞いた翌日、ファシードが魔法師長のケンレスティンと共に、ヒストリアの屋敷までやって来た。
「どうもねえ~、あの~、なんて言ったかしらん? 次男以降を連れて行っちゃう子達~」
「ん? あ~、ブランシェレルやったか?」
「それそれ~ぇ。その子達が~、一気に子ども達を連れ去ったみた~い」
「追い出さんかったん? 忠告は行っとったはずやろ?」
北のシーシェでもほんの数人、組織の人間を確認出来たらしい。そして、隣のケフェラルには多かったと聞いている。それらは摘発し、捕らえられたようだ。しかし、他国にはまだまだ居るらしい。
そのような組織が暗躍しているから注意すべきだと話は発信できていたはずだった。
ケンレスティンが首を横に振りながら、話を引き継ぐ。
「他国には、貴身病の治療法と共に、あの組織についての情報も公開し、忠告していましたが、上手く両方の対処が出来なかった国があったようです」
同席していたヒストリアが眉を顰める。
「それは、あれか? 長男が治療されて快癒が見込めたことで、喜んでいる間に、次男以降の対応を忘れたということか?」
「はい……貴族の数がそもそも減っており、これ以上は、先の未来で国の政務に影響さえ及ぼすかもしれないと危惧していた国は多かったようなのです……それが解決したとなれば……」
「お祭り騒ぎになるわなあ。盛大な快気祝いのパーティとか開きそうや」
「……やったそうです……そのパーティの最中、子ども達が消えたのです……」
「間抜けやなあ」
貴身病にならなかった次男以降の者達も、傷付いただろう。予備の子として厳しく教育されているのに、両親からの愛情を感じることもない。頑張って、努力して認められようとして、それなのに突然、もう大丈夫たからと言われるのだ。
「子どもは健気に頑張ったやろうに……」
それを褒めるでもなく、ずっと両親に気にかけられて、心配させてきた長男が、普通に動けるようになったからと盛大なパーティを開く。それがどれほど子どもたちを傷付けるだろう。
「子ども達の方が見限ったってことやなあ」
「うんうん。それにぃ。そういう国ってねぇ。そうやって~ぇ、子どもが少なくなってるって~ぇ、分かってるのにぃ、貴族としての矜持と選民意識が~ぁ、とにかく高いのよぉ。子どもは大事にすべきよねぇ?」
これに、リンディエールは即答する。
「それは国が滅びても文句言えんやん」
「そうよね~」
「……はい……」
ケンレスティンは、これから苦労することになるその国の民達を思った。もっと、その国へ何か出来なかっただろうかと考えているようだ。
しかし、ファシードからすれば、先を見通す頭もない者達が治める国など、存続していくのも迷惑で、周りの国が気の毒だと思っていた。
「あの国の民たちは~ぁ、きっと散り散りになるわね~ぇ」
「そんな国やったら、上がゴタゴタするん、民達が気付くんは、もう少し先やない?」
今はまだ、その国の上層部もこの、事の大きさを理解していないだろう。
「噂が流れているようです。貴族社会を支える、補佐となるべき子ども達が消えたと……」
「貴族よりぃ、庶民の方がぁ、現実をよく見ているわ~」
「以前から、下町で貴族家の様子が、囁かれていたようです……病気の長男にばかり構う貴族……きっとその両親を、努力家な次男以降の子ども達は見捨てる時が来るだろう……と」
「あ~、流れてもしゃあない噂やなあ」
使用人達は、客観的に貴族家の現状を見ているだろう。健気に努力する子どもには、胸を打たれるものだ。現状を変えられなくても、味方になってあげたいと思うのが自然だろう。
「そこを突くのが、あの組織だな」
ヒストリアが冷静に分析していた。
「ジェルラスも危なかったんや……子どもらにしても不満は溜まっとるって」
「最早、なるべくして成ったものだな」
「せやなあ……けど、貴族が少なくなる現状はマズいで。その上に、民達も散り散りになるとなると……大氾濫の影響がモロに出る」
「冒険者は、そんな上が瓦解寸前の国など、真っ先に見限るだろうからな」
「そうなると……おばば、二年も保たんわ」
「あらぁ。大変ね~ぇ」
完全に他人事だ。
「あかんて。二つ隣の国やろ?」
「そうねえ?」
「ただでさえ、ちっさい氾濫は起きとる。人が居なくなるゆうことは、それだけ手を入れる人が居らんくなるゆうことや」
「……放置された場合、どうなるのです……?」
ケンレスティンが、顔色を悪くして尋ねてきた。良い結果にならないのは想像できるだろう。
ヒストリアが難しい顔をして答えた。
「魔獣や魔物が集まると、魔素が溜まるそして、魔素溜まりが出来る。そうなるとどうなるか……分かるだろう」
「っ、氾濫が……氾濫を呼ぶことになるのですね……」
「ああ。その対応をするのは、隣の国になるだろう。そして、難民が押し寄せてくる。その対応にも追われる事になる」
「……間違いなく、こちらにも影響が来ますね……国王に、対策会議をお願いして参ります」
「それが良いだろうな……」
「……」
少し雰囲気が暗くなった部屋。だからだろう。リンディエールは明るい声を上げる。
「ええやんっ。演習場所が増えるんやで!? どの国にも大氾濫の時、傍観者にはさせん! というかなれんっ。大体、ブランシェレルも、この時期に何がしたいんや?」
「……調べるか」
「せやな。ほんで……っ、躾直して、大氾濫にも向き合わせたるわ……っ、ふっふっふっ。腕が鳴るなあ」
「……」
「……」
「あらあら……」
リンディエールの、かつてないやる気に満ちた様子を見て、ヒストリア達は揃ってブランシェレルを気の毒に思った。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
**********
報せを聞いた翌日、ファシードが魔法師長のケンレスティンと共に、ヒストリアの屋敷までやって来た。
「どうもねえ~、あの~、なんて言ったかしらん? 次男以降を連れて行っちゃう子達~」
「ん? あ~、ブランシェレルやったか?」
「それそれ~ぇ。その子達が~、一気に子ども達を連れ去ったみた~い」
「追い出さんかったん? 忠告は行っとったはずやろ?」
北のシーシェでもほんの数人、組織の人間を確認出来たらしい。そして、隣のケフェラルには多かったと聞いている。それらは摘発し、捕らえられたようだ。しかし、他国にはまだまだ居るらしい。
そのような組織が暗躍しているから注意すべきだと話は発信できていたはずだった。
ケンレスティンが首を横に振りながら、話を引き継ぐ。
「他国には、貴身病の治療法と共に、あの組織についての情報も公開し、忠告していましたが、上手く両方の対処が出来なかった国があったようです」
同席していたヒストリアが眉を顰める。
「それは、あれか? 長男が治療されて快癒が見込めたことで、喜んでいる間に、次男以降の対応を忘れたということか?」
「はい……貴族の数がそもそも減っており、これ以上は、先の未来で国の政務に影響さえ及ぼすかもしれないと危惧していた国は多かったようなのです……それが解決したとなれば……」
「お祭り騒ぎになるわなあ。盛大な快気祝いのパーティとか開きそうや」
「……やったそうです……そのパーティの最中、子ども達が消えたのです……」
「間抜けやなあ」
貴身病にならなかった次男以降の者達も、傷付いただろう。予備の子として厳しく教育されているのに、両親からの愛情を感じることもない。頑張って、努力して認められようとして、それなのに突然、もう大丈夫たからと言われるのだ。
「子どもは健気に頑張ったやろうに……」
それを褒めるでもなく、ずっと両親に気にかけられて、心配させてきた長男が、普通に動けるようになったからと盛大なパーティを開く。それがどれほど子どもたちを傷付けるだろう。
「子ども達の方が見限ったってことやなあ」
「うんうん。それにぃ。そういう国ってねぇ。そうやって~ぇ、子どもが少なくなってるって~ぇ、分かってるのにぃ、貴族としての矜持と選民意識が~ぁ、とにかく高いのよぉ。子どもは大事にすべきよねぇ?」
これに、リンディエールは即答する。
「それは国が滅びても文句言えんやん」
「そうよね~」
「……はい……」
ケンレスティンは、これから苦労することになるその国の民達を思った。もっと、その国へ何か出来なかっただろうかと考えているようだ。
しかし、ファシードからすれば、先を見通す頭もない者達が治める国など、存続していくのも迷惑で、周りの国が気の毒だと思っていた。
「あの国の民たちは~ぁ、きっと散り散りになるわね~ぇ」
「そんな国やったら、上がゴタゴタするん、民達が気付くんは、もう少し先やない?」
今はまだ、その国の上層部もこの、事の大きさを理解していないだろう。
「噂が流れているようです。貴族社会を支える、補佐となるべき子ども達が消えたと……」
「貴族よりぃ、庶民の方がぁ、現実をよく見ているわ~」
「以前から、下町で貴族家の様子が、囁かれていたようです……病気の長男にばかり構う貴族……きっとその両親を、努力家な次男以降の子ども達は見捨てる時が来るだろう……と」
「あ~、流れてもしゃあない噂やなあ」
使用人達は、客観的に貴族家の現状を見ているだろう。健気に努力する子どもには、胸を打たれるものだ。現状を変えられなくても、味方になってあげたいと思うのが自然だろう。
「そこを突くのが、あの組織だな」
ヒストリアが冷静に分析していた。
「ジェルラスも危なかったんや……子どもらにしても不満は溜まっとるって」
「最早、なるべくして成ったものだな」
「せやなあ……けど、貴族が少なくなる現状はマズいで。その上に、民達も散り散りになるとなると……大氾濫の影響がモロに出る」
「冒険者は、そんな上が瓦解寸前の国など、真っ先に見限るだろうからな」
「そうなると……おばば、二年も保たんわ」
「あらぁ。大変ね~ぇ」
完全に他人事だ。
「あかんて。二つ隣の国やろ?」
「そうねえ?」
「ただでさえ、ちっさい氾濫は起きとる。人が居なくなるゆうことは、それだけ手を入れる人が居らんくなるゆうことや」
「……放置された場合、どうなるのです……?」
ケンレスティンが、顔色を悪くして尋ねてきた。良い結果にならないのは想像できるだろう。
ヒストリアが難しい顔をして答えた。
「魔獣や魔物が集まると、魔素が溜まるそして、魔素溜まりが出来る。そうなるとどうなるか……分かるだろう」
「っ、氾濫が……氾濫を呼ぶことになるのですね……」
「ああ。その対応をするのは、隣の国になるだろう。そして、難民が押し寄せてくる。その対応にも追われる事になる」
「……間違いなく、こちらにも影響が来ますね……国王に、対策会議をお願いして参ります」
「それが良いだろうな……」
「……」
少し雰囲気が暗くなった部屋。だからだろう。リンディエールは明るい声を上げる。
「ええやんっ。演習場所が増えるんやで!? どの国にも大氾濫の時、傍観者にはさせん! というかなれんっ。大体、ブランシェレルも、この時期に何がしたいんや?」
「……調べるか」
「せやな。ほんで……っ、躾直して、大氾濫にも向き合わせたるわ……っ、ふっふっふっ。腕が鳴るなあ」
「……」
「……」
「あらあら……」
リンディエールの、かつてないやる気に満ちた様子を見て、ヒストリア達は揃ってブランシェレルを気の毒に思った。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
785
お気に入りに追加
2,404
あなたにおすすめの小説
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
成人したのであなたから卒業させていただきます。
ぽんぽこ狸
恋愛
フィオナはデビュタント用に仕立てた可愛いドレスを婚約者であるメルヴィンに見せた。
すると彼は、とても怒った顔をしてフィオナのドレスを引き裂いた。
メルヴィンは自由に仕立てていいとは言ったが、それは流行にのっとった範囲でなのだから、こんなドレスは着させられないという事を言う。
しかしフィオナから見れば若い令嬢たちは皆愛らしい色合いのドレスに身を包んでいるし、彼の言葉に正当性を感じない。
それでも子供なのだから言う事を聞けと年上の彼に言われてしまうとこれ以上文句も言えない、そんな鬱屈とした気持ちを抱えていた。
そんな中、ある日、王宮でのお茶会で変わり者の王子に出会い、その素直な言葉に、フィオナの価値観はがらりと変わっていくのだった。
変わり者の王子と大人になりたい主人公のお話です。
結婚記念日をスルーされたので、離婚しても良いですか?
秋月一花
恋愛
本日、結婚記念日を迎えた。三周年のお祝いに、料理長が腕を振るってくれた。私は夫であるマハロを待っていた。……いつまで経っても帰ってこない、彼を。
……結婚記念日を過ぎてから帰って来た彼は、私との結婚記念日を覚えていないようだった。身体が弱いという幼馴染の見舞いに行って、そのまま食事をして戻って来たみたいだ。
彼と結婚してからずっとそう。私がデートをしてみたい、と言えば了承してくれるものの、当日幼馴染の女性が体調を崩して「後で埋め合わせするから」と彼女の元へ向かってしまう。埋め合わせなんて、この三年一度もされたことがありませんが?
もう我慢の限界というものです。
「離婚してください」
「一体何を言っているんだ、君は……そんなこと、出来るはずないだろう?」
白い結婚のため、可能ですよ? 知らないのですか?
あなたと離婚して、私は第二の人生を歩みます。
※カクヨム様にも投稿しています。
正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ?
久遠りも
恋愛
正妃である私を追い出し、王子は平民の女性と結婚してしまいました。…ですが、後になって後悔してももう遅いですよ?
※一話完結です。
ゆるゆる設定です。
完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!
仰木 あん
恋愛
マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。
ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。
理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。
ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。
マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。
自室にて、過去の母の言葉を思い出す。
マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…
しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。
そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。
ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。
マリアは父親に願い出る。
家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………
この話はフィクションです。
名前等は実際のものとなんら関係はありません。
夫の隠し子を見付けたので、溺愛してみた。
辺野夏子
恋愛
セファイア王国王女アリエノールは八歳の時、王命を受けエメレット伯爵家に嫁いだ。それから十年、ずっと仮面夫婦のままだ。アリエノールは先天性の病のため、残りの寿命はあとわずか。日々を穏やかに過ごしているけれど、このままでは生きた証がないまま短い命を散らしてしまう。そんなある日、アリエノールの元に一人の子供が現れた。夫であるカシウスに生き写しな見た目の子供は「この家の子供になりにきた」と宣言する。これは夫の隠し子に間違いないと、アリエノールは継母としてその子を育てることにするのだが……堅物で不器用な夫と、余命わずかで卑屈になっていた妻がお互いの真実に気が付くまでの話。
兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる