40 / 85
第二章
040 まさか伝説の
しおりを挟む
2018. 12. 1
第ニ幕は過去のお話。
**********
葉月城の領主執務室。
華月院での混乱からひと月。煌焔が見られなくなって久しい。人々は落ち着きを取り戻し、急速に各領の立て直しを行なっている頃だ。
領主がいるはずのその部屋のドアを蹴破る勢いで飛び込む者があった。
「っ樟嬰様っ……また……逃げられた……っ」
部屋の主人がいないことを一目で確認した朶輝は、力なくその場に崩折れるように座り込んだ。
その後を軽い足取りで一人の少女が追いかけて来ていた。補佐官の嘩羅だ。
「大丈夫ですか~。樟嬰様ならさっき『ちょい散歩~』って出て行きましたよ~」
呑気に語尾を伸ばす喋り方。それに今、多少イラついてしまうのは仕方がない。
「っなんでっ、なんでっ止めないんですっ」
切実だった。
「おっ、いったいどうしたんだ? 樟嬰様は……」
次に部屋を覗くようにしてやってきたのはこの葉月領の領軍を任されている将軍の叉獅だった。
朶輝は少しだけ振り返ると悔しそうに言い募る。
「叉獅っ。今すぐ樟嬰様を捕獲してきてくださいっ。またしてもっ……なぜお逃げに……っ」
泣き崩れてしまうのは、単に仕事を放棄して出かけられてしまったからだけではないと叉獅も嘩羅も理解していた。
二人も少しは同じ気持ちなのだから。
叉獅と嘩羅は顔を見合わせ、どちらともなく首を横に振って苦笑する。そこで不気味な呟きが聞こえてきた。
「もう、こうなれば私が自らっ……」
「っ待て待てっ。お前が出ていったら、エライ事になるだろがっ」
「ですが叉獅ッ」
慌てて止める叉獅に、朶輝が勢いよく振り返って噛み付く。それを宥めるように説得を開始した。
「大丈夫っ、すぐに戻ってくるって。樟嬰様も、華月院の当主としての仕事と領での仕事があるんだ。息抜きしたいだけだろう。すぐに戻って来る……はずだ」
「……はず……っ」
叉獅は断言できなかった。
別に、朶輝も仕事をしてくれと追いかけ回したいわけではない。樟嬰ならばどれだけ執務が溜まっていたとしても、一日とかからずに終わらせる事ができるだろう。常に計算した上で溜めているのだ。それは分かっている。
長い付き合いだ。樟嬰の事ならば、側付きの朔兎よりも朶輝は知っていると自負している。しかしだ。
「うぉっ!? 朶輝さん、今日も一段と気合いの入った落ち込みようで」
そこにひょっこりと顔を出したのは、疾走する副官である朶輝を遠目から確認し、気になってやって来た叉翰。叉獅の弟である彼は、正式に葉月領の武官になっていた。
実力重視の葉月領で、文句のない力を見せつけ、副将の座についたのだ。
「気合いと落ち込むって、一緒にできるんだ~。弟君は感性豊かだね~」
「……感性の問題じゃないと思うぞ……」
変な感心の仕方をする嘩羅に呆れる叉獅。その間に部屋に樟嬰が居ないことから事情を察した叉翰が何気なく口にする。
「姫の脱走は日常茶飯事だなぁ。朔兎さんもいないし、遠出してるんじゃねぇ?」
「良くわかるね~」
樟嬰の護衛である朔兎がここで姿を現さないということは、間違いないと叉翰が断言する。
「あの人が命令以外で姫さんと一秒でも離れるわけないもんな。城ん中に居るんなら、その辺に居るだろうけど、遠出する時は絶対くっついて行くじゃん」
もう慣れたものだった。
「はぁ~☆ 良いな~、朔兎さん。僕も町で一緒にお買い物とか、丘の上で一緒にお茶とかしたい~☆」
「っしてんのかっ、あいつとっ」
叉獅がこれに食いついた。
「うん☆ズルイよね☆」
いつも通り口元は笑ているが、嘩羅も不満なのだろう。細められた目が笑っていなかった。何より、実の妹なのだ。姉を取られて良い気はしない。
そして、最も不満をあらわにしたのはこの人だった。
「……ズルイ……」
「……おい、朶輝……大丈夫か……っ」
床に崩折れていた朶輝は、握り拳を床に打ち付け、今にも頭さえ床にガンガンと打ち付けそうに見える。
「っ……ゆるせません……っ」
「おい……?」
地を這うような声。静かに燃えるようだ。叉獅は嫌な予感をヒシヒシと感じていた。
「私を差し置いてっ……っ」
「まずいっ、二人とも外に出ろっ!」
叉獅の言葉で、嘩羅と叉翰は訳も分からず部屋を飛び出す。最後に部屋を出た叉獅は、どこに持っていたのか、一本の鍵を取り出して鍵穴に入れる。そして、なぜか三回回した。
ズバババッ
ガタ、ガッタンッ
「なっなんだッ!? すっげぇ音してるぞ兄貴!」
初めて聞く音に、叉翰が慌てる。
「これって、まさか伝説のっ。うわぁ☆ 中見てみたい☆」
嘩羅は心底楽しそうにドアを見つめた。
これに叉獅が顔を若干青ざめさせながら叫ぶように指摘する。
「バカかっ。マジで切り刻まれるぞっ。あ~……樟嬰様がたまたま書類を別の部屋に移せって行ったから、あんまし被害はないが……とりあえず、このまま樟嬰様が帰られるのを待つか……」
額の冷や汗を腕で拭う。咄嗟に反応できたことにホッと胸を撫で下ろしていた。
「なぁ、伝説って?」
「このままで良いの~? 朶輝、大丈夫かな?」
よく分からない叉翰と、窺うように見上げる嘩羅に、叉獅は大きくため息をついて提案した。
「問題ない。隣の部屋でゆっくり仕事でもするか……」
「……伝説……?」
叉翰は興味深々のようだ。
隣の部屋に揃って移動しようとした時だった。
「叉獅殿ッ! 何事ですかっ」
初老に差し掛かったくらいの一人の官が、息せき切って、長い廊下を駆けてくるのが見えた。
「おう、珀爺」
「珀楽様っ☆」
「嘩羅殿。お久しぶりですね。またウチに遊びに来てください」
「はい☆」
まるで祖父と孫の様な雰囲気にのまれ、危うくほのぼのと何もかも忘れてしまいそうになった叉獅は、はっと意識を取り戻す。
「珀爺、心配して来たんじゃないのか?」
「おぉ、そうであった。朶輝様は随分久方振りですねぇ。ここ数年は静かでしたのに」
事情を知る古い文官だ。懐かしそうに未だ音が響いている部屋のドアへ目を向ける。これに叉獅も倣う。
「だよな……俺が来る前は、結構頻繁にあったって聞いてたけど」
「最後にあったのは、叉獅殿が来られてから、半年後くらいでしたかねぇ。体験したのは三度程ですか……よく対処できましたね」
そう。あまりにも久し振りなこと。その上、たった三度の経験だ。我ながらよく反応できたと改めて自分を褒める。
「あの感覚は、忘れられんだろう。こう、キレた樟嬰様と張り合えるくらいの寒気とピリッとした感覚がな……」
「野生の勘☆」
「おいっ」
確かに勘のようなものだが、野生ではないと嘩羅を睨み付けた。
「なぁッ。伝説って何だよッ。さっきから、すっげぇ音してるしっ、朶輝さんは大丈夫なのかっ? 中で何が起きてるんだよっ」
叉翰は気になって仕方がないらしい。確かに、あり得ない音が響いているのだ。中にいる朶輝がさせている音だとは信じられないだろう。
「おや、叉斡殿はご存知ありませんでしたね。今回は、まだ大人しい方ですよ」
「珀楽様☆ 僕も話に聞いただけで詳しく知らないんですが、何がどうなって伝説にまでなるんですか?」
嘩羅は噂を集めるのが上手い。そのお陰でこの話を聞いていた。だが、誰もが詳しく話すことなく口を噤み、目をそらすのだ。完全に把握することはできなかった。だから、とても気になっているのだ。
「そうですねぇ。では、叉獅殿も知らない、最高と噂された時のことをお話しましょうか」
カタカタと、中から扉を揺らす音を気にしながらも、叉翰と嘩羅は隣の部屋に入っていく叉獅と珀楽を追い、部屋に吸い込まれていった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
以降、ゆっくりめの更新となります。
月に三回ほどになるかもしれません。
『0の付く日』を目標にします。
よろしくお願いします◎
第ニ幕は過去のお話。
**********
葉月城の領主執務室。
華月院での混乱からひと月。煌焔が見られなくなって久しい。人々は落ち着きを取り戻し、急速に各領の立て直しを行なっている頃だ。
領主がいるはずのその部屋のドアを蹴破る勢いで飛び込む者があった。
「っ樟嬰様っ……また……逃げられた……っ」
部屋の主人がいないことを一目で確認した朶輝は、力なくその場に崩折れるように座り込んだ。
その後を軽い足取りで一人の少女が追いかけて来ていた。補佐官の嘩羅だ。
「大丈夫ですか~。樟嬰様ならさっき『ちょい散歩~』って出て行きましたよ~」
呑気に語尾を伸ばす喋り方。それに今、多少イラついてしまうのは仕方がない。
「っなんでっ、なんでっ止めないんですっ」
切実だった。
「おっ、いったいどうしたんだ? 樟嬰様は……」
次に部屋を覗くようにしてやってきたのはこの葉月領の領軍を任されている将軍の叉獅だった。
朶輝は少しだけ振り返ると悔しそうに言い募る。
「叉獅っ。今すぐ樟嬰様を捕獲してきてくださいっ。またしてもっ……なぜお逃げに……っ」
泣き崩れてしまうのは、単に仕事を放棄して出かけられてしまったからだけではないと叉獅も嘩羅も理解していた。
二人も少しは同じ気持ちなのだから。
叉獅と嘩羅は顔を見合わせ、どちらともなく首を横に振って苦笑する。そこで不気味な呟きが聞こえてきた。
「もう、こうなれば私が自らっ……」
「っ待て待てっ。お前が出ていったら、エライ事になるだろがっ」
「ですが叉獅ッ」
慌てて止める叉獅に、朶輝が勢いよく振り返って噛み付く。それを宥めるように説得を開始した。
「大丈夫っ、すぐに戻ってくるって。樟嬰様も、華月院の当主としての仕事と領での仕事があるんだ。息抜きしたいだけだろう。すぐに戻って来る……はずだ」
「……はず……っ」
叉獅は断言できなかった。
別に、朶輝も仕事をしてくれと追いかけ回したいわけではない。樟嬰ならばどれだけ執務が溜まっていたとしても、一日とかからずに終わらせる事ができるだろう。常に計算した上で溜めているのだ。それは分かっている。
長い付き合いだ。樟嬰の事ならば、側付きの朔兎よりも朶輝は知っていると自負している。しかしだ。
「うぉっ!? 朶輝さん、今日も一段と気合いの入った落ち込みようで」
そこにひょっこりと顔を出したのは、疾走する副官である朶輝を遠目から確認し、気になってやって来た叉翰。叉獅の弟である彼は、正式に葉月領の武官になっていた。
実力重視の葉月領で、文句のない力を見せつけ、副将の座についたのだ。
「気合いと落ち込むって、一緒にできるんだ~。弟君は感性豊かだね~」
「……感性の問題じゃないと思うぞ……」
変な感心の仕方をする嘩羅に呆れる叉獅。その間に部屋に樟嬰が居ないことから事情を察した叉翰が何気なく口にする。
「姫の脱走は日常茶飯事だなぁ。朔兎さんもいないし、遠出してるんじゃねぇ?」
「良くわかるね~」
樟嬰の護衛である朔兎がここで姿を現さないということは、間違いないと叉翰が断言する。
「あの人が命令以外で姫さんと一秒でも離れるわけないもんな。城ん中に居るんなら、その辺に居るだろうけど、遠出する時は絶対くっついて行くじゃん」
もう慣れたものだった。
「はぁ~☆ 良いな~、朔兎さん。僕も町で一緒にお買い物とか、丘の上で一緒にお茶とかしたい~☆」
「っしてんのかっ、あいつとっ」
叉獅がこれに食いついた。
「うん☆ズルイよね☆」
いつも通り口元は笑ているが、嘩羅も不満なのだろう。細められた目が笑っていなかった。何より、実の妹なのだ。姉を取られて良い気はしない。
そして、最も不満をあらわにしたのはこの人だった。
「……ズルイ……」
「……おい、朶輝……大丈夫か……っ」
床に崩折れていた朶輝は、握り拳を床に打ち付け、今にも頭さえ床にガンガンと打ち付けそうに見える。
「っ……ゆるせません……っ」
「おい……?」
地を這うような声。静かに燃えるようだ。叉獅は嫌な予感をヒシヒシと感じていた。
「私を差し置いてっ……っ」
「まずいっ、二人とも外に出ろっ!」
叉獅の言葉で、嘩羅と叉翰は訳も分からず部屋を飛び出す。最後に部屋を出た叉獅は、どこに持っていたのか、一本の鍵を取り出して鍵穴に入れる。そして、なぜか三回回した。
ズバババッ
ガタ、ガッタンッ
「なっなんだッ!? すっげぇ音してるぞ兄貴!」
初めて聞く音に、叉翰が慌てる。
「これって、まさか伝説のっ。うわぁ☆ 中見てみたい☆」
嘩羅は心底楽しそうにドアを見つめた。
これに叉獅が顔を若干青ざめさせながら叫ぶように指摘する。
「バカかっ。マジで切り刻まれるぞっ。あ~……樟嬰様がたまたま書類を別の部屋に移せって行ったから、あんまし被害はないが……とりあえず、このまま樟嬰様が帰られるのを待つか……」
額の冷や汗を腕で拭う。咄嗟に反応できたことにホッと胸を撫で下ろしていた。
「なぁ、伝説って?」
「このままで良いの~? 朶輝、大丈夫かな?」
よく分からない叉翰と、窺うように見上げる嘩羅に、叉獅は大きくため息をついて提案した。
「問題ない。隣の部屋でゆっくり仕事でもするか……」
「……伝説……?」
叉翰は興味深々のようだ。
隣の部屋に揃って移動しようとした時だった。
「叉獅殿ッ! 何事ですかっ」
初老に差し掛かったくらいの一人の官が、息せき切って、長い廊下を駆けてくるのが見えた。
「おう、珀爺」
「珀楽様っ☆」
「嘩羅殿。お久しぶりですね。またウチに遊びに来てください」
「はい☆」
まるで祖父と孫の様な雰囲気にのまれ、危うくほのぼのと何もかも忘れてしまいそうになった叉獅は、はっと意識を取り戻す。
「珀爺、心配して来たんじゃないのか?」
「おぉ、そうであった。朶輝様は随分久方振りですねぇ。ここ数年は静かでしたのに」
事情を知る古い文官だ。懐かしそうに未だ音が響いている部屋のドアへ目を向ける。これに叉獅も倣う。
「だよな……俺が来る前は、結構頻繁にあったって聞いてたけど」
「最後にあったのは、叉獅殿が来られてから、半年後くらいでしたかねぇ。体験したのは三度程ですか……よく対処できましたね」
そう。あまりにも久し振りなこと。その上、たった三度の経験だ。我ながらよく反応できたと改めて自分を褒める。
「あの感覚は、忘れられんだろう。こう、キレた樟嬰様と張り合えるくらいの寒気とピリッとした感覚がな……」
「野生の勘☆」
「おいっ」
確かに勘のようなものだが、野生ではないと嘩羅を睨み付けた。
「なぁッ。伝説って何だよッ。さっきから、すっげぇ音してるしっ、朶輝さんは大丈夫なのかっ? 中で何が起きてるんだよっ」
叉翰は気になって仕方がないらしい。確かに、あり得ない音が響いているのだ。中にいる朶輝がさせている音だとは信じられないだろう。
「おや、叉斡殿はご存知ありませんでしたね。今回は、まだ大人しい方ですよ」
「珀楽様☆ 僕も話に聞いただけで詳しく知らないんですが、何がどうなって伝説にまでなるんですか?」
嘩羅は噂を集めるのが上手い。そのお陰でこの話を聞いていた。だが、誰もが詳しく話すことなく口を噤み、目をそらすのだ。完全に把握することはできなかった。だから、とても気になっているのだ。
「そうですねぇ。では、叉獅殿も知らない、最高と噂された時のことをお話しましょうか」
カタカタと、中から扉を揺らす音を気にしながらも、叉翰と嘩羅は隣の部屋に入っていく叉獅と珀楽を追い、部屋に吸い込まれていった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
以降、ゆっくりめの更新となります。
月に三回ほどになるかもしれません。
『0の付く日』を目標にします。
よろしくお願いします◎
1
お気に入りに追加
295
あなたにおすすめの小説
甘灯の思いつき短編集
甘灯
キャラ文芸
作者の思いつきで書き上げている短編集です。 (現在16作品を掲載しております)
※本編は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。フィクションとして楽しんでくださると幸いです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
あやかし民宿『うらおもて』 ~怪奇現象おもてなし~
木川のん気
キャラ文芸
第8回キャラ文芸大賞応募中です。
ブックマーク・投票をよろしくお願いします!
【あらすじ】
大学生・みちるの周りでは頻繁に物がなくなる。
心配した彼氏・凛介によって紹介されたのは、凛介のバイト先である『うらおもて』という小さな民宿だった。気は進まないながらも相談に向かうと、店の女主人はみちるにこう言った。
「それは〝あやかし〟の仕業だよ」
怪奇現象を鎮めるためにおもてなしをしてもらったみちるは、その対価として店でアルバイトをすることになる。けれど店に訪れる客はごく稀に……というにはいささか多すぎる頻度で怪奇現象を引き起こすのだった――?
こども病院の日常
moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
羅刹の花嫁 〜帝都、鬼神討伐異聞〜
長月京子
キャラ文芸
【第8回キャラ文芸大賞に参加中、作品を気に入っていただけたら投票で応援していただけると嬉しいです】
自分と目をあわせると、何か良くないことがおきる。
幼い頃からの不吉な体験で、葛葉はそんな不安を抱えていた。
時は明治。
異形が跋扈する帝都。
洋館では晴れやかな婚約披露が開かれていた。
侯爵令嬢と婚約するはずの可畏(かい)は、招待客である葛葉を見つけると、なぜかこう宣言する。
「私の花嫁は彼女だ」と。
幼い頃からの不吉な体験ともつながる、葛葉のもつ特別な異能。
その力を欲して、可畏(かい)は葛葉を仮初の花嫁として事件に同行させる。
文明開化により、華やかに変化した帝都。
頻出する異形がもたらす、怪事件のたどり着く先には?
人と妖、異能と異形、怪異と思惑が錯綜する和風ファンタジー。
(※絵を描くのも好きなので表紙も自作しております)
第7回ホラー・ミステリー小説大賞で奨励賞をいただきました。
ありがとうございました!
それいけ!クダンちゃん
月芝
キャラ文芸
みんなとはちょっぴり容姿がちがうけど、中身はふつうの女の子。
……な、クダンちゃんの日常は、ちょっと変?
自分も変わってるけど、周囲も微妙にズレており、
そこかしこに不思議が転がっている。
幾多の大戦を経て、滅びと再生をくり返し、さすがに懲りた。
ゆえに一番平和だった時代を模倣して再構築された社会。
そこはユートピアか、はたまたディストピアか。
どこか懐かしい街並み、ゆったりと優しい時間が流れる新世界で暮らす
クダンちゃんの摩訶不思議な日常を描いた、ほんわかコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる