22 / 419
第一章 秘伝のお仕事
022 未来に繋がるように
しおりを挟む
2018. 1. 17
**********
今日は日曜日だ。明日も祝日とあって、観光客が多く見られる。しかし、一歩奥へと入れば、この場所に住む人々が日常を過ごしているのだ。
道場もそんな観光客達からは少しばかり離れた場所にある。長い石段を登りながら、ふと高耶は振り返って山へと目を向けた。次いでまさかと思いながら、道場よりも奥。家の裏の方へ目を向けた。
「……これは……繋がっている?」
高耶が感じたのは、山神の力だ。今、恐らく高耶の力は充雪を介して山神へと流れている。だから気付いたのだろう。昨日はこれに気づかなかった。
山神がいるのは間違いなく道場の前にある山だ。そこに、御神体がある。そこから、力が繋がっている場所があった。
こういった場所では、人が参るための神社と本来の御神体のある神のいる社が別になっていることがある。
どうやら、神社がこの道場の後ろ辺りにあるようだ。予想はできたはずなのだが、これは大きな見落としだと肩を落とした。
「事前に地図で確認しておけばよかったな……」
高耶には神の気配が分かる。だから、神社がどこにあるかとか、そんな事はいつも確認したりしない。
神社があっても神が留守というのでは意味がない。だから、神社の位置に頼らないのだ。だが、確実に神に繋がっている場所ではあるので、本来は疎かにするべきではなかった。
「能力も一長一短だな」
今回はたまたま充雪と繋がっており、そこから山神が力を持って行っているために気付けた。怪我の功名とも言う。
「後で行ってみるか」
山神の力を取り戻すには必要な場所だ。見て損はないだろう。
「とりあえず、先ずはこっちだな」
高耶は静かに道場へと向かう。石段を登り終え、門をくぐる。すると、そこに巫女服を着た女性が母屋の方からやって来た。
「 観光の人かしら。 ここはただの道場ですよ」
無表情というか、少々剣のある様子で女性が話しかけてきた。当然だろう。部外者が敷地に入ってきたのだ。警戒するに決まっている。
「すみません。泉一郎さんとお会いする約束で参りました」
「お祖父ちゃんに……?」
目を細めて高耶をじっと見つめる女性。怪しいと思っているのは明白だった。しかし、そこへあの老人……泉一郎がやって来た。
「高耶君。もう来ていたのか」
丁度、稽古の休憩に入ったのだろう。汗を拭きながら嬉しそうな顔でやってきた。昨日より表情は生き生きとしている。
「ええ。少々心配でしたので」
「そうか。いや、私は大丈夫だ。気遣いありがとう」
「いいえ。良い汗を流されたようですね」
「そりゃぁもう。まだまだヒヨッコどもには負けておれんでなぁ」
こんなに喋るのも、昨日の様子からは想像できない変わりようだ。それに女性も驚いたようだ。
「ちょっと、お祖父ちゃんっ。年を考えてよ。あんまり無理しないでっ」
「何を言っとる。ワシはまだ若いぞ」
「今年で八十でしょっ。無茶はダメ!」
孫娘が心配するのも無理はないのだろう。しかし、泉一郎は今やヤル気に満ちている。
「なんのっ。まだ十年は現役だわいっ。なぁ、高耶君」
「ええ。八十はまだお若いですよ」
「そうだろう、そうだろう」
「ちょっと、無責任な事言わないでよ!」
他人が口出しするなと言う噛みつきようだ。
「おい、失礼だぞ。それより、お前いいのか? 神楽の稽古が始まるんだろう?」
「あっ!? ちょっ、い、行ってきますっ!」
慌てて女性は駆けていく。しかし、一度振り返り、高耶に釘を刺した。
「お祖父ちゃんに無茶させたら許さないから!」
「こらっ、麻衣子っ」
泉一郎の注意を背中で弾き返し、麻衣子と呼ばれた女性は石段を駆け下りて行った。
「すまんな。気の強い孫娘で」
「心配されるのもわかりますので」
「そうか……少しあちらで話そう。休憩明けの指示を出してくる。先に行っててくれ」
「わかりました」
泉一郎が指差した先には、大きく開け放たれた縁側がある。そこに高耶は一足先に向かう。
程なくして泉一郎がやってくると、家の中から母と同じくらいの年齢の女性がお茶を持ってやってくる。
「まぁまぁ、お父さんったら、こんなお若い方といつ知り合ったのかしら。ゆっくりして行ってちょうだいね。お茶受けがこんな甘いお菓子でごめんなさい」
「ありがとうございます。和菓子は好物です」
緑茶に和菓子なんて、高耶にとっては大好物だ。それが全面に出るくらい笑顔で受け取った。
女性が家の中に消えた所で、泉一郎は座ったまま深々と頭を下げた。
「本当に感謝している。その上、こんな恩恵まで」
「それは、泉一郎さんが今までやってきた努力の見返りのようなものです」
泉一郎の言う恩恵とは、肉体の細胞の活性化のことだ。夢の中で無事に奥義を会得した彼は、精神の向上により、現実に肉体が若返ったのだ。
とはいえ、実際には泉一郎の場合、五十代頃の身体能力までだ。ただし、気力などは若々しく、今も湧き出てきている。それが、本来の能力以上の成果を出していた。
「本当言うと、嫌がる人もいるのです。そのまま目覚めなければ良いのにと……目覚めても自分で最後なのだからと言って……」
継ぐ者が思い当たらない。自分の実際の肉体ではもう伝えることが出来ない。そう悟った者はこの恩恵を嫌がるのだ。
「そんなっ。私は良かったと思っとります。こんなにも体を動かしたのは久し振りで……確かに、これでいつ死んでも良いとは思いますがね……」
「ははっ、正直な人ですね。けれど、長生きしてください。未来など、何が起きるか分かりません。あなた自身で伝えられるものも多くあるのですから」
「そうですなぁ……そうかもしれません……いや、本当にありがとうございました!」
その目には涙が滲んでいた。それを見られぬように泉一郎は勢いよく立ち上がると、再び深々と頭を下げたのだ。
**********
今日は日曜日だ。明日も祝日とあって、観光客が多く見られる。しかし、一歩奥へと入れば、この場所に住む人々が日常を過ごしているのだ。
道場もそんな観光客達からは少しばかり離れた場所にある。長い石段を登りながら、ふと高耶は振り返って山へと目を向けた。次いでまさかと思いながら、道場よりも奥。家の裏の方へ目を向けた。
「……これは……繋がっている?」
高耶が感じたのは、山神の力だ。今、恐らく高耶の力は充雪を介して山神へと流れている。だから気付いたのだろう。昨日はこれに気づかなかった。
山神がいるのは間違いなく道場の前にある山だ。そこに、御神体がある。そこから、力が繋がっている場所があった。
こういった場所では、人が参るための神社と本来の御神体のある神のいる社が別になっていることがある。
どうやら、神社がこの道場の後ろ辺りにあるようだ。予想はできたはずなのだが、これは大きな見落としだと肩を落とした。
「事前に地図で確認しておけばよかったな……」
高耶には神の気配が分かる。だから、神社がどこにあるかとか、そんな事はいつも確認したりしない。
神社があっても神が留守というのでは意味がない。だから、神社の位置に頼らないのだ。だが、確実に神に繋がっている場所ではあるので、本来は疎かにするべきではなかった。
「能力も一長一短だな」
今回はたまたま充雪と繋がっており、そこから山神が力を持って行っているために気付けた。怪我の功名とも言う。
「後で行ってみるか」
山神の力を取り戻すには必要な場所だ。見て損はないだろう。
「とりあえず、先ずはこっちだな」
高耶は静かに道場へと向かう。石段を登り終え、門をくぐる。すると、そこに巫女服を着た女性が母屋の方からやって来た。
「 観光の人かしら。 ここはただの道場ですよ」
無表情というか、少々剣のある様子で女性が話しかけてきた。当然だろう。部外者が敷地に入ってきたのだ。警戒するに決まっている。
「すみません。泉一郎さんとお会いする約束で参りました」
「お祖父ちゃんに……?」
目を細めて高耶をじっと見つめる女性。怪しいと思っているのは明白だった。しかし、そこへあの老人……泉一郎がやって来た。
「高耶君。もう来ていたのか」
丁度、稽古の休憩に入ったのだろう。汗を拭きながら嬉しそうな顔でやってきた。昨日より表情は生き生きとしている。
「ええ。少々心配でしたので」
「そうか。いや、私は大丈夫だ。気遣いありがとう」
「いいえ。良い汗を流されたようですね」
「そりゃぁもう。まだまだヒヨッコどもには負けておれんでなぁ」
こんなに喋るのも、昨日の様子からは想像できない変わりようだ。それに女性も驚いたようだ。
「ちょっと、お祖父ちゃんっ。年を考えてよ。あんまり無理しないでっ」
「何を言っとる。ワシはまだ若いぞ」
「今年で八十でしょっ。無茶はダメ!」
孫娘が心配するのも無理はないのだろう。しかし、泉一郎は今やヤル気に満ちている。
「なんのっ。まだ十年は現役だわいっ。なぁ、高耶君」
「ええ。八十はまだお若いですよ」
「そうだろう、そうだろう」
「ちょっと、無責任な事言わないでよ!」
他人が口出しするなと言う噛みつきようだ。
「おい、失礼だぞ。それより、お前いいのか? 神楽の稽古が始まるんだろう?」
「あっ!? ちょっ、い、行ってきますっ!」
慌てて女性は駆けていく。しかし、一度振り返り、高耶に釘を刺した。
「お祖父ちゃんに無茶させたら許さないから!」
「こらっ、麻衣子っ」
泉一郎の注意を背中で弾き返し、麻衣子と呼ばれた女性は石段を駆け下りて行った。
「すまんな。気の強い孫娘で」
「心配されるのもわかりますので」
「そうか……少しあちらで話そう。休憩明けの指示を出してくる。先に行っててくれ」
「わかりました」
泉一郎が指差した先には、大きく開け放たれた縁側がある。そこに高耶は一足先に向かう。
程なくして泉一郎がやってくると、家の中から母と同じくらいの年齢の女性がお茶を持ってやってくる。
「まぁまぁ、お父さんったら、こんなお若い方といつ知り合ったのかしら。ゆっくりして行ってちょうだいね。お茶受けがこんな甘いお菓子でごめんなさい」
「ありがとうございます。和菓子は好物です」
緑茶に和菓子なんて、高耶にとっては大好物だ。それが全面に出るくらい笑顔で受け取った。
女性が家の中に消えた所で、泉一郎は座ったまま深々と頭を下げた。
「本当に感謝している。その上、こんな恩恵まで」
「それは、泉一郎さんが今までやってきた努力の見返りのようなものです」
泉一郎の言う恩恵とは、肉体の細胞の活性化のことだ。夢の中で無事に奥義を会得した彼は、精神の向上により、現実に肉体が若返ったのだ。
とはいえ、実際には泉一郎の場合、五十代頃の身体能力までだ。ただし、気力などは若々しく、今も湧き出てきている。それが、本来の能力以上の成果を出していた。
「本当言うと、嫌がる人もいるのです。そのまま目覚めなければ良いのにと……目覚めても自分で最後なのだからと言って……」
継ぐ者が思い当たらない。自分の実際の肉体ではもう伝えることが出来ない。そう悟った者はこの恩恵を嫌がるのだ。
「そんなっ。私は良かったと思っとります。こんなにも体を動かしたのは久し振りで……確かに、これでいつ死んでも良いとは思いますがね……」
「ははっ、正直な人ですね。けれど、長生きしてください。未来など、何が起きるか分かりません。あなた自身で伝えられるものも多くあるのですから」
「そうですなぁ……そうかもしれません……いや、本当にありがとうございました!」
その目には涙が滲んでいた。それを見られぬように泉一郎は勢いよく立ち上がると、再び深々と頭を下げたのだ。
153
お気に入りに追加
1,492
あなたにおすすめの小説


【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。

義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。

聖女の力を隠して塩対応していたら追放されたので冒険者になろうと思います
登龍乃月
ファンタジー
「フィリア! お前のような卑怯な女はいらん! 即刻国から出てゆくがいい!」
「え? いいんですか?」
聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。
聖女となった者が皇太子の妻となる。
そんな話が持ち上がり、私が嫁兼聖女候補に入ったと知らされた時は絶望だった。
皇太子はデブだし臭いし歯磨きもしない見てくれ最悪のニキビ顔、性格は傲慢でわがまま厚顔無恥の最悪を極める、そのくせプライド高いナルシスト。
私の一番嫌いなタイプだった。
ある日聖女の力に目覚めてしまった私、しかし皇太子の嫁になるなんて死んでも嫌だったので一生懸命その力を隠し、皇太子から嫌われるよう塩対応を続けていた。
そんなある日、冤罪をかけられた私はなんと国外追放。
やった!
これで最悪な責務から解放された!
隣の国に流れ着いた私はたまたま出会った冒険者バルトにスカウトされ、冒険者として新たな人生のスタートを切る事になった。
そして真の聖女たるフィリアが消えたことにより、彼女が無自覚に張っていた退魔の結界が消え、皇太子や城に様々な災厄が降りかかっていくのであった。

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる