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第六章 秘伝と知己の集い
317 手は出させません
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きっちり六時の十五分前にエリーゼの声で起きた高耶は、数時間の休息だったが、すっかり体調も良くなっていた。
襖を開けると、待ってましたと俊哉とエリーゼが出迎える。
《もうどこも問題なさそうですねえ》
「ああ」
「本当に開かない襖とか、面白かったぜ」
「……そうか……」
エリーゼはささっとポケットから出した櫛で高耶の髪を整え、服の皺を伸ばす。
それが終わると、高耶が寝ていた布団をきちんと敷き直していく。この間、二分と掛かっていない。
これを見ていた満、嶺、彰彦が感想を呟く。
「……さすがメイドさん。羨ましい……っ」
「……手慣れてる感がすげえ……お嫁さんとか、こういうのがいいよな……」
「うむ。中々の手際……メイドスキルとしてはかなり上位のようだな。師事するのも良さそうだ……」
それぞれがどう思っているか、どう思うかが高耶にも分かってきたため、あえて誰にも突っ込まなかった。
《ご主人様。扉はあちらをお使いください。それと、私も行きます》
丁寧な言葉だ。笑顔で押し切ろうという想いが透けて見える。
「ん? いや、瑶迦さんの所に繋げるだけだぞ?」
《それは知ってますけど……》
高耶は、エリーゼがついて来る必要性を感じていない。だが、エリーゼには何か考えがあるようだ。
「……何をする気だ?」
《やって……気に入らんのがあっちに居りますやん……もう、うちはアレに負ける気あらへんっ。やから、一時的にやけど、守護範囲に入れる》
「団子屋をか……」
《せやっ。ご主人様の護符でもあれば、確実や! アイツらには二度とご主人様が守ろうとした場所に手は出させん!》
「……エリーゼ……」
エリーゼの言うアイツらというのは、『鬼』のこと。彼女は、鬼のせいで消えるところだったことがある。
そして、同じ屋敷精霊が鬼に寄生され、醜い異形の姿になって、消えていったのを知っている。その屋敷精霊は納得して逝ったが、それでもエリーゼには許せるものではなかった。
《うちの領域に、アレらは通さん! 絶対にや! やから、やらせてんか、ご主人様!》
「……分かった……無理はするなよ」
《っ、それはこっちのセリフや! ご主人様と一緒にせんといてや。引き際も弁えとるで!》
「……」
まるで、高耶は無理して引き際も弁えていないと言われているようだ。だが、それなりに自覚もあるので仕方がない。
「……なら、行くぞ」
《了解や!》
「え? エリーゼたん、どっか行っちゃうのか?」
俊哉が残念そうに言う。
《団子屋さんに一度行って、守護範囲として登録するだけや。ご主人様と一緒にまた帰ってくるで? 登録だけやから、三分もかからん》
「ならいいや。エリーゼたんこっち手伝ってくれるって言ったからさ~」
《あっ、せやった。ご主人様。うち、俊哉はんの幹事の手伝いしてもええやろか。ご主人様だけお世話するん、おかしい言われそうやってん。けど、帰るのは拒否やで》
エリーゼは、できれば高耶の世話だけしていたい。だが、ただでさえ目立つメイド姿のエリーゼだ。部屋付きとしても、誤魔化せないだろう。
よって、高耶が休んでいる内に、俊哉とここに居るのに問題ない立場というのを相談していたようだ。
エリーゼにも仲居をというのは、見た目でもうかなり浮く。やはりメイド姿が良く似合っている。そして目立つ。
そこで、俊哉達幹事の補佐として前面に出すことにしたというわけだ。エリーゼは賑やかなのも好きだし、どの分野でも補佐をするのは得意だろう。
何より、俊哉ならばメイドが側にいても、『またアイツは……』とか『俊哉ならそういうことも……』と、勝手に納得してくれる。これは俊哉の人柄によるものだろう。
「……分かった。頑張ってくれ」
《任せてえなっ!》
そして、予定通り六時に団子屋に扉を繋ぎ、瑶迦の所へ家の中の扉の一つを繋いだままにした。
「エリーゼが守るなら、固定でも良いだろう」
《問題あらへんよ。絶対に守るでなっ》
これで、彼女達も好きな時に戻って来られるし、逃げ込める。
五分ほどで戻ってきた。
待っていたと言うように、満と嶺がこの後の予定を提案する。
「お、戻ってきたっ。夕食前に温泉どうだ?」
「今日の夕食は、部屋に七時半頃に用意してくれるんだってさ。まだ一時間近くあるんだよ」
「それなら、温泉行くか……俊哉は?」
「先生達を誘いに行った」
「なら良いな」
後で面倒くさくなることはないだろう。この確認は大事だ。
「エリーゼは……」
《夕食の方の手伝いしてくるわ。今、師匠から手伝えとビビっと来たで》
エリーゼの言う師匠は拍豪のことだ。彼なら今、厨房で食材と戦っているはずだ。
「それならそっちを頼む」
《任せてや! ご主人様も、ゆっくり浸かってくるんやで! ええ加減やったら、明日は姉さん達と背中流しに行くでな!》
「……しっかり浸かってくる」
《それはそれで残念や……ほなっ》
エリーゼは部屋を飛び出して行った。
廊下から『えっ! メイド!?』『旅館にメイド!?』『金髪メイドキターぁぁぁっ』など、とっても騒がしい声が聞こえたが、高耶は気にせずに風呂に行く準備をする。
だが、満と嶺は気になるようだ。
「……なあ、外がすげえ大混乱してんだけど」
「そうか。なら、ゆっくり用意しよう」
「……追っかけて行ってないか?」
「なら安心だな。どこかで捲くだろ。あのまま厨房まで行ったら怒られる」
「「っ、なんでそんな普通なんだよ!」」
「……予想出来ることだろ……気にするだけ無駄だ」
色々と納得できないらしい満と嶺とは違い、彰彦は相変わらずだ。
「うむ。さすがは、メイドの主人なだけあるな」
「褒めてるんだよな?」
「当然だ」
「ありがとな」
「気にするな」
「「……」」
黙々と、高耶と彰彦が荷物の整理をしながらも風呂の準備を整えていくのを見て、満と嶺もそれに倣う。
言っても無駄だと分かったようだ。
こんな感じで、一日目の夜は更けて行った。
同窓会の本番は明日だ。
************
読んでくださりありがとうございます◎
襖を開けると、待ってましたと俊哉とエリーゼが出迎える。
《もうどこも問題なさそうですねえ》
「ああ」
「本当に開かない襖とか、面白かったぜ」
「……そうか……」
エリーゼはささっとポケットから出した櫛で高耶の髪を整え、服の皺を伸ばす。
それが終わると、高耶が寝ていた布団をきちんと敷き直していく。この間、二分と掛かっていない。
これを見ていた満、嶺、彰彦が感想を呟く。
「……さすがメイドさん。羨ましい……っ」
「……手慣れてる感がすげえ……お嫁さんとか、こういうのがいいよな……」
「うむ。中々の手際……メイドスキルとしてはかなり上位のようだな。師事するのも良さそうだ……」
それぞれがどう思っているか、どう思うかが高耶にも分かってきたため、あえて誰にも突っ込まなかった。
《ご主人様。扉はあちらをお使いください。それと、私も行きます》
丁寧な言葉だ。笑顔で押し切ろうという想いが透けて見える。
「ん? いや、瑶迦さんの所に繋げるだけだぞ?」
《それは知ってますけど……》
高耶は、エリーゼがついて来る必要性を感じていない。だが、エリーゼには何か考えがあるようだ。
「……何をする気だ?」
《やって……気に入らんのがあっちに居りますやん……もう、うちはアレに負ける気あらへんっ。やから、一時的にやけど、守護範囲に入れる》
「団子屋をか……」
《せやっ。ご主人様の護符でもあれば、確実や! アイツらには二度とご主人様が守ろうとした場所に手は出させん!》
「……エリーゼ……」
エリーゼの言うアイツらというのは、『鬼』のこと。彼女は、鬼のせいで消えるところだったことがある。
そして、同じ屋敷精霊が鬼に寄生され、醜い異形の姿になって、消えていったのを知っている。その屋敷精霊は納得して逝ったが、それでもエリーゼには許せるものではなかった。
《うちの領域に、アレらは通さん! 絶対にや! やから、やらせてんか、ご主人様!》
「……分かった……無理はするなよ」
《っ、それはこっちのセリフや! ご主人様と一緒にせんといてや。引き際も弁えとるで!》
「……」
まるで、高耶は無理して引き際も弁えていないと言われているようだ。だが、それなりに自覚もあるので仕方がない。
「……なら、行くぞ」
《了解や!》
「え? エリーゼたん、どっか行っちゃうのか?」
俊哉が残念そうに言う。
《団子屋さんに一度行って、守護範囲として登録するだけや。ご主人様と一緒にまた帰ってくるで? 登録だけやから、三分もかからん》
「ならいいや。エリーゼたんこっち手伝ってくれるって言ったからさ~」
《あっ、せやった。ご主人様。うち、俊哉はんの幹事の手伝いしてもええやろか。ご主人様だけお世話するん、おかしい言われそうやってん。けど、帰るのは拒否やで》
エリーゼは、できれば高耶の世話だけしていたい。だが、ただでさえ目立つメイド姿のエリーゼだ。部屋付きとしても、誤魔化せないだろう。
よって、高耶が休んでいる内に、俊哉とここに居るのに問題ない立場というのを相談していたようだ。
エリーゼにも仲居をというのは、見た目でもうかなり浮く。やはりメイド姿が良く似合っている。そして目立つ。
そこで、俊哉達幹事の補佐として前面に出すことにしたというわけだ。エリーゼは賑やかなのも好きだし、どの分野でも補佐をするのは得意だろう。
何より、俊哉ならばメイドが側にいても、『またアイツは……』とか『俊哉ならそういうことも……』と、勝手に納得してくれる。これは俊哉の人柄によるものだろう。
「……分かった。頑張ってくれ」
《任せてえなっ!》
そして、予定通り六時に団子屋に扉を繋ぎ、瑶迦の所へ家の中の扉の一つを繋いだままにした。
「エリーゼが守るなら、固定でも良いだろう」
《問題あらへんよ。絶対に守るでなっ》
これで、彼女達も好きな時に戻って来られるし、逃げ込める。
五分ほどで戻ってきた。
待っていたと言うように、満と嶺がこの後の予定を提案する。
「お、戻ってきたっ。夕食前に温泉どうだ?」
「今日の夕食は、部屋に七時半頃に用意してくれるんだってさ。まだ一時間近くあるんだよ」
「それなら、温泉行くか……俊哉は?」
「先生達を誘いに行った」
「なら良いな」
後で面倒くさくなることはないだろう。この確認は大事だ。
「エリーゼは……」
《夕食の方の手伝いしてくるわ。今、師匠から手伝えとビビっと来たで》
エリーゼの言う師匠は拍豪のことだ。彼なら今、厨房で食材と戦っているはずだ。
「それならそっちを頼む」
《任せてや! ご主人様も、ゆっくり浸かってくるんやで! ええ加減やったら、明日は姉さん達と背中流しに行くでな!》
「……しっかり浸かってくる」
《それはそれで残念や……ほなっ》
エリーゼは部屋を飛び出して行った。
廊下から『えっ! メイド!?』『旅館にメイド!?』『金髪メイドキターぁぁぁっ』など、とっても騒がしい声が聞こえたが、高耶は気にせずに風呂に行く準備をする。
だが、満と嶺は気になるようだ。
「……なあ、外がすげえ大混乱してんだけど」
「そうか。なら、ゆっくり用意しよう」
「……追っかけて行ってないか?」
「なら安心だな。どこかで捲くだろ。あのまま厨房まで行ったら怒られる」
「「っ、なんでそんな普通なんだよ!」」
「……予想出来ることだろ……気にするだけ無駄だ」
色々と納得できないらしい満と嶺とは違い、彰彦は相変わらずだ。
「うむ。さすがは、メイドの主人なだけあるな」
「褒めてるんだよな?」
「当然だ」
「ありがとな」
「気にするな」
「「……」」
黙々と、高耶と彰彦が荷物の整理をしながらも風呂の準備を整えていくのを見て、満と嶺もそれに倣う。
言っても無駄だと分かったようだ。
こんな感じで、一日目の夜は更けて行った。
同窓会の本番は明日だ。
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