268 / 410
第六章 秘伝と知己の集い
268 父親というもの
しおりを挟む
将也は嬉しそうに高耶へと歩み寄って行った。
結界も抜け、同じ庭に立つ。ただ、彼は素足のままだった。それを忘れていたらしい。
《っ、痛っ》
「あっ、素足はダメだろ」
呆れたように高耶が言えば、将也は後ろ頭を掻きながら笑った。
《いやあ、地面に足がつくというのがなあ……感覚を忘れていた》
「……成仏してなかったのか……?」
怨霊や地縛霊として残っていたら、高耶も気付いたはずだ。不安そうに、訝しむ表情を見て、将也は首を横に一つ振った。
《いや。ちょっと霊界では彷徨かせてもらったがな。どうせ転生待ちだし》
ここに充雪が割り込んだ。
《それで、俺もコイツの存在を知ってたってわけよ。因みに、この前の霊界での大会での準優勝がコイツだ》
そう言って、楽しそうに将也と肩を組んだように見せる充雪。将也自身も楽しそうだ。
《いやあ、生前は陰陽術もからっきしだったのに、死んだら馬鹿みたいに霊力を持ったらしくて。転生したかったら少し消費して来いと言われたんだよ》
「……それ、めちゃくちゃだろ……」
どんな管理してんだと高耶は頭を抱えた。だがと思い直して将也を見た。
「……霊界で遊ぶのを許されたんなら……恨みもなかったんだな……」
霊界では、周りに存在する妖などから影響を直接受けることになる。よって、ほんの少しの恨みなどの負の感情も増幅され、悪霊となってしまうのだ。元々、成仏できず彷徨う霊のための場所でもある。そこで消滅する場合もあるし、妖と同化してしまう者もいる。
だから、生身で入るのも危険だし、弱い霊は妖達の餌になる。しかし、霊力の高いものは自分を結界の膜で守っているようなもの。その霊力が尽きるまで、周りからの影響は受けなくなる。
恨みの念は、そんな保護膜となる霊力を変質させてしまう。長くは耐えられない。自我も持ち続けることはできなくなるだろう。
そこで平気だったということは、将也は恨みの念を持っていないということ。そんなことは、本来あり得ない。だが、強い精神力を持つ者は、それを成してしまう。どんな理不尽なことでも、結果は結果として受け入れられるのだ。自分の感情をも、律することを知っている。
将也は生前も気持ちの良いほどあっけらかんとした人だった。
《ないない。俺が死ぬのも、高耶への試練なんだろうなって思ったからな》
「……親父……っ、そういうとこある……っ」
《あははははっ。そんな褒めんなよ》
「……」
良く言えば、切り替えの早い人。悪く言えば深く考えない人だ。もちろん、高耶はそれが悪いとは思っていない。
「はあ……まあいいよ。母さんに会って行くだろ? あと、再婚相手にも」
《あっ、再婚したのか……ああ、会いたい》
「……なら、この後一緒に行こう。瑶迦さんもいるんだ。叔父貴も……連れてくる」
《裕也も……いや、逃げないぞ。よし、覚悟はしておく》
「それがいいな。けど、その前に……」
屋敷の中へと目を向ける。秀一達が目を覚まし、こちらを見ていた。目が合った途端、ビクリと体を震わせる彼らに、どうすべきか迷う。
だが、高耶が決断するより早く、勇一が将也へ向かって頭を下げていた。
「将也さん。ありがとうございました。あなたを死に追いやった父達を……本当に、申し訳ありませんでしたっ」
「っ、なっ、勇一!?」
勇一は深く頭を下げ、そのまま座り込んで土下座の形まで持っていった。それを見て秀一が焦る。
「なんっ、なにをしてっ」
「父上もお礼と、謝罪をしてください。今日しかないんです。こうして直接謝れるのはっ」
「っ、わ、私はっ、何もっ、何も知らっ……ッ」
この、必死に言い訳しようとする秀一を見て、勇一は顔を真っ赤にして立ち上がる。そして、布団から上体を起こしただけの秀一を、思いっきり殴った。
「黙れ!!」
「っ!! んぐっ」
布団から飛び出し、畳の上を転がった秀一を、勇一は肩を怒らせながら見下ろす。
「ふざけるなっ! あの人は死んだんだぞ! ただの嫉妬で、あんたは人を見殺しにした! その罪から、いつまで目を逸らしているつもりだ!!」
「っ、ゆ、ゆうい……っ」
「情けないっ、俺はっ、情けないっ、こんなっ、こんなやつの口車に乗せられてっ、生きてきたなんてっ……っ、お前なんかが俺の父親なんてっ……っ」
グッと拳を握りしめて、肩を震わせる勇一。
「勇っ……」
そこに高耶が口を挟もうとしたが、それは焔泉と蓮次郎に止められた。
「これは必要なことや……もう少し待ちなはれ」
「これはね。親子としても必要なものだよ」
「……はあ……」
だが、このままでは親子の関係が完全におかしくなってしまうのではないかと心配になる。だが、高耶の肩を将也も押さえた。
《言葉にするのは、生者にとって重要なことだ。まだ届くんだ。届く内に……言いたいことは言うべきさ。例え壊すことになっても……生きていれば、修復もできるからな……》
「……」
少しだけ、寂しそうに見える将也の横顔を見て、高耶は何も言えなくなった。
そして、統二もまた、秀一へと歩み寄っていた。
「本当に……情けない。あんたには、血しか誇れるものがなかったんでしょ。努力しても努力しても、届かない所を知って、諦めた負け犬」
「っ、と、統二っ……」
きっと、今の統二は、心底冷めた目をしているだろう。けれど、怒りも隠せていない。キラキラと統二の周りには霊力が溢れていた。いつ爆発してもおかしくない状態だ。だが、不意に出てきた統二の式である籐輝が、大丈夫だと頷いて見せた。
「『自分で限界を決めることなかれ』」
「っ!」
「家の家訓の一つだよね。それを、堂々と破ってるのが本家直系って笑える」
「っ、そ、そんなことはっ……っ」
「あんたが言うのは、全部言い訳だよ。だから情けないって言ってるんだ。少し前に気付いた。『父親の背中を見たことがないな』って」
「っ……」
「あんたは、いつだって目の前に立って、上から押さえ付けるだけ。まともに、稽古してる姿も、僕は見たことがない」
「っ!」
「っ……」
勇一もはっとしていた。それは、秀一が師範として立っていたからというわけではない。いくら師範でも、自主トレはするはずだ。しかし、二人の息子は、それをまともに見たことがなかった。
それに気付いたのは、高耶が毎朝早くや、夜に、一人体を動かす所を見たことがあったから。その背中を見たからだ。そして先程見た戦いを見たから。アレを見たら、秀一達が自分達に見せていたものは、ただのお遊戯でしかない。
「あんたは、お手本にできるような父親じゃない。ましてや、秘伝家の当主を名乗れる器でもない。それをもう、認めるべきだ」
「っ……」
真っ直ぐに見つめる統二の目には、はっきりとした失望が浮かんでいた。それを見た秀一は、何かが抜けるように小さくなり、肩を落としたのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
結界も抜け、同じ庭に立つ。ただ、彼は素足のままだった。それを忘れていたらしい。
《っ、痛っ》
「あっ、素足はダメだろ」
呆れたように高耶が言えば、将也は後ろ頭を掻きながら笑った。
《いやあ、地面に足がつくというのがなあ……感覚を忘れていた》
「……成仏してなかったのか……?」
怨霊や地縛霊として残っていたら、高耶も気付いたはずだ。不安そうに、訝しむ表情を見て、将也は首を横に一つ振った。
《いや。ちょっと霊界では彷徨かせてもらったがな。どうせ転生待ちだし》
ここに充雪が割り込んだ。
《それで、俺もコイツの存在を知ってたってわけよ。因みに、この前の霊界での大会での準優勝がコイツだ》
そう言って、楽しそうに将也と肩を組んだように見せる充雪。将也自身も楽しそうだ。
《いやあ、生前は陰陽術もからっきしだったのに、死んだら馬鹿みたいに霊力を持ったらしくて。転生したかったら少し消費して来いと言われたんだよ》
「……それ、めちゃくちゃだろ……」
どんな管理してんだと高耶は頭を抱えた。だがと思い直して将也を見た。
「……霊界で遊ぶのを許されたんなら……恨みもなかったんだな……」
霊界では、周りに存在する妖などから影響を直接受けることになる。よって、ほんの少しの恨みなどの負の感情も増幅され、悪霊となってしまうのだ。元々、成仏できず彷徨う霊のための場所でもある。そこで消滅する場合もあるし、妖と同化してしまう者もいる。
だから、生身で入るのも危険だし、弱い霊は妖達の餌になる。しかし、霊力の高いものは自分を結界の膜で守っているようなもの。その霊力が尽きるまで、周りからの影響は受けなくなる。
恨みの念は、そんな保護膜となる霊力を変質させてしまう。長くは耐えられない。自我も持ち続けることはできなくなるだろう。
そこで平気だったということは、将也は恨みの念を持っていないということ。そんなことは、本来あり得ない。だが、強い精神力を持つ者は、それを成してしまう。どんな理不尽なことでも、結果は結果として受け入れられるのだ。自分の感情をも、律することを知っている。
将也は生前も気持ちの良いほどあっけらかんとした人だった。
《ないない。俺が死ぬのも、高耶への試練なんだろうなって思ったからな》
「……親父……っ、そういうとこある……っ」
《あははははっ。そんな褒めんなよ》
「……」
良く言えば、切り替えの早い人。悪く言えば深く考えない人だ。もちろん、高耶はそれが悪いとは思っていない。
「はあ……まあいいよ。母さんに会って行くだろ? あと、再婚相手にも」
《あっ、再婚したのか……ああ、会いたい》
「……なら、この後一緒に行こう。瑶迦さんもいるんだ。叔父貴も……連れてくる」
《裕也も……いや、逃げないぞ。よし、覚悟はしておく》
「それがいいな。けど、その前に……」
屋敷の中へと目を向ける。秀一達が目を覚まし、こちらを見ていた。目が合った途端、ビクリと体を震わせる彼らに、どうすべきか迷う。
だが、高耶が決断するより早く、勇一が将也へ向かって頭を下げていた。
「将也さん。ありがとうございました。あなたを死に追いやった父達を……本当に、申し訳ありませんでしたっ」
「っ、なっ、勇一!?」
勇一は深く頭を下げ、そのまま座り込んで土下座の形まで持っていった。それを見て秀一が焦る。
「なんっ、なにをしてっ」
「父上もお礼と、謝罪をしてください。今日しかないんです。こうして直接謝れるのはっ」
「っ、わ、私はっ、何もっ、何も知らっ……ッ」
この、必死に言い訳しようとする秀一を見て、勇一は顔を真っ赤にして立ち上がる。そして、布団から上体を起こしただけの秀一を、思いっきり殴った。
「黙れ!!」
「っ!! んぐっ」
布団から飛び出し、畳の上を転がった秀一を、勇一は肩を怒らせながら見下ろす。
「ふざけるなっ! あの人は死んだんだぞ! ただの嫉妬で、あんたは人を見殺しにした! その罪から、いつまで目を逸らしているつもりだ!!」
「っ、ゆ、ゆうい……っ」
「情けないっ、俺はっ、情けないっ、こんなっ、こんなやつの口車に乗せられてっ、生きてきたなんてっ……っ、お前なんかが俺の父親なんてっ……っ」
グッと拳を握りしめて、肩を震わせる勇一。
「勇っ……」
そこに高耶が口を挟もうとしたが、それは焔泉と蓮次郎に止められた。
「これは必要なことや……もう少し待ちなはれ」
「これはね。親子としても必要なものだよ」
「……はあ……」
だが、このままでは親子の関係が完全におかしくなってしまうのではないかと心配になる。だが、高耶の肩を将也も押さえた。
《言葉にするのは、生者にとって重要なことだ。まだ届くんだ。届く内に……言いたいことは言うべきさ。例え壊すことになっても……生きていれば、修復もできるからな……》
「……」
少しだけ、寂しそうに見える将也の横顔を見て、高耶は何も言えなくなった。
そして、統二もまた、秀一へと歩み寄っていた。
「本当に……情けない。あんたには、血しか誇れるものがなかったんでしょ。努力しても努力しても、届かない所を知って、諦めた負け犬」
「っ、と、統二っ……」
きっと、今の統二は、心底冷めた目をしているだろう。けれど、怒りも隠せていない。キラキラと統二の周りには霊力が溢れていた。いつ爆発してもおかしくない状態だ。だが、不意に出てきた統二の式である籐輝が、大丈夫だと頷いて見せた。
「『自分で限界を決めることなかれ』」
「っ!」
「家の家訓の一つだよね。それを、堂々と破ってるのが本家直系って笑える」
「っ、そ、そんなことはっ……っ」
「あんたが言うのは、全部言い訳だよ。だから情けないって言ってるんだ。少し前に気付いた。『父親の背中を見たことがないな』って」
「っ……」
「あんたは、いつだって目の前に立って、上から押さえ付けるだけ。まともに、稽古してる姿も、僕は見たことがない」
「っ!」
「っ……」
勇一もはっとしていた。それは、秀一が師範として立っていたからというわけではない。いくら師範でも、自主トレはするはずだ。しかし、二人の息子は、それをまともに見たことがなかった。
それに気付いたのは、高耶が毎朝早くや、夜に、一人体を動かす所を見たことがあったから。その背中を見たからだ。そして先程見た戦いを見たから。アレを見たら、秀一達が自分達に見せていたものは、ただのお遊戯でしかない。
「あんたは、お手本にできるような父親じゃない。ましてや、秘伝家の当主を名乗れる器でもない。それをもう、認めるべきだ」
「っ……」
真っ直ぐに見つめる統二の目には、はっきりとした失望が浮かんでいた。それを見た秀一は、何かが抜けるように小さくなり、肩を落としたのだ。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
125
お気に入りに追加
1,387
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
シルバーヒーローズ!〜異世界でも現世でもまだまだ現役で大暴れします!〜
紫南
ファンタジー
◇◇◇異世界冒険、ギルド職員から人生相談までなんでもござれ!◇◇◇
『ふぁんたじーってやつか?』
定年し、仕事を退職してから十年と少し。
宗徳(むねのり)は妻、寿子(ひさこ)の提案でシルバー派遣の仕事をすると決めた。
しかし、その内容は怪しいものだった。
『かつての経験を生かし、異世界を救う仕事です!』
そんな胡散臭いチラシを見せられ、半信半疑で面接に向かう。
ファンタジーも知らない熟年夫婦が異世界で活躍!?
ーー勇者じゃないけど、もしかして最強!?
シルバー舐めんなよ!!
元気な老夫婦の異世界お仕事ファンタジー開幕!!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
甘灯の思いつき短編集
甘灯
キャラ文芸
作者の思いつきで書き上げている短編集です。 (現在16作品を掲載しております)
※本編は現実世界が舞台になっていることがありますが、あくまで架空のお話です。フィクションとして楽しんでくださると幸いです。
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
家族に辺境追放された貴族少年、実は天職が《チート魔道具師》で内政無双をしていたら、有能な家臣領民が続々と移住してきて本家を超える国力に急成長
ハーーナ殿下
ファンタジー
貴族五男ライルは魔道具作りが好きな少年だったが、無理解な義理の家族に「攻撃魔法もろくに使えない無能者め!」と辺境に追放されてしまう。ライルは自分の力不足を嘆きつつ、魔物だらけの辺境の開拓に一人で着手する。
しかし家族の誰も知らなかった。実はライルが世界で一人だけの《チート魔道具師》の才能を持ち、規格外な魔道具で今まで領地を密かに繁栄させていたことを。彼の有能さを知る家臣領民は、ライルの領地に移住開始。人の良いライルは「やれやれ、仕方がないですね」と言いながらも内政無双で受け入れ、口コミで領民はどんどん増えて栄えていく。
これは魔道具作りが好きな少年が、亡国の王女やエルフ族長の娘、親を失った子どもたち、多くの困っている人を受け入れ助け、規格外の魔道具で大活躍。一方で追放した無能な本家は衰退していく物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる