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誰かが誰かを愛している ~蛍視点~
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赤城は翌日から言ったことを実行した。廊下ですれ違っても、軽く挨拶をするだけ。
赤城や中野以外にも友人はいる。だけど、もっとも濃い時間を過ごしたのはあの二人で、どの友人よりも特別な存在だった。
恋がなければ、関係は続いていただろうか? 自分は確かに、赤城の気持ちに応えられなかったが、赤城だって友人でありたいと思う、こちらの気持ちに応えてくれなかった。傷心させただろうが、蛍も無傷ではいられなかった。
立ち直れない蛍に、担任は最後の進路志望のアンケートを渡してきた。蛍はいつか聴いた昭弘の母校を記入した。
N大学法学部。
県内の法学部でトップの大学だ。自分の偏差値から見れば、血迷ったとしか思えない。
ただ、その文字は蛍に未来を見せてくれた。だから、周りにどれだけ無理だと言われても、首を縦に振らなかった。
七月、英語と国語の偏差値が芳しくなく、父に相談した。
「語学なら、浩平が得意だった。頼んでみる」
彼は携帯電話で、三田に家庭教師の依頼をし出した。
「馬鹿か、こっちは学園祭の準備で忙しいんだ! 俺に、どうせえっつうんだ」
三田の馬鹿でかい声が漏れてくる。
「やべっ、コピー機、壊れた! ああ! これ、インク、滲んでんじゃん! 勘弁してよ、もう!」
ガチャガチャと、機械が弄られる音がする。
「乱暴に扱ったら、直るもんも直らないぞ」
昭弘だ。久しぶりに聞いた。腹のど真ん中が熱く浮き上がる。
「お前はこっちくんな。渋谷と話をしてんだ」
なぜ、昭弘が近くにいるのが駄目なんだろう。その疑問を解決しようと、頭が回転し始めたとき、父が奇声を発して、携帯電話を壁に投げつけた。
「どうした? 今、すごい音が…………」
三田の声が曇る。
父が蹲り悲鳴を上げた。
その場が異様な空間へと様変わりしていた。
「おい、そこに誰かいないのか? おい!」
蛍は父を見つめながら、父が投げた携帯電話を拾った。
「浩平」
「蛍か? 今、家か?」
「そ……そう」
「救急車を呼ぶ。お前は部屋から出るんだ」
「でも」
苦しむ父を、独りにしておけない。
「理由は後で話す。今はそこから逃げろ」
「嫌だ!」
「蛍!」
父がこちらを見る。蛍はさがろうとする足に力を入れ、踏み止まった。
「許してください」
父が足に縋りついてくる。
「帰してください。息子がいるんです。お願いします。もう何年も会っていない。もう何年も」
父は蛍を目に映しながら別の誰かを見ていた。
三田が名前を呼んでくる。
父が許してくれと、懇願してくる。
「お願いします。帰してください。お願いします」
脳がグラついた。階段を駆け上がってくる足音がする。父の顔が強張った。
「司さん? 蛍君? どうしたの?」
母だ。
「大丈夫です! 発作が、発作が起きただけで! 知り合いが救急車を呼んでくれました! その誘導だけお願いします!」
母は父がこうなる姿を、見たことがないのか。
「助けてください。体が壊れそうなんです。助けて……」
蛍はとっさに、父を抱きしめた。
初めは、昭弘と父と蛍の三人で暮らしていた。だけど、いつからか、父だけがいなくなった。
「お願いします。子どもとあの人のいる場所に、帰してください」
「大丈夫。帰します。ちゃんと、あなたを帰すから」
ガクッと、父が頭を垂れる。
「嘘だ」
「え?」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。あんた達の言うことは、みんな嘘だ!」
体を押され、机で背骨と頭を打った。頭を擦ったところで、頬を殴られる。口の中を切った。
「渋谷、やめろ! そいつはお前の息子だ!」
三田の叫び声が遠く聞える。
目を剥き、涙を流しながら、父が蹴りを入れてくる。蛍は腹を抱えた。
「お前は解放されたんだ! それに、二度と加賀島は、お前に手を出したりしない!」
三田が父を正気に戻そうと、声を張り上げる。
父は懸命にどこからか出ようとしていた。
そして、自分の居場所に、帰りたがっていた。
* * *
目を覚ますと、ベッドに寝かされていた。
体中が痛くて、それよりも、スツールに座って俯きながら泣いている昭弘に、胸が切り刻まれるようで、蛍は唇を噛み締めた。彼は組んだ指を額に当て、俯いていた。
白い部屋に消毒の匂い。前にもあった。あの日も、昭弘は泣いていた。覚えている。大切な人の涙を。だけど、いくつのときだったっけ? どうして、病院のベッドなんかにいたんだっけ?
思い出そうとしても、思い出せない。
記憶を引っ張ろうとする意思が、体の奥底へと沈んでいく。種を植えたみたいだった。潜在的に根をはり、いつか、使われているシナプスと繋がって、花を咲かせてくれるだろう種を。
意識に靄がかかった。うとうとしている間に、三田が入ってきて、昭弘にタクシー代を握らせ、彼をアパートへと帰した。男はスツールに座り、包帯が巻かれた蛍の額に手をのせた。
「浩平」
瞼を押し上げ、首を傾ける。
「なんだ。狸寝入りか?」
疲れたように笑む男を、黙って見つめた。彼は目を伏せた。
「桜井もお前の親父も、こんなこと、話せねえだろうから、俺が話してやるよ」
大学在学中、母が妊娠し、父に認知を迫ったらしい。その頃、父は母と別れ、昭弘と付き合っていたそうで、認知についても揉めたそうだ。
「あいつらが、どう話し合ったのかは知らねえが、お前がここにいるってことは、お前と生きる道を選んだんだろうな」
大学には父だけが残った。昭弘は大学を中退し、保険会社で働き出した。
「一年、経っていなかったかな。渋谷が行方不明になったんだ」
蛍は上半身を起こし、苦痛に呻いた。
「おい、無理すんな」
三田がスツールから立ち上がる。
「平気だから」
三田はこちらを気にしながら腰を戻し、包帯が巻かれた右手で蛍の手を握った。
「桜井は警察に失踪届けを出して、知り合いに電話しまくった。でも、見つけられなかった。早く見つけたい一心で、あいつは警察に入った」
父が発見されたのは、三年後。
マンションの一室で、監禁されているところを救助された。
「大変だった。本当に」
父は精神病棟に入院させられた。
「あいつらは、お互いを嫌いになって、別れたんじゃねえんだ」
監禁されていた頃、父には大量の非合法薬物が打たれ、昭弘にそっくりな男から、毎日、蔑む言葉を聞かされていたのだと、三田が呟く。
「警察に救助され、生死の境を彷徨って、何年かかけて意識が戻った。だけど、会いたくてしょうがなかっただろう、その人を見た途端、精神錯乱状態さ。声だけでも駄目でさ。いくら愛し合っていても、背を向けあうしかなかったわな」
「昭弘はそれでも、父さんのことを諦められないんだ……」
「……一度、好きになった相手を、人はそう簡単に忘れられねえからな。嫌い……ではないだろうな。そういう意味では、死ぬまで……好きなんだろうな」
心臓が内側から悲鳴を上げる。蛍は唇を噛んだ。
「父さんは、どうして、結婚をしたんだろう」
「きっと、独りじゃ、生きられなかったんだろう」
三田が腕で、こちらの頭を抱いてくる。
「最近、渋谷から電話がくるんだ。お前に感謝していたぜ。禁煙って、どうすればいいんだって、聞いてきた。俺は喫煙してねえっての」
「浩平、俺は、父さんを裏切っているのかもしれない。昭弘の傍にいたいのは、父さんも同じなんだ。ただ、そうできないだけで」
「渋谷には守るべき家族がいる。今、独りなのは、渋谷じゃねえだろう?」
「浩平が言いたいことは、わかる。でも、今の俺じゃ、駄目なんだ」
「俺は今のお前で充分だと思うがな。あいつが警察に入ったのは、お前の親父を探すためだったけど、あいつが大学を中退してまで働いたのは、お前を養うためだったんだぜ」
「俺のため? 嘘だ」
「なんでそう思う?」
蛍は俯いた。三田は溜息をついた。
「あのな、渋谷のことだけを考えていたなら、あいつは学生のままいて、司法試験を受けていたさ。最低限の生活なら、二人でバイトすりゃあ、よかったんだ。そうしなかったのは、あいつの中で、お前の存在が大きかったんだろうよ」
「司法試験って。昭弘、弁護士になりたかったのか?」
「あいつの場合は、法学部に入った理由が、それだからな」
昭弘がなりたかったもの?
そんなこと、今まで考えてもみなかった。
赤城や中野以外にも友人はいる。だけど、もっとも濃い時間を過ごしたのはあの二人で、どの友人よりも特別な存在だった。
恋がなければ、関係は続いていただろうか? 自分は確かに、赤城の気持ちに応えられなかったが、赤城だって友人でありたいと思う、こちらの気持ちに応えてくれなかった。傷心させただろうが、蛍も無傷ではいられなかった。
立ち直れない蛍に、担任は最後の進路志望のアンケートを渡してきた。蛍はいつか聴いた昭弘の母校を記入した。
N大学法学部。
県内の法学部でトップの大学だ。自分の偏差値から見れば、血迷ったとしか思えない。
ただ、その文字は蛍に未来を見せてくれた。だから、周りにどれだけ無理だと言われても、首を縦に振らなかった。
七月、英語と国語の偏差値が芳しくなく、父に相談した。
「語学なら、浩平が得意だった。頼んでみる」
彼は携帯電話で、三田に家庭教師の依頼をし出した。
「馬鹿か、こっちは学園祭の準備で忙しいんだ! 俺に、どうせえっつうんだ」
三田の馬鹿でかい声が漏れてくる。
「やべっ、コピー機、壊れた! ああ! これ、インク、滲んでんじゃん! 勘弁してよ、もう!」
ガチャガチャと、機械が弄られる音がする。
「乱暴に扱ったら、直るもんも直らないぞ」
昭弘だ。久しぶりに聞いた。腹のど真ん中が熱く浮き上がる。
「お前はこっちくんな。渋谷と話をしてんだ」
なぜ、昭弘が近くにいるのが駄目なんだろう。その疑問を解決しようと、頭が回転し始めたとき、父が奇声を発して、携帯電話を壁に投げつけた。
「どうした? 今、すごい音が…………」
三田の声が曇る。
父が蹲り悲鳴を上げた。
その場が異様な空間へと様変わりしていた。
「おい、そこに誰かいないのか? おい!」
蛍は父を見つめながら、父が投げた携帯電話を拾った。
「浩平」
「蛍か? 今、家か?」
「そ……そう」
「救急車を呼ぶ。お前は部屋から出るんだ」
「でも」
苦しむ父を、独りにしておけない。
「理由は後で話す。今はそこから逃げろ」
「嫌だ!」
「蛍!」
父がこちらを見る。蛍はさがろうとする足に力を入れ、踏み止まった。
「許してください」
父が足に縋りついてくる。
「帰してください。息子がいるんです。お願いします。もう何年も会っていない。もう何年も」
父は蛍を目に映しながら別の誰かを見ていた。
三田が名前を呼んでくる。
父が許してくれと、懇願してくる。
「お願いします。帰してください。お願いします」
脳がグラついた。階段を駆け上がってくる足音がする。父の顔が強張った。
「司さん? 蛍君? どうしたの?」
母だ。
「大丈夫です! 発作が、発作が起きただけで! 知り合いが救急車を呼んでくれました! その誘導だけお願いします!」
母は父がこうなる姿を、見たことがないのか。
「助けてください。体が壊れそうなんです。助けて……」
蛍はとっさに、父を抱きしめた。
初めは、昭弘と父と蛍の三人で暮らしていた。だけど、いつからか、父だけがいなくなった。
「お願いします。子どもとあの人のいる場所に、帰してください」
「大丈夫。帰します。ちゃんと、あなたを帰すから」
ガクッと、父が頭を垂れる。
「嘘だ」
「え?」
「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。あんた達の言うことは、みんな嘘だ!」
体を押され、机で背骨と頭を打った。頭を擦ったところで、頬を殴られる。口の中を切った。
「渋谷、やめろ! そいつはお前の息子だ!」
三田の叫び声が遠く聞える。
目を剥き、涙を流しながら、父が蹴りを入れてくる。蛍は腹を抱えた。
「お前は解放されたんだ! それに、二度と加賀島は、お前に手を出したりしない!」
三田が父を正気に戻そうと、声を張り上げる。
父は懸命にどこからか出ようとしていた。
そして、自分の居場所に、帰りたがっていた。
* * *
目を覚ますと、ベッドに寝かされていた。
体中が痛くて、それよりも、スツールに座って俯きながら泣いている昭弘に、胸が切り刻まれるようで、蛍は唇を噛み締めた。彼は組んだ指を額に当て、俯いていた。
白い部屋に消毒の匂い。前にもあった。あの日も、昭弘は泣いていた。覚えている。大切な人の涙を。だけど、いくつのときだったっけ? どうして、病院のベッドなんかにいたんだっけ?
思い出そうとしても、思い出せない。
記憶を引っ張ろうとする意思が、体の奥底へと沈んでいく。種を植えたみたいだった。潜在的に根をはり、いつか、使われているシナプスと繋がって、花を咲かせてくれるだろう種を。
意識に靄がかかった。うとうとしている間に、三田が入ってきて、昭弘にタクシー代を握らせ、彼をアパートへと帰した。男はスツールに座り、包帯が巻かれた蛍の額に手をのせた。
「浩平」
瞼を押し上げ、首を傾ける。
「なんだ。狸寝入りか?」
疲れたように笑む男を、黙って見つめた。彼は目を伏せた。
「桜井もお前の親父も、こんなこと、話せねえだろうから、俺が話してやるよ」
大学在学中、母が妊娠し、父に認知を迫ったらしい。その頃、父は母と別れ、昭弘と付き合っていたそうで、認知についても揉めたそうだ。
「あいつらが、どう話し合ったのかは知らねえが、お前がここにいるってことは、お前と生きる道を選んだんだろうな」
大学には父だけが残った。昭弘は大学を中退し、保険会社で働き出した。
「一年、経っていなかったかな。渋谷が行方不明になったんだ」
蛍は上半身を起こし、苦痛に呻いた。
「おい、無理すんな」
三田がスツールから立ち上がる。
「平気だから」
三田はこちらを気にしながら腰を戻し、包帯が巻かれた右手で蛍の手を握った。
「桜井は警察に失踪届けを出して、知り合いに電話しまくった。でも、見つけられなかった。早く見つけたい一心で、あいつは警察に入った」
父が発見されたのは、三年後。
マンションの一室で、監禁されているところを救助された。
「大変だった。本当に」
父は精神病棟に入院させられた。
「あいつらは、お互いを嫌いになって、別れたんじゃねえんだ」
監禁されていた頃、父には大量の非合法薬物が打たれ、昭弘にそっくりな男から、毎日、蔑む言葉を聞かされていたのだと、三田が呟く。
「警察に救助され、生死の境を彷徨って、何年かかけて意識が戻った。だけど、会いたくてしょうがなかっただろう、その人を見た途端、精神錯乱状態さ。声だけでも駄目でさ。いくら愛し合っていても、背を向けあうしかなかったわな」
「昭弘はそれでも、父さんのことを諦められないんだ……」
「……一度、好きになった相手を、人はそう簡単に忘れられねえからな。嫌い……ではないだろうな。そういう意味では、死ぬまで……好きなんだろうな」
心臓が内側から悲鳴を上げる。蛍は唇を噛んだ。
「父さんは、どうして、結婚をしたんだろう」
「きっと、独りじゃ、生きられなかったんだろう」
三田が腕で、こちらの頭を抱いてくる。
「最近、渋谷から電話がくるんだ。お前に感謝していたぜ。禁煙って、どうすればいいんだって、聞いてきた。俺は喫煙してねえっての」
「浩平、俺は、父さんを裏切っているのかもしれない。昭弘の傍にいたいのは、父さんも同じなんだ。ただ、そうできないだけで」
「渋谷には守るべき家族がいる。今、独りなのは、渋谷じゃねえだろう?」
「浩平が言いたいことは、わかる。でも、今の俺じゃ、駄目なんだ」
「俺は今のお前で充分だと思うがな。あいつが警察に入ったのは、お前の親父を探すためだったけど、あいつが大学を中退してまで働いたのは、お前を養うためだったんだぜ」
「俺のため? 嘘だ」
「なんでそう思う?」
蛍は俯いた。三田は溜息をついた。
「あのな、渋谷のことだけを考えていたなら、あいつは学生のままいて、司法試験を受けていたさ。最低限の生活なら、二人でバイトすりゃあ、よかったんだ。そうしなかったのは、あいつの中で、お前の存在が大きかったんだろうよ」
「司法試験って。昭弘、弁護士になりたかったのか?」
「あいつの場合は、法学部に入った理由が、それだからな」
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