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第二章:すれちがい
14-3
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人の、気配。
ぼんやりと、何を見るでもなく夜空に視線を投げていた萌はは、微かな空気の揺れを感じて、施設の誰かが来たのかと、そちらに目を向ける。
そして。
(え、なんで?)
頭に浮かんだのは、ただそれだけだった。
逃げようとか、そんなふうに思ったわけではないのに、そこにいるのが誰なのか判った瞬間、とっさに立ち上がっていた。
夢でも、幻でもない。
だって、聞き間違えようのないはっきりした声で、彼女の名前を呼んだから。
「萌、帰るぞ」
彼の、一美の声で呼ばれた自分の名前に、クラリとする。
久し振りに耳にして、こんなにもそれを聴きたいと望んでいた自分がいることに、気付かされた。
そのことが何だか情けなくて、涙が出そうになる。
萌が自分の気持ちを持て余しているその間も、一美はジッと彼女を見つめながら着実に近づいてきていて、気付けば、その大きな身体はすぐ目の前まで来ていた。
「岩崎先生……」
なんで、ここに。
そう続けようとしたけれど、その言葉は彼の唇の中に吸い込まれてしまう。
避けようとする隙など、ほんの一秒も与えられなかった。
(だめ……)
理性が早く離れろと叫んでも、優しく、深く、何度も口づけられて、あっという間に萌の頭は何も考えられなくなった。
体中の力が抜けて自分の脚では立てなくなった彼女を、ようやく唇を離してくれた一美がその力強い腕で抱き締める。つま先が浮くほどに持ち上げられ、頭の奥が痺れるような低い声で耳元に囁かれた。
「俺が悪かった。謝るから戻ってきてくれ」
唸るような、謝罪の言葉。
けれど、彼が何故そんな事を言うのか、萌には理解できない。
「先生は、何も謝るようなこと、してないじゃないですか」
切れ切れの息でようやくそれだけ言うと、いっそう強く抱きすくめられた。
一美のその腕には、萌の呼吸が止まってしまいそうなほどの力がこもっている。
硬い胸に押し付けられてとても苦しいのに、萌の心は、響いてくる彼の鼓動に安らぎを覚えてしまう。
「先生は、何も悪いことなんてしてません」
辛うじてそう言うと、こめかみに温かなキスを感じた。
「いいや、した。君を悲しませた」
「悲しんでなんていません」
「じゃあ、傷付けた」
声が、近い。
鼓膜をくすぐられているようで、萌は身をよじる。
そんなふうに囁かれていたら、彼の言うこと全部に頷いてしまいそうだった。
「傷付いてもいません。わたしは全然、なんとも思ってませんから。だから、放してください」
毅然とした態度で言いたいのに、懇願するような口調になってしまう。けれども、そんな萌のお願いに、一美の腕には更に力が込められた。
放してたまるかと言わんばかりに。
「いいや。俺は君の信頼を裏切って、傷付けて、悲しませた。君自身が俺を信じていると思っていなかったから、傷付けられたことに気付いていないだけだ」
「わたし……先生のこと、ちゃんと信頼してました……してますよ?」
ちゃんと、自覚だってしていた。
でも、裏切られただなんて、これっぽっちも思っていない。
一美の言うことは、萌にはさっぱり当て嵌まっていない。
もごもごと、頬を彼の胸に押し付けられてくぐもった声で答えた彼女に、彼は更に畳み掛ける。
「いいや、そんな表層の信頼じゃない。もっと、君の深いところにあった信頼だ。絶対に、損なってはいけない信頼の筈だったのに、あの時、俺はしくじった」
「あの時……」
パッと『その言葉』が脳裏によみがえって、萌の胸がツキリと痛む。
彼の言う『あの時』はあのことなのだろう。
別に、もういいのに。
萌は口の中でそう呟く。
むしろ、早く忘れたいから、放っておいて欲しいのだ。さもないと、胸の痛みがいつまでも消えてくれないから。
距離を取りたくてもがくけれど、萌が逃れようとすればするほど、一美の拘束は巧みになっていく。
「あの言葉は、多分、君を試してしまったんだ。君の口から、別れたくない、一緒にいたいという言葉を聞きたいと、無意識に望んでいたんだ。俺のわがままだったんだ。おれ自身がそのことを解かっていなかったから、余計に事態をこじらせた。俺が、悪かった」
一美が何に対して謝っているのか、何故謝っているのか、萌にはさっぱり解からない。
「あの、先生? 本当に、先生は悪くないんです。わたしの方が、おかしいんです」
困惑しきってそう言うと、一美は萌を捉えていた腕を解いた。代わりに、その両手のひらで彼女の頬を包み込む。そうして、煌々と照らす月明かりのもと、萌の目を覗き込んできた。
「君は全然おかしくない。別れようという言葉は取り消す。いや、最初から、本当に別れたいと思って言ったわけじゃなかった。家族は要らないという言葉も取り消す。俺は君とずっと一緒にいたい。それが家族になるということなら、君と家庭を作りたい」
萌はポカンと彼を見つめた。
一美は、いったい何を言っているのだろう。
彼が日本語を話しているとは思えなかった。まるで、違う国の言葉を話しているように感じられる。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているであろう萌の唇に、一美は小さく笑ってキスを一つ落とした。そして、また、彼女の目を見つめる。
「俺と結婚してくれ。ずっと、自分に家庭など作れないと思っていた。妻も、子どもも必要ないと。だが、俺の人生に君は必要だ。『俺の子ども』は要らないが、『俺と君の子ども』は欲しい」
いつの間にか萌の両の目から溢れ出していた涙を、一美の親指が優しく拭う。その触れ方に、また雫が零れ落ちた。
「俺は無神経だから、またいつか同じように君を傷付けるかもしれない。けどな、そんな時には怒ってくれたらいいんだ。笑ってごまかさなくていい。ちゃんと怒って泣いて、俺に君が何を考えているのかを解からせてくれ。どんな君でも、俺は疎んじたりしないから。……君の気持ちが理解できない方が、俺にはつらい」
そう言うと一美は萌の頬に添えていた両手を離して、また彼女の背中に腕を回した。
――今度はフワリと柔らかく、包み込むように。
萌は手を上げかけて、一度止める。
彼の言葉に頷いて、いいのだろうか……この手で彼にすがり付いても?
迷った末に決められなくて、彼の服の裾を握り締めた。
そして、頬を彼の胸に押し当てる。そこから響いてくる鼓動の心地良さは、忘れようとしてもできやしない。
萌も一美も、ただ黙って互いのカタチを感じ取っていた。
静かな時間が流れ、ふと、思い出したように一美が声を上げる。
「なあ?」
萌は首を反らして彼を見た。
「君が仕事を辞めたいというなら止めないが、向こうには帰ってくれよ? 何なら、俺のマンションに来てもいいんだから」
「え?」
「仕事、どうするか保留中なんだろう?」
「はい?」
彼が何を言っているのかさっぱり解からず、萌は、思い切り、キョトンとしてしまう。
「……違うのか?」
「違います。夏休み中です。師長さんが、健人君のことがあったし、少し早めに夏休みをくれたんです元々、日曜日には帰る予定でした」
「夏休み……」
一美は、何だか呆然としているように見える。そして……怒っている?
「先生?」
そっと呼びかけると、彼はため息と共に首を振った。
「いや、何でもない。忘れてくれ。君が帰ってくるなら、それでいい」
そう言うと、彼は首を傾けて顔を近づけてくる。
萌は顔を上げたまま、それに応えた。
二度、三度と、優しく――優しく、ついばむように。
触れ合う唇の心地良さに、萌の頬にはまた一粒の涙が零れ落ちていった。
ぼんやりと、何を見るでもなく夜空に視線を投げていた萌はは、微かな空気の揺れを感じて、施設の誰かが来たのかと、そちらに目を向ける。
そして。
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「岩崎先生……」
なんで、ここに。
そう続けようとしたけれど、その言葉は彼の唇の中に吸い込まれてしまう。
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(だめ……)
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体中の力が抜けて自分の脚では立てなくなった彼女を、ようやく唇を離してくれた一美がその力強い腕で抱き締める。つま先が浮くほどに持ち上げられ、頭の奥が痺れるような低い声で耳元に囁かれた。
「俺が悪かった。謝るから戻ってきてくれ」
唸るような、謝罪の言葉。
けれど、彼が何故そんな事を言うのか、萌には理解できない。
「先生は、何も謝るようなこと、してないじゃないですか」
切れ切れの息でようやくそれだけ言うと、いっそう強く抱きすくめられた。
一美のその腕には、萌の呼吸が止まってしまいそうなほどの力がこもっている。
硬い胸に押し付けられてとても苦しいのに、萌の心は、響いてくる彼の鼓動に安らぎを覚えてしまう。
「先生は、何も悪いことなんてしてません」
辛うじてそう言うと、こめかみに温かなキスを感じた。
「いいや、した。君を悲しませた」
「悲しんでなんていません」
「じゃあ、傷付けた」
声が、近い。
鼓膜をくすぐられているようで、萌は身をよじる。
そんなふうに囁かれていたら、彼の言うこと全部に頷いてしまいそうだった。
「傷付いてもいません。わたしは全然、なんとも思ってませんから。だから、放してください」
毅然とした態度で言いたいのに、懇願するような口調になってしまう。けれども、そんな萌のお願いに、一美の腕には更に力が込められた。
放してたまるかと言わんばかりに。
「いいや。俺は君の信頼を裏切って、傷付けて、悲しませた。君自身が俺を信じていると思っていなかったから、傷付けられたことに気付いていないだけだ」
「わたし……先生のこと、ちゃんと信頼してました……してますよ?」
ちゃんと、自覚だってしていた。
でも、裏切られただなんて、これっぽっちも思っていない。
一美の言うことは、萌にはさっぱり当て嵌まっていない。
もごもごと、頬を彼の胸に押し付けられてくぐもった声で答えた彼女に、彼は更に畳み掛ける。
「いいや、そんな表層の信頼じゃない。もっと、君の深いところにあった信頼だ。絶対に、損なってはいけない信頼の筈だったのに、あの時、俺はしくじった」
「あの時……」
パッと『その言葉』が脳裏によみがえって、萌の胸がツキリと痛む。
彼の言う『あの時』はあのことなのだろう。
別に、もういいのに。
萌は口の中でそう呟く。
むしろ、早く忘れたいから、放っておいて欲しいのだ。さもないと、胸の痛みがいつまでも消えてくれないから。
距離を取りたくてもがくけれど、萌が逃れようとすればするほど、一美の拘束は巧みになっていく。
「あの言葉は、多分、君を試してしまったんだ。君の口から、別れたくない、一緒にいたいという言葉を聞きたいと、無意識に望んでいたんだ。俺のわがままだったんだ。おれ自身がそのことを解かっていなかったから、余計に事態をこじらせた。俺が、悪かった」
一美が何に対して謝っているのか、何故謝っているのか、萌にはさっぱり解からない。
「あの、先生? 本当に、先生は悪くないんです。わたしの方が、おかしいんです」
困惑しきってそう言うと、一美は萌を捉えていた腕を解いた。代わりに、その両手のひらで彼女の頬を包み込む。そうして、煌々と照らす月明かりのもと、萌の目を覗き込んできた。
「君は全然おかしくない。別れようという言葉は取り消す。いや、最初から、本当に別れたいと思って言ったわけじゃなかった。家族は要らないという言葉も取り消す。俺は君とずっと一緒にいたい。それが家族になるということなら、君と家庭を作りたい」
萌はポカンと彼を見つめた。
一美は、いったい何を言っているのだろう。
彼が日本語を話しているとは思えなかった。まるで、違う国の言葉を話しているように感じられる。
鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしているであろう萌の唇に、一美は小さく笑ってキスを一つ落とした。そして、また、彼女の目を見つめる。
「俺と結婚してくれ。ずっと、自分に家庭など作れないと思っていた。妻も、子どもも必要ないと。だが、俺の人生に君は必要だ。『俺の子ども』は要らないが、『俺と君の子ども』は欲しい」
いつの間にか萌の両の目から溢れ出していた涙を、一美の親指が優しく拭う。その触れ方に、また雫が零れ落ちた。
「俺は無神経だから、またいつか同じように君を傷付けるかもしれない。けどな、そんな時には怒ってくれたらいいんだ。笑ってごまかさなくていい。ちゃんと怒って泣いて、俺に君が何を考えているのかを解からせてくれ。どんな君でも、俺は疎んじたりしないから。……君の気持ちが理解できない方が、俺にはつらい」
そう言うと一美は萌の頬に添えていた両手を離して、また彼女の背中に腕を回した。
――今度はフワリと柔らかく、包み込むように。
萌は手を上げかけて、一度止める。
彼の言葉に頷いて、いいのだろうか……この手で彼にすがり付いても?
迷った末に決められなくて、彼の服の裾を握り締めた。
そして、頬を彼の胸に押し当てる。そこから響いてくる鼓動の心地良さは、忘れようとしてもできやしない。
萌も一美も、ただ黙って互いのカタチを感じ取っていた。
静かな時間が流れ、ふと、思い出したように一美が声を上げる。
「なあ?」
萌は首を反らして彼を見た。
「君が仕事を辞めたいというなら止めないが、向こうには帰ってくれよ? 何なら、俺のマンションに来てもいいんだから」
「え?」
「仕事、どうするか保留中なんだろう?」
「はい?」
彼が何を言っているのかさっぱり解からず、萌は、思い切り、キョトンとしてしまう。
「……違うのか?」
「違います。夏休み中です。師長さんが、健人君のことがあったし、少し早めに夏休みをくれたんです元々、日曜日には帰る予定でした」
「夏休み……」
一美は、何だか呆然としているように見える。そして……怒っている?
「先生?」
そっと呼びかけると、彼はため息と共に首を振った。
「いや、何でもない。忘れてくれ。君が帰ってくるなら、それでいい」
そう言うと、彼は首を傾けて顔を近づけてくる。
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