42 / 61
邸宅の完成とトラブル対策
しおりを挟む
次の日の朝、親方から男爵邸が完成したので見に来るように連絡があったので、朝食を食べるとすぐに男爵邸に向かった。
道を進んでいくと壁に囲われたでかい家が見えてきた。壁の近くにいた親方に話かけた。
「親方なんですか、このデカさは。男爵邸ではなく公爵邸の規模ですよ」
「なんだ、ユリスならすぐに公爵ぐらいなるかと思ってな。それよりも庭が凄いんだ。入ってくれよ」
扉をくぐり中に入るとそこでは花の共演が行われていた。
「はぁ~ すごいですね。親方。端に植えられているのは桜ですか?」
「そうだ。懐かしいだろ」
「ええ、とても。前世での母上がとても好きな花のでしたから」
「そうだな」
「じゃあ、中を見てみるか」
「はい」
僕達は庭一面に咲いた花を見ながら、玄関までの道を歩いて行った。
扉を開けると玄関ホールは広々としていた。
「まず、1階にあるのが、お風呂、トイレ、遊戯場 ダンスホール、調理場、洗濯場、食堂、控室などだ」
「遊戯場には何があるんですか?」
「バーチャルゲーム、ビリヤード、チェス、囲碁、将棋、オセロ、スゴロク、ダーツ、カラオケなど娯楽系は一通り揃えておいた」
「わかりました」
「後ダンスホールは、多目的ホールとしても使えるからな。例えば、演劇などだ」
なるほど。これはさっそく演劇関係の人間を育てなくては。
「二階はプライベートルームだ。いろいろ機能をつけようかと思ったが、領地にいるほうが多いだろうと思ってやめだんだ」
「確かにここは、王都関係の人をもてなす際にしか使わないでしょうからね」
「だよな」
「そう言えばオルバさんはどうしたんですか?」
「完成したから祝い酒を飲んでくるとよ」
「なるほど。いつ領地に帰られますか?」
「明日の朝で頼む」
「わかりました」
「ユリスはこれからどうするんだ?」
「僕はこれから学校です」
「わはは。ユリスも災難だな。この時代の学校に行ったて得るものなんてないだろうに」
「全くです」
僕は親方に全面的に同意だ。
しかし行かないと、おじさんに迷惑がかかるんだよな。強制されるのは嫌いだが、不義理をするのはもっと嫌だからな。
「じゃユリス俺もオルバに合流するからまたな」
親方はそう言うと玄関をでていってしまった。
はぁ~しょうがない、まずは王城に転移するか。
僕は王城の自室に転移した。
準備をしていると、ドアがノックされた。
扉を開けるとそこには執事さんがいた
「ユリス様陛下がお呼びですので、付いてきていただけますか?」
陛下が? なんだろう?
「わかりました」
執事さんの後について執務室に入ると殿下も中にいた。
「陛下ユリス様をお連れしました」
「うむ、ご苦労、下がってくれ」
「かしこまりました」
執事さんはドアを開けて外に出ていった。
「ユリス君を呼んだのは、これを渡そうと思ってな」
そう言うと陛下はペンダントを渡してきた。
見た目はただのペンダントだ
「それはな王族の関係者であることを示しておる。下手な扱いをすれば即処刑じゃ」
「え!! なぜそんなものを僕に?」
「あの学校はおかしなことになっておっての。近々テコ入れをする予定なんじゃが、それまでのお守りじゃよ」
「あ、僕としてはそれを使って、シルビアやシルクに近づくアホをどうにかしてほしいかな」
「わかりました。ただ僕がやるとなると力技か裏からになりますがよろしいですか?」
「やはり裏の人材も抱えていたか」
「まぁ、それなりには」
「わかった。報告さえ上げてくれれば構わないよ」
「わかりました」
「ではユリス君準備に戻ってくれ。シルビア達はものすごく楽しみにしておるからの。頼むぞ」
「はい。お任せ下さい」
道を進んでいくと壁に囲われたでかい家が見えてきた。壁の近くにいた親方に話かけた。
「親方なんですか、このデカさは。男爵邸ではなく公爵邸の規模ですよ」
「なんだ、ユリスならすぐに公爵ぐらいなるかと思ってな。それよりも庭が凄いんだ。入ってくれよ」
扉をくぐり中に入るとそこでは花の共演が行われていた。
「はぁ~ すごいですね。親方。端に植えられているのは桜ですか?」
「そうだ。懐かしいだろ」
「ええ、とても。前世での母上がとても好きな花のでしたから」
「そうだな」
「じゃあ、中を見てみるか」
「はい」
僕達は庭一面に咲いた花を見ながら、玄関までの道を歩いて行った。
扉を開けると玄関ホールは広々としていた。
「まず、1階にあるのが、お風呂、トイレ、遊戯場 ダンスホール、調理場、洗濯場、食堂、控室などだ」
「遊戯場には何があるんですか?」
「バーチャルゲーム、ビリヤード、チェス、囲碁、将棋、オセロ、スゴロク、ダーツ、カラオケなど娯楽系は一通り揃えておいた」
「わかりました」
「後ダンスホールは、多目的ホールとしても使えるからな。例えば、演劇などだ」
なるほど。これはさっそく演劇関係の人間を育てなくては。
「二階はプライベートルームだ。いろいろ機能をつけようかと思ったが、領地にいるほうが多いだろうと思ってやめだんだ」
「確かにここは、王都関係の人をもてなす際にしか使わないでしょうからね」
「だよな」
「そう言えばオルバさんはどうしたんですか?」
「完成したから祝い酒を飲んでくるとよ」
「なるほど。いつ領地に帰られますか?」
「明日の朝で頼む」
「わかりました」
「ユリスはこれからどうするんだ?」
「僕はこれから学校です」
「わはは。ユリスも災難だな。この時代の学校に行ったて得るものなんてないだろうに」
「全くです」
僕は親方に全面的に同意だ。
しかし行かないと、おじさんに迷惑がかかるんだよな。強制されるのは嫌いだが、不義理をするのはもっと嫌だからな。
「じゃユリス俺もオルバに合流するからまたな」
親方はそう言うと玄関をでていってしまった。
はぁ~しょうがない、まずは王城に転移するか。
僕は王城の自室に転移した。
準備をしていると、ドアがノックされた。
扉を開けるとそこには執事さんがいた
「ユリス様陛下がお呼びですので、付いてきていただけますか?」
陛下が? なんだろう?
「わかりました」
執事さんの後について執務室に入ると殿下も中にいた。
「陛下ユリス様をお連れしました」
「うむ、ご苦労、下がってくれ」
「かしこまりました」
執事さんはドアを開けて外に出ていった。
「ユリス君を呼んだのは、これを渡そうと思ってな」
そう言うと陛下はペンダントを渡してきた。
見た目はただのペンダントだ
「それはな王族の関係者であることを示しておる。下手な扱いをすれば即処刑じゃ」
「え!! なぜそんなものを僕に?」
「あの学校はおかしなことになっておっての。近々テコ入れをする予定なんじゃが、それまでのお守りじゃよ」
「あ、僕としてはそれを使って、シルビアやシルクに近づくアホをどうにかしてほしいかな」
「わかりました。ただ僕がやるとなると力技か裏からになりますがよろしいですか?」
「やはり裏の人材も抱えていたか」
「まぁ、それなりには」
「わかった。報告さえ上げてくれれば構わないよ」
「わかりました」
「ではユリス君準備に戻ってくれ。シルビア達はものすごく楽しみにしておるからの。頼むぞ」
「はい。お任せ下さい」
7
お気に入りに追加
1,057
あなたにおすすめの小説
その花の名前は
青波鳩子
恋愛
公爵令嬢デルフィーナはロルダン王太子殿下の婚約者だが、ロルダンには他に大切にしている令嬢がいる。
このまま信頼関係の無い『結婚』に進めば、生涯搾取され続ける人生になるとデルフィーナは危惧する。
デルフィーナはお妃教育を終えると選べる、この婚約を無かったものにする『王妃の秘薬』を所望することにした。
王妃が調合したその薬を婚約者が飲むと、王太子と魂が入れ替わり王太子の身体に入った婚約者は三日の眠りにつく。
目を覚ませば互いの魂は元の身体に戻り、婚約者はすべての記憶を失っているという。
王妃は婚約者令嬢に新たな身分を与え、婚約は無かったものになる。
亡き母の友人である王妃殿下が用意してくれる人生に希望を見出したい。
それほどロルダン殿下に絶望を抱いていた。
デルフィーナはそれまで生きてきたすべての記憶をチップに替えて、
オールチップをまだ見ぬ未来に置こうと決めた──。
----------------------------------------------------------
9月22日、HOTランキング1位、恋愛ジャンルランキング3位になっていました!
たくさんの方々にお読みいただき、またエールやブックマーク、しおりなど
とても嬉しいです、ありがとうございます!
---------------------------------------------------
*約7万字で完結しています
*荒唐無稽な世界観で書いていますので、ふんわりお読みいただけるとありがたいです
*「小説家になろう」にも投稿しています
*最初の二話は初日に同時に投稿し、後は毎日7時と19時に投稿します
*「エピローグ」の次に「最終話」がありその後に4つの「番外編」があります。「番外編」は4人の人物の自分語りです。
*「番外編」の後に、最後の1話があります。それを以って本当の完結となります。
(「番外編」4話分と、最後の1話は同日同時間に予約投稿済みです)
離婚して、公爵夫人になりました。
杉本凪咲
恋愛
夫の浮気を発見した私は彼を問い詰める。
だが、浮気を認めた夫は、子供の親権だけは譲らないと私に叫んだ。
権力を盾に脅され、渋々条件をのむ私。
失意の中実家に帰るが、公爵家から縁談が舞い込んできて……
妹にすべてを奪われましたが、最愛の人を見つけました
桜月雪兎
恋愛
リーシェン・ルージュは父親に無視され、母親に虐待を受け、一歳しか変わらない妹サーシャにも蔑まされる生活をしていた。
その為、リーシェンは諦め癖と周りを信じず、頼らない癖が付いてしまっていた。
そんなある日、サーシャに婚約者であるグレンタス王国の王太子アーノルド・グレンタスを奪われた。
その結果としてリーシェンは『国外追放』を受けた。
名目は他国に嫁ぐというものだったが、相手の国は決して仲が良好とは言えない隣国オリフィア皇国としか決まっていなかった。
リーシェンがオリフィアに着くと、一応の歓迎会が開かれ、そこでオリフィア皇国皇太子ユリウス・オリフィアに見初められた。
これは自らの境遇故に人を信じることが出来ない令嬢が溺愛され、少しずつ心を癒し、開かれ、人らしくなっていく。
そして、本人の預かり知らないところで貶めた者たちが『ざまぁ』をされるお話。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
君は僕がいなくても大丈夫だろう……、ってそんなの当たり前じゃないかしら。
紗綺
恋愛
全力で支えると決めた相手に君は僕がいなくても大丈夫だろうとか言われました。
そんなの――、当たり前じゃないかしら?
彼を支えると誓って1年ほど。
別れを切り出された。
他の人を愛してしまったと。
気づいていたわ。
私が片づけをしなくても、部屋に埃が溜まることは無くなって。
他の人の気配がし始めた家に彼が好むハーブの香りをまとう人。
私の誓いが負担になっていたときに心を支えてくれた人を愛したという。
確かに私はあなたがいなくても大丈夫よ。
けれど、支えたい想いは本当だったわ――。
一人で立てる強いヒロインの失恋とその後の幸せの話。
◆本編 6話
◆番外編 1話
※浮気した元婚約者もそれなりに幸せになります
※番外編は元婚約者視点です
溺愛なんてお断りです!~弱気な令嬢が婚約を断ったら王子様が溺愛してくるようになった~
山夜みい
恋愛
「お前みたいなブサイクに女としての価値はない」
弱気なライラは婚約者に浮気されて婚約破棄を告げられる。
根暗女、図書館の虫、魔法オタク……
さまざまな言葉で罵倒されたライラは男性不信に陥っていた。
もう男なんて信じない。貴族なんて懲り懲りだ。
そう思っていたのに、王子の婚約を断ってから人生が一変する。
「僕の目には君しか映らない。婚約してくれないか?」
「お断りします!?」
王子は何故か子爵領まで来てライラに求婚を始めたのだ。
しかも、ライラの傍に居たいがために隣に住み着く始末。
リュカ・ウル・ルドヴィナ。
冷酷王子、氷焔の微笑、人でなし、数々の悪名を持つはずなのに、ライラにだけはぐいぐい来て噂とかけ離れた姿を見せる。
「どうしてそんなに私が好きなんですか?」
「君が僕を見てくれたから」
ありのままの好きだと告げるリュカにライラは徐々に心を許し始める。
そうすると、だんだん彼女の真価も現れ始めて……
「こんな魔法陣を見たのは初めてだ」
「君が何者であろうと、僕が守ってみせる」
ライラの真価に気付いたリュカは彼女を守ろうと動き出す。
古代魔法を狙う邪教集団、ライラを取り戻そうとする婚約者。
弱気な令嬢を取り巻くロマンス劇が、今始まろうとしていた。
【完結】殿下が倹約に目覚めて婚約破棄されました〜結婚するなら素朴な平民の娘に限る?では、王室に貸した国家予算の八割は回収しますので
冬月光輝
恋愛
大資産家であるバーミリオン公爵家の令嬢、ルージア・バーミリオンは突然、王国の皇太子マークスに婚約破棄される。
「前から思ってたんだけど、君って贅沢だよね?」
贅沢に溺れる者は国を滅ぼすと何かの本で読んだマークスは高級品で身を固めているルージアを王室に害をもたらすとして、実家ごと追放しようと目論む。
しかし、マークスは知らない。
バーミリオン公爵家が既に王室を遥かに上回る財を築いて、国家予算の八割を貸しつけていることを。
「平民の娘は素朴でいい。どの娘も純な感じがして良かったなぁ」
王子という立場が絶対だと思い込んでいるマークスは浮気を堂々と告白し、ルージアの父親であるバーミリオン公爵は激怒した。
「爵位を捨てて別の国に出ていきますから、借金だけは返してもらいますぞ」
マークスは大好きな節約を強いられることになる――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる