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王族の来訪
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ラックたちが来て数十日がたった。僕はラック達のことが気になり家を訪ねた。ドアをノックするとライラが出てきて出迎えてくれた。
「あら、ユリスどうしたの?」
「困り事や、心配事がないか聞きに来たんだよ」
「そうなんだ。ありがとう。でも今の所大丈夫かな。私も皆も学校を楽しみにしてるんだから。小さい子達なんて初日帰ってきたらだれだれちゃん(くん)とお友達になったて楽しそうに話してくれたんだよ」
そうなんだ。これなら大丈夫そうかな
「わかった。もし何かあれば言ってね」
「うん。わかった」
「じゃあね」
僕はライラと別れると散歩がてら元の村まで行って見ることにした。村につくと前日の雨でぬかるんでいる地面に車輪を取られている馬車をみつけ、紋章を見るとなんと王家の紋章だった。
「王家の馬車だとお見受けしますが、手伝いは必要ですか?」
立派な鎧をまとったダンディーなおじさんに話しかけた。
「手伝いはいらんが名を教えてくれ」
「はい。アベル フォン ガリウス が子ユリス フォン ガリウスでございます」
「何ガリウス家の子息か。ちょうどいい、ガリウス男爵領住民はどうした?」
「新しく作った街に移住しております」
「何!! 新しく作っただと、そんなバカな街を作る金などあるはずはないのに」
あはは、僕の家が貧乏だってこと知ってるのね
「何をそんな大声をだしているんだ? 隊長」
「は、申し訳ありません。皇太子殿下。ガリウス男爵の子息を名乗る者を見つけまして、話を聞いた所新しい街に移りすんだと言われまして」
「何!! 新しい街を作っただと!! そんなバカな」
おいおい家の貧乏ぶりはどこまで有名なんだ?
皇太子殿下は金髪で瞳の色は透き通るようなブルーのイケメンだ。
「子息が言っているのですから、嘘と言うわけではないでしょうしいかがなさいますか?」
「偵察に出した者を帰還させて、馬車を動かせるようにせよ。その後少年の案内で街を目指す」
「は、かしこまりました」
というと隊長は近くの兵士に指示を出していた。しばらくすると兵士が集まってきて馬車を押すもかなり深くハマったようで全く効果がない様子だ。
これは僕も手伝ったほうがいいと思い、王家の力で身体能力をアップして馬車を押してみた。するとぬかるみから馬車は抜け出すことができた。 特訓の成果が出たな
皆僕を見て驚き唖然としていたが隊長の声で正気に戻った。
「すごいな。少年、何かスキルを使ったのかい?」
「はい。でも詳細は秘密です」
「まぁ、スキルを秘密にするのは普通だからな。構わんさ」
「隊長どうかしたのか?」
皇太子殿下が馬車から降りてきた
「殿下!! 勝手に馬車を降りられては困ります」
「すまん、すまん、隊長がなにやら驚いてる様子だったから気になってな」
「あ、そのことですか」
隊長は先の僕との会話を殿下に説明した。
「なるほどな。隊長が驚くのも無理はない。そうだ。少年、私と一緒の馬車に乗りなさい」
「殿下、危険では?」
「何、この子に殺す気があるならもう殺されてるよ。さぁ乗った乗った」
隊長を見ると頷かれたため殿下と同じ馬車に乗ることになった。
僕は馬車に乗り込むと殿下に指示された場所に座った。
「馬車をだしてくれ」
殿下の命令で馬車が動き出した。
「さて、じゃまず自己紹介といくかな。まず僕は皇太子のジル フォン トリアだ。年はニ五だ」
「次は私ですね。私は皇太子妃のマリア フォン トリアよ。年齢は秘密よ。そして貴方の左側に座ってる女の子と私の膝上にいる女の子の母親でもあるわ」
「お母様の次だから私ね。私はシルビア フォン トリア 五歳よ。そして貴方の右側にいるのが」
「待ってシルビアちゃん。私自分の自己紹介くらい自分でできるわ。私はシルク フォン ラズベリート 五歳 公爵家の人間です」
なるほど、僕の家なんかその気になれば簡単に吹き飛ばせる人たちなわけね。気をつけよ
「あら、ようやく起きたわね。お寝坊さん。あ、このこを紹介してなかったわね。この子はシア フォン トリアよ」
「これで皆の紹介が終わったから次は、君の紹介をしてくれないか?」
「わかりました。僕はユリス フォン ガリウス 五歳です」
「同い年ですわ」
「本当です」
その後同い年と言うことで盛り上がっている中ふとシアちゃんを見ると顔色が悪かった。
「すいません。シアちゃん顔色が悪くありませんか?」
「え?! 本当だわ!! 熱もあるじゃない!!!シア、シア しっかりして」
その時丁度領の入り口に着いたので馬車の扉を開けると、近くにいた兵士を呼んだ。
「これはユリス様、この馬車王家の馬車だと思うのですが、お通してよろしいでしょうか」
「構わない。それよりも急病人だ。薬学の先生を領主館に呼んでくれ。あ、後パリスもだ。急ぎで頼む」
「かしこまりました」
そう言うと兵士は魔導電話で学校に連絡を入れていた
僕が馬車に戻ると、皆驚いた顔をしていた。
「どうかしました?」
「兵士が使っていたのは魔道具かい? なぜ君は五歳であれだけスムーズに指示が出せるんだい?」
「そうですよ。まぁ、いいじゃないですか。とにかく急いで領主館に向かいましょう」
「わかった」
馬車は動き出し街にかかる橋を渡ると住宅街をぬけて領主館に到着した。僕は急いで馬車を降りるとりりを呼んで殿下達の相手を頼むと客室の準備に向かった。ベットなどを購入して準備を終えると皆が集まっているリビングに向かった。
「お待たせしました。部屋の準備が終わったので、そちらにシアちゃんを寝かせて下さい」
「ごめんなさいね。助かるわ」
「りり、案内を頼むよ。部屋は階段のすぐ近くの所だから」
「わかりました」
殿下達には適当にくつろいでもらって僕は父上と母上を呼びに行った。執務室に行くと予想通り父上と母上は書類仕事をしてた。
「ユリスいきなり入ってきてどおしたの?」
「はい。ただいま当家のリビングに皇太子殿下とご家族、ラズベリー公爵の娘さんがこられてるのですぐにリビングに来て下さい」
「なんですで!!」
「なんだって!!」
「すぐに行くわ」
と言うと二人ともすぐにリビングに向かって行った。
「殿下お出迎えもせず申し訳ありません」
「いや、いきなり来た私が悪いのだ。申し訳ない」
「いえ、とんでもありません。こんな田舎で大したおもてなしはできませんが、ゆっくりとおくつろぎ下さい」
「ありがとう。そう言ってくれると助かるよ」
そんな、話をしていると皇太子妃の案内を終えたりりがパリス達を連れて戻って来た。
「りりすまないがルイ先生をシアちゃんがいる部屋まで案内してくれるか?」
「かしこまりました」
「ユリス様お呼びと聞きましたが」
「パリス。いきなり呼び出してすまない。今日は皇太子殿下達が泊まるので城の周りの警備を厳重にしてほしいんだ」
「なるほど。かしこまりました。すぐに対応いたします。あ、ユリス様、オルバがシステムができたので起動させる許可がほしいと言ってましたよ」
「なるほど。わかった。オルバには明日話を聞きに行くと伝えておいてくれ。後、セバスにメイドを数人寄越すように伝えてくれるか?」
「かしこまりました。では失礼します」
「なぁ、アベルお前の息子は本当に五歳か? シルビアとシルクの顔を見てみろ。あれは惚れてるぞ」
「あはは、、、」
外野が何か言ってるが無視無視。指示を出し終えソファーに座り、くつろいでいると僕の両端にシルビアとシルクが座ってきた。
「ね、ユリス君はいつも先みたいに指示を出してるの?」
「いつもと言うわけではないけど必要があればね」
「かっこいいです」
シルクに褒めらてしまった。同い年の女の子に褒められるのは嬉しいな。
「ちょっとユリス君、何ニヤついてるのよ」
「痛」
シルビアに腕をつねられてしまった。
そんなことをしているとルイ先生が戻ってきた。
「先生どうでした?」
「単なる風邪じゃな。薬を飲ませたからもう心配ない」
そう聞くと殿下は安堵の表情を浮かべていた。
「あ、ユリス、薬かなりいいの使ってそれ、ばれたから後よろしくの」
「え!? ちょっといくつの使ったんですか? 」
「レベル五じゃ」
「なぜ風邪でそんな高レベルのを使ったんですか!!」
「すまん。低級のを丁度きらしててな。それしかなかったんじゃ」
「ハァ、わかりました。後はコチラで処理しておくので、先生はお帰り下さい」
「ホホホ、すまんの」
と言って先生は帰って行った。
さぁて面倒くさいのが残ってるんだよな。先から殿下がしきりにこちらを見てるし
「どうかしましたか? 殿下」
「実は護衛の兵士から報告があってね。シアに使われたポーションがレベル五だと報告が来てるのだがどうゆうことかな? レベル五はかなり希少なはずだけど?」
「あ~実はうちの領地では材料は手に入るので作れるんですよね」
「なに!! それは本当か? 本当ならいくつか売ってもらえないだろうか?」
「構いませんよ。りりすまないが倉庫からレベル五のポーションを持ってきてくれないか?」
「かしこまりました」
「後、兵士に材料採取の許可をもらえないかな?」
「父上構いませんか?」
「私は構わないよ」
「わかりました。取りすぎないよう注意して採取してくださるなら許可を出します」
「わかった。徹底させよう」
りりが戻ってきた。
「ユリス様、一応五本お持ちしましたけど?」
「ありがとう。りり。テーブルの上に置いてくれ」
「かしこまりました」
「一応確認させてもらってもいいかい?」
「構いませんよ」
殿下は近くにいた兵士を呼ぶとポーションを鑑定させていた
「殿下全部本物に間違いありません」
「わかった。ありがとう。下がってくれ」
「は!」
兵士は元の位置に戻って行った。
「ユリス君これをいくらで売ってくれる?」
「金貨三枚でどうでしょうか?」
「なに!! そんなに安くていいのか?」
「はい。また作ればいいだけのことですから。それに殿下とはいい関係を築きたいので」
「なるほど。わかった。そうゆうことなら、その値段で頂く」
そうゆうと殿下は兵士にお金を取りに行かせ、金貨三枚支払ってくれた。
それから少しすると応援のメイドも来てくれていろいろと準備やお茶出しなどを手伝ってくれた
「ユリス君、メイドのレベルがものすごく高くないかい?」
「そうですか?」
「そうだよ。所作がとても美しいからね。それにお茶もおいしいし、ユリス君何人か王都に連れて帰ってはだめかい?」
「本人が了解すれば構いませんよ」
「本当かい?! ありがとう。さっそく説得してみるよ。」
「あ、この子達は秘書もできるので賃金に反映させてあげて下さい」
「え? 秘書もできるの? こりゃあ気合入れて説得しなきゃな」
殿下はさそっそく説得を始めていた。その後は温泉に入りその頃になるとシアちゃんも回復したので皆で夕食を食べて就寝した。
「あら、ユリスどうしたの?」
「困り事や、心配事がないか聞きに来たんだよ」
「そうなんだ。ありがとう。でも今の所大丈夫かな。私も皆も学校を楽しみにしてるんだから。小さい子達なんて初日帰ってきたらだれだれちゃん(くん)とお友達になったて楽しそうに話してくれたんだよ」
そうなんだ。これなら大丈夫そうかな
「わかった。もし何かあれば言ってね」
「うん。わかった」
「じゃあね」
僕はライラと別れると散歩がてら元の村まで行って見ることにした。村につくと前日の雨でぬかるんでいる地面に車輪を取られている馬車をみつけ、紋章を見るとなんと王家の紋章だった。
「王家の馬車だとお見受けしますが、手伝いは必要ですか?」
立派な鎧をまとったダンディーなおじさんに話しかけた。
「手伝いはいらんが名を教えてくれ」
「はい。アベル フォン ガリウス が子ユリス フォン ガリウスでございます」
「何ガリウス家の子息か。ちょうどいい、ガリウス男爵領住民はどうした?」
「新しく作った街に移住しております」
「何!! 新しく作っただと、そんなバカな街を作る金などあるはずはないのに」
あはは、僕の家が貧乏だってこと知ってるのね
「何をそんな大声をだしているんだ? 隊長」
「は、申し訳ありません。皇太子殿下。ガリウス男爵の子息を名乗る者を見つけまして、話を聞いた所新しい街に移りすんだと言われまして」
「何!! 新しい街を作っただと!! そんなバカな」
おいおい家の貧乏ぶりはどこまで有名なんだ?
皇太子殿下は金髪で瞳の色は透き通るようなブルーのイケメンだ。
「子息が言っているのですから、嘘と言うわけではないでしょうしいかがなさいますか?」
「偵察に出した者を帰還させて、馬車を動かせるようにせよ。その後少年の案内で街を目指す」
「は、かしこまりました」
というと隊長は近くの兵士に指示を出していた。しばらくすると兵士が集まってきて馬車を押すもかなり深くハマったようで全く効果がない様子だ。
これは僕も手伝ったほうがいいと思い、王家の力で身体能力をアップして馬車を押してみた。するとぬかるみから馬車は抜け出すことができた。 特訓の成果が出たな
皆僕を見て驚き唖然としていたが隊長の声で正気に戻った。
「すごいな。少年、何かスキルを使ったのかい?」
「はい。でも詳細は秘密です」
「まぁ、スキルを秘密にするのは普通だからな。構わんさ」
「隊長どうかしたのか?」
皇太子殿下が馬車から降りてきた
「殿下!! 勝手に馬車を降りられては困ります」
「すまん、すまん、隊長がなにやら驚いてる様子だったから気になってな」
「あ、そのことですか」
隊長は先の僕との会話を殿下に説明した。
「なるほどな。隊長が驚くのも無理はない。そうだ。少年、私と一緒の馬車に乗りなさい」
「殿下、危険では?」
「何、この子に殺す気があるならもう殺されてるよ。さぁ乗った乗った」
隊長を見ると頷かれたため殿下と同じ馬車に乗ることになった。
僕は馬車に乗り込むと殿下に指示された場所に座った。
「馬車をだしてくれ」
殿下の命令で馬車が動き出した。
「さて、じゃまず自己紹介といくかな。まず僕は皇太子のジル フォン トリアだ。年はニ五だ」
「次は私ですね。私は皇太子妃のマリア フォン トリアよ。年齢は秘密よ。そして貴方の左側に座ってる女の子と私の膝上にいる女の子の母親でもあるわ」
「お母様の次だから私ね。私はシルビア フォン トリア 五歳よ。そして貴方の右側にいるのが」
「待ってシルビアちゃん。私自分の自己紹介くらい自分でできるわ。私はシルク フォン ラズベリート 五歳 公爵家の人間です」
なるほど、僕の家なんかその気になれば簡単に吹き飛ばせる人たちなわけね。気をつけよ
「あら、ようやく起きたわね。お寝坊さん。あ、このこを紹介してなかったわね。この子はシア フォン トリアよ」
「これで皆の紹介が終わったから次は、君の紹介をしてくれないか?」
「わかりました。僕はユリス フォン ガリウス 五歳です」
「同い年ですわ」
「本当です」
その後同い年と言うことで盛り上がっている中ふとシアちゃんを見ると顔色が悪かった。
「すいません。シアちゃん顔色が悪くありませんか?」
「え?! 本当だわ!! 熱もあるじゃない!!!シア、シア しっかりして」
その時丁度領の入り口に着いたので馬車の扉を開けると、近くにいた兵士を呼んだ。
「これはユリス様、この馬車王家の馬車だと思うのですが、お通してよろしいでしょうか」
「構わない。それよりも急病人だ。薬学の先生を領主館に呼んでくれ。あ、後パリスもだ。急ぎで頼む」
「かしこまりました」
そう言うと兵士は魔導電話で学校に連絡を入れていた
僕が馬車に戻ると、皆驚いた顔をしていた。
「どうかしました?」
「兵士が使っていたのは魔道具かい? なぜ君は五歳であれだけスムーズに指示が出せるんだい?」
「そうですよ。まぁ、いいじゃないですか。とにかく急いで領主館に向かいましょう」
「わかった」
馬車は動き出し街にかかる橋を渡ると住宅街をぬけて領主館に到着した。僕は急いで馬車を降りるとりりを呼んで殿下達の相手を頼むと客室の準備に向かった。ベットなどを購入して準備を終えると皆が集まっているリビングに向かった。
「お待たせしました。部屋の準備が終わったので、そちらにシアちゃんを寝かせて下さい」
「ごめんなさいね。助かるわ」
「りり、案内を頼むよ。部屋は階段のすぐ近くの所だから」
「わかりました」
殿下達には適当にくつろいでもらって僕は父上と母上を呼びに行った。執務室に行くと予想通り父上と母上は書類仕事をしてた。
「ユリスいきなり入ってきてどおしたの?」
「はい。ただいま当家のリビングに皇太子殿下とご家族、ラズベリー公爵の娘さんがこられてるのですぐにリビングに来て下さい」
「なんですで!!」
「なんだって!!」
「すぐに行くわ」
と言うと二人ともすぐにリビングに向かって行った。
「殿下お出迎えもせず申し訳ありません」
「いや、いきなり来た私が悪いのだ。申し訳ない」
「いえ、とんでもありません。こんな田舎で大したおもてなしはできませんが、ゆっくりとおくつろぎ下さい」
「ありがとう。そう言ってくれると助かるよ」
そんな、話をしていると皇太子妃の案内を終えたりりがパリス達を連れて戻って来た。
「りりすまないがルイ先生をシアちゃんがいる部屋まで案内してくれるか?」
「かしこまりました」
「ユリス様お呼びと聞きましたが」
「パリス。いきなり呼び出してすまない。今日は皇太子殿下達が泊まるので城の周りの警備を厳重にしてほしいんだ」
「なるほど。かしこまりました。すぐに対応いたします。あ、ユリス様、オルバがシステムができたので起動させる許可がほしいと言ってましたよ」
「なるほど。わかった。オルバには明日話を聞きに行くと伝えておいてくれ。後、セバスにメイドを数人寄越すように伝えてくれるか?」
「かしこまりました。では失礼します」
「なぁ、アベルお前の息子は本当に五歳か? シルビアとシルクの顔を見てみろ。あれは惚れてるぞ」
「あはは、、、」
外野が何か言ってるが無視無視。指示を出し終えソファーに座り、くつろいでいると僕の両端にシルビアとシルクが座ってきた。
「ね、ユリス君はいつも先みたいに指示を出してるの?」
「いつもと言うわけではないけど必要があればね」
「かっこいいです」
シルクに褒めらてしまった。同い年の女の子に褒められるのは嬉しいな。
「ちょっとユリス君、何ニヤついてるのよ」
「痛」
シルビアに腕をつねられてしまった。
そんなことをしているとルイ先生が戻ってきた。
「先生どうでした?」
「単なる風邪じゃな。薬を飲ませたからもう心配ない」
そう聞くと殿下は安堵の表情を浮かべていた。
「あ、ユリス、薬かなりいいの使ってそれ、ばれたから後よろしくの」
「え!? ちょっといくつの使ったんですか? 」
「レベル五じゃ」
「なぜ風邪でそんな高レベルのを使ったんですか!!」
「すまん。低級のを丁度きらしててな。それしかなかったんじゃ」
「ハァ、わかりました。後はコチラで処理しておくので、先生はお帰り下さい」
「ホホホ、すまんの」
と言って先生は帰って行った。
さぁて面倒くさいのが残ってるんだよな。先から殿下がしきりにこちらを見てるし
「どうかしましたか? 殿下」
「実は護衛の兵士から報告があってね。シアに使われたポーションがレベル五だと報告が来てるのだがどうゆうことかな? レベル五はかなり希少なはずだけど?」
「あ~実はうちの領地では材料は手に入るので作れるんですよね」
「なに!! それは本当か? 本当ならいくつか売ってもらえないだろうか?」
「構いませんよ。りりすまないが倉庫からレベル五のポーションを持ってきてくれないか?」
「かしこまりました」
「後、兵士に材料採取の許可をもらえないかな?」
「父上構いませんか?」
「私は構わないよ」
「わかりました。取りすぎないよう注意して採取してくださるなら許可を出します」
「わかった。徹底させよう」
りりが戻ってきた。
「ユリス様、一応五本お持ちしましたけど?」
「ありがとう。りり。テーブルの上に置いてくれ」
「かしこまりました」
「一応確認させてもらってもいいかい?」
「構いませんよ」
殿下は近くにいた兵士を呼ぶとポーションを鑑定させていた
「殿下全部本物に間違いありません」
「わかった。ありがとう。下がってくれ」
「は!」
兵士は元の位置に戻って行った。
「ユリス君これをいくらで売ってくれる?」
「金貨三枚でどうでしょうか?」
「なに!! そんなに安くていいのか?」
「はい。また作ればいいだけのことですから。それに殿下とはいい関係を築きたいので」
「なるほど。わかった。そうゆうことなら、その値段で頂く」
そうゆうと殿下は兵士にお金を取りに行かせ、金貨三枚支払ってくれた。
それから少しすると応援のメイドも来てくれていろいろと準備やお茶出しなどを手伝ってくれた
「ユリス君、メイドのレベルがものすごく高くないかい?」
「そうですか?」
「そうだよ。所作がとても美しいからね。それにお茶もおいしいし、ユリス君何人か王都に連れて帰ってはだめかい?」
「本人が了解すれば構いませんよ」
「本当かい?! ありがとう。さっそく説得してみるよ。」
「あ、この子達は秘書もできるので賃金に反映させてあげて下さい」
「え? 秘書もできるの? こりゃあ気合入れて説得しなきゃな」
殿下はさそっそく説得を始めていた。その後は温泉に入りその頃になるとシアちゃんも回復したので皆で夕食を食べて就寝した。
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