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ユリス内政の下準備をする

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次の日の朝



  起きて食堂に行き母上達の作った料理を食べていると、母上達の上機嫌ぶりが目についた。



「ユリス貴方の言った通りにしたら、髪も肌も見違えるようによくなったわ。ありがとう」



  母上にお礼を言われると、続いて姉さんとりりにもお礼を言われた。なるほど。それで機嫌がよかったのか。納得だ。食いやすみをしていると呼び鈴がなり、りりが見に行った。少し経つとりりが戻ってきて、村長が今後のことで僕と父上に用があると言っていると言われたので談話室に通すようにりりに伝え、僕達も談話室に向かった。



  談話室に着きドアを開けると村長はもう着いていた。



「お呼びたてしてしまって申し訳ありません」



「いや、よい。で村長今後のことについて話があるそうだが?」



「はい。今朝早く村人が次々に私の家を訪ねてきまして、この住居が気に入ったから領主様と、一時的ではなく永住できないか交渉してほしいと言われまして」



「ふむ、なるほどな。私は構わんが計画の中心であるユリスはどうなのだ?」



「僕も構いませんよ。住めばこんな意見も出るだろうと思ってましたから」



「ふむ、では永住と言う方向でいくから、村の方はたのむぞ。村長」



「かしこまりました」



  村長は肩の荷が降りたといった感じで帰って行った。食堂にもどると母上に話かけられた。



「ユリス。化粧品てどうしたらいいのかしら?」



  おいおいそれを男の僕に聞くか? ま、使ったことはないんだし無理ないか。



「それならネイア姉さんに聞けばいいよ」



  と言うと丁度おちびちゃんずを食堂まで迎えに来ていた、レイア姉さんに頼みに向かっていった。父上がいたので今後の話をするため話しかけた。



「父上このあとの領政について相談したいのですが?」



「ふむ。おまえは普通の五歳児ではないのだから、自分の好きなようにやってみろ。ただし報告書は上げてもらうがな」



 やった!!父上公認でやりたいほうだいできるぞ。僕が黒い笑みを浮かべていると、父上は心配そうな表情をしていた! 父上から一部権力移譲を受けた僕はまずパリスの所に向かった。



「パリス」



パリスは振り返り僕に気付くとこちらに歩いてきた。



「ユリス様はなにか御用ですか?」



「ここに正式に永住することになったから騎士団と衛兵 諜報部隊と、特殊部隊を正式に立ち上げようかと思ってな」



「なるほど。わかりました。ですが、捜査能力は皆鍛えてますのでわざわざ、衛兵を作ることはないかと」



「わかった。ならパリス、衛兵はなしで組織を作ってもらっていいか? 後パリスを総隊長に任命するから権限の範囲内で好きにしていいよ。あ、でも報告書は頂戴ね。父上に渡さないと行けないから。」



「は、謹んで拝命します。ですがユリス様が勝手に決めてよろしいのですか?」



「うん。大丈夫だよ。父上から好きにやれと言われたからね」



「そうですか。わかりました。誠心誠意務めさせていただきます。では私はさっそく組織編成の作業に着手します」



  そう言うと訓練生達の所に戻っていった。セバスの所に向かうため訓練場を出て廊下を歩いていると前からくるジャックに呼び止められた。



「お、ユリス!! 丁度いいとこに、これから少し時間をもらえないか?」



「少しならいいですよ」



「よし!!なら、付いてきてくれ」



ジャックの言葉に従いついていくと、会議室につき、中に入ると大勢の人が席に座っていた



「ユリス!!」



「エル!!」



  なんでここにエルがいるんだ?



「実は今から生産科全てと商業科合同による初めての相談会をやる所なんだ」



「なんの相談会なの?」



「生産科と商業科合同で店をやれないかて話さ。要するにこの前話した話に商業科を巻き込んだ形だな」



「なるほどね。それで僕の許可がほしいと?」



「そうゆうこと。なぁなんとか頼むよ」



「お願いユリス」



「「「お願いします。若」」」



「わかりました。許可しましょう」



「本当か!? ユリス。ありがとう!!」



「ユリスありがとう!!」



「「「若ありがとうございます」」」



「うん。お店も好きな所を使っていいからね。あ、でもバランスは考えてね」



「わかった。先生達共相談して最高の商店街にするよ」



「後、明日の朝カイコ養成のための人を校舎入り口に向かわせるから誰か案内と説明をお願いできないかな?」



「わかった。なら俺が行くよ」



「じゃあ、ジャック頼むね。あ、いい忘れたけど将来的には拡張して大商業エリアにするから頑張ってね」



「「「え~!!!」」」



最後に爆弾をおとした僕は街にどんな魔道具をつけたのか気になり、オルバさんの部屋に向かった。



 コンコン、扉をノックするとオルバさんが出てきてくれた。



「おぅ。坊主か、どうした?」



「街にどんな魔道具をつけたか気になりまして」



「なるほどな。部屋散らかって座る場所ないから廊下でもいいか?」



「構いませんよ」



「すまねぇ」



「魔道具は街の正面入り口からしか入れないように、結界の魔道具を城の地下に一つ 防御用結界の魔道具を軍事施設に一つ 入り口に不審者、不審物を発見、見分ける魔道具を一つ、こいつはどんな魔道具、魔法で隠蔽、変装してもわかる。後はまだ使えないが、追放者を登録すれば魔力遺伝子情報を元に判断して入場しようとすれば、それを見張りに伝える機能。カードを作ればカード認証で入れるようになるしカード一つで納税から医療サービスまでなんでも受けれるようになる」



「なるほど。で、そのカードは?」



「ちょっと待ってくれ」



  オルバさんは部屋に入って物を持って戻ってきた。



「これだ、これだ、このカードで認証できる。ただ今はかんじんの魔道システムを構築できてなくてな。身分証代わりぐらいにしか使えん」



「わかりました。身分証だけでも有り難いです。システムができ次第すぐ運用できるように、住民の基本データだけでも集めておきますね」



「頼む。後二十日ぐらいでシステムも機械もできるはずだからよ」



「わかりました」



僕はオルバさんの部屋をお暇すると次はセバスチャンの所に向かった。



  セバスチャンは教室で授業をしており教室の扉をノックするとセバスチャンが出てきた



「これはユリス様いかがなさいましたか?」



「セバス悪いんだけど内政科の生徒と協力して住民の情報データを集めてほしいんだ」



「わかりました。直ちに行います」



そう言うと、セバスは生徒を連れて出ていった。さて今日は家に帰って報告書でも書くかな。

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