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秘密の計画

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はぁ、昨日はおちびちゃんずがゴネて大変だったな。何せ夕食の時間になっても出ようとせず、必ずまたアニメを見せると約束してようやく出ていったからな。



  今日も捕まらないうちにに朝早く家をでる羽目になり予定より早くエルの家に向かっている。あれ? エル、なんで門の前で立ってるんだろう?



「おはよう。エル」



「おはよう。ユリス」



「エルなんで門の前で待ってたの?」



「実はルリのやつが昨日、今日も連れてけとゴネて大変だっんだ。だからみつからないうちに家をでて門のとこで待ってたんだよ」



  なるほど。エルも大変だっんだな



「でもまぁルリの気持ちもわかるけどね。僕だって手伝いがなければまだ見たかったもの。ユリスまた見せてよね」



「わかった」



   エルもどうやらはまってしまったようだ。そんな話をしながら歩いていると、森に着いた。結界を抜けた所に皆集まっていて、森の中に見たこともない、建物があることに驚いていた。



  ジャックがこちらに気づき走りよってきた。



「若、すげーな!!! この建物。本当に俺達ここで勉強できるのか?」



「もちろん。そのために作ったのですから」



  ジャックと話していると子ども達が集まってきた。



「若、美味しいごはんが出るて本当ですか?」



「若様私達女でも勉強できるんですか?」



「若どんな勉強できるんですか?」



   いきなり多くの質問を受け面食らってしまったが質問に答えることにした。



「美味しいごはんは昼食で出ます。女性だろうと関係ありません。歓迎します。詳しいことは後で説明します」



  この返事を聞くと、ごはんが出ることに喜び、女性は自分達も学べることに喜んでいた。喜ぶのも無理はない。うちの領は森と海ががあるおかげではなんとか食べて行けてるレベルだし女性は男と比べたら教育を受けれるチャンスはかなり制限されるからな。



  そんなことを考えているとパリスが用意された壇上に登ってきた



「皆静かに。私は戦闘関係を受け持つバリスだ。よろしくな。ではこれからのことを説明する。まず皆には読み書き計算と、その後でスキルについて学んでもらう。これは後でスキルスクロールでスキルを覚えてもらい専門の教育を受けてもらうのだか、その際の参考にしてもらうためだ。もちろん私達も相談にのらせてもらう。後施設内は中の一日が外の一時間になるよう魔道具で調整してあるので時間の心配はしないように。ではそこにいる教員について校舎に入ってくれ。あ、後言い忘れていたがこのことは家族にも内緒だ。以上だ」



  説明を終えたパリスがこちらに歩いてきた 



「ユリス様、ご命令のスキルスクロール無事かなりの数が揃いました」



「ありがとう。パリス。あ、紹介するね、僕の親友のエルだよ。エルこの人はパリス戦闘関係の授業の担当だよ」



「パリスだ。よろしく」



「はい僕はエルです。よろしくお願いします」



  挨拶を終えるとパリスと別れ小腹がすいたので畑によって腹ごしらえすることにした。畑に着くとさっそく木になった果物を取り食べてみた。



「ユリス何このオレンジ今まで食べてたものなんて比べ物にならないくらいおいしいよ」



  僕もそう思う。さすが農業のプロが育てただけはある。



「あ、そういえばエル、基礎授業が終わったら商業科の授業もあったんだけど受ける?」



「えー!!! 本当に??? 受ける。今から行って間に合うかな?」



「たぶん大丈夫だよ。もしダメでも僕の名前を出せば大丈夫だから」



「わかった。ありがとう」



  と言うとダッシュで校舎へと向かっていった。



  さて、僕は暇だし海につりでもしに行くかな。魔法で空を飛んでよさげな場所を見つけたのでそこにおりエクセアを起動し釣りセットを買いルアーをつけ投げ入れたら釣れるわ釣れる。



  魚をクーラBOXに入れると服を脱いで魔物に見つからないように気配遮断をかけて海に潜りエビや貝などを取って海から上がり水魔法で綺麗にしてから家に帰った。



  家に着くとおちびちゃんずに見つからないように玄関を通り自分の部屋に入った。うーん暇だな。



「サクラなんかやることないかな?」



「うーん部屋が殺風景だしベッドも安物で硬いからエクセアでどうにかしてみるのはどうなの?」



「確かにベッド硬いから睡眠の質が悪いんだよな。よし模様替えやるか」



「おぅなの」



  さっそくエクセアを起動してベッドのページを開く。前世で使っていたものは王族用とあってここにはないようだ。



  あ、このベッド欲しったやつだ!!! さっそく買おう。B級魔石がとんでったが惜しくはなかった。



  元あったベッドはアイテムボックスにしまい、そこにエクセアで買ったベッドを置いた。



「わーい新品のベッドなの」



  新品のベッドをセットした瞬間サクラがベッドにダイブしてしまった。



「こら、サクラ」



「ごめんなの。でもこのベッド気持ちいいの」



「そりゃあ当時知らない人はいないと言われたペガサス社の最新モデルだから当たり前さ」



「なるほどなの」



  後は暑かったので冷却ボールと好きな画家の絵を買って買い物を終了した。



「ユリスそのボールは何なの?」



  サクラがさっそく食い付いてきた



「冷却ボールと言って空中に浮かべておくと勝手に人が過ごしやすい温度にしてそれを維持してくれるんだ」



  さっそく空中に浮かべる



  それから絵を飾りサクラと話しているとボールが効いて涼しくなってきた。



  トントン、いきなりドアがノックされドアが開いた。



「おにいたま、昨日の場所に連れててください」



「僕も」



  げ、おちびちゃんずか。また連れてくと後が面倒だしな。よし今日は絵本を買って読むことで誤魔化そう。



「サラ、アルバート、今日は新しい絵本を読んであげるからアニメはまた今度にしよう?」



「え?! やったー新しい絵本、サラは絵本でいいの(僕も)」



  二人とも目を輝かせていた。本は貴重なので無理はない。



  僕は急いでエクセアで絵本を購入しベッドで読んであげてるといつの間にか二人とも寝てしまった。



  さて、暇になったし久しぶりに料理でも作るかな。母上はまだ井戸端会議から戻ってないしリリーも買い物に行っていていないからちょうどいい。



  さっそく台所に行きかまどに火を灯し料理の準備を整える。献立は金目の煮付けにアワビ、マグロのカルパッチョ、サラダにごはんでいいかな。皆食べるかわからないから僕のぶんを多めに作るだけでいいかな。



  さっそく調理に取り掛かり調理が終わったものからアイテムボックスに収納して行った。



「サクラ食べるなよ」



  よだれをたらし今にも食べたそうなサクラに注意する



「わかってるなの。でも美味しそうなの、ジュルリ」



「わかったわかった。夕食の時食わせてやるよ」



「本当なの???!!」



「うん」



「やったーなの!!!」



  喜ぶサクラを見ながら料理をすべてしまい、火の始末を終えた所で母上とリリーが帰ってきた。あぶな、料理してる所見られたら止められてしまっただろうからな。そんなことを考えていると母上達が調理場に来た。



「ユリスこんな所で何してるの?」



「ちょっと水を飲みに」



「そう。今からお夕飯の支度するからちょっと遅くなるけどまっててね」



「うん。あ、母上僕の分はいらないから」



「なんで? ぐあいでも悪いの?」



  母上が心配そうな顔でこちらを見てきた。



「そんなことはないです」



「ならなんで?」



「それは、、、」



「ユリス私に隠し事してるでしょう!! 素直に話しなさい!!」



  やばい母上の後ろに鬼が見える。普段優しい母上はいざ怒ると家族の中で一番怖いんだよなね

  後で驚かせようと思ったが仕方がない。僕はアイテムボックスから料理を一つ取り出し母上に差し出した



「このカルパッチョと言う料理僕が作りました」



「え??? ユリスが !!! (ユリス様が?)」



「とにかく食べてみてよ」



「わかったわ」



  母上はフォークを持ってくると一口食べるとフォークを皿に置いた」



「おいしい!!! リリー貴方も食べてみなさい」



「はい。奥様、うん??? 何これ!! こんな美味しいもの今までに食べたことがありません」



「でしょ。うちの子天才かしら」



  天才なんておおげさな



「それよりも母上、もしよければ他にもおかずはあるので、これを夕食にしませんか?」



「本当に!! (ですか?)」



「ええ」



「うれしいわ!! あの料理をもっと食べれるなんて」



「まったくです」



「そういえば調理方法はどうやって会得したの?」



  うーん今説明してもいいけど父上が帰って来てからのほうが二度手前にならなくていいかな。



「母上今説明すると父上に説明する時と同じ話をして二度手前になるので父上が帰って来てからでいいですか?」



「あらそう言うことならそれでいいわよ。さ、これでこの話もお終いにしてサラとアルバートを呼んでごはんにしましょ」



「はい二人なら僕の部屋で寝ています」



「なら皆で向かいましょ」



  と言われたので母上について自分の部屋に向かいドアを開けると涼しい空気が外に漏れてきた。母上達はかなり驚いていたが少し落ち着くと僕は睨まれてしまった。あの目は必ず説明してもらうはよと言う母上の気持ちを語っていた。ベッドはスルーされた。



  おちびちゃんずを起こし食堂に向かい机におかずをならべると皆目を輝かせていた。



「さぁ食べるわよ。いただきます」



  皆続いて挨拶するとものすごい勢いでおかずに手を出していた。僕は自分の分を取りゆっくり煮付けを食べてるとおちびちゃんずが皿を持って来て僕に皿を差し出した。



「おにぃたま、それおぃちかったのサラちゃんにもっとちょうだい」



「僕もおぃちかったのだからちょうだい」



  おいおい僕の分も食べるきか



  目がくれるまで動かないて言ってるな。しょうがないので皿に少し分けてあげるとすぐ席に戻ってあっと言う間に食べてしまった。



  ごちそうさまをするといきなり母上が今日は皆で僕の部屋で寝るわよといいだした。



「母上なぜですか???」



「え? それは、あんな涼しい部屋で貴方だけ寝るなんてずるいからよ」



  母上はさも当然といった感じだった。



「これはもう決定事項よ」



  と宣言されてしまった。



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