3 / 61
祝福の儀
しおりを挟む
今日は待ちに待った祝福の儀が行われる日だ。食事の時からそわそわしていたら周りから生暖かい目で見られてしまった。
食事が終わるといつもより上等な服を出してもらい着替えて屋敷の門の所で友達を待っているとようやくそれらしき人が見えてきた。
「ユリスごめん待った?」
「いや僕も今来たとこだよ」
今目の前にいるこの金髪イケメンボーイが小さい頃からの友達のエルだ。エルの両親は商人でうちの親が冒険者の時によく指名依頼をだしてくれていて、父親が叙爵されると父親の頼みにすぐに応じて、家族でガリウス男爵領に移り住んでくれた人だ。それ以来家族ぐるみで仲良くしている
僕らは教会に向かって歩き出しながらどんなスキルがほしいか話あった。
「僕はなんていっても商人スキルだね」
エルらしい回答に少し笑ってしまった。
「あ、ユリス笑ったな。もう。そんなユリスはどんなスキルがほしいの?」
「うーん僕は領地経営に役立つスキルならなんでもいいや」
エルにはユリスらしい回答だねと笑われてしまった。もっともな指摘だったためにエルに反論できなかった。
悔しそうにしているとエルが謝ってくれた。
「次期領主が領地経営に関心を持ってくれてるのは僕達領民からすれば嬉しいけどね」
「ありがとう。期待に応えられるようにまずはいいスキルもらわなきゃだな」
「だね」
そんな話をしていると教会についたので他の子ども達と一緒に精霊神の間に行き待つことになった。
時間になると普通体型のおじいさん司祭が入ってきて皆に静かにするように促していた。
[皆さん目を閉じてくださいでは今から祝福の儀を始めます。偉大なる精霊神よこの子らにステータスとスキルを与えたまえ]
「ユリス」
ん? 誰だ僕を呼ぶのは僕は儀式中のはずそう思いながら目を開けると、目の前には白い空間が広がりその空間には銀髪で背中には羽が生えた精霊神様がいた。突然のことで驚いたがまずはもっともな質問を投げかけてみた。
「精霊神様どうして僕はこの空間にいるのですか?」
「私が伝えたいことがあり呼び寄せました。あ、向こうの時間は止まった状態なので安心してください」
精霊神様がこう言ってくれるなら大丈夫だな
「お久しぶりです精霊神様、先ほどは挨拶もせず質問をしてしまい申し訳ありませんでした」
僕が申し訳なさそうに謝罪すると精霊神様は笑顔で首を横に振った
「きにする必要はありません。いきなり別空間に連れてこられたのです、現状を確かめようとするのは当然のことです」
前世でお会いした時のように優しいままで安心した。
「それで御用と言うのは?」
質問すると精霊神様は複雑そうな表情で話し出した
「用件を伝える前に謝らせてちょうだい。前世ではあなた達には、ずいぶんと助けてもらったけど、私の力が及ばなかったばかりにあんな結果になってしまいごめんなさい。そんな私が言うのもなんなんだけど、また私に力を貸してもらえないかしら?」
精霊神様は気にされてるようだけど、あの結果は誰のせいでもないから断るなんてありえない
「喜んでお力になります」
「ありがとう。ユリス。断られたらどうしようかと思ったわ」
精霊神様は安堵の表情を浮かべていた。
「断るなんてありえませんよ」
「ありがとう。ユリス、では用件を伝えます。時空魔がまたこの星を狙っていることが、判明しました。なのでユリス貴方には王国を復興させてもらいたいの。もちろん必要な能力は渡します」
うーん気になることが二つあるんだよな。よし聞いてみよ。
「受ける前にニつほど質問してもよろしいですか?」
「もちろんいいわよ」
「なぜ時空魔が来るとわかったのですか? 前回はわからず奇襲を喰らったはずですけど?」
「確かに前回はそうね。でも前回から学ばないほど私は馬鹿ではないわ。後始末が済んでからいろんな世界の神に呼びかけて時空魔の監視体制を作ったの。それで今日その監視網に反応があったの。それで宇宙座標を計算してみたら私の担当する世界だったわけ」
「なるほど。ニつ目の質問です。時空魔の件と王国復興は何か関係があるのですか?」
「大有りよ。聞かされてないかもしれないけど、時空魔を倒すには星の力を高めることが有効だわ。だから前回は苦肉の策として、貴方の父親の命を代償に当時この星最強の文明力を誇った、エスペニア文明を封印してエネルギーを強制的に星の力に変換してやつらを追い払ったのよ。星の力とは文明力。今の文明力では負けは確実よ。だから王国を復興させて文明力を高めて星の力を高めて欲しいのよ」
なるほど。やつらに負けるのは絶対に嫌だから早急に復興作業に入ろう。
「わかりました」
そういえばやつらの目的は何なんだろう? 気になり聞くことにした
「そういえばやつらの狙いはなんなんですか?」
「残念ながら不明よ」
精霊神様は悔しそう口調で言った
「わかりました。とにかく全力を尽くします」
「ありがとう。次にスキルを渡すはね。一つ目 神の眼 ニつ目 全属性魔法 三つ目 アイテムボックス 四つ目 精霊剣術 五 つ目 魔法耐性 六つ目 物理耐性 七つ目魔眼 八エクセア、九料理、十体術、 エクセア以外レベルマックスで付与しておいたわ。エクセアの理由は鑑定して自分で調べて頂戴」
「わかりました。それよりこんなによろしいのですか?」
「ええ。貴方が苦労しないように成功報酬の分も先渡ししたから頑張ってね」
「はい。ご期待に沿えるように頑張ります」
「精霊剣術だけど、星の力を使えるただ一つの手段だから鍛錬を怠らないようにね。後都市の封印の解き方は封印の場所に行けば大丈夫よ」
「わかりました」
「スキルは神の眼でいろいろ鑑定できるから。後で確認して頂戴」
「わかりました」
「それじゃあまた会いましょう。さようならユリス」
精霊神様がそう言うと目の前が白く光りだした。
食事が終わるといつもより上等な服を出してもらい着替えて屋敷の門の所で友達を待っているとようやくそれらしき人が見えてきた。
「ユリスごめん待った?」
「いや僕も今来たとこだよ」
今目の前にいるこの金髪イケメンボーイが小さい頃からの友達のエルだ。エルの両親は商人でうちの親が冒険者の時によく指名依頼をだしてくれていて、父親が叙爵されると父親の頼みにすぐに応じて、家族でガリウス男爵領に移り住んでくれた人だ。それ以来家族ぐるみで仲良くしている
僕らは教会に向かって歩き出しながらどんなスキルがほしいか話あった。
「僕はなんていっても商人スキルだね」
エルらしい回答に少し笑ってしまった。
「あ、ユリス笑ったな。もう。そんなユリスはどんなスキルがほしいの?」
「うーん僕は領地経営に役立つスキルならなんでもいいや」
エルにはユリスらしい回答だねと笑われてしまった。もっともな指摘だったためにエルに反論できなかった。
悔しそうにしているとエルが謝ってくれた。
「次期領主が領地経営に関心を持ってくれてるのは僕達領民からすれば嬉しいけどね」
「ありがとう。期待に応えられるようにまずはいいスキルもらわなきゃだな」
「だね」
そんな話をしていると教会についたので他の子ども達と一緒に精霊神の間に行き待つことになった。
時間になると普通体型のおじいさん司祭が入ってきて皆に静かにするように促していた。
[皆さん目を閉じてくださいでは今から祝福の儀を始めます。偉大なる精霊神よこの子らにステータスとスキルを与えたまえ]
「ユリス」
ん? 誰だ僕を呼ぶのは僕は儀式中のはずそう思いながら目を開けると、目の前には白い空間が広がりその空間には銀髪で背中には羽が生えた精霊神様がいた。突然のことで驚いたがまずはもっともな質問を投げかけてみた。
「精霊神様どうして僕はこの空間にいるのですか?」
「私が伝えたいことがあり呼び寄せました。あ、向こうの時間は止まった状態なので安心してください」
精霊神様がこう言ってくれるなら大丈夫だな
「お久しぶりです精霊神様、先ほどは挨拶もせず質問をしてしまい申し訳ありませんでした」
僕が申し訳なさそうに謝罪すると精霊神様は笑顔で首を横に振った
「きにする必要はありません。いきなり別空間に連れてこられたのです、現状を確かめようとするのは当然のことです」
前世でお会いした時のように優しいままで安心した。
「それで御用と言うのは?」
質問すると精霊神様は複雑そうな表情で話し出した
「用件を伝える前に謝らせてちょうだい。前世ではあなた達には、ずいぶんと助けてもらったけど、私の力が及ばなかったばかりにあんな結果になってしまいごめんなさい。そんな私が言うのもなんなんだけど、また私に力を貸してもらえないかしら?」
精霊神様は気にされてるようだけど、あの結果は誰のせいでもないから断るなんてありえない
「喜んでお力になります」
「ありがとう。ユリス。断られたらどうしようかと思ったわ」
精霊神様は安堵の表情を浮かべていた。
「断るなんてありえませんよ」
「ありがとう。ユリス、では用件を伝えます。時空魔がまたこの星を狙っていることが、判明しました。なのでユリス貴方には王国を復興させてもらいたいの。もちろん必要な能力は渡します」
うーん気になることが二つあるんだよな。よし聞いてみよ。
「受ける前にニつほど質問してもよろしいですか?」
「もちろんいいわよ」
「なぜ時空魔が来るとわかったのですか? 前回はわからず奇襲を喰らったはずですけど?」
「確かに前回はそうね。でも前回から学ばないほど私は馬鹿ではないわ。後始末が済んでからいろんな世界の神に呼びかけて時空魔の監視体制を作ったの。それで今日その監視網に反応があったの。それで宇宙座標を計算してみたら私の担当する世界だったわけ」
「なるほど。ニつ目の質問です。時空魔の件と王国復興は何か関係があるのですか?」
「大有りよ。聞かされてないかもしれないけど、時空魔を倒すには星の力を高めることが有効だわ。だから前回は苦肉の策として、貴方の父親の命を代償に当時この星最強の文明力を誇った、エスペニア文明を封印してエネルギーを強制的に星の力に変換してやつらを追い払ったのよ。星の力とは文明力。今の文明力では負けは確実よ。だから王国を復興させて文明力を高めて星の力を高めて欲しいのよ」
なるほど。やつらに負けるのは絶対に嫌だから早急に復興作業に入ろう。
「わかりました」
そういえばやつらの目的は何なんだろう? 気になり聞くことにした
「そういえばやつらの狙いはなんなんですか?」
「残念ながら不明よ」
精霊神様は悔しそう口調で言った
「わかりました。とにかく全力を尽くします」
「ありがとう。次にスキルを渡すはね。一つ目 神の眼 ニつ目 全属性魔法 三つ目 アイテムボックス 四つ目 精霊剣術 五 つ目 魔法耐性 六つ目 物理耐性 七つ目魔眼 八エクセア、九料理、十体術、 エクセア以外レベルマックスで付与しておいたわ。エクセアの理由は鑑定して自分で調べて頂戴」
「わかりました。それよりこんなによろしいのですか?」
「ええ。貴方が苦労しないように成功報酬の分も先渡ししたから頑張ってね」
「はい。ご期待に沿えるように頑張ります」
「精霊剣術だけど、星の力を使えるただ一つの手段だから鍛錬を怠らないようにね。後都市の封印の解き方は封印の場所に行けば大丈夫よ」
「わかりました」
「スキルは神の眼でいろいろ鑑定できるから。後で確認して頂戴」
「わかりました」
「それじゃあまた会いましょう。さようならユリス」
精霊神様がそう言うと目の前が白く光りだした。
21
お気に入りに追加
1,060
あなたにおすすめの小説
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
妹を想いながら転生したら
弓立歩
ファンタジー
妹が病院から外出許可を貰い敷地を出たところで僕は妹をかばい死んでしまった。運良く転生した僕は妹と瓜二つな女の子に生まれ変わった。
これは第2の人生を生きる少女の物語
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
転生した体のスペックがチート
モカ・ナト
ファンタジー
とある高校生が不注意でトラックに轢かれ死んでしまう。
目覚めたら自称神様がいてどうやら異世界に転生させてくれるらしい
このサイトでは10話まで投稿しています。
続きは小説投稿サイト「小説家になろう」で連載していますので、是非見に来てください!
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる