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“お兄さん”
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ブリーウッズの森での騒動から一夜が明けた。
「……ん……」
眠っていたキャロルは、ベッドの中で目を覚ました。
「目が覚めた?」
俺とブランドンさんが、ずっと見守っている中で。
彼女は幸いケガもなく、目を開けてからすぐに上体を起こせるほどには体力が残ってた。
「……イオリ、さん……ここ、は……?」
「キャロルの部屋だよ。ブリーウッズの森で襲われて気絶してから、ブランドンさんと俺がここまで運んできたんだ」
ブランドンさんが後ろで頷くと、キャロルがちょっぴり俯いた。
何か後ろめたいことがあるのなら、気にする必要なんてないのにな。
「イオリさん……ありがとう、ございます……」
「おいおい、俺っちも頑張ったんだぜ?」
「うん……お父さんも、カッコよかった」
「いや~、娘に褒められるのはいつになっても嬉しいぜ~っ!」
照れた顔で喜ぶブランドンさんが、俺の両肩を叩く。
困った時に、オークが地面にめり込むほどの強烈パンチで解決してくれる父親なんて、確かにカッコよくて頼りになる。
「でも、本当に驚かされたぜ。普通ならオークなんて、見ただけで腰を抜かして動けなくなるような魔物だ。そんな奴らにビビらず、俺っちより先に突っ込んだんだからよ」
ブランドンさんが俺の話をすると、キャロルが目を丸くした。
「怖くなかったんですか?」
そうか――オークがどれだけ怖いかを知ってれば、普通はああやって攻撃しようなんか思いつかないだろうな。
俺の場合はSSランクスキルを持ってるってのと、キャロルが危険な目に遭ってるって思っただけで、恐怖なんて微塵も感じなくなったけど。
「俺にとっては、キャロルやブランドンさんが傷つく方が、ずっと怖いよ」
オークに半殺しにされるより、何より、大事な人を喪うのが嫌だ。
「ふたりはこの世界で、居場所をくれた。俺にとって、恩人なんだから」
「わはは! 恩人なんて、照れちまうな!」
俺の言葉を聞いて、ブランドンさんが肩をバンバンと叩く。
気持ちは嬉しいけど、肩の骨が外れそうだ。
関節が破壊されないように力を込めながら、俺はうつむいたままのキャロルに言った。
「とりあえず、キャロルはもう1日だけ安静にした方がいいかもしれないな。店のことと家事は俺とブランドンさんで分担するから、ゆっくりしててくれ」
「キャロルが元気になるように、昼飯は栗毛豚の特盛ドデカステーキにするぜ!」
「お、俺が食べられる量でお願いしますね……」
ブランドンさんの得意料理は、俺の顔の倍くらいデカく、図鑑より分厚いステーキだ。
牛角族はもぐもぐ食べるらしいけど、俺の胃袋は完全に破壊される。
仕事の手伝いの合間に胃薬を買いに行かないと、と俺が苦笑いした時だった。
「――お兄、さん」
キャロルが顔を上げて、俺を見つめて言った。
「ん?」
何かの危機間違いかもと思いつつ、もう一度聞き直す。
「……お兄さん、って、呼んでも……いいですか」
いいや、間違いじゃなかった。
キャロルが俺を――お兄さん、って呼んだんだ。
顔どころか、角まで震わせて、真面目な顔で。
「わ、私……ずっと、憧れてたんです。同じくらいの年で、私を守ってくれる人に……でも、そう呼ぶのは恥ずかしくて……」
潤んだ大きな瞳には、確かに年上の俺を信頼してくれた、強い意志が映っている。
「守ってくれるのを見た時、思ったんです。イオリさんがお兄さんだったら、って……」
そこまで言って、キャロルは唐突に顔を赤くして、明後日の方を向いた。
「あ、ご、ごめんなさい! 急に、えと、変ですよね! いつも通り、ええと――」
頭の上から蒸気が噴き出すほど、彼女は照れている。
家族になりたいなんてキャロルの願いを聞いて、断るわけがないじゃないか。
「お兄さんでいいよ、キャロル」
彼女の手をぎゅっと握り、真面目な顔で答える。
家族として一緒にグラント家で暮らしていくのだから、真剣になって当然だ。
そして女の子の方から、こんなことを言わせるのはよくない。
「これから先、ふたりは俺が絶対に守る。だから、俺と家族になってほしい」
家族になりたいって大事な気持ちは、俺から伝えないと。
「か、か、家族……!?」
目の中にぐるぐる模様を作るキャロルの様子を少しだけおかしく思いながら、俺はブランドンさんに念を押すように振り向いた。
「って、こんなこと言ったら、半分に縮められちゃいますかね?」
ブランドンさんは怒ってはいないけど、何だか困った表情だな。
「あの時の話なら、もう気にしちゃいねえよ! でもよ、そんな言い方じゃあ誤解されちまうぜ、イオリ!」
「誤解って、どういう――」
何を誤解されるのか、誤解するとどうなるのか。
俺の疑問は、ブランドンさんの返事よりも先に解決した。
「――そんな急に、恥ずかしいですぅ~っ!」
角まで真っ赤になったキャロルが、俺を突き飛ばしたんだ。
一瞬、ほんの一瞬だけ――肉体から魂が吹っ飛んだのかと錯覚した。
「げほおおおぉぉッ!?」
その感覚が消えるのとほぼ同時に、俺の体は信じられないほどの勢いで後方に転がり、ドアを突き破り、壁に激突した。
頭がぐわんぐわんと揺れて、脳みそがシェイクされてる。
「ま、またやっちゃった……!」
「覚えときな、イオリ! キャロルは控えめな性格だから目立たねえが、俺っちよりも力が強いんだ! パンチで煉瓦の壁に穴を開けちまうくらいにな!」
顔を真っ青にするキャロルと、大笑いするブランドンさんの声が聞こえる。
「とにもかくにも、グラント家はイオリを歓迎するぜ! わーはっはっはっは!」
「……お、覚えときます……がくっ」
ゲラゲラと大笑いするブランドンさんの声を聞きながら、俺は意識を少しだけ手放した。
「お兄さん、ごめんなさい、ごめんなさぁ~いっ!」
最後に視界に入ってきたのは、半泣きで俺の身を案じるキャロルの胸元。
思いきり抱き締められた柔らかさに包まれながら――今度こそ完全に、俺はブラックアウトした。
決まり手:圧迫による失神。
「……ん……」
眠っていたキャロルは、ベッドの中で目を覚ました。
「目が覚めた?」
俺とブランドンさんが、ずっと見守っている中で。
彼女は幸いケガもなく、目を開けてからすぐに上体を起こせるほどには体力が残ってた。
「……イオリ、さん……ここ、は……?」
「キャロルの部屋だよ。ブリーウッズの森で襲われて気絶してから、ブランドンさんと俺がここまで運んできたんだ」
ブランドンさんが後ろで頷くと、キャロルがちょっぴり俯いた。
何か後ろめたいことがあるのなら、気にする必要なんてないのにな。
「イオリさん……ありがとう、ございます……」
「おいおい、俺っちも頑張ったんだぜ?」
「うん……お父さんも、カッコよかった」
「いや~、娘に褒められるのはいつになっても嬉しいぜ~っ!」
照れた顔で喜ぶブランドンさんが、俺の両肩を叩く。
困った時に、オークが地面にめり込むほどの強烈パンチで解決してくれる父親なんて、確かにカッコよくて頼りになる。
「でも、本当に驚かされたぜ。普通ならオークなんて、見ただけで腰を抜かして動けなくなるような魔物だ。そんな奴らにビビらず、俺っちより先に突っ込んだんだからよ」
ブランドンさんが俺の話をすると、キャロルが目を丸くした。
「怖くなかったんですか?」
そうか――オークがどれだけ怖いかを知ってれば、普通はああやって攻撃しようなんか思いつかないだろうな。
俺の場合はSSランクスキルを持ってるってのと、キャロルが危険な目に遭ってるって思っただけで、恐怖なんて微塵も感じなくなったけど。
「俺にとっては、キャロルやブランドンさんが傷つく方が、ずっと怖いよ」
オークに半殺しにされるより、何より、大事な人を喪うのが嫌だ。
「ふたりはこの世界で、居場所をくれた。俺にとって、恩人なんだから」
「わはは! 恩人なんて、照れちまうな!」
俺の言葉を聞いて、ブランドンさんが肩をバンバンと叩く。
気持ちは嬉しいけど、肩の骨が外れそうだ。
関節が破壊されないように力を込めながら、俺はうつむいたままのキャロルに言った。
「とりあえず、キャロルはもう1日だけ安静にした方がいいかもしれないな。店のことと家事は俺とブランドンさんで分担するから、ゆっくりしててくれ」
「キャロルが元気になるように、昼飯は栗毛豚の特盛ドデカステーキにするぜ!」
「お、俺が食べられる量でお願いしますね……」
ブランドンさんの得意料理は、俺の顔の倍くらいデカく、図鑑より分厚いステーキだ。
牛角族はもぐもぐ食べるらしいけど、俺の胃袋は完全に破壊される。
仕事の手伝いの合間に胃薬を買いに行かないと、と俺が苦笑いした時だった。
「――お兄、さん」
キャロルが顔を上げて、俺を見つめて言った。
「ん?」
何かの危機間違いかもと思いつつ、もう一度聞き直す。
「……お兄さん、って、呼んでも……いいですか」
いいや、間違いじゃなかった。
キャロルが俺を――お兄さん、って呼んだんだ。
顔どころか、角まで震わせて、真面目な顔で。
「わ、私……ずっと、憧れてたんです。同じくらいの年で、私を守ってくれる人に……でも、そう呼ぶのは恥ずかしくて……」
潤んだ大きな瞳には、確かに年上の俺を信頼してくれた、強い意志が映っている。
「守ってくれるのを見た時、思ったんです。イオリさんがお兄さんだったら、って……」
そこまで言って、キャロルは唐突に顔を赤くして、明後日の方を向いた。
「あ、ご、ごめんなさい! 急に、えと、変ですよね! いつも通り、ええと――」
頭の上から蒸気が噴き出すほど、彼女は照れている。
家族になりたいなんてキャロルの願いを聞いて、断るわけがないじゃないか。
「お兄さんでいいよ、キャロル」
彼女の手をぎゅっと握り、真面目な顔で答える。
家族として一緒にグラント家で暮らしていくのだから、真剣になって当然だ。
そして女の子の方から、こんなことを言わせるのはよくない。
「これから先、ふたりは俺が絶対に守る。だから、俺と家族になってほしい」
家族になりたいって大事な気持ちは、俺から伝えないと。
「か、か、家族……!?」
目の中にぐるぐる模様を作るキャロルの様子を少しだけおかしく思いながら、俺はブランドンさんに念を押すように振り向いた。
「って、こんなこと言ったら、半分に縮められちゃいますかね?」
ブランドンさんは怒ってはいないけど、何だか困った表情だな。
「あの時の話なら、もう気にしちゃいねえよ! でもよ、そんな言い方じゃあ誤解されちまうぜ、イオリ!」
「誤解って、どういう――」
何を誤解されるのか、誤解するとどうなるのか。
俺の疑問は、ブランドンさんの返事よりも先に解決した。
「――そんな急に、恥ずかしいですぅ~っ!」
角まで真っ赤になったキャロルが、俺を突き飛ばしたんだ。
一瞬、ほんの一瞬だけ――肉体から魂が吹っ飛んだのかと錯覚した。
「げほおおおぉぉッ!?」
その感覚が消えるのとほぼ同時に、俺の体は信じられないほどの勢いで後方に転がり、ドアを突き破り、壁に激突した。
頭がぐわんぐわんと揺れて、脳みそがシェイクされてる。
「ま、またやっちゃった……!」
「覚えときな、イオリ! キャロルは控えめな性格だから目立たねえが、俺っちよりも力が強いんだ! パンチで煉瓦の壁に穴を開けちまうくらいにな!」
顔を真っ青にするキャロルと、大笑いするブランドンさんの声が聞こえる。
「とにもかくにも、グラント家はイオリを歓迎するぜ! わーはっはっはっは!」
「……お、覚えときます……がくっ」
ゲラゲラと大笑いするブランドンさんの声を聞きながら、俺は意識を少しだけ手放した。
「お兄さん、ごめんなさい、ごめんなさぁ~いっ!」
最後に視界に入ってきたのは、半泣きで俺の身を案じるキャロルの胸元。
思いきり抱き締められた柔らかさに包まれながら――今度こそ完全に、俺はブラックアウトした。
決まり手:圧迫による失神。
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