66 / 95
おっさん、ドラゴンを討伐する
“金色のドラゴン”
しおりを挟む
「ふう……それで、アル?」
仲間達のじっとりとした視線とハイデマリーのほしがりから逃げるのに必要なのは、アルフォンスの説明だ。
「俺もアルとマリーを見られたのは嬉しいが、わざわざ冒険者ギルドまで俺を探しに来たのは、ただ顔を合わせたいってだけじゃないんだろ?」
「さすが、鋭いですね」
アルフォンスの眉が、わずかに動いた。
嫌なことを聞かれたというよりは、複雑な気持ちを秘めた顔だ。
「兄様……」
「仕方ないさ、マリー。今回の1件は、彼にも深いかかわりがあるんだから」
ハイデマリーの肩を叩き、アルフォンスが言った。
「ダンテさん――金色のドラゴンが現れました」
「……!」
今度はダンテの眉間にしわが寄った。
「……やはり、ご存じなのですね。金色のドラゴンが、何者であるか」
彼の明らかな変化を、アルフォンスやハイデマリーだけでなく、仲間も見た。
特にその表情は、セレナだって一度も見たことがなかった。
自分達の勝手な行動で怒った時も、ブティックやカフェに無理やり連れて行った時も見せないほど、複雑で――怒りよりも、悲しみに満ちた顔だったのだ。
もっとも、気になったのはダンテの様子だけでなく、ドラゴンの存在そのものだ。
「ドラゴンって、あのドラゴンだよね?」
「火を吹いて空を飛んで……角がある、ドラゴン?」
「そう、そのドラゴンです。ただし今回は、少しばかり厄介な事情があるのです」
セレナが、事情が何であるかを問いかけるよりも早く、ダンテが身を乗り出した。
まるでセレナや仲間達が、会話に入ってくると困ると言わんばかりに。
「いつから現れた?」
「ちょうどひと月前になります」
「体格は? 身体的特徴は?」
「成人のドラゴンの倍近くあります。相当数の死線を潜り抜けてきたのか、全身に傷もあり……中でも片方の角が折れているのが、最大の特徴でしょう」
「……そいつが俺を、呼んでいるんだな?」
アルフォンスが頷く。
「そこまでお見通しとは。ドラゴンが特定の人間を名指しで呼び出そうと試みるなど、長い騎士団の歴史の中でもそうそうなかったことです。ダンテさん、貴方は金色のドラゴンに何をしでかしたのですか?」
ダンテの脳裏に浮かぶのは、ついさっきのギルドでの、クロードとの会話だ。
『ダンテ、君の罪が君に追い付いたんだ。逃げ続けていた自分自身の過ちと向き合う時が、とうとう来たんだよ』
あの時はてっきり、クロードの嫌味かと思っていた。
ところが、彼の言葉はまったくそのままの意味だった。
「……そういう意味かよ、クロード」
ならば、ダンテがクロードの挑戦ともいえる事件から、背を向けるわけにはいかない。
「アル、マリー、詳しく話を聞かせてくれ」
「分かりました。駐屯所の奥に隊長しか入れない部屋があります、そこに行きましょう」
「話が終わったら、わたくしとデートですわ、おじ様♪」
アルフォンスとハイデマリーが、ダンテを連れて客室を出ようとした。
当然、セレナが彼らをそのまま放っておくわけがない。
「あ、待ってよ!」
彼女が声を上げると、ダンテもぴたりと足を止めた。
「ダンテ、あたし達を置いてくつもり? 同じ『セレナ団』の仲間なんだからさ、困りごとは皆で解決するもんでしょ?」
セレナの後ろでは、リンとオフィーリアもじっとダンテを見ている。
今まで彼は(口にこそ出さないが)、何度も彼女達に助けられてきた。
それは戦闘面や知識面というより、自分の中にある暗い感情を助け出してくれるような、突き進むべき道を示してくれる明るさによるものだ。
だが――だからこそ、ダンテは己の行いを、初めてセレナ達に見られたくないと思った。
「……今回は別だ。悪いが、先に宿に帰ってくれ。こっちの仕事が長引くようなら、しばらく依頼もお前達だけでこなしてほしい」
「理由も聞かされないで、リーダーのあたしがはいそうですかって、納得すると思う?」
腕組みをするセレナは、明らかに説得には応じない雰囲気を醸し出していた。
「言っとくけど、あたしは絶対納得しないよ。何かを抱えた顔してるダンテを放っておいて、自分達だけカンケーないところで待ってるなんて、リンもオフィーリアも絶対しない」
「ボクはセレナよりもガンコだよ」
「私はダンテさんに助けられました。そうでなくとも、セレナさんの言う通り、私達は絆で結ばれたパーティーです。助け合うのは、おかしなことではないでしょう?」
彼女の幼馴染であるリンはもとより、オフィーリアも、ダンテの事情を聞くより先に、自分達を蚊帳の外にするのはやめてほしいと言いたげだった。
きっと強情というよりは、優しさと友情が勝っているのだ。
そんなこと、ダンテは言われずとも分かっている。
分かっているからこそ、心苦しい時も存在するというのに。
「何事にも例外はある。それに、仲間だから聞かせたくないこともある」
「そんなの……」
「これは俺が犯した罪だ。だから俺が償う――関わらないでくれ」
きっぱりと言い切ったダンテは、もうセレナ達の方に振り返らなかった。
アルフォンスもまた、彼の会話が終わったのだと判断した。
「ダンテさん、部屋に案内します。パーティーメンバーの皆さまは、もうしばらくここでお待ちください。部下の騎士が、駐屯所の出口までお連れします」
「そういうわけですわ、とっととお帰りくださいまし」
あっかんべー、と舌を出すハイデマリーを見たのを最後に、扉がばたん、と閉まる。
残されたリンとオフィーリアは、じっとセレナを見つめた。
「……セレナ、どうする?」
彼女は腕を組んだまま、うつむいていた。
顔も見えないほど深く、深くうつむきながら言った。
「どうするって、決まってるじゃん。ダンテが関わるなって言ったんだよ?」
「でしたら……」
不安げなオフィーリアに向けて、セレナは顔を上げた。
「――あたし、あまのじゃくだから。やるなって言われたら、やりたくなるんだよね」
そこにいたのは、まるで小悪魔のように不敵に笑う、猫耳の少女だった。
仲間達のじっとりとした視線とハイデマリーのほしがりから逃げるのに必要なのは、アルフォンスの説明だ。
「俺もアルとマリーを見られたのは嬉しいが、わざわざ冒険者ギルドまで俺を探しに来たのは、ただ顔を合わせたいってだけじゃないんだろ?」
「さすが、鋭いですね」
アルフォンスの眉が、わずかに動いた。
嫌なことを聞かれたというよりは、複雑な気持ちを秘めた顔だ。
「兄様……」
「仕方ないさ、マリー。今回の1件は、彼にも深いかかわりがあるんだから」
ハイデマリーの肩を叩き、アルフォンスが言った。
「ダンテさん――金色のドラゴンが現れました」
「……!」
今度はダンテの眉間にしわが寄った。
「……やはり、ご存じなのですね。金色のドラゴンが、何者であるか」
彼の明らかな変化を、アルフォンスやハイデマリーだけでなく、仲間も見た。
特にその表情は、セレナだって一度も見たことがなかった。
自分達の勝手な行動で怒った時も、ブティックやカフェに無理やり連れて行った時も見せないほど、複雑で――怒りよりも、悲しみに満ちた顔だったのだ。
もっとも、気になったのはダンテの様子だけでなく、ドラゴンの存在そのものだ。
「ドラゴンって、あのドラゴンだよね?」
「火を吹いて空を飛んで……角がある、ドラゴン?」
「そう、そのドラゴンです。ただし今回は、少しばかり厄介な事情があるのです」
セレナが、事情が何であるかを問いかけるよりも早く、ダンテが身を乗り出した。
まるでセレナや仲間達が、会話に入ってくると困ると言わんばかりに。
「いつから現れた?」
「ちょうどひと月前になります」
「体格は? 身体的特徴は?」
「成人のドラゴンの倍近くあります。相当数の死線を潜り抜けてきたのか、全身に傷もあり……中でも片方の角が折れているのが、最大の特徴でしょう」
「……そいつが俺を、呼んでいるんだな?」
アルフォンスが頷く。
「そこまでお見通しとは。ドラゴンが特定の人間を名指しで呼び出そうと試みるなど、長い騎士団の歴史の中でもそうそうなかったことです。ダンテさん、貴方は金色のドラゴンに何をしでかしたのですか?」
ダンテの脳裏に浮かぶのは、ついさっきのギルドでの、クロードとの会話だ。
『ダンテ、君の罪が君に追い付いたんだ。逃げ続けていた自分自身の過ちと向き合う時が、とうとう来たんだよ』
あの時はてっきり、クロードの嫌味かと思っていた。
ところが、彼の言葉はまったくそのままの意味だった。
「……そういう意味かよ、クロード」
ならば、ダンテがクロードの挑戦ともいえる事件から、背を向けるわけにはいかない。
「アル、マリー、詳しく話を聞かせてくれ」
「分かりました。駐屯所の奥に隊長しか入れない部屋があります、そこに行きましょう」
「話が終わったら、わたくしとデートですわ、おじ様♪」
アルフォンスとハイデマリーが、ダンテを連れて客室を出ようとした。
当然、セレナが彼らをそのまま放っておくわけがない。
「あ、待ってよ!」
彼女が声を上げると、ダンテもぴたりと足を止めた。
「ダンテ、あたし達を置いてくつもり? 同じ『セレナ団』の仲間なんだからさ、困りごとは皆で解決するもんでしょ?」
セレナの後ろでは、リンとオフィーリアもじっとダンテを見ている。
今まで彼は(口にこそ出さないが)、何度も彼女達に助けられてきた。
それは戦闘面や知識面というより、自分の中にある暗い感情を助け出してくれるような、突き進むべき道を示してくれる明るさによるものだ。
だが――だからこそ、ダンテは己の行いを、初めてセレナ達に見られたくないと思った。
「……今回は別だ。悪いが、先に宿に帰ってくれ。こっちの仕事が長引くようなら、しばらく依頼もお前達だけでこなしてほしい」
「理由も聞かされないで、リーダーのあたしがはいそうですかって、納得すると思う?」
腕組みをするセレナは、明らかに説得には応じない雰囲気を醸し出していた。
「言っとくけど、あたしは絶対納得しないよ。何かを抱えた顔してるダンテを放っておいて、自分達だけカンケーないところで待ってるなんて、リンもオフィーリアも絶対しない」
「ボクはセレナよりもガンコだよ」
「私はダンテさんに助けられました。そうでなくとも、セレナさんの言う通り、私達は絆で結ばれたパーティーです。助け合うのは、おかしなことではないでしょう?」
彼女の幼馴染であるリンはもとより、オフィーリアも、ダンテの事情を聞くより先に、自分達を蚊帳の外にするのはやめてほしいと言いたげだった。
きっと強情というよりは、優しさと友情が勝っているのだ。
そんなこと、ダンテは言われずとも分かっている。
分かっているからこそ、心苦しい時も存在するというのに。
「何事にも例外はある。それに、仲間だから聞かせたくないこともある」
「そんなの……」
「これは俺が犯した罪だ。だから俺が償う――関わらないでくれ」
きっぱりと言い切ったダンテは、もうセレナ達の方に振り返らなかった。
アルフォンスもまた、彼の会話が終わったのだと判断した。
「ダンテさん、部屋に案内します。パーティーメンバーの皆さまは、もうしばらくここでお待ちください。部下の騎士が、駐屯所の出口までお連れします」
「そういうわけですわ、とっととお帰りくださいまし」
あっかんべー、と舌を出すハイデマリーを見たのを最後に、扉がばたん、と閉まる。
残されたリンとオフィーリアは、じっとセレナを見つめた。
「……セレナ、どうする?」
彼女は腕を組んだまま、うつむいていた。
顔も見えないほど深く、深くうつむきながら言った。
「どうするって、決まってるじゃん。ダンテが関わるなって言ったんだよ?」
「でしたら……」
不安げなオフィーリアに向けて、セレナは顔を上げた。
「――あたし、あまのじゃくだから。やるなって言われたら、やりたくなるんだよね」
そこにいたのは、まるで小悪魔のように不敵に笑う、猫耳の少女だった。
98
お気に入りに追加
1,085
あなたにおすすめの小説
召喚出来ない『召喚士』は既に召喚している~ドラゴンの王を召喚したが誰にも信用されず追放されたので、ちょっと思い知らせてやるわ~
きょろ
ファンタジー
この世界では冒険者として適性を受けた瞬間に、自身の魔力の強さによってランクが定められる。
それ以降は鍛錬や経験値によって少しは魔力値が伸びるものの、全ては最初の適性で冒険者としての運命が大きく左右される――。
主人公ルカ・リルガーデンは冒険者の中で最も低いFランクであり、召喚士の適性を受けたものの下級モンスターのスライム1体召喚出来ない無能冒険者であった。
幼馴染のグレイにパーティに入れてもらっていたルカであったが、念願のSランクパーティに上がった途端「役立たずのお前はもう要らない」と遂にパーティから追放されてしまった。
ランクはF。おまけに召喚士なのにモンスターを何も召喚出来ないと信じていた仲間達から馬鹿にされ虐げられたルカであったが、彼が伝説のモンスター……“竜神王ジークリート”を召喚していた事を誰も知らなかったのだ――。
「そっちがその気ならもういい。お前らがSランクまで上がれたのは、俺が徹底して後方からサポートしてあげていたからだけどな――」
こうして、追放されたルカはその身に宿るジークリートの力で自由に生き抜く事を決めた――。
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~
一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。
彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。
全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。
「──イオを勧誘しにきたんだ」
ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。
ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。
そして心機一転。
「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」
今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。
これは、そんな英雄譚。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる