13 / 95
おっさん、新人冒険者の面倒を見る
信じてるのさ
しおりを挟む
「ふたりで?」
「ひとり?」
「そうだ。セレナが前衛、リンが後衛になって、常にそのポジションを維持する。コンビネーションを持続できれば、互いの足りないところを補って、十分戦えるはずだ」
ダンテの言葉を聞いて、セレナとリンは顔を見合わせ、首を傾げた。
「コンビネーションって……あたし達、いつも一緒に戦ってるけど?」
「ボク達、幼馴染だから。心も通じ合ってるよ」
「あたしらマブダチ、悪いやつは大体トモダチ~っ!」
「うぇいうぇーい」
肩を組むふたりが幼馴染でマブダチというのは、確かな事実だ。
サマニ村で生まれた彼女達は、何をするにも一緒だったし、村の近くに出てきたモンスターを倒すのも必ずふたりだった。
もっとも、ダンテは心が通じ合っていると思っていないようだ。
「……ただ一緒に戦うのと、意識するのとじゃまるで違う」
彼のどこか険しく、呆れているようにも見える顔がそう告げている。
「とにかく、試してみればわかるさ。今度はふたり同時にかかってこい」
彼が指で挑発すると、セレナ達はあっさりと乗ってきた。
「やろう、リン! いつもみたいに、畳みかけるよ!」
「分かった、サポートするね」
そしていつも通り、セレナが剣と爪で攻撃を仕掛け、リンが後ろで魔導書を開いた。
前衛の斬撃でプレッシャーをかけて、後衛の魔法を撃ち込む、いつもの戦い方だ。
――ところが、今回はいつも通りとはいかなかった。
「えい、えいっ、とりゃあーっ!」
がむしゃらに攻撃するセレナは気づいていないが、リンは違う。
(……あ、あれ……セレナがいつもより激しく動いてて、狙いが……)
魔導書を開いたのはものの、セレナがダンテについて回って動くせいで、魔法をうまく当てられない。
迂闊に呪文を唱えると、親友に当たってしまうからだ。
「どうしたのさ、リン! 早くサポートして!」
「う、うん……!」
それでも、次第に仲間がダンテに圧されてきたのを見て、魔法を使わざるを得なくなった。
「『手のひらの雷、舌の先まで痺れさせろ』!」
半ばやみくもに放った電撃の魔法は、見事に命中した。
「あだーっ!?」
セレナに、だが。
背中に魔法が直撃したセレナは、素っ頓狂な声を上げながら振り返り、恨めしそうにリンを睨んだ。
「ちょっと、リン! あたしに当ててどうするのさ!」
「ご、ごめん……ひゃあっ!」
ひりひりと痛む背をさする親友に、申し訳なさそうに謝るリン。
ところが、彼女の謝罪はあっという間に遮られた。
まばたきの間にリンの後ろに立ち、喉元に指をあてがったダンテによって。
「リン!」
「ゲームオーバーだ。これがクエスト中なら、ふたりとも死んでたな」
ダンテがもしも悪党ならば、リンどころか、セレナも命はない。
恐らくリンを人質にされていいように命令を聞かされたセレナはひどい目に遭い、その後、人質の方も首の肉を引きちぎられて倒されるだろう。
訓練とはいえ、額から汗が吹き出すほど、ふたりは間近な死を確信した。
首からダンテが手を離すまで、どちらも生きた心地がしなかった。
「セレナ、リン。おかしなところに気付いたか?」
おかしなところというならば、おかしなところだらけだ。
これまでと同じように戦ったというのに、結果がまるで違う。
ダンテが強すぎるとか、そういう次元の話ではないくらい、ふたりは嫌でも理解していた。
「……ボク、セレナに魔法を当てたことなんて全然なかった。なのに、さっきはどう撃っても、セレナに当たるところしか想像できなかった」
「あたしは……ダンテが最初からリンを狙ってるなんて、予想もできなかったよ」
「お、そこを見抜いたのか。手遅れだが、悪くない洞察力だ」
顎をさすりながら、ダンテは話を続ける。
「純粋な戦闘能力に長ける前衛より、動揺した後衛を倒す方が簡単だ。俺はリンを精神的にブレさせるために、誤射させたんだよ」
「え……?」
顔を上げたリンの目は、信じられないと言っていた。
一方でダンテは「気づいていなかったのか」と表情だけで告げている。
「俺はわざとセレナの前で大袈裟に動いて、ついてくるお前を盾にしたんだ」
「だから、激しく動いてるように見えたんだ……」
「こうすれば、今のリンじゃあ、破れかぶれに魔法を撃つしかなくなるわけだな。で、お前が予定通り、セレナに魔法を当てれば、あとは隙だらけって寸法だ」
セレナとリンがもし、自分達のコンビネーションに疑問を抱いていれば、焦って魔法を撃ったり、敵から目を離したりといったミスは犯さなかったに違いない。
今回の無様な負け方は、ひとえに双方の慢心が起こしたものだ。
「むむ……」
「どうしてこうなったのかなぁ……」
「そりゃあ、幼馴染だから心も通じ合ってるなんて、油断してるからだろ」
単刀直入なダンテに反論もできず、ふたりは金と黒の猫耳をぺたんと寝かせる。
「お前らは自分が敵を倒す、自分がとどめを刺すって気持ちが強い。だからセレナはリンが狙われてるのに気づけなかったし、リンはセレナに魔法を当てたんだよ」
「じゃ、じゃあ、今までうまくやれてたのは……」
「たまたま、相手が格下だっただけだな」
今度はふたり揃って、尻尾をしなしなと下ろして、俯いてしまった。
セレナとリンの心に重くのしかかったのは、初めての大きな挫折だ。
「「……」」
現実をぶつけられて、自分達が思っていたよりもずっとたいしたことのない冒険者なのだと、はっきり理解させられてしまったのだ。
ただ、ダンテは彼女達をいじめて終わり、とはしなかった。
ふたりを強くするという目的を、ダンテが忘れているわけがない。
彼女達を本当に強くするのなら、まずは最大の弱点を覚えさせる必要があった。
「そうしょげるなよ。言ったろ、お前らには才能があるんだ」
セレナとリンの肩に、ダンテが手を乗せると、彼女達は顔を上げた。
ダンテの表情は意地悪でも、苛立った様子でもない。
どこまでも真剣で、どこまでもふたりの将来を想っている。
「ふたりでひとりの冒険者、報酬も成果もふたりでひとつ。がっつかないように意識して、セレナはリンを守りつつ敵を倒す、リンはセレナを徹底的にサポートしろ。それだけで、お前らは今の何倍も強くなれる!」
当人以上に、ダンテの目と意志に熱がこもる。
次第に熱がセレナ達にも伝わってゆく。
「俺は信じてるぜ――セレナもリンも、A級冒険者になれるってな!」
ダンテが笑った時、もうふたりの顔には失意は残っていなかった。
代わりに湧きあがってきたのは、夢に向かって突き進み、強くなる情熱だ。
「……うん! ダンテ、もう一回やらせて!」
「ぼ、ボクも!」
「ああ、それじゃあ休憩を挟んで、もう一度最初からだ!」
強く肩を叩いて離れたダンテと、今度はどう戦おうかと相談するセレナ、リン。
3人の間には、少しずつだが――確かな絆が生まれつつあった。
「ひとり?」
「そうだ。セレナが前衛、リンが後衛になって、常にそのポジションを維持する。コンビネーションを持続できれば、互いの足りないところを補って、十分戦えるはずだ」
ダンテの言葉を聞いて、セレナとリンは顔を見合わせ、首を傾げた。
「コンビネーションって……あたし達、いつも一緒に戦ってるけど?」
「ボク達、幼馴染だから。心も通じ合ってるよ」
「あたしらマブダチ、悪いやつは大体トモダチ~っ!」
「うぇいうぇーい」
肩を組むふたりが幼馴染でマブダチというのは、確かな事実だ。
サマニ村で生まれた彼女達は、何をするにも一緒だったし、村の近くに出てきたモンスターを倒すのも必ずふたりだった。
もっとも、ダンテは心が通じ合っていると思っていないようだ。
「……ただ一緒に戦うのと、意識するのとじゃまるで違う」
彼のどこか険しく、呆れているようにも見える顔がそう告げている。
「とにかく、試してみればわかるさ。今度はふたり同時にかかってこい」
彼が指で挑発すると、セレナ達はあっさりと乗ってきた。
「やろう、リン! いつもみたいに、畳みかけるよ!」
「分かった、サポートするね」
そしていつも通り、セレナが剣と爪で攻撃を仕掛け、リンが後ろで魔導書を開いた。
前衛の斬撃でプレッシャーをかけて、後衛の魔法を撃ち込む、いつもの戦い方だ。
――ところが、今回はいつも通りとはいかなかった。
「えい、えいっ、とりゃあーっ!」
がむしゃらに攻撃するセレナは気づいていないが、リンは違う。
(……あ、あれ……セレナがいつもより激しく動いてて、狙いが……)
魔導書を開いたのはものの、セレナがダンテについて回って動くせいで、魔法をうまく当てられない。
迂闊に呪文を唱えると、親友に当たってしまうからだ。
「どうしたのさ、リン! 早くサポートして!」
「う、うん……!」
それでも、次第に仲間がダンテに圧されてきたのを見て、魔法を使わざるを得なくなった。
「『手のひらの雷、舌の先まで痺れさせろ』!」
半ばやみくもに放った電撃の魔法は、見事に命中した。
「あだーっ!?」
セレナに、だが。
背中に魔法が直撃したセレナは、素っ頓狂な声を上げながら振り返り、恨めしそうにリンを睨んだ。
「ちょっと、リン! あたしに当ててどうするのさ!」
「ご、ごめん……ひゃあっ!」
ひりひりと痛む背をさする親友に、申し訳なさそうに謝るリン。
ところが、彼女の謝罪はあっという間に遮られた。
まばたきの間にリンの後ろに立ち、喉元に指をあてがったダンテによって。
「リン!」
「ゲームオーバーだ。これがクエスト中なら、ふたりとも死んでたな」
ダンテがもしも悪党ならば、リンどころか、セレナも命はない。
恐らくリンを人質にされていいように命令を聞かされたセレナはひどい目に遭い、その後、人質の方も首の肉を引きちぎられて倒されるだろう。
訓練とはいえ、額から汗が吹き出すほど、ふたりは間近な死を確信した。
首からダンテが手を離すまで、どちらも生きた心地がしなかった。
「セレナ、リン。おかしなところに気付いたか?」
おかしなところというならば、おかしなところだらけだ。
これまでと同じように戦ったというのに、結果がまるで違う。
ダンテが強すぎるとか、そういう次元の話ではないくらい、ふたりは嫌でも理解していた。
「……ボク、セレナに魔法を当てたことなんて全然なかった。なのに、さっきはどう撃っても、セレナに当たるところしか想像できなかった」
「あたしは……ダンテが最初からリンを狙ってるなんて、予想もできなかったよ」
「お、そこを見抜いたのか。手遅れだが、悪くない洞察力だ」
顎をさすりながら、ダンテは話を続ける。
「純粋な戦闘能力に長ける前衛より、動揺した後衛を倒す方が簡単だ。俺はリンを精神的にブレさせるために、誤射させたんだよ」
「え……?」
顔を上げたリンの目は、信じられないと言っていた。
一方でダンテは「気づいていなかったのか」と表情だけで告げている。
「俺はわざとセレナの前で大袈裟に動いて、ついてくるお前を盾にしたんだ」
「だから、激しく動いてるように見えたんだ……」
「こうすれば、今のリンじゃあ、破れかぶれに魔法を撃つしかなくなるわけだな。で、お前が予定通り、セレナに魔法を当てれば、あとは隙だらけって寸法だ」
セレナとリンがもし、自分達のコンビネーションに疑問を抱いていれば、焦って魔法を撃ったり、敵から目を離したりといったミスは犯さなかったに違いない。
今回の無様な負け方は、ひとえに双方の慢心が起こしたものだ。
「むむ……」
「どうしてこうなったのかなぁ……」
「そりゃあ、幼馴染だから心も通じ合ってるなんて、油断してるからだろ」
単刀直入なダンテに反論もできず、ふたりは金と黒の猫耳をぺたんと寝かせる。
「お前らは自分が敵を倒す、自分がとどめを刺すって気持ちが強い。だからセレナはリンが狙われてるのに気づけなかったし、リンはセレナに魔法を当てたんだよ」
「じゃ、じゃあ、今までうまくやれてたのは……」
「たまたま、相手が格下だっただけだな」
今度はふたり揃って、尻尾をしなしなと下ろして、俯いてしまった。
セレナとリンの心に重くのしかかったのは、初めての大きな挫折だ。
「「……」」
現実をぶつけられて、自分達が思っていたよりもずっとたいしたことのない冒険者なのだと、はっきり理解させられてしまったのだ。
ただ、ダンテは彼女達をいじめて終わり、とはしなかった。
ふたりを強くするという目的を、ダンテが忘れているわけがない。
彼女達を本当に強くするのなら、まずは最大の弱点を覚えさせる必要があった。
「そうしょげるなよ。言ったろ、お前らには才能があるんだ」
セレナとリンの肩に、ダンテが手を乗せると、彼女達は顔を上げた。
ダンテの表情は意地悪でも、苛立った様子でもない。
どこまでも真剣で、どこまでもふたりの将来を想っている。
「ふたりでひとりの冒険者、報酬も成果もふたりでひとつ。がっつかないように意識して、セレナはリンを守りつつ敵を倒す、リンはセレナを徹底的にサポートしろ。それだけで、お前らは今の何倍も強くなれる!」
当人以上に、ダンテの目と意志に熱がこもる。
次第に熱がセレナ達にも伝わってゆく。
「俺は信じてるぜ――セレナもリンも、A級冒険者になれるってな!」
ダンテが笑った時、もうふたりの顔には失意は残っていなかった。
代わりに湧きあがってきたのは、夢に向かって突き進み、強くなる情熱だ。
「……うん! ダンテ、もう一回やらせて!」
「ぼ、ボクも!」
「ああ、それじゃあ休憩を挟んで、もう一度最初からだ!」
強く肩を叩いて離れたダンテと、今度はどう戦おうかと相談するセレナ、リン。
3人の間には、少しずつだが――確かな絆が生まれつつあった。
32
お気に入りに追加
1,085
あなたにおすすめの小説
召喚出来ない『召喚士』は既に召喚している~ドラゴンの王を召喚したが誰にも信用されず追放されたので、ちょっと思い知らせてやるわ~
きょろ
ファンタジー
この世界では冒険者として適性を受けた瞬間に、自身の魔力の強さによってランクが定められる。
それ以降は鍛錬や経験値によって少しは魔力値が伸びるものの、全ては最初の適性で冒険者としての運命が大きく左右される――。
主人公ルカ・リルガーデンは冒険者の中で最も低いFランクであり、召喚士の適性を受けたものの下級モンスターのスライム1体召喚出来ない無能冒険者であった。
幼馴染のグレイにパーティに入れてもらっていたルカであったが、念願のSランクパーティに上がった途端「役立たずのお前はもう要らない」と遂にパーティから追放されてしまった。
ランクはF。おまけに召喚士なのにモンスターを何も召喚出来ないと信じていた仲間達から馬鹿にされ虐げられたルカであったが、彼が伝説のモンスター……“竜神王ジークリート”を召喚していた事を誰も知らなかったのだ――。
「そっちがその気ならもういい。お前らがSランクまで上がれたのは、俺が徹底して後方からサポートしてあげていたからだけどな――」
こうして、追放されたルカはその身に宿るジークリートの力で自由に生き抜く事を決めた――。
「おっさんはいらない」とパーティーを追放された魔導師は若返り、最強の大賢者となる~今更戻ってこいと言われてももう遅い~
平山和人
ファンタジー
かつては伝説の魔法使いと謳われたアークは中年となり、衰えた存在になった。
ある日、所属していたパーティーのリーダーから「老いさらばえたおっさんは必要ない」とパーティーを追い出される。
身も心も疲弊したアークは、辺境の地と拠点を移し、自給自足のスローライフを送っていた。
そんなある日、森の中で呪いをかけられた瀕死のフェニックスを発見し、これを助ける。
フェニックスはお礼に、アークを若返らせてくれるのだった。若返ったおかげで、全盛期以上の力を手に入れたアークは、史上最強の大賢者となる。
一方アークを追放したパーティーはアークを失ったことで、没落の道を辿ることになる。
パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~
一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。
彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。
全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。
「──イオを勧誘しにきたんだ」
ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。
ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。
そして心機一転。
「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」
今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。
これは、そんな英雄譚。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。
晴行
ファンタジー
ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる