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第264話 三つの流星
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「中位魔族が更に三体も…だと!?」
レオ守備隊長の『見通しの眼鏡』には
獣人型魔族ヴィシル、魔力数値399。
鬼人型魔族ガグーン、魔力数値398。
獣型魔族ライゼガ、魔力数値400。
という恐るべき魔力数値が映し出されている。
聖騎士団も新たに出現した魔族たちが
とてつもない魔力数値である事には気付いているのだろう。
迫り来る魔族に対し全く怯まぬ強い姿勢で武器を構えながらも、
その表情には明らかに動揺が見て取れた。
「さあ、人間の騎士ども!
アタイをせいぜい楽しませてみな!」
「窮鼠、竜を噛むという言葉ありますよヴィシル?
せいぜい油断しないことですね」
「グルル…人間共よ、我が牙の餌食になるがいい」
三体の魔族は一斉にに聖騎士団に襲い掛かった。
聖騎士たちも一歩も引かず彼等を迎え撃つ。
「らアッ!!」
魔族ヴィシルは目にもとまらぬ高速連打の拳を繰り出した。
為す術も無く跳ね飛ばされ地面に叩きつけられる聖騎士たち。
続いてガグーンの重い拳の一撃、ライゼガの突進が騎士たちを跳ね飛ばした。
だが騎士たちは跳ね飛ばされ倒れた仲間たちの側から、
次々と突撃し魔族たちに槍を果敢に振るう。
そして倒れた騎士も力を振り絞って起き上がると、
自身の武器を握り直して魔族へ斬り込む。
「へえ、アタイ達の攻撃を受けてもおネンネしないなんて、
ヨワヨワな人間にしては中々タフよねエ」
「ふむ…この騎士たちの鎧はかなり頑丈ですね。
これが人間の技術で作られたという魔鋼製鎧の防御力と言う事ですか?
なかなか興味深い」
「我が牙が本気になれば噛み砕くことも容易いが、
殺してはいけないとのエクゼヴ殿の命令…何と歯痒いことだ」
「この聖王国を守る騎士たちよ、
魔族たちは我等をみくびっている!
其処に我等の勝機あり…ゆくぞ対複数陣形!」
聖騎士たちは団を三つの班に分けて陣を形成、
ひとつの班でひとりの魔族にそれぞれ対応する。
「聖騎士突撃滅!」
三班の騎士たちが一斉に突撃。
光り輝く三つの流星になって、
それぞれが対峙する魔族へと突貫した。
だが三人の魔族は防御の構えを取り、
騎士たちの必殺の一撃を防ぎ切る。
「先程、このエクゼヴに防御魔法を使わせた技か。
だが三つに分かれてはその威力も三つに分かれたという事だな。
そんなものでは優れた魔族の戦士である我が同士達には全く通じぬぞ人間どもよ?」
「…それが油断というものだ魔族!
聖騎士団集団奥義、三位一体攻撃!」
三つの流星は一斉同時に時計回りに高速移動、
別の魔族へと攻撃を仕掛ける。
そして次の瞬間、また一斉同時に時計回りに高速移動して別の魔族へと攻撃。
瞬く間に三角型の光を造り上げた。
同時に城壁周囲は閃光に包まれた。
レオ守備隊長の『見通しの眼鏡』には
獣人型魔族ヴィシル、魔力数値399。
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せいぜい油断しないことですね」
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「らアッ!!」
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為す術も無く跳ね飛ばされ地面に叩きつけられる聖騎士たち。
続いてガグーンの重い拳の一撃、ライゼガの突進が騎士たちを跳ね飛ばした。
だが騎士たちは跳ね飛ばされ倒れた仲間たちの側から、
次々と突撃し魔族たちに槍を果敢に振るう。
そして倒れた騎士も力を振り絞って起き上がると、
自身の武器を握り直して魔族へ斬り込む。
「へえ、アタイ達の攻撃を受けてもおネンネしないなんて、
ヨワヨワな人間にしては中々タフよねエ」
「ふむ…この騎士たちの鎧はかなり頑丈ですね。
これが人間の技術で作られたという魔鋼製鎧の防御力と言う事ですか?
なかなか興味深い」
「我が牙が本気になれば噛み砕くことも容易いが、
殺してはいけないとのエクゼヴ殿の命令…何と歯痒いことだ」
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魔族たちは我等をみくびっている!
其処に我等の勝機あり…ゆくぞ対複数陣形!」
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ひとつの班でひとりの魔族にそれぞれ対応する。
「聖騎士突撃滅!」
三班の騎士たちが一斉に突撃。
光り輝く三つの流星になって、
それぞれが対峙する魔族へと突貫した。
だが三人の魔族は防御の構えを取り、
騎士たちの必殺の一撃を防ぎ切る。
「先程、このエクゼヴに防御魔法を使わせた技か。
だが三つに分かれてはその威力も三つに分かれたという事だな。
そんなものでは優れた魔族の戦士である我が同士達には全く通じぬぞ人間どもよ?」
「…それが油断というものだ魔族!
聖騎士団集団奥義、三位一体攻撃!」
三つの流星は一斉同時に時計回りに高速移動、
別の魔族へと攻撃を仕掛ける。
そして次の瞬間、また一斉同時に時計回りに高速移動して別の魔族へと攻撃。
瞬く間に三角型の光を造り上げた。
同時に城壁周囲は閃光に包まれた。
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