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アルマン「鈍器で殴られたような衝撃だった」
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「セレナちゃん、僕がセレナちゃんをエスコートする!」
まだ六歳の初々しい告白に、周囲はそっと息を潜めた。
黒髪を縦ロールに巻いた女の子が、くすりと笑って男の子の方を見る。
「頑張ってエスコートしてね」
公爵家の令息アルマン・イルフマンと第二王女、セレナ・ヴィアンの仲の良さが周知の事実となったのはこの時のことだった。セレナの七歳の誕生日会。アルマンとセレナはその血筋もあり、是非結婚をとすすめられていた話であったので、二人の両想いが確認された今、二人を阻むものはもはや何もなかった。
どんなに小さくても家柄が家柄だ。
誕生日会の真ん中で踊ったワルツは流れるようで、チラチラ見るだけでは勿体無いほど見事なものだった。
ただ、二人ともすぐに寝てしまうほどしか体力はなかったが……。
そして、十年の時が流れた。
今や、セレナとアルマンは誰もが認めるラブラブカップルであった。
……だと、いうのに。
ある日、「まさか、私が悪役令嬢だったなんて……追放回避追放回避」と言い出した。誰がって、セレナが、である。それから、なんだか挙動不審になり始めた。
アルマンは、少し変わった婚約者の変わったところも含めて愛し、時折結婚式について想像しては顔を赤らめたり、年頃のためか、夜にゴソゴソしては次の日セレナのことが見れないこともあった。
なにはともあれ、アルマンにとってセレナは大好きな婚約者で、それが変わることはない筈だった。
だというのに。
「アルマン様。好きな方ができたら言ってくださいね。精一杯応援しますので!」
……頭を鈍器で殴られたような衝撃があった。満面の笑みのセレナがかわいい…じゃなくて。
「セレナ、僕が好きなのはセレナだけだよ」
「知ってますわ。貴方がわたしに好意を抱いているのはわかりますもの。そこまで鈍くありません」
それならどうして、と思う。
「わたしが言っているのは恋愛の話です。友愛ではありません」
また鈍器で殴られたような衝撃があった。彼女は、どうやら僕が恋愛ではなく友愛をセレナに抱いていると思っているようだ。友愛を全て否定するわけではない。確かに、長く付き合ってきたのだ。そういった感情がないと言えば嘘になる。
しかし……この胸の中にある、セレナが他の男と話しているだけでわいてくる黒い感情や、セレナのことを考えているだけで幸せになれたりするのは説明がつかない。
僕の婚約者が、まさか僕らの結婚の一番の障害だとは思わなかった。
「では、そういうことなので」
反論しようとしたが、思いの外ダメージが大きかったらしい。口がうまく動かなかった。
……そういうわけで。
僕は、迷った挙げ句、クラスメイトの庶民の女の子に相談することにした。男に相談して、うっかりアタックチャンスだとセレナに告白でもされたら困る。貴族では相談が相談なので、家の関係に亀裂が入りやたらと派閥に影響が出そうなのでやめた。
彼女は、庶民でありながら貴族の多い魔法学校に通っている。快活で、セレナとは気が合うようだった。正直、セレナが仲良くしていなければ、いじめられてもおかしくない立場なのだ。
セレナとの仲を応援してくれそうな気がする、という打算的な選び方だったのは許してほしい。
「……ふーん。セレナ様鈍いものねぇ」
そうなのだ。わかってくれたようでありがたい。
「ところで、アルマン様は、わたしのことかわいいと思います?」
……急にどうしたというのか。
「見目が整っているほうではないか? 言っておくが、僕のセレナの方がかわいい」
「息をするように惚気ますね」
男に好かれそうな、守ってやりたくなる雰囲気がある。その反面、あけすけで男勝りな部分のある少女だとは思う。
「ん……やっぱり、セレナちゃ…セレナ様はゲームの通りにストーリーが進んでるんだと思ってるんでしょうけどね」
はー、とため息をついて、少女は僕に向き直った。意味不明な言葉はセレナでなれているのでスルー。
「いいですか、気づいてもらえるなんて思わない方がいいですよ。ああいう人には真っ直ぐ伝えるしかないのです!」
なるほど。
無意識のうちに、真っ直ぐ伝えることを恥ずかしいと思っていたようだ。彼女に相談してよかった。
「アルマン様。親友と泥沼は嫌なので一応言っておきますけど、わたしの好みはあなたのような優男ではなく、筋肉ムキムキな人なので」
ついでに、告白したわけでもないのにフラレた雰囲気になって、僕は苦笑しながら立ち上がって……柱の影からこちらを見ていたらしいセレナと目があった。
一瞬思考が停止する。
こんなことなら、まだ男に相談したほうが良かったかもしれない。婚約者がいる、関わりの薄いが評判の良い男も探せばいただろうに。
「セレナ!」
「あぁー…ドンマイアルマン様。タイミングが悪すぎる」
よくわからんが応援された。
セレナは、僕の声に肩をビクッとさせた後、柱から出てきた。
「その…邪魔してごめんなさい」
……やはり。僕と庶民の少女が恋仲だと勘違いしたらしい。
「追放されたくなかったの……修道院が嫌なわけじゃないの……でも、せめて側にいてはいけないかしら。二人の仲は応援する。だから、側にいたい…アルマン様と離れたくないのよ!」
え?
僕の婚約者がかわいすぎる。
どうしよう。
もっとちゃんと言うつもりだったのに。
「愛している。セレナのそんな鈍いところも、優しいところも、時々僕の知らないことを知っているところも。食べ方が綺麗だったり、ダンスが上手だったり……かと思えば、お茶を淹れるのが苦手だったりするところも。なにもかも、愛している。友愛じゃないさ。だって君が男と話していると嫉妬してしまうんだ。束縛したら嫌われてしまいそうでずっと我慢してきたけど……僕だけのセレナになってほしい。家のことではなくて、ただ君のことが好きだ。君がいれば他に何もいらない」
滅茶苦茶だった。
「ありがとう……わたしも好きだわ」
「うん」
「今度、ちゃんとゲームについて説明するわ。変なことを言ってるって嫌われそうで怖かったのだけど」
「うん。待ってる」
「アルマン様、キスしたい」
「うんそうだね、キスしたい………?」
僕の顔が言葉を理解するなり赤くなる。近づいてきたセレナが、僕の襟を掴んで引き寄せ、恥ずかしそうにしながら目を閉じた。ちょっと背伸びしてくれる姿がかわいくてたまらない。
僕は桃色の唇にキスを落とそうとしてーー。
「はい、待った」
邪魔が入った。
「わたし! わたしがいるから! 二人のときにラブラブしなさい! わかった? リア充は二人だけで末永く爆発してればいーのよ!!」
少女はセレナに詰め寄る。
セレナは、ちょっと恥ずかしそうにする。彼女が何を言っているがわからないが、セレナにはわかるらしい。
「うん、ありがとう」
セレナの笑顔はいつでもかわいい。
「ね、アルマン様」
「ん?」
「これ、悪役令嬢には武器がいると思って買ったんだけど、アルマンも様お揃いで買いましょう?」
どこからか巨大な金槌を取り出してきたセレナに、僕は微笑む。こんなにかわいいセレナの申し出を断れるわけがない。あえて、令嬢はそもそも武器を持たないと思う、という言葉を飲み込んた。
「そうだね、お揃いにしよう」
セレナは鈍器なんかなくても言葉で人を殴れるから必要ないと思うけどね。
まだ六歳の初々しい告白に、周囲はそっと息を潜めた。
黒髪を縦ロールに巻いた女の子が、くすりと笑って男の子の方を見る。
「頑張ってエスコートしてね」
公爵家の令息アルマン・イルフマンと第二王女、セレナ・ヴィアンの仲の良さが周知の事実となったのはこの時のことだった。セレナの七歳の誕生日会。アルマンとセレナはその血筋もあり、是非結婚をとすすめられていた話であったので、二人の両想いが確認された今、二人を阻むものはもはや何もなかった。
どんなに小さくても家柄が家柄だ。
誕生日会の真ん中で踊ったワルツは流れるようで、チラチラ見るだけでは勿体無いほど見事なものだった。
ただ、二人ともすぐに寝てしまうほどしか体力はなかったが……。
そして、十年の時が流れた。
今や、セレナとアルマンは誰もが認めるラブラブカップルであった。
……だと、いうのに。
ある日、「まさか、私が悪役令嬢だったなんて……追放回避追放回避」と言い出した。誰がって、セレナが、である。それから、なんだか挙動不審になり始めた。
アルマンは、少し変わった婚約者の変わったところも含めて愛し、時折結婚式について想像しては顔を赤らめたり、年頃のためか、夜にゴソゴソしては次の日セレナのことが見れないこともあった。
なにはともあれ、アルマンにとってセレナは大好きな婚約者で、それが変わることはない筈だった。
だというのに。
「アルマン様。好きな方ができたら言ってくださいね。精一杯応援しますので!」
……頭を鈍器で殴られたような衝撃があった。満面の笑みのセレナがかわいい…じゃなくて。
「セレナ、僕が好きなのはセレナだけだよ」
「知ってますわ。貴方がわたしに好意を抱いているのはわかりますもの。そこまで鈍くありません」
それならどうして、と思う。
「わたしが言っているのは恋愛の話です。友愛ではありません」
また鈍器で殴られたような衝撃があった。彼女は、どうやら僕が恋愛ではなく友愛をセレナに抱いていると思っているようだ。友愛を全て否定するわけではない。確かに、長く付き合ってきたのだ。そういった感情がないと言えば嘘になる。
しかし……この胸の中にある、セレナが他の男と話しているだけでわいてくる黒い感情や、セレナのことを考えているだけで幸せになれたりするのは説明がつかない。
僕の婚約者が、まさか僕らの結婚の一番の障害だとは思わなかった。
「では、そういうことなので」
反論しようとしたが、思いの外ダメージが大きかったらしい。口がうまく動かなかった。
……そういうわけで。
僕は、迷った挙げ句、クラスメイトの庶民の女の子に相談することにした。男に相談して、うっかりアタックチャンスだとセレナに告白でもされたら困る。貴族では相談が相談なので、家の関係に亀裂が入りやたらと派閥に影響が出そうなのでやめた。
彼女は、庶民でありながら貴族の多い魔法学校に通っている。快活で、セレナとは気が合うようだった。正直、セレナが仲良くしていなければ、いじめられてもおかしくない立場なのだ。
セレナとの仲を応援してくれそうな気がする、という打算的な選び方だったのは許してほしい。
「……ふーん。セレナ様鈍いものねぇ」
そうなのだ。わかってくれたようでありがたい。
「ところで、アルマン様は、わたしのことかわいいと思います?」
……急にどうしたというのか。
「見目が整っているほうではないか? 言っておくが、僕のセレナの方がかわいい」
「息をするように惚気ますね」
男に好かれそうな、守ってやりたくなる雰囲気がある。その反面、あけすけで男勝りな部分のある少女だとは思う。
「ん……やっぱり、セレナちゃ…セレナ様はゲームの通りにストーリーが進んでるんだと思ってるんでしょうけどね」
はー、とため息をついて、少女は僕に向き直った。意味不明な言葉はセレナでなれているのでスルー。
「いいですか、気づいてもらえるなんて思わない方がいいですよ。ああいう人には真っ直ぐ伝えるしかないのです!」
なるほど。
無意識のうちに、真っ直ぐ伝えることを恥ずかしいと思っていたようだ。彼女に相談してよかった。
「アルマン様。親友と泥沼は嫌なので一応言っておきますけど、わたしの好みはあなたのような優男ではなく、筋肉ムキムキな人なので」
ついでに、告白したわけでもないのにフラレた雰囲気になって、僕は苦笑しながら立ち上がって……柱の影からこちらを見ていたらしいセレナと目があった。
一瞬思考が停止する。
こんなことなら、まだ男に相談したほうが良かったかもしれない。婚約者がいる、関わりの薄いが評判の良い男も探せばいただろうに。
「セレナ!」
「あぁー…ドンマイアルマン様。タイミングが悪すぎる」
よくわからんが応援された。
セレナは、僕の声に肩をビクッとさせた後、柱から出てきた。
「その…邪魔してごめんなさい」
……やはり。僕と庶民の少女が恋仲だと勘違いしたらしい。
「追放されたくなかったの……修道院が嫌なわけじゃないの……でも、せめて側にいてはいけないかしら。二人の仲は応援する。だから、側にいたい…アルマン様と離れたくないのよ!」
え?
僕の婚約者がかわいすぎる。
どうしよう。
もっとちゃんと言うつもりだったのに。
「愛している。セレナのそんな鈍いところも、優しいところも、時々僕の知らないことを知っているところも。食べ方が綺麗だったり、ダンスが上手だったり……かと思えば、お茶を淹れるのが苦手だったりするところも。なにもかも、愛している。友愛じゃないさ。だって君が男と話していると嫉妬してしまうんだ。束縛したら嫌われてしまいそうでずっと我慢してきたけど……僕だけのセレナになってほしい。家のことではなくて、ただ君のことが好きだ。君がいれば他に何もいらない」
滅茶苦茶だった。
「ありがとう……わたしも好きだわ」
「うん」
「今度、ちゃんとゲームについて説明するわ。変なことを言ってるって嫌われそうで怖かったのだけど」
「うん。待ってる」
「アルマン様、キスしたい」
「うんそうだね、キスしたい………?」
僕の顔が言葉を理解するなり赤くなる。近づいてきたセレナが、僕の襟を掴んで引き寄せ、恥ずかしそうにしながら目を閉じた。ちょっと背伸びしてくれる姿がかわいくてたまらない。
僕は桃色の唇にキスを落とそうとしてーー。
「はい、待った」
邪魔が入った。
「わたし! わたしがいるから! 二人のときにラブラブしなさい! わかった? リア充は二人だけで末永く爆発してればいーのよ!!」
少女はセレナに詰め寄る。
セレナは、ちょっと恥ずかしそうにする。彼女が何を言っているがわからないが、セレナにはわかるらしい。
「うん、ありがとう」
セレナの笑顔はいつでもかわいい。
「ね、アルマン様」
「ん?」
「これ、悪役令嬢には武器がいると思って買ったんだけど、アルマンも様お揃いで買いましょう?」
どこからか巨大な金槌を取り出してきたセレナに、僕は微笑む。こんなにかわいいセレナの申し出を断れるわけがない。あえて、令嬢はそもそも武器を持たないと思う、という言葉を飲み込んた。
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セレナは鈍器なんかなくても言葉で人を殴れるから必要ないと思うけどね。
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