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第十五章 晩餐にて
雨やどり
しおりを挟むバス停には先客がいた。
あ、とつぶやいた僕は目をそらした。
小屋のトタン屋根をたたく雨粒の音がする。
ときおりザッと車が雨粒を飛ばしてくる。
ときわ木の揺れた枝が窓に被さる。
その瞬間をねらって、僕は彼を盗み見た。
どうしよう。
ずっと雨がやまなければいいのに。
ずっとバスが来なければいいのに。
【まだ潤と話していない頃の瑶→潤】
140字SS
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