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第三章
潤校長 10
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打ち勝ったはずだった。
なのに、今のこれは、どうしたことだろう?
封印したはずの、一生封印しようと決意したはずの、感情の扉が、欲望の壁が、もろくも崩れ去っていくのを感じた。
あとからあとから湧いてくる情熱がおそろしい程だった。
「もう、我慢できない……」
瑤が、言葉をもらした。
さっきから先走りの液が、吸えども吸えども瑤の性器の先から、溢れ出てきていた。
潤は、立ち上がって、机の引き出しから手荒れ防止用のペトロリウム・ジェリーの瓶を出した。
白墨で荒れた手が、書き物の時に紙に引っかかるのを防ぐために、引き出しに置いてあったのだ。
潤は透明な固まったペトロリウムをヘラで削って手のひらにのせ、瓶の蓋をしめた。
体温で液状になった油を、瑤の性器に塗りつけた。
「あ、あぁん」
瑤は、気持ち良さげな声を出した。
潤は、胸ポケットのハンカチを取って手を拭い、瑤に背を向けて、机に手をついた。
「潤校長、いいんですか?」
瑤の声が聞いた。
潤の目に窓辺の薔薇の芽が見えた。
瑤の固い芽が、潤の肛門の入り口に押し当てられた。
「んっ、んん」
「無理なんじゃないでしょうか? ずっとしてないんでしょう? いきなりは、ちょっと……狭くて」
瑤が困ったように言った。
なのに、今のこれは、どうしたことだろう?
封印したはずの、一生封印しようと決意したはずの、感情の扉が、欲望の壁が、もろくも崩れ去っていくのを感じた。
あとからあとから湧いてくる情熱がおそろしい程だった。
「もう、我慢できない……」
瑤が、言葉をもらした。
さっきから先走りの液が、吸えども吸えども瑤の性器の先から、溢れ出てきていた。
潤は、立ち上がって、机の引き出しから手荒れ防止用のペトロリウム・ジェリーの瓶を出した。
白墨で荒れた手が、書き物の時に紙に引っかかるのを防ぐために、引き出しに置いてあったのだ。
潤は透明な固まったペトロリウムをヘラで削って手のひらにのせ、瓶の蓋をしめた。
体温で液状になった油を、瑤の性器に塗りつけた。
「あ、あぁん」
瑤は、気持ち良さげな声を出した。
潤は、胸ポケットのハンカチを取って手を拭い、瑤に背を向けて、机に手をついた。
「潤校長、いいんですか?」
瑤の声が聞いた。
潤の目に窓辺の薔薇の芽が見えた。
瑤の固い芽が、潤の肛門の入り口に押し当てられた。
「んっ、んん」
「無理なんじゃないでしょうか? ずっとしてないんでしょう? いきなりは、ちょっと……狭くて」
瑤が困ったように言った。
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