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【第二部】第一章
問答 2
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「いえいえ、おじ様、そんなことされなくてよかったじゃないですか。でも、見るだけでもトラウマになるんだから、一刻も早くちゃんと治療してくださいよ。こんな潤に儀式とか言って虐待してないで」
「心理学的にはそうだが」
「法律的にだって、児童虐待ですよ。つかまりますよ」
「これは我が家に伝わる宗教的儀式なのだ。伝統なのだよ」
「そんなこといってごまかさないでください」
「君、これは、合意の上での遊びなんだよ。真剣なね」
「どうして、おじ様みたいな学のある、知性のある人が、こんな明らかに倫理的に間違っているということが、誰の目にも明らかなことを、できるんですか?」
「君が何を言っても無駄だよ」
「もし自分がされたことへの、復讐心とか怒りがあるんだったら、それを関係ない次世代に伝えるのは、どうかと思いますが」
「関係なくはないだろう。潤は、我々の恩恵を受けている」
「我々って誰ですか?」
「大洗家の先祖やこの土地の一族郎党のだよ」
「だったら余計、その大切な子孫である貴方や潤を、痛めつけることをしていいわけないじゃないですか」
「その通り、だから私は、潤をとても大切に育ててきたのだ」
「大切にの方向がおかしいじゃないですか」
「どこがだね?」
「心理学的にはそうだが」
「法律的にだって、児童虐待ですよ。つかまりますよ」
「これは我が家に伝わる宗教的儀式なのだ。伝統なのだよ」
「そんなこといってごまかさないでください」
「君、これは、合意の上での遊びなんだよ。真剣なね」
「どうして、おじ様みたいな学のある、知性のある人が、こんな明らかに倫理的に間違っているということが、誰の目にも明らかなことを、できるんですか?」
「君が何を言っても無駄だよ」
「もし自分がされたことへの、復讐心とか怒りがあるんだったら、それを関係ない次世代に伝えるのは、どうかと思いますが」
「関係なくはないだろう。潤は、我々の恩恵を受けている」
「我々って誰ですか?」
「大洗家の先祖やこの土地の一族郎党のだよ」
「だったら余計、その大切な子孫である貴方や潤を、痛めつけることをしていいわけないじゃないですか」
「その通り、だから私は、潤をとても大切に育ててきたのだ」
「大切にの方向がおかしいじゃないですか」
「どこがだね?」
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