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【第二部】第一章
カタツムリ 9
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「もういや、見たくない、取って」
潤がしくしく泣いていた。
手枷をつけられた手は頭の上に置かされていた。
「どうして? 面白いじゃないか。それに、もうみんな食べてしまうよ」
おじ様は、潤を横たえさせて、潤の陰茎と陰嚢についたカタツムリを取り、潤のお腹にのせた。
「うぅぅ……」
カタツムリが、首から顔に這い上がってきていた。
「気持ち悪いよぅ……」
おじ様は空になったカタツムリの殻をいくつかゴミ袋に捨てた。
おじ様は、カタツムリの粘液がついた潤の性器や腿や乳首を濡れティッシュで拭いた。
「スースーする」
潤が言った。
潤の顔に這い上っていた、最後のカタツムリが、蛇に食べられた。
潤の性器は、縮み上がっていた。
潤は目をつぶって恐怖に声もあげられないでいるようだった。
「さあ、終わったよ」
おじ様は、殻を捨ててから、蛇をつかまえてケースに戻した。
潤は、はぁはぁと息をついた。
「まだ、これからだからよ。そんなに怖かったかい? 青い顔だね」
おじ様は気付け薬だと言って、テーブルに置いてあった小瓶から葡萄酒を口移しで潤に含ませた。
潤の唇が艶やかに濡れ、葡萄とアルコールの苦味のある香りがした。
おじ様が亜麻布でいったん身体を清浄にした。
「また蛇は、時間があったら、あとでしよう」
とおじ様は言った。
「潤が蛇に身体をしめつけられている光景はいいからね」
潤がしくしく泣いていた。
手枷をつけられた手は頭の上に置かされていた。
「どうして? 面白いじゃないか。それに、もうみんな食べてしまうよ」
おじ様は、潤を横たえさせて、潤の陰茎と陰嚢についたカタツムリを取り、潤のお腹にのせた。
「うぅぅ……」
カタツムリが、首から顔に這い上がってきていた。
「気持ち悪いよぅ……」
おじ様は空になったカタツムリの殻をいくつかゴミ袋に捨てた。
おじ様は、カタツムリの粘液がついた潤の性器や腿や乳首を濡れティッシュで拭いた。
「スースーする」
潤が言った。
潤の顔に這い上っていた、最後のカタツムリが、蛇に食べられた。
潤の性器は、縮み上がっていた。
潤は目をつぶって恐怖に声もあげられないでいるようだった。
「さあ、終わったよ」
おじ様は、殻を捨ててから、蛇をつかまえてケースに戻した。
潤は、はぁはぁと息をついた。
「まだ、これからだからよ。そんなに怖かったかい? 青い顔だね」
おじ様は気付け薬だと言って、テーブルに置いてあった小瓶から葡萄酒を口移しで潤に含ませた。
潤の唇が艶やかに濡れ、葡萄とアルコールの苦味のある香りがした。
おじ様が亜麻布でいったん身体を清浄にした。
「また蛇は、時間があったら、あとでしよう」
とおじ様は言った。
「潤が蛇に身体をしめつけられている光景はいいからね」
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