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【第二部】第一章
カタツムリ 6
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「違う……ん……」
「気持ちいいのか?」
おじ様が、口にキスしてやった。
ヌメヌメと舌が絡み合っていた。
まるでカタツムリの腹のように。
「見てみるか?」
おじ様は、潤の手枷のクリップを外して左右をバラバラに動かせるようにした。
おじ様は潤の背を押して、起き上がらせた。
潤は自分の腹に乗せられた蛇を見た。
「いや……」
潤は、目を閉じた。
「でも感じるだろう? この間は、失禁したあと、最後には、蛇だけで射精してしまったじゃないか」
「いやっ、そんな話、しちゃいや」
潤は、目を強くつぶった。
「気持ちよかったんだろう? 身体をヒヤリとした長いものが、ゆったりと這う皮膚感覚が。そう言ってたじゃないか」
「あ……」
「さあ、目を開けて見てごらん」
背に暗褐色の縦縞がある蛇は、潤の腹に置かれたカタツムリを狙っていた。
瞼のない丸いオレンジ色の目、縦長の瞳孔が捕食対象を狙っていた。
オレンジ色の鱗を断続的な暗褐色の縦縞が色どっていた。
蛇はカタツムリに襲いかかった。
殻に逃げこんだ右巻きカタツムリを、蛇は器用にむしゃむしゃと食べてしまった。
「うっ……こわい……」
潤が言った。
「気持ち悪い……」
潤がかわいそうになって僕は励ますために腕をつかんでやった。
「気持ちいいのか?」
おじ様が、口にキスしてやった。
ヌメヌメと舌が絡み合っていた。
まるでカタツムリの腹のように。
「見てみるか?」
おじ様は、潤の手枷のクリップを外して左右をバラバラに動かせるようにした。
おじ様は潤の背を押して、起き上がらせた。
潤は自分の腹に乗せられた蛇を見た。
「いや……」
潤は、目を閉じた。
「でも感じるだろう? この間は、失禁したあと、最後には、蛇だけで射精してしまったじゃないか」
「いやっ、そんな話、しちゃいや」
潤は、目を強くつぶった。
「気持ちよかったんだろう? 身体をヒヤリとした長いものが、ゆったりと這う皮膚感覚が。そう言ってたじゃないか」
「あ……」
「さあ、目を開けて見てごらん」
背に暗褐色の縦縞がある蛇は、潤の腹に置かれたカタツムリを狙っていた。
瞼のない丸いオレンジ色の目、縦長の瞳孔が捕食対象を狙っていた。
オレンジ色の鱗を断続的な暗褐色の縦縞が色どっていた。
蛇はカタツムリに襲いかかった。
殻に逃げこんだ右巻きカタツムリを、蛇は器用にむしゃむしゃと食べてしまった。
「うっ……こわい……」
潤が言った。
「気持ち悪い……」
潤がかわいそうになって僕は励ますために腕をつかんでやった。
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