潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

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【第二部】第一章

楽園の蛇 6 ※ caution

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「可愛いよ、潤」

潤が排泄を終えると、おじ様は、潤の足元にしゃがみこんだ。

そして、いかにも変態っぽく、潤の尿道口から滴り落ちる水滴を口で吸いとると、そのまま、潤に口づけをした。

「んっ」

潤が呻いた。

おじ様は、潤の顔を覗き込んで質問した。

「どんな味?」

潤は、僕の方に、身体を向けさせられた。

潤は

「涙の味」

と答えた。

潤はなぜか涙を流していた。

もう一度潤の顔を覗き込んだおじ様は、それに気づいて驚いたように尋ねた。

「どうして?」

「わからないけど」

潤が答えた。

「瑤が、そこにいてくれるから」

潤が、僕に手を伸ばした。

潤と僕が抱き合った。

潤が僕を放した。

おじ様が、全裸の潤の肩に、潤から預かっていたケットを掛けた。

潤は、ずり落ちそうになったケットを手で押さえながら、おじ様を振り返った。

「夜風は、身体を冷やすからね」

おじ様が優しく言った。

ケットに身をくるんだ僕と潤は、手をつないで、裸足で礼拝堂へ向かった。

夜露に湿った地面。

しっとりと湿った、土と落ち葉と草の感触。

時おり、小枝や石ころやクヌギの尖った枯葉が、柔らかい足裏をチクチクと刺して痛かった。

礼拝堂の側面に、小さな黒い扉があった。

おじ様は、ポケットから鍵束を出して、鍵の一つを選り出して、潤に握らせた。

潤は、鍵を受け取って、扉の鍵穴に差し込んで回した。

潤は、鍵を抜くと、鍵束を、おじ様に返した。
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